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マウスm-Book T本気レビュー!GTX960M搭載の大人気ノートパソコンでゲームはどこまでデキるのか!?

eyecatch

安いゲーム用ノートパソコンを探している人におすすめしたいのが、マウスコンピューターの15.6型ノートパソコン「m-Book T」シリーズです。GPUはGeForce GTX 960Mで、ドラクエやFFなどのオンライン3Dゲームを快適に遊ぶことが可能。しかも最安モデルなら値段は税抜きで9万9800円、税込み&送料込みで11万1024円です。最新世代GPU搭載のゲーム用ノートパソコンとしては、かなりお買い得ではないでしょうか。

 

今回はメーカーからお借りした「m-Book T」シリーズの「MB-T711X-SSD」を使って、本体の外観や各部の使い勝手、実際の性能、そして人気ゲームがどこまで快適に動くのかなどを詳しくレビューします。

お知らせ

この機種はすでに販売が終了しています。以下のリンクから、別の記事をご覧ください。
マウスコンピューター製品のレビュー一覧
2015年発売のパソコンのレビュー一覧

m-Book Tの外観をチェック!

まずはm-Book Tの大きさや各部のデザイン、液晶ディスプレイ/キーボードの使い勝手などについて見てみましょう。

本体サイズはやや大きめ

m-Book Tは高性能なパーツを搭載しているだけあって、本体サイズはやや大きめです。しかしバッグに入れて持ち運ぶモバイル向けのモデルではありませんので、多少大きくても問題ないでしょう。デスクトップパソコンに比べれば設置スペースは格段に小さく、しかも置く場所を自由に変えたりほかの部屋へ持ち運べるメリットもあります。

 

本体サイズは幅376×奥行252×高さ34.9mm。B4サイズ(幅364×奥行257mm)よりやや大きい

本体サイズは幅376×奥行252×高さ34.9mm。B4サイズ(幅364×奥行257mm)よりやや大きめです

 

m-Book Tの底面部。バッテリーを取り外せるほか、カバーを外すことでメモリーやストレージを交換できます

m-Book Tの底面部。バッテリーを取り外せるほか、カバーを外すことでメモリーやストレージを交換できます

 

1920×1080ドットフルHDの液晶ディスプレイを採用

液晶ディスプレイのサイズは、ノートパソコンとしては標準的な15.6型サイズです。解像度は1920×1080ドットで、光沢のないノングレアタイプの液晶パネルを採用しています。非光沢の液晶ディスプレイは、光の映り込みが少ないのが特徴。ゲームを長時間プレーしても、光沢のあるグレアパネルよりも疲れにくいというメリットがあります。

 

液晶ディスプレイの解像度は1920×1080ドット。ゲームや動画/写真の視聴には十分な解像度です

液晶ディスプレイの解像度は1920×1080ドット。ゲームや動画/写真の視聴には十分な解像度です

 

カラーグラデーションの会長表現もなめらか。若干青みがかった印象を受けますが、Windowsから色を調整すれば問題ありません

カラーグラデーションの会長表現もなめらか。若干青みがかった印象を受けますが、Windowsから色を調整すれば問題ありません

 

モノクログラデーションでも、諧調表現には問題なし

モノクログラデーションでも、諧調表現には問題なし

 

視野角はやや狭めです。特に上方向から見ると色が白くなってしまいますが、現実的にはこの方向から見ることはあまりないでしょう

視野角はやや狭めです。特に上方向から見ると色が白くなってしまいますが、現実的にはこの方向から見ることはあまりないでしょう

 

横方向の視野角は、縦方向よりもいくぶん広め

横方向の視野角は、縦方向よりもいくぶん広め

 

十分な大きさ&深さで使いやすいキーボード

m-Book Tではテンキー付きで、103キー構成の日本語キーボードを採用しています。キーピッチは約19mmと、デスクトップ向けのフルサイズキーボードと同等の大きさです。右Shiftキーが若干小さくなっていますが、それ以外はほぼ同じような大きさで、配列にクセがなくスムーズに入力できます。

 

テンキー付きの103キー構成。キーピッチは約19mmです

テンキー付きの103キー構成。キーピッチは約19mmです

 

配列で少し気になるのは、テンキーが一般的な縦4列ではなく、縦3列になっている点です。Enterキーが「3」キーの下にきているので、はじめのうちは少しとまどうかもしれません。ですが使い続けているうちに慣れてくるので、特に大きな問題ではないはずです。

