Core i7-7500UとCore i5-7200U、Core i3-7100Uの性能や違いは?Kaby Lake-Uの主要CPUを比較 – こまめブログ

Core i7-7500UとCore i5-7200U、Core i3-7100Uの性能や違いは?Kaby Lake-Uの主要CPUを比較

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2016年の秋冬モデルから、CPUにKaby Lakeこと第7世代のCoreプロセッサーを搭載するノートパソコンが登場しました。2017年2月時点でリリースされているCPUのうちよく使われているのは、ノートパソコン向けがCore i7-7500UとCore i5-7200U、Core i3-7100Uの3種類、2-in-1/タブレット向けがCore i7-7Y75とCore i5-7Y54、Core m3-7Y30の3種類です。

今回はこのなかからノートパソコンでよく使われるUシリーズについて、スペックや前世代との違いなどを解説します。

そもそも「Kaby Lake」ってなに? どう読むの?

まずはじめに、「Kaby Lake」について説明しましょう。読み方は「ケイビーレイク」もしくは「カビーレイク」とされていますが、ケイビーレイクと表記するメディアのほうがやや多いようです。Googleの翻訳ツールで音声を確認したところ、筆者には「ケビーレイク」と聞こえました。

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Kaby Lakeとは、インテルの「第7世代Coreプロセッサー」が正式発表される前に付けられていた開発コード(リリース前の仮の名前)です。正式名称は「インテル第7世代Coreプロセッサー」なのですが、数字ではどのような製品かイメージしづらいため、開発コードで呼ばれることがあります。

ちなみに、これまでのCPUは以下の開発コードで呼ばれていました。なおKaby Lake自体はCPUのアーキテクチャ(製造技術)を表わすものであり、XeonやPentium、CeleronといったインテルのほかのCPUで世代を指す場合にも使われます。

CPUに使われている開発コード
正式名称 開発コード 発表年 プロセスルール
Coreプロセッサー Nehalem 2008年 45nm
第2世代Coreプロセッサー Sandy Bridge 2011年1月 32nm
第3世代Coreプロセッサー Ivy Bridge 2012年4月 22nm
第4世代Coreプロセッサー Haswell 2013年6月 22nm
第5世代Coreプロセッサー Broadwell 2015年1月 14nm
第6世代Coreプロセッサー Skylake 2015年9月 14nm
第7世代Coreプロセッサー Kaby Lake 2016年8月 14nm+

Kaby LakeとSkylakeの違い

前述の表のとおり、インテルのCPUは2年ごとに「プロセスルール(製造工程における回路の配線幅)」を変更してきました。まずはプロセスルールを小さくしてから、翌年には改良版をリリースする「チック・タック戦略」を続けてきたのです。

しかし回路の線が細くなればなるほど、CPUの製造は難しくなるもの。Broadwellのころからリリースが遅れるようになり、2016年になってついに10年間続けてきたこの戦略を軌道修正することになりました。当初の予定では10nmのCannon Lakeが投入されるはずだったのですが、「やっぱ2016年中にはムリ!」ということで、急きょKaby Lakeがリリースされることになったのです。

そのような事情もあり、Kaby Lakeは動作周波数が向上したSkylakeの改良版という位置づけです。CPUの命令自体に新たな機能は追加されておらず、グラフィックス性能も変わりません。インテルは4K動画の再生で新たな機能を加えたことをアピールしていますが、普通に使うぶんにはあまり変化はないでしょう。

とは言え、動作周波数が向上していますので、ある程度のパフォーマンスアップは見込めます。

Kaby Lake世代のCPUの改良点

  • 一般的な利用で12%の生産性向上
  • Web閲覧時のパフォーマンスが19%向上
  • 4K解像度でHEVC 10bitに対応
  • V9コーデックのデコードに対応
  • 4K動画視聴時のバッテリー性能が向上
  • Intel Speed Shift Technologyを改良

Kaby Lake-UはノートPC向けのCPU

Kaby Lake世代のCPUは、6種類のシリーズに分類されています(2017年2月時点)。それぞれの違いは、以下の表のとおり。個人向けノートパソコンでよく使われるのは、表の上から3つです。

Kaby Lakeの分類(2017年2月時点)
シリーズ 対象 主なラインナップ
Kaby Lake-U スタンダード/モバイルノートPC Core i7-7500U、Core i5-7200U、Core i3-7100U
Kaby Lake-Y 2-in-1タブレット、小型PC Core i7-7Y75、Core i5-7Y54、Core m3-7Y30
Kaby Lake-H 高性能ノートPC、ゲーミングノートPC Core i7-7700HQ、Core i5-7300HQ、Core i7-7820HK
Kaby Lake-S デスクトップPC Core i7-7700、Core i5-7400、Core i3-7100
Celeron、Pentium ノートPC、デスクトップPC Celeron 3865U、Pentium 4415U、Celeron G3930、Pentium G4600
Xeon サーバー Xeon E3-1505M、Xeon E3-1535M

SkylakeではCore MシリーズとしてCore m7/m5/m3がラインナップされていましたが、Kaby Lakeでは上位版がCore i7/i5に変わり、m3はそのままという構成です。Core m7よりもCore i7のほうがなんだか高性能っぽい、という理由かどうかはわかりませんが、おそらくマーケティング的な理由から名前を変更したのではないかと思います。

Core i3とCore i5、Core i7の違いは?

