Windowsを立ち上げたり、ソフトを起動した際に「ドライブにディスクがありません。ディスクを◯◯◯に挿入してください。」という原因不明のエラーメッセージが表示されることがあります。「キャンセル」をクリックすると表示は消えるのですが、場合によっては何度も表示されるため、なかなかやっかいです。今回はこの解決策について紹介します。
原因はおそらくUSB接続のメモリーカードリーダー?
上掲のスクリーンショットでは「delegate_execute.exe」でエラーが発生し、ディスクを「ドライブE:」に挿入してくださいと表示されています。この「◯◯◯.exe」の部分と「ドライブ◯◯◯」の部分は利用環境やタイミングによって変わり、しかも一定していません。人によっては違うexeファイルやドライブでエラーが表示されることがあります。
ちなみにここに表示されるexeファイルは、(基本的には)ウイルスなど悪意のあるマルウェアではありませんのでご安心ください。上記の「delegate_execute.exe」は、Chromeが利用している実行ファイルです。
さてこのエラーメッセージですが、要は「あるはずのドライブを探しにいったけど、ありませんでしたよ(怒)」ということを表わしています。たとえばCD-ROMドライブやDVD-ROMドライブなどの光学ドライブにディスクをセットしていない状態でドライブを開こうとしても、このエラーが表示されます。つまり、ドライブにメディアがセットされていないことが原因なのです。
筆者はこのエラーが出たとき「そんなドライブやメディアは使っていないんだけどな」と思いましたが、よくよく見てみると……。ありました、カードの挿さっていないメモリーカードリーダーが。
メモリーカードリーダーを取り外すことで、エラーは一切表示されなくなりました。普段はこのようなことはないのですが、なんらかの拍子にエラーが発生してしまうことがあるようです。もしこのエラーでお困りのようなら、一度メモリーカードリーダーを抜き差ししてみてください。
取り外せないメモリーカードリーダーはドライバーを更新してみる
パソコンによっては、メモリーカードリーダーを取り外せない場合があります。自作PCならケーブルをユニットのケーブルを抜き差しすればいいと思いますが、メーカー製のデスクトップパソコンやノートパソコンではうまくできない場合もあるでしょう。そんなときは、デバイスマネージャーからドライバーの調整を行なってください。
デバイスマネージャーは、コントロールパネルから「ハードェアとサウンド」→「デバイスマネージャー」とクリックすることで表示されます。「ディスクドライブ」または「メモリテクノロジデバイス」のなかからメモリーカードリーダーを選び、右クリックメニューから「ドライバーソフトウェアの更新」を試してみてください。
ドライバーソフトウェアを更新しても解決しない場合は、いちど「無効」にしてからパソコンを再起動し、同じ手順でドライバーソフトウェアを有効化します(この手順が不要の場合もあります)。このとき、間違ってHDDやSSDを無効あるいは削除しないように注意してください。どれがHDDやSSDなのかわからない場合は、タスクマネージャーの「パフォーマンス」で確認できます。
タスクマネージャーは、「Ctrl」+「Alt」+「Del」キーを同時に押したあと「タスクマネージャー」をクリックするか、タスクバーの右クリックメニューから「タスクマネージャー」を選択することで表示できます。
以上の作業でも解決しない場合は、パソコンの一部が故障している可能性があります。部品を交換するか、あるいはメーカーの点検・修理窓口に相談してみてください。
なおデバイスマネージャーの誤操作は、パソコンの不具合を引き起こす可能性があります。重要なデータをあらかじめバックアップしたり復元ポイントを作成するなどした上で、自己責任でお願いします。