 

いい意味で標準的なので、キー入力に関してはスムーズに使えるようになるはず

いい意味で標準的なので、キー入力に関してはスムーズに使えるようになるはず

 

キーストロークは約2mmと、ノートパソコンとしてはやや深めです。キーを押したときに確かな手ごたえがあるので、キーを押したかどうかわからなくなるようなことはありませんでした。強く押してもたわみはなく、タイプ感は非常に安定しています。

 

キーストロークは約2mmで、ノートパソコンとしては十分な深さ。軽い底打ち感がありますが、気になるレベルではありません

キーストロークは約2mmで、ノートパソコンとしては十分な深さ。軽い底打ち感がありますが、気になるレベルではありません

 

ボタンはタッチ操作部分とボタンが独立しているタイプ。やや小ぶりですが、ゲームをマウスでプレーするなら問題ありません

ボタンはタッチ操作部分とボタンが独立しているタイプ。やや小ぶりですが、ゲームをマウスでプレーするなら問題ありません

 

ゲームプレーには十分なインターフェース構成

インターフェースとしては、周辺機器接続用にUSB3.0端子×2、USB2.0端子×2が用意されています。ゲーム用のマウスやキーボードを使ったとしてもまだ2基余るので、十分な数を備えていると言えるでしょう。映像出力向けにはHDMI端子が用意されているほか、1000BASE-T対応有線LAN端子やSD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、光学ドライブを用意しています。ゲームはもちろん、ビジネスにも十分使えるインターフェース構成です。

 

本体前面部には、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロットが用意されています

本体前面部には、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロットが用意されています

 

背面には取り外し可能なバッテリーユニットがあるため、インターフェース類は用意されていません

背面には取り外し可能なバッテリーユニットがあるため、インターフェース類は用意されていません

 

右側面は電源コネクターと1000BASE-T対応有線LAN端子、HDMI端子、USB3.0端子×2を搭載

右側面は電源コネクターと1000BASE-T対応有線LAN端子、HDMI端子、USB3.0端子×2を搭載

 

左側面にはオーディオ端子類とUSB2.0端子×2、光学ドライブが用意されています

左側面にはオーディオ端子類とUSB2.0端子×2、光学ドライブが用意されています

 

光学ドライブはDVDの書き込みや読み込みが可能なDVDスーパーマルチドライブ

光学ドライブはDVDの書き込みや読み込みが可能なDVDスーパーマルチドライブ

 

液晶ディスプレイ上部には、有効画素数約100万画素のWebカメラが配置されています

液晶ディスプレイ上部には、有効画素数約100万画素のWebカメラが配置されています

 

m-Book Tシリーズの本体デザインや使い勝手は特にクセがなく、いい意味で標準的です。ほかのノートパソコンを使っている人でも、比較的すんなりと移行できるでしょう。

 

m-Book Tシリーズのスペックをチェック

続いて、m-Book Tシリーズのパーツ構成について解説します。同じシリーズ名でも年代の古いモデルも存在します。下記の表から最新モデルの型番を確認しておいてください。

 

パーツ構成の異なる4種類のモデルを用意

m-Book Tシリーズには、CPUやメモリー容量、ストレージの種類などが異なる4種類のモデルが用意されています。それぞれの主な違いは以下の表のとおりです。

 

m-Book Tシリーズのラインナップ
Core i5プロセッサー採用、スタンダードモデル Core i7プロセッサー採用、スタンダードモデル Core i7プロセッサー採用、スタンダードモデル Core i7プロセッサー採用、大容量16GBメモリ搭載モデル Core i7プロセッサー採用、大容量16GBメモリ搭載高速ストレージモデル
型番 MB-T711B MB-T710S MB-T710S-SP MB-T710X MB-T711X-SSD
最小構成価格(税抜き) 9万9800円 10万9800円 11万9800円 11万9800円 13万9800円
OS Windows 8.1 Update 64bit/Windows 7 Home Premium 64bit ※Windows 8.1 Pro Update 64bitへのアップグレード可能
CPU  Core i5-4210M (2.60GHz) Core i7-4710MQ(2.50GHz)
メモリー 4GB 8GB 16GB
ディスプレイ 1920×1080ドット、非光沢
グラフィックス NVIDIA GeForce 960M(2GB)
ストレージ 500GB HDD 500GB HDD 128GB mSATA SSD(キャンペーン特典)+1TB HDD 1TB HDD 500GB Crucial BX100シリーズ SerialATAIII
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ

