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Celeron 2950Mの性能を解説!Celeron 2957Uとの違いはパワーと消費電力

Celeron

5~8万円あたりで比較的安いノートパソコンでは、CPUとしてCeleron 2950Mが使われていることがあります。同じシリーズのCeleron N2840やCelron 2957U、Celeron 3205Uなどと比べて性能面でどれくらいの違いがあるのでしょうか。スペックやベンチマーク結果を比較しました。
https://little-beans.net/exposition/compare-celeron/

格安パソコン向けのCeleronは性能が控えめ

現在販売されているパソコンの多くには、インテル製のCPUが使われています。大きく分けると7種類のシリーズに分類され、それぞれの使われ方は以下の表のとおりです。今回取り上げるCeleron 2950Mは、5~8万円程度の格安なノートパソコンでよく使われています。パソコン本体の値段が安いぶん、性能は標準的なパソコンよりもやや控えめです。

インテル製CPUの違い
シリーズ名 読み方 特徴 主な用途 搭載パソコンの価格帯
Xeon ジーオン 先端技術をふんだんに使った超高性能CPU 企業向けサーバー、CG制作 15万円~
Core i7 コアアイセブン かなり高性能な上級CPUで、処理速度が速い。2~8コア 個人向け高性能(ハイエンド)パソコン、業務用パソコン 8~50万円
Core i5 コアアイファイブ 中程度の性能と言われるが、処理速度は速い。2~4コア 個人向けパソコンの標準モデル 6~30万円
Core i3 コアアイスリー Core i5よりは劣るものの、十分実用的な性能。2コア 廉価版モデル 5~20万円
Pentium ペンティアム 性能をCore i3からさらに落とした廉価版CPU。2コア 低価格パソコン 7~10万円
Celeron セレロン 計算性能よりも省電力性能を重視した格安なCPU。2~4コア 格安パソコン、一体型PC 3~13万円
Atom アトム 小型デバイス向けに省電力性能に特化したCPU。2コア タブレット、小型パソコン 1.5~10万円

 

Celeron 2950Mは2013年第4四半期発売のHaswell世代

Celeron 2950Mは、2013~2014年に発売された「第4世代Celeronプロセッサー」、通称「Haswell(読み方:ハズウェル、ハスウェル)」というグループに属するCPUです。現在では「Broadwell」と呼ばれる最新世代のCPUが出回っていますが、旧世代のCeleron 2950Mでも十分な性能を持っています。

最近のCPUに使われている通称(開発コード)
正式名称 開発コード 読み方 発表年
第5世代プロセッサー Broadwell ブロードウェル 2014年6月
第4世代プロセッサー Haswell ハズウェル、ハスウェル 2013年6月
第3世代プロセッサー Ivy Bridge アイビーブリッジ 2012年4月
第2世代プロセッサー Sandy Bridge サンディーブリッジ 2011年1月

Celeron 2950Mは据え置き向けでやや性能が高い

今回取り上げるCeleron 2950Mは、据え置き型ノートパソコン向けの「Mシリーズ」に分類されます。デスクトップパソコン向けの「Gシリーズ」よりは性能がやや劣りますが、モバイルノートパソコン向けの「Uシリーズ」やタブレット向けの「Yシリーズ」よりは高い性能を持っています。ただし、省電力性能については、それほど高くはありません。

Haswell世代のCeleronの各シリーズ
シリーズ 用途 処理性能 消費電力
Gシリーズ デスクトップパソコン向け(主に自作PC) 高い 大きい
Mシリーズ 据え置き型ノートパソコン向け 標準的 標準的
Uシリーズ モバイル用途のノートパソコン向け やや低い 小さい
Yシリーズ タブレット向け 低い かなり小さい

 

以上のように、Celeron 2950Mは机の上に据え置きで使うスタンダードなノートパソコン用のCPUです。自宅や職場内で持ち歩くには問題ありませんが、消費電力が高くパソコン本体のサイズもそれなりに大きくなるので、外出先へ持ち歩くのには向いていません。

Celeron 2950MのCPUスペックをチェック

続いて、Celeron 2950Mのスペックを確認してみましょう。コア(処理を行なうCPUのメイン部分)の数は2個で、いわゆる「デュアルコア」と呼ばれるタイプに属しています。動作周波数は2GHzと比較的高めで高い性能を期待できますが、そのぶんTDP(消費電力量の目安)が37Wと高く、省電力性能についてはそれほど高くはありません。

