Intel HD Graphics 5500の性能を解説!ドラクエ&FFレベルなら遊べる!?

Intel HD Graphiocs 5500

最新のノートパソコンで使われているBroadwell世代のCore i3-5005U/5020U、Core i5-5200U、Core i7-5500Uは、内蔵グラフィックス機能(iGPU)として「Intel HD Graphics 5500」を搭載しています。インテルによると、前世代の「Intel HD Graphics 4400」と比べて3D描画性能が22%向上しているとのことです。今回はこの「Intel HD Graphics 5500」について、ほかのGPUと比べてどれくらいの性能なのか、また実際のゲームを遊べるだけのパワーがあるのかについて解説します。

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Broadwell世代の内蔵GPUは全部で4種類

最新CPUがHaswell世代からBroadwell世代に代わったのに伴って、CPU内蔵のグラフィックス機能(内蔵GPU、iGPU)も新シリーズに変更されました。現在のところCoreプロセッサシリーズでは、「Intel Iris Graphics 6100」と「Intel HD Graphics 6000」、「Intel HD Graphics 5500」、「Intel HD Graphics 5300」の4種類が用意されています。

Broadwell世代の内蔵GPU(2015年5月6日現在で性能の高い順)
 名称 内蔵しているCPU
Intel Iris Graphics 6100 Core i7-5557U、Core i5-5257U/5287U、Core i3-5157U
Intel HD Graphics 6000 Core i7-5650U/5550U、Core i5-5350U/5250U
Intel HD Graphics 5500 Core i7-5500U、Core i5-5200U、Core i3-5005U/5020Uなど
Intel HD Graphics 5300 Core Mシリーズ

このなかでもっとも広く使われているのはIntel HD Graphics 5500です。これは現在のCoreプロセッサのなかでは、Core i7-5500UとCore i5-5200Uを採用しているモデルが多いため。同じ理由で、Haswell世代ではCore i7-4510UやCore i5-4210Uなどに搭載されていた「Intel HD Graphics 4400」がもっともよく使われていました。

Intel HD Graphics 4400とIntel HD Graphics 5500の性能の違いは?

GPU内部の技術的な話はさておき、最新のIntel HD Graphics 5500と旧世代のIntel HD Graphics 4400ではどれくらい性能が異なるのか、ベンチマーク結果から比較してみましょう。

さまざまなGPUのベンチマーク結果を掲載している「PassMark Videocard Benchmarks」によると、Intel HD Graphics 5500のスコアは「556」で、Intel HD Graphics 4400は「541」とのこと。このサイトでは複数のパソコンで行なわれたテストの結果を平均して掲載しているため日によって結果にバラつきが出るのですが、いまのところ2.7%程度の差しかないという結果が出ています。ほかのインテル製内蔵GPUと比べると、中間程度の性能といったところです。

インテル製内蔵GPUの「PassMark」ベンチマーク結果 ※データ参照元:PassMark Videocard Benchmarks

インテル製内蔵GPUの「PassMark」ベンチマーク結果 ※データ参照元:PassMark Videocard Benchmarks

同じくベンチマークをまとめた「NOTEBOOK CHECK」によると、「3DMark」の「Ice Storm」でIntel HD Graphics 5500は「57502」、Intel HD Graphics 4400は「38437」とのことでした。こちらはおよそ50%程度の差が出ています。

3D性能を計測する「3DMark」でもっとも軽いテスト「Ice Storm」の結果 ※データ参照元:NOTEBOOK CHECK

3D性能を計測する「3DMark」でもっとも軽いテスト「Ice Storm」の結果 ※データ参照元:NOTEBOOK CHECK

そもそも内蔵GPUのベンチマーク結果は、テスト方法や利用したパソコンの性能によって大きく変わってきます。結果については性能を保証するものではなく、あくまでも参考程度にとどめておいてください。

外付けGPUのGeforceシリーズとの差はどれくらい?

ノートパソコンによっては、グラフィックス機能として外付けGPU(dGPU)を利用するモデルがあります。比較的手頃なのはGeForce 840MやGeForce GTX 860Mあたりを搭載したモデル。さらに高いゲーム性能を追求したGeForce GTX 980M/970M搭載モデルなど、さまざまな機種が発売されています。これらのGPUとIntel HD Graphics 5500の性能差は以下のグラフのとおり。内蔵GPUと外付けGPUでは、かなりの差が出ていることがわかります。

主要なGeForceシリーズとの比較 ※データ参照元:

主要なGeForceシリーズとの比較 ※データ参照元:PassMark Videocard Benchmarks

主要なGeForceシリーズとの比較 ※データ参照元:NOTEBOOK CHECK

主要なGeForceシリーズとの比較 ※データ参照元:NOTEBOOK CHECK

主なGeForceシリーズとの比較 ※データ参照元:NOTEBOOK CHECK

主なGeForceシリーズとの比較 ※データ参照元:NOTEBOOK CHECK

※2015年5月8日追記
初掲時に数値に誤りのあるグラフを掲載していました。お詫びして訂正いたします。

もっとも、ゲームをプレーしないのであれば外付けGPU搭載モデルを選ぶ必要はありません。ネットや文書作成、写真の加工などの作業が中心なら、Intel HD Graphics 5500でも十分な性能を持っています。ただしプロ向けの動画編集ソフトのなかには、GPUの性能によって処理が速くなることもありますので、少しでも動画を快適に編集したいなら外付けGPU搭載モデルを選んだほうがいいでしょう。

Intel HD Graphics 5500でゲームをどれくらい快適に遊べるのか?