 

上記のうち、「MB-T711B」と「MB-T710S」、「MB-T710X」の3種類については、SSDとHDDの両方を搭載したデュアルドライブ搭載モデルが用意されています。価格は1万円上乗せされるだけですので、ストレージの高速アクセスと大容量を両立したい人は、このモデルを選ぶといいでしょう。

 

もっとも安いのは、CPUにCore i5-4210M(2.60GHz)を採用した「MB-T711B」です。ただしメモリー容量が4GBと少なく、スペックに少々不安が残ります。8GBのメモリーを搭載したモデルを選ぶか、購入時のオプションでメモリー容量を8GBに変更するといいでしょう。これでゲームはもちろん、一般的な作業でも十分活用できるようになります。

 

パフォーマンス重視ならクアッドコアCPUを選択

より高いパフォーマンスを求めるなら、CPUはCore i7-4710MQでメモリー容量は8GB以上欲しいところです。CPUのオプションとしてさらに上位のCore i7-4810MQ(2.80GHz)やCore i7-4910MQ(2.90GHz)が用意されていますが、ゲームの快適さが大きく向上するわけではありません。3D制作や動画編集など不可の高い作業を行なうのでなければ、Core i7-4719MQで十分だと言えます。

 

試用機にはクアッドコアのCore i7-4710MQが搭載されていました

試用機にはクアッドコアのCore i7-4710MQが搭載されていました

 

ストレージは高速なSSDがおすすめ!

ストレージにはアクセス速度が高速なSSDを選んだほうが、全体的な快適さは大きく向上します。ただしHDDでも問題はないレベルですので、予算が足りないならストレージにHDDを選ぶといいでしょう。購入時のオプションでさまざまなSSDを選択できますので、予算や好みに応じてカスタマイズしてください。

 

試用機ではCrucial BX100シリーズの500GBモデルが搭載されていました

試用機ではCrucial BX100シリーズの500GBモデルが搭載されていました

 

試用機のパーティション構成。Cドライブには461.62GB割り当てられています

試用機のパーティション構成。Cドライブには461.62GB割り当てられています

 

Cドライブには428GBの空き容量が残されていました

Cドライブには428GBの空き容量が残されていました

 

個人的にコストパフォーマンスがいいと思うのは、「Core i7プロセッサー採用、スタンダードモデル(MB-T710S-SP)」です。システムストレージはSSDでメモリー容量は8GB、CPUはCore i7-4710MQと性能的には十分実用的に使えるレベル。日常的な作業やクリエイティブな作業にも十分使える性能で約12万(税別)はかなりリーズナブルでお買い得だと思います。

 

m-Book Tシリーズのベンチマーク結果

ここからはm-Book Tのベンチマーク結果を紹介しましょう。前述のとおり今回は、CPUにCore i7-4710MQを搭載し、メモリー容量が16GBでストレージが500GB SSDの最上位モデル「MB-T711X-SSD」を利用しています。なおベンチマーク結果はパーツ構成やタイミングによって大きく変わることもある点を、あらかじめご了承ください。

Windowsエクスペリエンスインデックス

まずはWindows 8.1の快適さを表わす「Windowsシステム評価ツール(WinSAT.exe)」の結果については、以下の表のようになりました。なお結果をイメージしやすいように、「Windowsエクスペリエンスインデックス」に置き換えています。

 

m-Book T(MB-T711X-SSD)のWindowsエクスペリエンスインデックス
プロセッサ(CpuScore) 8.1
メモリ(MemoryScore) 8.1
グラフィックス(GraphicsScore) 5.9
ゲーム用グラフィックス(GamingScore) 5.6
プライマリハードディスク(DiskScore) 8.15

 

試用機のWindowsシステム評価ツールの結果(Windowsエクスペリエンスインデックス)

試用機のWindowsシステム評価ツールの結果(Windowsエクスペリエンスインデックス)

 

グラフィック関連のスコアがちょっと低めになっていますが、これはベンチマーク時にGeForce GTX 960Mではなく、CPU内蔵のIntel HD Graphics 4600が使われているためです。ゲームプレー時にはちゃんとGTX 960Mが使われますのでご安心ください(ゲームによっては、GPUの利用を設定する必要があります)。

 

「GPU-Z」によるGeForce GTX 960Mの詳細情報

「GPU-Z」によるGeForce GTX 960Mの詳細情報

 

