GeForce 840Mの性能を解説!最新ゲームはどこまで快適に動作するのか?

Geforce 840M

GeForce 840Mは、ノートパソコン用の外付けGPU(dGPU)です。外付けGPUを搭載したモデルは一般的なノートパソコンよりもグラフィックス性能が高く、特にゲームプレー時の快適さが大きく向上します。

とは言うものの、GeForce 840Mは1年以上前に発表されたローエンドクラスのGPU。現在のゲーム環境でどれほど通用するのか気になるところです。そこで今回はGeForce 840Mの性能とベンチマーク結果に加え、人気ゲームをどのくらいの快適さで遊べるのかについて解説します。

GeForce 840Mは低価格&低性能の「ローエンド」クラス

まずはGeForce 840Mの位置付けから説明しましょう。

GeForce 840M ※公式サイトより

GeForce 840M ※公式サイトより

GeForce 840Mを含む「GeForce 800Mシリーズ」は、2014年3月にノートパソコン向けGPUとして発表されました。そのラインナップは以下の表のとおりです。もっとも性能が高いのは「ハイエンド」クラスの「GeForce GTX 880M」で、そのワンランク下となる「ミドルレンジ」クラスには「GeForce GTX 870M/860M/850M」、さらにその下で性能が低い代わりに低価格な「ローエンド」向けに「GeForce 840M/830M/820M」が用意されています。

GeForce 800Mシリーズのラインナップ
分類 GPU
ハイエンド GeForce GTX 880M
ミドルレンジ GeForce GTX 870M、GeForce GTX 860M、GeForce GTX 850M
ローエンド GeForce 840M、GeForce 830M、GeForce 820M

そして2014年秋以降からすでに、次の世代となる「GeForce 900Mシリーズ」がリリースされています。

GeForce 900Mシリーズのラインナップ
分類 GPU
ハイエンド GeForce GTX 980M、GeForce GTX 970M
ミドルレンジ GeForce GTX 965M、GeForce GTX 960M、GeForce GTX 950M
ローエンド GeForce 940M、GeForce 930M、GeForce 920M

ハイエンド/ミドルレンジ向けのGPUには、製品名に「GTX」の文字が含まれています。これは性能の高さを表わす分類のようなもので、製品名に「GTX」が含まれたGPUであればゲームを快適にプレーすることができます。ローエンド向けGPUは本来ゲームのプレーを目的としたものではないため、「GTX」の文字が付いていません。開発元のNVIDIAとしては、写真や動画を快適に楽しむ「マルチメディア」向けのGPUとしているのです。

とは言え、ローエンド向けのGPUでもグラフィックス性能はある程度向上します。そのため、比較的軽めの3DゲームであればGPU非搭載のモデルよりも快適に遊べるということで「ゲーム向け」としているメーカーもあるのです。

GeForce 840Mのベンチマーク結果

続いて、GeForce 840Mのベンチマークスコアを紹介しましょう。さまざまなGPUのベンチマーク結果を比較する「PassMark Videocard Benchmarks」では、GeForce 840Mのスコアは「844」とのことでした。CPU内蔵のIntel HD Graphics 5500よりは高性能なのですが、さすがにローエンド向けということもあって、ミドルレンジ/ハイエンド向けのGPUと大きな差がついています。

「PassMark」によるGPU性能のベンチマーク結果 ※データ参照元:NOTEBOOK CHECK

「PassMark」によるGPU性能のベンチマーク結果 ※データ参照元:PassMark Videocard Benchmarks

3D性能を計測する「3DMark」では、DirectX 9相当の軽めのテストを行なう「Ice Storm」でIntel HD Graphics 5500と同程度の結果が出ていますが、DirectX 11相当で負荷の高い「Fire Strike」でスコアが倍以上になっています。

「3DMark」の「Ice Storm」ベンチマーク結果 ※データ参照元:NOTEBOOK CHECK

「3DMark」の「Ice Storm」ベンチマーク結果 ※データ参照元:NOTEBOOK CHECK

「3DMark」の「Fire Strike」ベンチマーク結果 ※データ参照元:NOTEBOOK CHECK

「3DMark」の「Fire Strike」ベンチマーク結果 ※データ参照元:NOTEBOOK CHECK

こうしてみると、やはりGeForce 840Mはそれほど高い性能を持っているわけではないことがわかります。特に、負荷の高い海外製のゲームを楽しみたいなら、最低でもGeForce GTX 860Mあたりは欲しいところです。

なおこの記事で紹介しているベンチマーク結果は、さまざまな環境でのテスト結果を集計したものであり、個々のモデルの性能を保証するものではありません。実際にはこの数値よりも高くなったり、逆に低くなることもありますので、あらかじめご了承ください。

また下記の記事では、GeForce 840Mよりもワンランク上のGeForce GTX 850Mを使った実機のベンチマーク結果を紹介しています。興味のある方は、ぜひご覧ください。

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GTA5やバトルフィールドを実際に動かすとどうなる?

