新しいSurface 3とSurface Pro 3はなにが違うのか?両モデルを比較!

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米マイクロソフトは31日、OSにWindows 8.1 64bitを搭載した10.8型の新型タブレット「Surface 3」を発表しました。現行モデル「Surface Pro 3」の後継機「Surface Pro 4」ではなく、あくまでも「3」という位置付けです。新しい「Surface 3」はこれまでの「Surface 3 Pro」や「Surface 2」とどこが違うのか? 性能や特徴を比較してみました。

Surface 3とSurface Pro 3、Surface 2のスペックを比較

まずは従来モデル「Surface Pro 3」と「Surface 2」とのスペックを比べてみましょう。

Surface 3とSurface Pro 3、Surface 2のスペック
製品 Surface 3(2GBメモリーモデル) Surface Pro 3(Core i3モデル) Surface 2(32GBモデル)
直販価格(税別) 499ドル 9万1800円 4万2666円
OS Windows8.1 Update 64bit Windows8.1 Pro Update 64bit Windows RT 8.1
CPU Atom x7-8700(1.6GHz) Core i3-4020Y(1.5GHz) NVIDIA Tegra 4(1.7GHz)
メモリ 2GB 4GB 2GB
ストレージ 64GB 64GB SSD 32GB eMMC
液晶ディスプレイ 10.8型タッチ対応(1920×1280ドット)、デジタイザペン対応 12型タッチ対応(2160×1440ドット)、デジタイザペン付属 10.6型タッチ対応(1920×1080ドット)
グラフィックス Intel HD Graphics (CPU内蔵) Intel HD Graphics 4200(CPU内蔵) (CPU内蔵)
光学ドライブ なし
有線LAN 非対応
無線機能 IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.0 IEEE802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.0
インターフェース USB3.0、Mini DisplayPort、MicroUSB(充電用)、microSD対応メモリーカードスロット USB3.0、Mini DisplayPort、microSD対応メモリーカードスロット USB3.0、HD ビデオ出力ポート(microHDMI)、microSD対応メモリーカードスロット
カメラ機能 フロント350万画素/リア800万画素 フロント500万画素/リア500万画素 フロント350万画素/リア500万画素
センサー 近接、照度、加速度、ジャイロスコープ、電子コンパス 照度、加速度、ジャイロスコープ、電子コンパス 近接、照度、加速度、ジャイロスコープ、電子コンパス
バッテリー駆動時間 10時間(動画再生時) 9時間(WiFi接続時) 10時間(動画再生時)
本体サイズ 幅267×奥行き187×高さ8.7mm 幅292×奥行き201.3×高さ9.1mm 幅275×奥行き173×高さ8.9mm
重量 622g 800g 676g
オフィス Office 365 Personal(1年間) Office Premium Home & Business Office 2013 RT

それでは、各項目について詳しく見ていきます。

OSはRTではなくWindows 8.1

「Surface 3」ではOSにWindows 8.1(おそらくUpdate済み)が搭載されています。「Pro」が付かないモデルですが、Windows RT 8.1ではなく、フルスペックのWindows 8.1です。「Surface Pro 3」に搭載されているWindows 8.1 Proとの違いは以下のとおりです。

Windows 8.1とWindows 8.1 Proの違い
Windows 8.1 Windows 8.1 Pro
CPUソケット数 1 2
最大メモリー容量 128GB 512GB
VHDブート ×
Active Directoryドメインへの参加 ×
BitLocker/BitLocker To Go ×
リモートデスクトップのホスト接続 ×

上記の表のとおり、Windows 8.1 Proはビジネス向けの高度なネットワークに対応しています。 このことから、「Surface 3」が個人向けのモデルであることがわかります。もっとも「Surface 3」にWindows 8.1 Proをインストールすることも(おそらく)できるでしょうし、ひょっとすると法人向けにWindows 8.1 Pro搭載モデルが発売されるかもしれません。

ちなみに、Windows RTはWindows 10へのアップグレードに対応しないとのこと。Windows RTはなかったことになるのでしょうか……。

CPUにはCherry Trail「Atom x7-8700」を搭載

個人的に注目したいのは、CPUとして「Cherry Trail」ことAtom x7-8700を搭載している点です。現時点で新しいAtomを搭載することを発表しているのは、この「Surface 3」だけではないでしょうか。

Cherry TrailことAtom x7-8300を搭載

Cherry TrailことAtom x7-8700を搭載

現時点ではインテルから、Atom x7-8700とAtom x5-Z8500、Atom x5-Z8300の3種類が発表されています。それぞれのCPUと、旧世代のAtom Z3700シリーズとの違いは以下のとおりです。