不可の軽い処理では、CPU内蔵のIntel HD Graphics 4600が使われます

不可の軽い処理では、CPU内蔵のIntel HD Graphics 4600が使われます

 

CINEBENCHベンチマーク結果

CPUの計算能力を計測する「CINEBENCH」では、かなり高いスコアが出ています。さすが4コア/8スレッドで動作するハイエンド向けCPUといったところ。ゲームはもちろんのこと、日常的な作業でも楽々とこなせるパワーを持っています。

 

「CINEBENCH R15」(写真左)と「CINEBENCH R11.5」(写真右)のベンチマーク結果

「CINEBENCH R15」(写真左)と「CINEBENCH R11.5」(写真右)のベンチマーク結果

 

CrystalDiskMarkベンチマーク結果

「CrystakDiskMark」でストレージのアクセス速度を計測してみたところ、シーケンシャルリードで555.6MB/秒という結果となりました。標準的なHDDでは100MB/秒ですので、5倍以上のスピードです。ファイルのアクセスが高速なのでゲームデータの読み込みが早く、起動や場面の切り替えがスムーズに行なわれるでしょう。

 

「CrystalDiskMark」によるストレージのアクセス速度計測結果

「CrystalDiskMark」によるストレージのアクセス速度計測結果

 

PCMark 8ベンチマーク結果

パソコンの総合的な性能を計測する「PCMark 8」では、3つのテストでどれも3000オーバーと十分なスコアとなりました。ゲームだけでなく、あらゆる用途に利用できる汎用性の高いパソコンだと言えます。

 

ネットや写真編集、軽めのゲームなど、日常的な作業の性能を計測する「PCMark 8」の「Home conventinal 3.0」ベンチマーク結果

ネットや写真編集、軽めのゲームなど、日常的な作業の性能を計測する「PCMark 8」の「Home conventinal 3.0」ベンチマーク結果

 

ゲームやクエ入りティブ系ソフトの快適さを計測する「Creative conventinal 3.0」ベンチマーク結果

ゲームやクエ入りティブ系ソフトの快適さを計測する「Creative conventinal 3.0」ベンチマーク結果

 

文書作成やビデオチャットなど、ビジネス関連の作業の快適さを計測する「Work conventinal 2.0」

文書作成やビデオチャットなど、ビジネス関連の作業の快適さを計測する「Work conventinal 2.0」ベンチマーク結果

 

SPECviewperf12ベンチマーク結果

OpenGLの性能を計測する「SPECviewperf12」のテストでは、それほど悪くはないスコアが出ています。プロ向けのソフトで本格的な作品を作るのは少々厳しいかもしれませんが、ライトな制作物であれば問題なく作れるはずです。

 

「SPECviewperf12」ベンチマーク結果

「SPECviewperf12」ベンチマーク結果

 

3DMarkベンチマーク結果

総合的な3D性能を計測する「3DMark」では、もっとも負荷の高い「Fire Strike」(DirectX 11相当)で、「3872」という結果でした。マウスコンピューターが公開しているデスクトップ向けGPUのベンチマークスコアで見ると、GeForce GTX 750やRadeon R9 260相当の性能だと言えそうです。

 

「3DMark」ベンチマーク結果

「3DMark」ベンチマーク結果

ドラクエ10ベンチは「すごく快適」

「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン(ドラクエ10)」の快適さを計測する「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」では、1920×1080ドットの標準画質で「13186」の「すごく快適」、最高画質でも「11559」の「すごく快適」というスコアでした。ドラクエ10を高解像度の最高画質でプレーするのに適しています。

 

ドラクエ10ベンチの結果。左が標準品質で、右が最高品質。解像度はどちらも1920×1080ドット

ドラクエ10ベンチの結果。左が標準品質で、右が最高品質。解像度はどちらも1920×1080ドット

 

 

FF14ベンチは最高画質でも「とても快適」

「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」では、解像度1920×1080ドットの標準品質(ノートPC)で「8353」の「非常に快適」、1920×1080ドットの最高品質(DirectX 9)で「5395」の「とても快適」という結果でした。フルHDの最高品質でも、快適に遊ぶことができます。

 

1920×1080ドットの最高品質(DirectX 9)で、「5395」の「とても快適」

1920×1080ドットの最高品質(DirectX 9)で、「5395」の「とても快適」

 