Celeron 2950Mのスペック
コア数/スレッド数 2/2
動作周波数 2GHz
最大動作周波数
TDP 37W
キャッシュメモリー 2MB
グラフィックス Intel HD Graphics(CPU内蔵、第7.5世代)
グラフィックス動作周波数 400MHz
グラフィックス最大動作周波数 1.1GHz

 

同じく格安なノートパソコンで使われているCeleron 2957U、Celeron N2840、Celeron 3205Uとの違いは以下の表のとおりです。

Celeron 2950MとCeleron 2957U/Celeron N2840/Celeron 3205Uの違い
Celeron 2950M Celeron 2957U Celeron N2840 Celeron 3205U
開発コード Haswell Bay Trail-M Broadwell
コア数/スレッド数 2/2
動作周波数 2GHz 1.4GHz 2.16GHz 1.5GHz
最大動作周波数 2.58GHz
TDP 37W 15W 7.5W 15W
cTDPダウン 600MHz/10W
キャッシュメモリー 2MB 1MB 2MB
グラフィックス Intel HD Graphics(CPU内蔵、第7.5世代) Intel HD Graphics(CPU内蔵、第7世代) Intel HD Graphics(CPU内蔵、第8世代)
グラフィックス動作周波数 400MHz 200MHz 311MHz 100MHz
グラフィックス最大動作周波数 1.1GHz 1GHz 792MHz 800MHz

 

処理能力に大きく影響する動作周波数が高いぶん、バッテリー駆動時間の長さに影響する「TDP」がほかのCPUよりもかなり高いことがわかります。基本スペックとしてはBroadwell世代のUシリーズであるCeleron 3205Uよりも上ですが、今後より高性能なMシリーズが登場する可能性もあります(現在のところ、Broadwell世代のCeleron Mシリーズは発表されていません)。

 

ちなみに動作周波数はCeleron N2840がいちばん高いのですが、処理を担当するコアの性能が低いため、総合的な性能としてはもっとも低くなります。

Celeron 2950Mのベンチマーク結果を比較

続いて、Celeron 2950Mのベンチマーク結果を見てみましょう。 さまざまなCPUのベンチマーク結果を掲載している「PassMark CPU Benchmarks」によると、Celeron 2950Mのスコアは「2102」とのこと。格安ノートパソコン向けとしては、かなり優秀な結果です。ただし最上位のCore i7までを含めたノートパソコン向けのCPU全体のなかでは、中程度の性能と言えます。

Celeron 2950Mと主要なCPUとの性能差 ※データ参照元:PassMark CPU Benchmarks

Celeron 2950Mと主要なCPUとの性能差 ※データ参照元:PassMark CPU Benchmarks

 

同じCeleronシリーズのなかで比較すると、Celeron 2950MがBroadwell世代の最新CPUよりも高性能であることがわかります。ちなみにCeleron 2950Mより上位のCeleron 2970MというCPUがあるのですが、搭載しているノートパソコンがかなり少ないので、今回は比較対象に含めませんでした。

Celeronシリーズの性能差 ※データ参照元:PassMark CPU Benchmarks

Celeronシリーズの性能差 ※データ参照元:PassMark CPU Benchmarks

格安ノートパソコン向けではトップクラスの性能

Celeron 2950Mは、5~8万円台の格安なノートパソコン向けCPUとしては、かなり高い性能を持っています。モバイル性能よりも処理の速さを重視するなら、Celeron 2950Mを搭載したパソコンがおすすめです。ちなみにCeleron N2840ではちょっとした作業にも待ち時間があり、一瞬の遅れが気になる場面もあります。サクサクと作業したいならより高性能なCore i3やCore i5搭載パソコンのほうが快適ですが、ある程度の性能を確保しつつパソコン本体の価格は抑えたいという人に、Celeron 2950M搭載モデルをおすすめします。
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記事を書いた人
こまめブログ

元雑誌・書籍編集者からPC系フリーライターを経て、レビューブロガーとして活動しているオジサンです。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月。安いガジェットやPCをよく買いあさっています

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