【プリンター2015】キヤノンMG7730とエプソンEP808Aを比較!買うならどっち?

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個人向けインクジェット複合機の2大メーカーであるキヤノンとエプソンから、それぞれ2015年の年末商戦に向けた新モデルが発表されました。キヤノンの「PIXUS」シリーズからは4機種、エプソンの「Colorio」シリーズからは4機種リリースされていますが、キヤノンではフラグシップモデルの「PIXUS MG7730(以下、MG7730)」、エプソンではミドルレンジモデルの「Colorio EP-808A(以下、EP-808A)」に人気が集まりそうです。

キヤノン「MG7730」

キヤノン「PIXUS MG7730」

エプソン「Colorio EP-808A」

エプソン「Colorio EP-808A」

そこで今回はこの2モデルを比べ、どちらの機種がどの点で優れているのかを解説します。どちらを購入するか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

MG7730とEP-808Aのスペックを比較

まずは両モデルの仕様を比べてみましょう。それぞれの主なスペックは、以下の表のとおりです。基本的にどちらもA4対応のインクジェット複合機(プリンター)ですが、細かな部分で違いが多いことがわかります。

キヤノンMG7730とエプソンEP-808Aのスペック
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商品名 MG7730 EP-808A
液晶サイズ 3.5型 4.3型
印刷解像度 9600×2400dpi 5760×1440dpi
ノズル 合計6656 非公開(合計1080)
インクシステム 6色独立(染料ブラック、シアン、マゼンダ、イエロー、グレー、顔料ブラック) 6色染料独立(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタ)
インク滴 1pl 1.5pl
両面印刷 対応
最大用紙サイズ A4
給紙トレイ 前面:上段/下段 前面:上段/下段、背面:手差し
給紙容量(A4用紙) 下段最大125枚 前面:最大100枚/背面:1枚
レーベルプリント 対応
USB端子 1(PC接続用) 2(PC接続/ダイレクトプリント用)
有線LAN 10BASE-T/100BASE-TX
無線LAN IEEE802.11b/g/n
メモリーカードスロット SD/SDHC/MS Duo/MS PRO Duo CF/SD/SDHC/MS Duo/MS PRO Duo
赤外線通信 非対応 対応
Wi-Fi Direct 対応
NFC 対応
ファックス 非搭載
ADF 非搭載
消費電力 15W 17W
幅(mm) 幅435×奥行き370×高さ148mm 幅390×奥行き341×高さ141mm
重量 7.9kg 6.9kg
印刷速度(A4フチなしカラー写真印刷) 44秒 約1分01秒
印刷速度(L判写真印刷) 18秒 13秒
印刷速度(A4モノクロ文書) 15.0ipm(1枚あたり4秒)
印刷速度(A4カラー文書) 10.0ipm(1枚あたり6秒)
印刷コスト(L判カラー) 約15.8円(大容量インク)/約22.6円(標準) 約19.9円(80L番インク)/25.5円(80番インク)
印刷コスト(A4カラー文書) 約8.9円(大容量インク)/約13.2円(標準)
対応インク BCI-371(染料インク)/BCI-370(顔料インク)、BCI-371XL(染料インク)/BCI-370XL(顔料インク) IC80(標準タイプ)/80L(大容量タイプ)
インク価格(税別) 6980円(大容量)/4980円(標準) ※6色マルチパック 6840円(大容量タイプ)/3710円(標準タイプ) ※6色パック

スペック表からでは両モデルの違いがわかりづらいので、さまざまな面からこの2機種を比較してみましょう。

写真の印刷に適しているのはEP-808A

両モデルとも6色独立タイプのインクを採用している点は同じですが、インクの種類が異なります。キヤノンは染料5色(ブラック/シアン/マゼンダ/イエロー/グレー)と顔料1色(ブラック)のハイブリッド構成であるのに対し、エプソンは6色(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタ)がすべて染料インクです。

写真を光沢紙に印刷するという点では、顔料インクよりも染料インクのほうが有利です。染料インクは光沢紙との相性がよく、発色に優れるというメリットがあります。そのため、染料インクを多く使うEP-808Aのほうが高い画質を期待できます

ただし発色の好みは人によって異なるため、一概にどちらが美しいとは言えません。筆者の個人的な意見では確かにエプソン系プリンターは発色が鮮やかですが、キヤノンの6色インクでも十分な品質だと思います。

文書やハガキの印刷に有利なのはMG7730

MG7730では、顔料ブラックのインクが使われています。顔料インクの色は粒子の状態であるため、紙に染み込みにくいのが特徴です。そのためインクがにじまず、よりクッキリとしたプリントが可能となります。

それに対し染料インクの色は水に溶け込んでいますので、紙に染み込みやすいという特性を持っています。光沢紙にプリントすると紙の奥にまで染みこむため、用紙の質感をそのまま活かせるのがメリットです。また水溶性であることからほかの色とまじりやすく、中間色の表現に優れています。

顔料インクは文書の印刷に向いていると言われますが、これはインクが紙に染み込まず境界線がクリアに描かれることから、文字や線をハッキリと印刷できるからです。また光やオゾンの影響などで変色することが少なく、長期間の保存にも向いています。さらに水によるにじみにも強いことから、文書印刷に使われているのです。

最近は染料インクでも水や光の影響を受けにくいものはありますが、それでも精細さと耐久性については顔料インクに軍配が上がります。文書やハガキをシャープに印刷して長期間保管できるという点では、顔料インクを採用しているMG7730のほうが有利です。