PSO2ベンチマーク結果

「ファンタシースターオンライン2」の快適さを計測する「PSO2キャラクタークリエイト体験版」では、解像度1920×1080ドットのウィンドウ表示で、簡易描画モード「3(標準画質)」の結果が「20588」、簡易描画モード「5(最高画質)」で「12659」という結果でした。スコアは5001以上で快適に動作するレベルとのことですので、問題なくプレーできる性能を持っています。

「PSO2キャラクタークリエイト体験版」ベンチマーク結果。左が簡易描画モード「3」で、右が簡易描画モード「5」

「PSO2キャラクタークリエイト体験版」ベンチマーク結果。左が簡易描画モード「3」で、右が簡易描画モード「5」

 

ベンチマーク結果まとめ:国内ゲームを最高品質で楽しめるパワフルな性能

試用機のベンチマーク結果をご覧いただければおわかりのように、国内で人気のゲームであればフルHDの最高画質で問題なくプレーできる結果となりました。ゲームや設定によっては60FPS超えが厳しいものもありますが、一般プレーヤーであれば十分満足できる性能を持っています。これからゲームを本格的に楽しみたい人におすすめのノートパソコンです。

 

さまざまな用途に利用できるm-Book Tシリーズ

さまざまな用途に利用できるm-Book Tシリーズ

 

GTX960M搭載ノートでマインクラフトはどこまで遊べるのか?

マウスコンピューター「m-Book T」

 

マインクラフトの「影MOD」こと「Shaders Mod」を利用すると、ゲームのグラフィック品質が大きく向上します。しかし影MODを利用するには、高い3D描画性能が必要です。特にデスクトップパソコンよりも3D性能が低くなりがちなノートパソコンでは、どの程度の性能でどれだけ快適に動くのかが気になるところではないでしょうか。そこでここからは、GPUとしてGeForce GTX 960Mを搭載したm-Book Tで、マインクラフトを実際に試してみた結果を紹介します。

 

影MODを利用するとグラフィックはどう変化するのか

検証結果を紹介する前に、まずは影MODを適用することでマインクラフトのグラフィックがどの程度変わるのかを紹介しましょう。

 

下の画像はMOD未使用時の「バニラ」と呼ばれる状態の標準的なグラフィックと、影MOD用シェーダーパックのひとつ、「SEUS」こと「Sonic Ether’s Unbelievable Shaders」を利用したときのグラフィックです。「SEUS」にはグラフィック品質に応じて「ライト」や「スタンダード」、「ウルトラ」など複数の品質があり、プレー画面の見栄えがだいぶ異なります。グラフィック品質が向上するほど、パソコンへの負荷が高くなることを覚えておいてください。

 

MOD未使用時の標準グラフィック

MOD未使用時の標準グラフィック

 

「SEUS」の「Light(ライト」使用時

「SEUS」の「Light(ライト)」使用時

 

「SEUS」の「Standard(スタンダード」使用時

「SEUS」の「Standard(スタンダード)」使用時

 

「SEUS」の「Ultra(ウルトラ)」使用時

「SEUS」の「Ultra(ウルトラ)」使用時

 

影MODの効果は絶大なものであることがおわかりいただけるでしょう。特にスタンダード以上では、ゲーム画面の雰囲気が格段に向上します。できれば高画質な画面を高い解像度で楽しみたいものです。

 

「NVIDIA Optimus テクノロジー」対応機種はGPUの切り替えが必要

GPUにGeForce GTX 960Mを搭載したm-Book Tシリーズは、状況に応じてGPUを切り替える「NVIDIA Optimus テクノロジー」に対応しています。この機能はシステムへの負荷が低いときはCPU内蔵のGPUを使い、負荷が高いときは外付けGPUを自動的に選択するというもの。省電力性の高い内蔵GPUを使うことで、必要以上に無駄な電力を消費しなくてすむメリットがあります。

 

ただし一部のゲームでは「負荷が軽い」と判断されて、外付けGPUではなくCPU内蔵GPUが使われてしまうこともあります。マインクラフトもそのひとつで、ゲームをそのまま起動するとGPUにCPU内蔵のIntel HD Graphics 4600が使われてしまい、パソコン本来の性能を十分に引き出すことができません。そのため標準収録の「NVIDIAコントロールパネル」から、外付けGPUでプレーしたいゲームを個別に設定する必要があります。

 

マインクラフトをそのまま起動すると、CPU内蔵のIntel HD Graphics 4600が使われてしまいます

マインクラフトをそのまま起動すると、CPU内蔵のIntel HD Graphics 4600が使われてしまいます

 

