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NECのパソコン(LAVIE)おすすめモデルのクーポン・セール価格情報
NECから2016年春モデルとして、スリムタワー型のデスクトップパソコン「LAVIE Desk Tower」が発表されました。ラインナップはCPUにCore i7-6700を搭載した上位モデル「DT750/DAW」と、Core i3-6100Uを搭載した下位モデル「DT150/DAW」の2種類。両モデルとも液晶ディスプレイとセットで販売されます。発売日は2016年1月下旬からで、店頭予想価格は上位モデルが24万4800円前後、下位モデルが13万9800円前後です。
また同時に、直販サイト「NECダイレクト」限定販売のカスタマイズモデル「LAVIE Direct DT」も発売されました。こちらはパソコン本体のみで購入が可能で、CPUにCeleron G3900を搭載した最小構成で12万2800円(税別)からとなっています。
そこで今回は2016年春モデルの特徴やパーツ構成、前モデルとの違いについて解説します。なお記事で使っている画像は特にことわりのない限り直販モデルLAVIE Direct DTのものですが、外観的にはLAVIE Desk Towerとほぼ同じです。
店頭モデルのスペックをチェック
店頭販売向けのカタログモデルとしては、上位モデルの「DT750/DAW」と下位モデルの「DT150/DAW」の2種類が用意されています。それぞれの主な違いは、以下の表のとおりです。
2016年春「LAVIE Desk Tower」のスペック | ||
モデル名 | DT750/DAW | DT150/DAW |
---|---|---|
参考価格(税別) | 24万4800円前後 | 13万9800円前後 |
OS | Windows 10 Home 64ビット | |
CPU | Core i7-6700(3.40GHz) | Core i3-6100(3.70GHz) |
メモリ | DDR4 8GB(最大32GB) | DDR4 4GB(最大32GB) |
グラフィックス | Intel Iris Graphics 530 | |
ストレージ | 3TB HDD | 1TB HDD |
光学ドライブ | ブルーレイディスクドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
ディスプレイ | 付属(23.8型、1920×1080ドット、IPS、非光沢) | 付属(19.5型、1600×900ドット、IPS、非光沢) |
タッチパネル | – | |
有線LAN | 1000BASE-T対応 | |
無線LAN | – | |
Bluetooth | – | |
TV機能 | – | |
Webカメラ | – | |
主なインタフェース | USB3.0×6、USB2.0×2、有線LAN、DisplayPort×2、アナログRGB(ミニD-sub15ピン)、シリアルポート(D-sub9ピン)、PS/2ポート×2、SD/SDHC/SDXC対応メモリカードスロット、オーディオ端子類 | |
拡張スロット | PCI Express x16(ロープロファイル)×2(空き2)、PCI Express x1(Gen3、ロープロファイル)×1(空き1) | |
バッテリ駆動時間 | – | |
本体サイズ | 幅88×奥行き382×高さ338mm/幅142×奥行き390×高さ374mm(スタビライザ設置時) | |
重量 | 5.3kg | 5.2kg |
オフィス | Office Home & Business Premium プラス Office 365 サービス | Office Personal Premium プラス Office 365 サービス |
各インターフェースは、以下のように配置されています。
スタビライザを利用すると安定感が増し、本体の転倒を防ぐことができます。
付属の液晶ディスプレイは、23.8型はHDMIとDVI-D、アナログRGB(D-sub15ピン)に、19.5型はDVI-DとアナログRGB(D-sub15ピン)対応しています。ケーブルや変換アダプターが付属しているので、別に用意する必要はありません。また入力デバイスとして、USBキーボードとUSBマウスが付属します。
2016年春モデルと2015年秋冬モデルの違いについて
2015年9月にリリースされた前モデル「DT750/CAW」および、「DT150CAW」との違いは以下のとおりです。外観的には本体のデザインが変更されているほか、小型化&軽量化されています。また内部のハードウェア的にも、大きく変わりました。
2016年春モデルでの変更点
- CPUがHaswell世代からSkylake世代に変わった
- メモリーの規格がDDR3からDDR4に変わった
- 映像出力が最大4096×2160ドット(DispalyPort接続時)に対応した
- PCI Express x16スロットが1基から2基に変わり、PCIスロットがなくなった
- 2.5型のシャドウベイがひとつ追加された
- USB端子の構成がUSB3.0×4+USB2.0×4から、USB3.0×6+USB2.0×2に変わった
- DisplayPortが1ポートから2ポートに増えた
- 下位モデルでSDメモリーカードを利用できるようになった
- 本体サイズが小さくなり、重量が軽くなった
Skylake世代のCore i7-6700/Core i3-6100を搭載
上位モデルではCPUがHaswell世代のCore i7-4790から、Skylake世代のCore i7-6700にアップグレードしました。アーキテクチャが2世代ぶん違いますので(Haswell→Broadwell→Skylake)、パフォーマンスの向上は確実に実感できるはずです。
また下位モデルでもCPUがHaswell世代のCore i3-4170から、Skylake世代のCore i3-6100に変わりました。