用紙の取り回しが便利なのはMG7730

MG7730とEP-808Aの最大用紙サイズは、どちらもA4です。給紙トレイにセットできる最大枚数はMG7730が125枚であるのに対し、EP-808Aは100枚となっています。

ハガキについては、MG7730は上段トレイに最大40枚セット可能です。EP-808Aでは最大60枚とされていますが、実は内訳は上段トレイ20枚+下段トレイ40枚となっており、それぞれにセットする必要があるので不便です。総合的に見て、一度に多くの用紙をセットできるMG7730のほうが、作業の手間を減らせるでしょう。

ただしEP-808Aは、背面に手差しトレイが用意されているのがポイントです。最大0.6mmまでの厚手の紙にプリントできるほか、給紙時に紙がロールされないため薄めの特殊紙にも印刷できるというメリットがあります。

印刷精度が高いのはMG7730

スペック上で見ると、印刷解像度が高くインク滴の小さいMG7730のほうが粒状感がなく、より高精細な印刷結果を期待できそうです。ただEP-808Aでもライトシアンとライトマゼンダのインクを使用することで粒状感を抑えています。どちらもパッと見ただけでは判別しにくいレベルですので、特に気にする必要はないかもしれません。

多くのインターフェースに対応するのはEP-808A

対応インターフェースの種類では、EP-808Aに軍配が上がります。赤外線通信は使用頻度が少ないかもしれませんが、USBメモリーからのダイレクト印刷に対応している点とコンパクトフラッシュに対応している点が、MG7730との大きな違いです。インターフェースの種類が多いと、イザというときになにかと便利、人によっては、絶対に必要ということもあるでしょう。

EP-808Aは、豊富なインターフェースに対応している点が魅力です

EP-808Aは、豊富なインターフェースに対応している点が魅力です

本体サイズが小さいのはEP-808A

サイズが小さいのは、だんぜんEP-808Aのほうです。接地面積はMG7730の82%程度でしかなく、体積比ではわずか78%とコンパクトにまとめられています。狭い場所にも置けるという点では、EP-808Aのほうが優れていると言えるでしょう。また重量についても、EP-808Aのほうが1kgほど軽くなっています。

印刷速度はL判ならEP-808A、A4印刷は不明

公開されているスペックでは、L判光沢紙のカラー印刷はEP-808Aが13秒であるのに対し、MG7730は18秒となっています。1枚あたり5秒の差は結構大きく、100枚印刷すると8分20秒も違ってくるのです。写真印刷にこだわりの強いエプソンのほうが、印刷速度でも上回る結果となったと言っていいでしょう。

A4印刷については、MG7730では印刷速度が公開されているものの、EP-808Aは非公開となっています。エプソンのこのカテゴリーのモデルはしばらく前からA4印刷速度を公開していませんので、もしかしたらそれほど早くないのかもしれません。ですが公称値が公開されていない以上、詳細は不明です。

ただあくまでも筆者の個人的な感想ですが、キヤノンのモデルはヘッドクリーングに時間がかかることが多く、ファーストプリント(1枚目が排紙されること)にかかる時間が極端に長くなることがあるような気がします。そのため、公称値と体感速度には大きな差があると考えたほうがいいかもしれません。

印刷コストはMG7730のほうが安い

L判カラー印刷のコストを見ると、MG7730で大容量インクカートリッジを使ったときのコストが1枚あたり15.8円と、EP-808Aの19.9円よりも安くなっています。1枚あたりの差は4.1円程度ですが、100枚だと410円、1000枚だと4100円も変わってきます。

ちなみにこの印刷コストは、用紙代を含めたときのもの。コストの算出に使われているL判光沢紙の標準価格を見るとキヤノン製の「写真用紙・光沢 ゴールド L判 400枚(GL-101L400)」が2604円、エプソン製の「写真用紙 光沢 L判 400枚(KL400PSKR)」が2030円程度ですので、用紙代としてはキヤノンのほうが高くなっています(正確な設定金額は不明ですが)。にも関わらずトータルコストでキヤノンのほうが安いということは、両モデルのインク代の差はけっこう大きいことが予想されます。

あくまでも余談ですが、とある筋から「キヤノンのインクカートリッジで印刷できる枚数はそこそこ。でもエプソンは……」という話を聞いたことがあります。 その情報を信頼するなら、EP-808Aはコスト面でやや難ありといったところかもしれません。実際に検証したわけではありませんので、正確なところはわかりませんが……。まあそのぶん、印刷品質に反映されているのかもしれませんね。

ちなみにEP-808AのA4印刷コストは公開されていませんので、両モデルの差は不明です。A4印刷のコストにこだわるのであれば、ビジネスインクジェット複合機を検討するのもいいかと思います。

スペック的な総合評価ではMG7730がおすすめ

以上のように今回はMG7730とEP-808Aのスペックを比較してみたわけですが、あくまでもスペック面でということであればMG7730のほうが優れているように思えます。

ただ実際には操作の簡単さや印刷結果の品質、メーカーのサポート体制などさまざまな要因が影響しますので、一概にどちらが優れているとは言いがたい状況です。またMG7730にはないけどEP-808Aには用意されている機能がどうしても必要、というケースもあるかもしれません。今回の内容は参考程度に、購入する際の検討材料として捉えてください。

なおMG7730とEP-808Aについてより詳細に解説した記事も公開していますので、そちらもあわせてご覧ください。

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