専用ユーティリティーを利用することで、パワフルな外付けGPUを利用可能です

専用ユーティリティーを利用することで、パワフルな外付けGPUを利用可能です

影MOD使用時のマインクラフトFPS計測結果

ではGeForce GTX 960搭載のm-Book Tで、「SEUS」を試した結果を紹介しましょう。ちなみに今回のテストで利用した試用機のスペックは以下の表のとおりです。

 

試用機のスペック
モデル名 Core i7 プロセッサー採用、大容量16GBメモリ搭載高速ストレージモデル
型番 MB-T711X-SSD
最小構成価格(税抜き) 13万9800円
OS Windows 8.1 Update 64bit
CPU Core i7-4710MQ(2.50GHz)
メモリー 16GB
ディスプレイ 1920×1080ドット、非光沢
グラフィックス NVIDIA GeForce 960M(2GB)
ストレージ 500GB Crucial BX100シリーズ SerialATAIII
光学ドライブ DVDスーパーマルチ

 

ウィンドウモード(854×480ドット)の結果

まずは標準のウィンドウモード(854×480ドット)で試してみたところ、「SEUS」の「ライト」品質で平均が60FPSを超え、「スタンダード」で平均が39FPSという結果となりました。理想は60FPS以上、30FPS以上で問題なくプレーできることを考えれば、ライトとスタンダードは合格点です。しかし「ウルトラ」については平均22FPSと、ちょっと厳しいレベルとなりました。

 

GeForce GTX 960Mで影MODを導入したときのFPS計測結果(854×480ドット、ウィンドウモード)
最小 最大 平均
ライト 31 127 69.8
スタンダード 27 62 39
ウルトラ 15 33 22

 

854×480ドットのウィンドウモードでテスト

854×480ドットのウィンドウモードでテスト

 

フルスクリーンモード(1920×1080ドット)の結果

続いては、1920×1080ドットのフルスクリーンでの結果について。こちらは解像度が高くなっているぶん、ウィンドモードよりも低めの結果が出ています。それでもライトとスタンダードは問題なくプレーできる範囲内ですが、やはりウルトラはかなり厳しい結果となりました。

 

GeForce GTX 960Mで影MODを導入したときのFPS計測結果(1920×1080ドット、フルスクリーンモード)
最小 最大 平均
ライト 0 81 53.3
スタンダード 19 51 34.7
ウルトラ 9 13 11.1

 

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1920×1080ドットのウィンドウモードでテスト

 

ちなみにチャンク設定などは標準のままですので、ビデオを設定を変えれば多少軽くなるかもしれません。ですがGeForce GTX 960Mではスタンダード品質が限界のようです。しかしスタンダードでも十分高品質ですので、より美しいグラフィックでマインクラフトを楽しみたい人は試してみてはいかがでしょうか。

 

なお影MODを使わない標準的なビデオ設定なら、フルスクリーンでも60FPS超えで快適にプレーできます。デフォルトのグラフィックが好みなら、影MODではなくほかのMODを使ったり、オンラインのマルチプレーを楽しむのもいいでしょう。

 

マインクラフトまとめ:GTX960Mで影MODはちょっと厳しい

マインクラフトはあまりグラフィックス性能が高くなくてもプレーできそうなゲーム画面ですが、実はかなりの3D描画性能を必要とします。特に影MODを入れて快適に遊ぶなら、ノートパソコンではGeForce GTX 980Mあたりが必要となってくるかもしれません。もっとも影MODが必要なければ、GeForce GTX 960Mでもフルスクリーンで快適に遊ぶことができます。

 

GTX960MでGTA5はどこまで動くのか !? 実機で検証!

マウスコンピューター「m-Book T」

 

「GTA5」こと「Grand Theft Auto V(グランド・セフト・オート5)」は、高性能なGPUとCPUが必要となる超重量級の人気ゲームです。このゲームがGeForce GTX 960Mを搭載したノートパソコンでどれだけスムーズに動くのか、気になる人もいるでしょう。そこで続いては、GTA5の検証結果を紹介します。

 

高いスペックが必要とされる海外製の人気ゲーム

高いスペックが必要とされる海外製の人気ゲーム「Grand Theft Auto V」

 

ベンチマーク時のグラフィック設定について

GTA5では、デフォルトのグラフィック設定がスペックに応じて変化します。今回試用したm-Book Tでは、以下の表のように設定されていました。見たところ、かなり低めの設定になっているようです。