Core プロセッサーのなかでも「Core iシリーズ」では、Core i3/Core i5/Core i7の3種類が用意されています。それぞれの違いがわからない人もいるでしょう。細かな違いは省略しますが、「i」のあとに続く数字が大きいほど高性能であると覚えてください。

Core iシリーズの分類

  • Core i7 → 高性能モデル向け
  • Core i5 → 標準モデル向け
  • Core i3 → 低価格モデル向け

i3やi5、i7のあとに続く数字は「プロセッサーナンバー」と呼ばれています。プロセッサーナンバーも基本的には数字が大きいほど高性能です。さらに末尾のアルファベットはシリーズ名やさらに細かな分類を表わします。

ではCore i3とCore i5、Core i7では、どんな点が異なるのでしょうか。以下の表は、それぞれのCPUの主なスペックです。基本的にあまり違いはありませんが、CPUの計算性能に大きく影響する動作周波数が異なります。簡単に説明すると、Core i7、Core i5、Core i3の順で動作周波数が高いため、処理性能が変わると覚えておいてください。

Kaby Lake-Uの違い
名称 Core i3-7100U Core i5-7200U Core i7-7500U
コア数/スレッド数 2/4
動作周波数 2.4GHz 2.5GHz 2.7GHz
最大動作周波数 3.1GHz 3.5GHz
TDP 15W
キャッシュメモリー 3MB 4MB
内蔵グラフィックス Intel HD Graphics 620

Kaby Lake-Uシリーズのベンチマーク結果

CPUの実際の性能については、”ベンチマークテスト”と呼ばれるプログラムを使うことで計測できます。当サイトの計測結果は、以下のグラフのとおりです。

CPU性能を計測する「CINEBENCH R15」ベンチマーク結果

PassMark PerformanceTest 8 CPU Mark

「PassMark PerformanceTest 9.0」の「CPU Mark」結果

CPU性能についてはCore i7-7500Uがもっとも高く、Core i5-7200U→Core i3-7100Uと続く結果になりました。高性能なノートパソコンを検討しているなら、Core i7-7500UかCore i5-7200Uがおすすめです。

Core i7-7500Uのベンチマーク結果

corei7

Kaby Lake世代のCore i7-7500Uは、Skylake世代のCore i7-6500Uから動作周波数と内蔵グラフィックス機能が変わっただけです。グラフィックス機能についてもGPUコアは変わりませんので、3D描画性能自体は変わらないでしょう。

Core i7-7500UとCore i7-6500Uの主な違い
名称 Core i7-7500U(Kaby Lake) Core i7-6500U(Skylake)
コア数/スレッド数 2/4
動作周波数 2.7GHz 2.5GHz
最大動作周波数 3.5GHz 3.1GHz
TDP 15W
cTDPダウン 7.5W、800MHz
対応メモリー DDR4-2133、LPDDR3-1866、DDR3L-1600
内蔵グラフィックス Intel HD Graphics 620 Intel HD Graphics 520
GPUコア GT2
グラフィックス動作周波数(定格/最大) 300MHz/1050MHz

筆者が計測したCore i7-7500UとCore i7-6500Uのベンチマーク結果を比べてみたところ、平均値としてはCINEBENCH R15でプラス5%、PassMarkでプラス約19%スコアが向上しています。確かにKaby LakeはSkylakeよりもパフォーマンスアップしていますが、テストによってはその差が増減するようです。

Core i7-7500Uベンチマーク結果(管理人計測)
機種名 CINEBENCH R15 CPU Mark(PassMark 8)
HP Spectre 13 309 5365
LIFEBOOK WU2/B1 334 5410
dynabook VZ72/B 339 5316
Inspiron 17 5000 335 4498
LAVIE Direct HZ 2017年春モデル 337 5446
LIFEBOOK WU2/B1 334 5410
平均値 331.3 5240.8

Core i7-6500Uベンチマーク結果(管理人計測)
機種名 CINEBENCH R15 CPU Mark(PassMark 8)
ThinkPad X1 Carbon 298 4755
ThinkPad Yoga 260 316 4762
XPS13 321 4700
LAVIE Direct HZ 318 4747
平均値 313 4741