DDR4規格のメモリーを採用
Skylake世代のCPUとチップセットがDDR4メモリーに正式対応したことにより、メモリーが従来のDDR3からDDR4に変わりました。転送速度は12.8GB/秒から17GB/秒と、約1.3倍も向上しています。そのぶん、パフォーマンス面での改善が期待できそうです。
ボディが小型化&軽量化
新モデルでは幅がマイナス9mm、奥行きがマイナス23mm、マイナス高さが5mm変わっています。また重量は従来に比べて1.5kg(上位モデル)/1.3kg(下位モデル)も軽くなりました。パーツ構成がアップグレードしているにも関わらず、より小さく&軽くなっている点は高く評価したいところです。
直販モデルのスペックをチェック
続いては、直販向けのカスタマイズモデル「LAVIE Direct DT」についてです。このモデルでは購入時にパーツ構成のカスタマイズが可能で、予算や好みに応じて仕様を変更できます。外観やインターフェース構成については、店頭販売向けの「LAVIE Desk Tower」とほぼ同じ。カスタマイズ可能なパーツの種類は、以下のようになっています。
LAVIE Direct DTで用意されているパーツ | |
OS | Windows 10 Home 64ビット/Windows 10 Pro 64ビット |
---|---|
CPU | Core i7-67OO(3.40GHz)/Core i5-6500(3.20GHz)/Core i3-6100(3.70GHz)/Celeron G3900(2.80GHz) |
メモリー | DDR4 4/8/16/32GB |
SSD | なし/256GB SSD(SATA) |
HDD | 500GB/1TB/3TB HDD |
光学ドライブ | ブルーレイディスクドライブ/DVDスーパーマルチドライブ |
グラフィックス機能 | なし(CPU内蔵グラフィックスを利用)/NVIDIA Quadro K420 |
ディスプレイ | なし/23.8型(1920×1080ドット)/19.5型(1600×900ドット)/23.8型(1920×1080ドット)×2/19.5型(1600×900ドット)×2 |
オフィス | なし/Office Personal Premium プラス Office 365 サービス/Office Home & Business Premium プラス Office 365 サービス |
店頭モデルと直販モデルの違い
カタログモデルの「LAVIE Desk Tower」に比べて、「LAVIE Direct DT」にはより高性能なパーツが用意されています。価格はそのぶん高くなりますが、非常に高性能なモデルに仕上げることが可能です。また逆に下位パーツを選ぶことで、性能を抑えたリーズナブルな構成にまとめられます。
LAVIE Direct DTがLAVIE Desk Towerと異なる点
- CPUのオプションにCore i5-6500/Celeron G3900が用意されている
- メモリー容量を16/32GBに増やせる
- 256GBのSSDを搭載できる
- HDDに500GBの容量が用意されている
- グラフィックス機能に外付けGPUのNVIDIA Quadro K420が用意されている
- ディスプレイなしの構成、またはデュアルディスプレイ構成を選べる
- オフィスなしの構成を選択できる
たとえばLAVIE Desk Towerの上位モデルからオフィスや液晶ディスプレイ、ソフトウェアパックなどを省いた構成にしてみると、価格は18万6800円(税別、2016年1月14日時点)となり、LAVIE Desk Tower上位モデルよりも6万円以上安くなります。
NVIDIA Quadro K420は選ばなくてもOK?
メモリー容量を16GB以上に増やしたり、ストレージにHDDより高速なSSDを選択することで値段は高くなりますが、とことんハイスペックな構成に仕上げることができます。
しかしグラフィックス機能として用意されているNVIDIA Quadro K420については、あまり高い効果を期待できなさそうです。そもそもこのGPUはエントリー向けで、さらにQuadroシリーズはOpenGLに最適化されたシリーズ。ゲームで利用するDirectXの性能はNVIDIA GeForceシリーズのほうが高く、NVIDIA Quadro K420では高いゲーム性能を期待できない点に注意してください。
ではOpenGLを利用する3D制作に利用できるかというと、ちょっと厳しいかなという感じです。初心者の趣味程度なら効果はあるかもしれませんが、ハイアマチュア以上の本格的な3D制作には向きません。
じゃあいったいなにに利用するのかというと、おそらくAdobe系クリエイティブソフトのGPUアクセラレーション機能(GPUのパワーを高度な処理のサポートに使う機能)あたりではないかなと思います。Illustratorなどが多少スムーズに動くといったところでしょうか。32GB以上のメモリーを搭載すれば、プロの本格的なイラスト制作にも利用できるでしょう。一般的な利用にはNVIDIA Quadro K420を選ぶ必要はないと思います。
高性能なパソコンをリーズナブルな値段で入手したい人に
ということで、今回はスリムタワー型デスクトップパソコンのLAVIE Desk Towerについて解説しました。このタイプのモデルはノートパソコンや一体型デスクトップパソコンに比べて、安い価格で高い性能を得られる点が最大の魅力です。他メーカーのBTOパソコンならさらに安く購入できますが、国内大手メーカーの安心感を求めるなら購入をおすすめします。
なお店頭モデルはスペックが固定されている上に、液晶ディスプレイとセットで販売されています。自分にピッタリなパーツ構成のパソコンを求める方には、カスタマイズモデルのLAVIE Direct DTがおすすめです。
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