Cherry Trail世代とBay Trail世代の違い
CPU名 Atom x7-8700 Atom x5-Z8500 Atom x5-Z8300 Atom Z3795
開発コード Cherry Trail Bay Trail
開発プロセス 14nm 22nm
コア数/スレッド数 4/4
動作周波数 1.6GHz 1.44GHz 1.44GHz 1.59GHz
バースト周波数 2.4GHz 2.24GHz 1.84GHz 2.39GHz
最大メモリー容量 8GB 2GB 4GB
SDP 2W
グラフィックス Intel HD Graphics(第8世代) Intel HD Graphics(第7世代)

Cherry Trail世代のAtomは旧世代のBay Trailと比べて、CPU性能はあまり向上していません。しかし内蔵グラフィックス機能が第7世代(Gen7)から第8世代(Gen8)へと進化し、実行ユニットの数がx7-Z8700で従来の4倍、x5-Z8500/x5-Z8300で従来の3倍となっています。インテルの発表によると、3Dベンチマークソフト「3DMark」の「Ice Storm Unlimited」で50%性能が向上しているとのことです。

またインテルのLTEモデム「XMM-7260」にも対応してため、このふたつを搭載しているモデルではカテゴリー6のLTE Advancedに対応できます。

メモリーとストレージ容量の異なるモデルを用意

「Surface 3」では、2GBメモリーと62GBストレージを搭載した下位モデルと、4GBメモリーと128GBストレージを搭載した上位モデルが用意されています。さらにそれぞれにはLTEモデルも用意されているので、合計4種類です。

4G LTEモデルにはSIMカードスロットが用意されている

4G LTEモデルにはSIMカードスロットが用意されている

メモリー容量は多いとは言えませんが、メールやネット程度の利用なら十分でしょう。4GBモデルであれば、ちょっとした画像編集やゲームにも利用できるはずです。8GBは必要という人は、「Surface Pro 3」を選べばいいということでしょうか。

ストレージについては、eMMCかSSDかは不明です。SSDのほうがアクセス速度が速いのですが、原価を抑えるために低速なeMMCを採用している可能性はあります。ちなみに「Surface Pro 3」ではSSDが搭載されています。

液晶ディスプレイは10.8型でアスペクト比は3:2

「Surface 3」の液晶ディスプレイは10.8型で、解像度は1920×1280ドット。アスペクト比(画面の縦横比)は、「Surface Pro 3」と同じ3:2です。今後マイクロソフトは、このラインで製品をリリースしていくのでしょうか。

A4用紙の比率に近いアスペクト比3:2の液晶ディスプレイを採用

A4用紙の比率に近いアスペクト比3:2の液晶ディスプレイを採用

液晶ディスプレイは10点マルチタッチ対応で、手書き入力用の「Surfaceペン」に対応しています。スペック的には「Surface Pro 3」と同じですが、「Surface 3」にはSurfaceペンが付属しません(「Surface Pro 3」は標準付属)。ペン入力を行なう場合は、本体とは別に購入する必要がある点に注意してください。ちなみに「Surface 2」は5点マルチタッチ対応で、ペン入力には非対応です。

オプションとして販売されるSurfaceペン。カラーバリエーションが4色に増えた

オプションとして販売されるSurfaceペン。カラーバリエーションが4色に増えた

電源コネクターがマイクロUSBに変更

「Surface 3」と「Surface Pro 3」のインターフェース構成は、ほぼ同じです。しかし電源コネクターが従来のマグネット式から、マイクロUSB端子に変更されました。

Surface 3の電源アダプター

Surface 3の電源アダプター

Surface Pro 3の電源アダプター

Surface Pro 3の電源アダプター

マイクロUSB端子ですから、スマートフォンやタブレットなど、ほかの端末の充電機器も利用できます。その点は便利なのですが、「Surface Pro 3」のマグネット方式コネクターも簡単に取り外せるので便利です。たとえばケーブルに足を引っかけても、本体が落下することがありません。

新しいMacBookでも従来モデルで採用されていた「MagSafe」から、USBタイプC端子を充電用に使うようになりました。安全性よりも汎用性によるコスト削減という流れなのでしょうか。

10型以上のタブレットとしてはかなり薄い

本体はエッジの立ったシャープなデザインで、「Surface Pro 3」を踏襲しています。「Surface Pro 3」と同じマグネシウム素材が使われているとすれば、質感はかなり高めのはず。10型前後のWindowsタブレットとしては、最高クラスのデザインとなるかもしれません。

ボディの素材は「Surface Pro 3」と同じマグネシウム合金か?

ボディの素材は「Surface Pro 3」と同じマグネシウム合金か?