Core i5-7200Uのベンチマーク結果

corei5

Core i5-7200UとCore i5-6200Uの違いについても、Core i7と同様です。動作周波数は0.2GHz、最大動作周波数は0.3GHz上昇しグラフィックス機能の名称も変わりましたが、ほかに変更はありません。

Core i5-6200UとCore i5-5200Uの主な違い
名称 Core i5-6200U(Kaby Lake) Core i5-6200U(Skylake)
コア数/スレッド数 2/4
動作周波数 2.5GHz 2.3GHz
最大動作周波数 3.1GHz 2.8GHz
TDP 15W
cTDPダウン 7.5W、800MHz
対応メモリー DDR4-2133、LPDDR3-1866、DDR3L-1600
内蔵グラフィックス Intel HD Graphics 620 Intel HD Graphics 520
グラフィックスコア GT2
グラフィックス動作周波数(定格/最大) 300MHz/1000MHz

筆者が計測したCore i5-7200UとCore i5-6200Uのベンチマーク結果を比べてみたところ、CINEBENCH R15とPassMarkで9%程度の違いでした。このくらいの差だと、違いは体感できるほどではないかもしれません。

Core i5-7200UとCore i5-6200Uの性能の違い

Core i5-7200UとCore i5-6200Uの性能の違い(CINEBENCH R15)

Core i5-7200UとCore i5-6200Uの性能の違い

Core i5-7200UとCore i5-6200Uの性能の違い(PassMark PerformanceTest 8.0 CPU Mark)

Core i5-7200Uベンチマーク結果(管理人計測)
機種名 CINEBENCH R15 CPU Mark(PassMark 8)
XPS 13 321 4697
HP Spectre 13 311 4723
LIFEBOOK WS1/B1 327 4829
Inspiron 14 7000 329 4655
LAVIE Direct NS(S) 301 4623
Envy 15-as100 314 4608
Vostro 14 3000 322 4474
平均値 318 4658

Core i5-6200Uベンチマーク結果(管理人計測)
機種名 CINEBENCH R15 CPU Mark(PassMark 8)
Inspiron 15 7000 292 4276
LIFEBOOK WS1/W 291 4292
Critea VF-HE11 i5-6200U 294 4252
ThinkPad E560 290 4218
平均値 292 4259

Core i3-7100Uのベンチマーク結果

corei3

Core i3-7100Uは、Core i3-6100Uから定格(通常時の)動作周波数が0.1GHzアップし、さらにグラフィックス機能の名前が変わりました。性能的には、ほぼ同等と言えるかもしれません。

Core i3-7100UとCore i3-6100Uの主な違い
名称 Core i3-7100U(Kaby Lake) Core i3-6100U(Skylake)
コア数/スレッド数 2/4
動作周波数 2.4GHz 2.3GHz
最大動作周波数
TDP 15W
cTDPダウン 7.5W、800MHz
対応メモリー DDR4-2133、LPDDR3-1866、DDR3L-1600
内蔵グラフィックス Intel HD Graphics 620 Intel HD Graphics 520
グラフィックスコア GT2
グラフィックス動作周波数(定格/最大) 300MHz/1000MHz

管理人が計測したデータを見ても、Core i3-7100UとCore i3-6100Uであまり変わらない結果となりました。ただしCore i3-7100Uはまだ1機種しかデータを取っていないため、今後の計測結果しだいでは変わってくる可能性があります。

Core i3-7100UとCore i3-6100Uの性能の違い

Core i3-7100UとCore i3-6100Uの性能の違い(CINEBENCH R15)

Core i3-7100UとCore i3-6100Uの性能の違い

Core i3-7100UとCore i3-6100Uの性能の違い(PassMark PerformanceTest 8.0 CPU Mark)

Core i3-7100Uベンチマーク結果(管理人計測)
機種名 CINEBENCH R15 CPU Mark(PassMark 8)
New Inspiron 22 3000 255 3590
平均値 255 3590

Core i5-6200Uベンチマーク結果(管理人計測)
機種名 CINEBENCH R15 CPU Mark(PassMark 8)
HP 22-b000jp 248 3607
Inspiron 13 5000 247 3584
HP Pavilion 15-au000 249 3592
平均値 248 3594

基本はCore i5でOK。性能を求めるならCore i7

ということで、今回はKaby Lake世代のCore i7-7500U、Core i5-7200U、Core i3-7100Uにいついて解説しました。ノートパソコンを選ぶ場合、基本的にはCore i5-7200U搭載モデルを選ぶといいでしょう。少しでも性能が高いほうがいいならCore i7-7500Uを選ぶのもアリです。Core i3-7100Uは低価格パソコン向けですので、予算を抑えたい方におすすめします。

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