続いて、実際のゲーム(あるいはゲーム系ベンチマーク)を使った計測結果を見てみましょう。下のグラフは海外製の最新ゲーム「Grand Theft Auto V(GTA5)」と「Battlefield Hardline(BF Hardline)」でFPS(ゲームの快適さを表わす指針)を計測した結果です。ストレスなくプレーするには60FPS以上、多少カクつきがある程度に納めるなら30FPSは必要とされていることを考えると、Intel HD Graphics 5500ではかなり厳しいと言わざるを得ません。

「GTA5」(解像度1920×1080ドット、高画質)プレー時の平均FPS ※データ参照元:NOTEBOOK CHECK

「GTA5」(解像度1920×1080ドット、高画質)プレー時の平均FPS ※データ参照元:NOTEBOOK CHECK

「BF Hardline」(解像度1920×1080ドット、高画質)プレー時の平均FPS ※データ参照元:NOTEBOOK CHECK

「BF Hardline」(解像度1920×1080ドット、高画質)プレー時の平均FPS ※データ参照元:NOTEBOOK CHECK

ここまでの結果となると、解像度や画質を落とせばどうにかなるレベルでもありません。Intel HD Graphics 5500で海外ゲームをプレーするのは、ほぼ無理と考えるべきでしょう。ちなみに上記の結果は画質を「高画質(高い)」に設定したときのFPSです。最高画質に変更すると、最上位のGeForece GTX 980Mでも「GTA5」で「35.6FPS」、「BF Hardline」で「66FPS」というスコアになります。

海外製のゲームは高いスペックを要求するためプレーは不可能ですが、国内向けに作られたオンライン3Dゲームであれば、ある程度はプレーできます。たとえば「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」では、解像度1920×1080ドットの標準画質で「普通」という評価となりました。シーンによっては多少のカクつきはあるかもしれませんが、おおむね問題なく遊べるレベルです。

Core i7-5500U+12GBメモリーの環境でテストした「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」の結果

Core i7-5500U+12GBメモリーの環境でテストした「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」の結果

同じベンチマークで解像度を1280×720ドットに下げると、評価は「快適」となります。高解像度の最高画質でプレーするには厳しいですが、あくまでもライトに楽しむ程度なら問題ないレベルではないでしょうか。

またこれはIntel HD Graphics 4400を搭載したCore i7-4510U(メモリー容量8GB)の結果なのですが、「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」で解像度1280×720ドットの標準画質で「快適」、1920×1080ドットの標準画質で「普通」というスコアが出ています。Intel HD Graphics 5500ではグラフィックス性能が向上していることを考えれば、少なくとも同程度には動作するはずです。

Intel HD Graphics 4400を搭載したCore i7-4510Uによる「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」ベンチマーク結果

Intel HD Graphics 4400を搭載したCore i7-4510Uによる「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」ベンチマーク結果

解像度1920×1080ドットでのベンチマーク結果

解像度1920×1080ドットでのベンチマーク結果

国内向けのオンラインゲームは、比較的低スペックな環境でも動作するように作られています。ガッツリ遊ぶには少々物足りませんが、息抜き程度のプレーには十分でしょう。

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内蔵GPUの性能はCPUよりもメモリー容量が大きく影響する

内蔵GPUでゲームをライトに楽しむことを前提とした場合、どのようなノートパソコンを選ぶべきでしょうか。普通に考えると、より性能の高いCPUを選んだほうがいいように思えますが、実は3D描画性能はCPUの計算性能よりもメモリー容量によって大きく変わってくるのです。

下の表は前述の「NOTEBOOK CHECK」に登録されたテスト結果を、CPUとメモリー容量別に分類して平均値を出したもの。CPUの性能差よりも、メモリー容量の違いによってスコアに大きな違いが出ていることがわかります。

CPU別のベンチマーク結果平均値 ※データ参照元:NOTEBOOK CHECK

CPU別のベンチマーク結果平均値 ※データ参照元:NOTEBOOK CHECK

メモリー容量別のベンチマーク結果平均値 ※データ参照元:NOTEBOOK CHECK

メモリー容量別のベンチマーク結果平均値 ※データ参照元:NOTEBOOK CHECK

内蔵GPUは3D処理に利用する専用のビデオメモリーを持っていないため、本体に搭載されているメインメモリーの一部を利用します。そのため、メインメモリーの容量が大きいほどビデオメモリーにも多くの容量が割り当てられ、結果として3D性能が向上するのです(機種によって利用できる最大ビデオメモリー容量は異なります)。内蔵GPUでのゲームプレーを考えているならCPUはCore i5-5200Uでも十分ですが、メモリー容量は8GB以上搭載したほうがいいでしょう。

同じパーツ構成でもメーカーによって性能が異なることもある?

ここからはあくまでも筆者の個人的な感想ですので、参考程度にとどめておいてください。

これまで仕事で数々のノートパソコンを試してきたのですが、同じパーツ構成でもメーカーによって3D系ベンチマークに差が出ているような気がします。具体的に言うと、富士通とNECのパソコンについてはスコアがやや低めになりがちです。おそらくハードウェアやドライバーソフトの相性によるものなのかもしれません。もしくはこの2社のパソコンは傾向的にプリインストールソフトが多めですので、それが影響している可能性もあります。ゲームで遊ぶことを考えているなら、ほかのメーカーのノートパソコンを選んだほうがいいかもしれません。もちろん、ゲームをプレーするのでなければ、この2社の製品でもまったく問題はないです。

逆にレノボの製品はベンチマーク結果が全般的に優れています。ハードウェアやソフトウェアのチューニングが優れていると思うのですが、ベンチマーク向けにチューニングされているなんてことはありませんよね?

ということでちょっと乱暴な箇所はあるものの、今回はIntel HD Graphics 5500の性能について解説しました。確かに以前よりは3D描画性能は向上していますが、パーツ構成などによって性能が大きく変わることがある点に注意してください。

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