最新の大作ゲームとして「GTA5」こと「グランド・セフト・オートV」や、「バトルフィールド・ハードライン」などが人気を集めています。しかしこの2作品はいずれも、高い3D性能を必要とします。ローエンド向けのGeForce 840Mでは、高解像度&高画質な画面でプレーするのはかなり厳しいでしょう。

しかし解像度や画質を低く抑えることで、ある程度は遊べるレベルになるようです。下の動画は、GTA5を1280×720ドットでプレーしたときのキャプチャー映像とのこと。動画作者によると、録画していない時で40FPSは出ているそうです。

またこちらの動画では、1600×900ドットで30~50FPSとのことでした。実際に画面を見ると多少のカクつきはありますが、まったく遊べないレベルでもなさそうです。

バトルフィールド・ハードラインはGTA5よりもやや軽いため、動きは多少よくなる模様。下の動画1920×1080ドットの高画質で、15~25FPS程度でした。ゲーム映像をキャプチャーしているため実際にはもっと動きがよくなるはずですが、おそらく20~30FPS程度といったところでしょう。

この解像度や動きがアリなのかは、人によって感想が異なると思います。画質設定をかなり激しくカスタマイズした上での結果という点にご注意ください。シングルプレーなら多少のカクつきは許容範囲内ですが、マルチプレー時の快適さは勝敗に大きく影響しますので、ハイエンド向けGPUを搭載したパソコンを選んだほうがいいでしょう。

なおノートPC情報サイト「NOTEBOOK CHECK」では、そのほかのゲームのFPS計測結果が掲載されていました。そのなかから数タイトルピックアップしてみましたが、やはり解像度を低くしないと遊べるレベルにはならないようです。

GeForce 840MでのFPS計測結果
ゲーム名 画質設定 FPS
ウォッチドッグス 1366×768ドット、標準画質(プリセット使用) 27
バトルフィールド4 1366×768ドット、標準画質(プリセット使用) 44
シムシティ 1366×768ドット、標準画質(プリセット使用) 38
ファークライ4 1366×768ドット、標準画質(プリセット使用) 33.2

※データ参照元:NOTEBOOK CHECK

ドラクエXやFF14ならフルHDでも快適に遊べる!

GeForce 840M搭載パソコンで海外系大作ゲームの高解像度プレーは厳しいですが、国内で人気の「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア(FF14)」や「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン(ドラクエ10)」なら問題なくプレーできます。たとえばCore i7+8GBメモリーにGeForce 840Mを搭載した日本HPの「HP ENVY 15-k224TX」は、両方のゲームで快適に遊べる「推奨パソコン」に認定されています。

ドラクエ10ではとても快適に遊べるスライムナイト級に認定

ドラクエ10ではとても快適に遊べるスライムナイト級に認定

FF14でも推奨パソコンとされています

FF14でも推奨パソコンとされています

今回はGeForce 840Mによる実際のベンチマーク画面を用意できなかったのでお見せできないのですが、ほかの媒体でのレビュー記事を確認すると、おおむね以下のような結果が出ているようです。

GeForce 840Mでのゲーム系ベンチマーク結果
ゲーム名 画質設定 評価
ドラクエ10 1920×1080ドット、標準品質(プリセット使用) 快適
1920×1080ドット、最高品質(プリセット使用) 普通
FF14 1920×1080ドット、標準画質(ノートPC向けプリセット使用) 快適
1920×1080ドット、最高画質(プリセット使用) 普通~設定変更を推奨

1280×720ドットの解像度なら最高画質でも「快適」という評価なのですが、1920×1080ドットの最高画質だとパフォーマンスが若干低下します。画質にこだわらないなら標準的な画質で、多少カクつく場面があっても気にしないなら最高の画質でプレーするといいでしょう。ちなみに「ドラクエ10」の最高品質と標準品質の違いについては、以下のスクリーンショットで確認してみてください。筆者としては標準品質でも十分アリだなとは思います。

標準品質を選択した時の画質 ※クリックで拡大表示されます

標準品質を選択した時の画質 ※クリックで拡大表示されます

最高品質を選択した時の画質 ※クリックで拡大表示されます

最高品質を選択した時の画質 ※クリックで拡大表示されます

ちなみに解像度については、1920×1080ドットのフルHD表示をおすすめします。解像度が低いとゲームによっては視野が狭くなったり、ウィンドウが大きくてジャマに感じることもあるからです。フルHDでのプレーが厳しい場合でも、なるべく解像度を高くしたほうがいいでしょう。

1920×1080ドットの画面

1920×1080ドットの画面

1280×720ドットの画面。右上のウィンドウが大きく表示され、背景の一部が見えづらくなっています

1280×720ドットの画面。右上のウィンドウが大きく表示され、背景の一部が見えづらくなっています

国内向けに作られたオンラインゲームは、比較的性能の低いパソコンでもサクサク動くように作られています。そのため、ローエンド向けのGeForce 840Mでも快適にプレーできるというわけです。海外はグラフィックの美しさやリアルさにこだわる傾向が強いため、非常に高いグラフィックス性能が必要となります。どちらのゲームを楽しみたいのかによって、GPUを選ぶといいでしょう。

国内向けオンラインゲームには10万円前後の格安ゲーミングノートパソコンを!

GeForce 840Mを搭載したノートパソコンは、「人気のオンラインゲームで遊びたいけど、洋ゲーまではちょっと……」という人におすすめです。ローエンド向けのGPUとは言え、ドラクエ10やFF14なら快適に遊べる性能を持っています。まずはゲーム入門機として購入し、上級者になったころにミドルクラス/ハイエンド向けGPU搭載機に乗り換えるという流れがベストだと思います。

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