「Surface 3」は発熱を抑えることで、ファンレス化実現しているとのこと。「Surface Pro 3」に見られた吸排気用のスリットがなく、見た目はとてもスッキリしています。背面のキックスタンドも「Surface Pro 3」と同じですね。ただし「Surface Pro 3」では角度を無断階に調整できるのに対し、「Surface 3」では3段階のみとなっています。

「Surface 3」はキックスタンドで3段階の角度調整が可能

「Surface 3」は背面のキックスタンドで3段階の角度調整が可能

「Surface Pro 3」では無断階で角度調整できる

「Surface Pro 3」では無断階で角度調整できる

「Surface 3」は液晶ディスプレイが小さいだけあって、「Surface Pro 3」よりもコンパクトにまとまっています。本体サイズは幅267×奥行き187×高さ8.7mm。10.1型のタブレットよりもひと回り大きい程度です。しかし高さは平均的な10.1型タブレットよりも薄く、かなりスリムになっています。重量は622gで10.1型の平均よりもやや重めですが、サイズが大きいことを考えればやむを得ないでしょう。

なお10.1型Windowsタブレットの平均的なサイズや重量については、以下の記事でまとめています。
参考リンク

オフィスと値段はどうなるのか? 日本での発売日は?

アメリカで発売される「Surface 3」には、オフィスとして「Office 365 Personal」の1年間のラインセンスが付いています。ちなみに「Surface Pro 3」の海外版にはオフィスが付属しておらず、標準でオフィスがプリインストールされているのは日本版のみです。このことから、日本版の「Surface 3」にもオフィスがプリインストールされる可能性が高いのではないでしょうか。

アメリカではすでに予約販売が開始され、出荷は5月5日となっています。 5月7日から世界26ヵ国でも発売されるとのことですが、残念ながら日本では5月7日には発売されず、発売日は未定となっています。

現在アメリカで予約販売されている「Surface 3」の価格は以下のとおりです。

Surface 3各モデルの価格
アメリカでの販売価格 1ドル120円で計算した日本円価格
64GB/2GB/Wi-Fi 499ドル 5万9880円(税込み6万4584円)
128GB/4GB/Wi-Fi 599ドル 7万1880円(税込み7万7630円)
64GB/2GB/Wi-Fi+4G LTE 599ドル(販売予定) 5万9880円(税込み6万4584円)
128GB/4GB/Wi-Fi+4G LTE 699ドル(販売予定) 8万3880円(税込み9万590円)
Surface Pro 3(Core i3) 799ドル 9万5880円(税込み10万3550円)

円安と消費税の影響で、日本円にするとかなり割高な印象を受けます。ここに1年間ライセンスのOffice 365 Personalではなく、恒久的に使えるOffice Home and Business Premium(あるいはOffice Personal Premium)が追加されると、値段はいったいどうなってしまうのでしょうか?

ただし、アメリカでは約10万円で販売されている「Surface Pro 3」のCore i3搭載モデルでも、国内ではOffice付きで税込み9万9144円と、765ドル相当の価格で販売されています。ひょっとすると永続ライセンス版のOfficeが付属しても、アメリカと同じ程度の価格となるかもしれません。

キーボードとペンを追加するとけっこう割高に……

「Surface Pro 3」ではキーボードが付属していませんでしたが、PCとして利用するために「Surface Proタイプカバー」は必須でした。おそらく「Surface 3」でも同じように、タイプカバーを購入することになるでしょう。

Surface 3には必須のタイプカバー

Surface 3には必須と思われるタイプカバー

アメリカではSurface 3用のタイプカバーが130ドル、Surfaceペンは50ドルで販売されています。本体価格と合わせると、ほぼ680ドル(日本円で税別8万1600円)ですね。Atom搭載でメモリー容量が2GB、ストレージが64GBのモデルでこの値段は、やや割高なような気もします。ただしAtom x7-Z8700の実際の性能がどの程度なのかによっては、印象が変わるかもしれません。

国内メーカーの10.1型タブレットを見ると、Bay Trail世代のAtom Z3795+4GBメモリー+64GBの構成で実売7~8万円あたりが相場のようです。キーボードなしですので、純正品を追加すると8~9万円といったところでしょう。値段としては「Surface 3」とそれほど変わらないように思えます(5~6万円台のタブレットにはAtom Z3735Fが使われているので比較対象とはしていません)。

キーボードとペンを追加すると、下位モデルでも8万円

キーボードとペンを追加すると、下位モデルでも税込みで9万円近くに

結局のところ現時点では、「Surface 3」のデザイン性の高さを選ぶか、他社製品の性能面でのコストパフォーマンス(と言ってもメモリー容量だけですが)を優先するのかのどちらかだと思います。予算的に余裕があるのなら、「Surface 3」の4GBメモリー+128GBストレージモデルがおすすめ。ただこれからAtom x7搭載モデルが続々と登場するはずですので、それらと比べてからのほうがいいでしょう。日本での発売はもうちょっと先になりそうですしね。

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