 

ベンチマーク時のグラフィックス設定
ビデオメモリ 1079MB/1792MB
推奨上限を無視 オフ
DirectX バージョン DirectX 11
スクリーンタイプ フルスクリーン
解像度 1920×1080
縦横比 自動
リフレッシュレート 60Hz
出力モニター 1
FXAA オフ
MSAA オフ
NVIDIA TXAA オフ
垂直同期 オフ
フォーカスの喪失時にゲームをポーズ オン
人口密度 最小
歩行者の種類 最小
距離の拡大縮小 最小
テクスチャ ノーマル
シェーダー ノーマル
シャドウ ノーマル
リフレクション
リフレクションMSAA オフ
ウォーター ノーマル
パーティクルの精密度 ノーマル
草の精密度 ノーマル
ソフトシャドウ シャープ
精細度 ノーマル
モーションブラー度合い オフ
ゲーム内での背景ぼかし オフ
異方性フィルタリング オフ
アンビエントオクルージョン オフ
テッセレーション オフ
ロングシャドウ オフ
高解像度車道 オフ
飛行中の高精細ストリーミング オフ
距離の拡大縮小幅増加 オフ
拡張陰影距離 オフ
フレーム計測モード オフ

 

オプションからグラフィック設定を細かく設定できます

オプションからグラフィック設定を細かく設定できます

 

項目を細かく変えれば動きは多少改善されるかもしれませんが、今回はこの標準設定をベースに、解像度だけを変えてベンチマークを試してみました。なおベンチマークについては、ゲームに内蔵されているものを利用しています。

1920×1080ドット(DirectX11)でのベンチマーク結果

まずは標準設定のままでベンチマークを試してみました。GTA5のベンチマークは「Pass 0~4」の全部で5種類のシーンに分かれており、それぞれでFPSの最小値、最大値、平均値が算出されます。「Pass 0~3」は風景の昼夜が変わる程度で、リアルタイムレンダリングのムービーシーンを想定しているようです。実際のゲームプレーに近いのは「Pass 4」で、戦闘機や車で移動しているシーンが描かれます。なので、「Pass 4」の結果をメインに捉えるといいでしょう。

 

1920×1080ドット(DirectX11)でのベンチマークテスト

1920×1080ドット(DirectX11)でのベンチマークテスト

 

各シーンのFPSは以下のとおりです。FPSは高ければ高いほど動きがスムーズであることを表わします。理想としては60FPS以上ですが、30FPS以内でもゲームを十分楽しめる範囲です。FPSが30以下になると画面のカクつきが目立つようになり、20FPS未満になるとゲームのプレーはかなりツラくなってきます。

 

標準設定時(1920×1080ドット、DirectX 11)のFPS計測結果
最小 最大 平均
Pass 0 5.88 148.57 19.94
Pass 1 5.73 60.48 18.95
Pass 2 6.83 46.82 19.06
Pass 3 7.6 142.95 21.837
Pass 4 5.93 55.03 21.33

 

FPSの平均は20前後で、問題なくプレーできるとは言えないレベルです。実際に負荷の高いシーンでは、画面が停止しているように見えることもありました。ソロプレーならなんとかなるかもしれませんが、マルチプレーが可能な「GTAオンライン」ではラグ(処理の遅れ)によって不利な状況になってしまうかもしれません。

 

1920×1080ドット(DirectX 10)でのベンチマーク結果

DirectXのバージョンを「11」から「10」へ変更すると、必要なビデオメモリーがわずかながらも減少し、動作が若干軽くなるものと思われます。そこで解像度はそのままで、DirectX 10によるベンチマークを試してみました。

 

結果は以下の表のとおりで、ほとんど変わっていないどころか、DirectX 11よりもパフォーマンスが落ちているテストもあります。おそらくタイミング的なものが関係していると思われますが、DirectX 10に変えたからといってパフォーマンスが大きく向上するわけではないようです。

 

1920×1080ドット、DirectX 10のFPS計測結果
最小 最大 平均
Pass 0 5.72 31.19 19.57
Pass 1 5.9 55.85 19.67
Pass 2 6.14 44.07 18.66
Pass 3 6.71 43.39 20.47
Pass 4 5.49 48.67 50.8

 

 

1920×1080ドット(DirectX 10)のベンチマークテスト

1920×1080ドット(DirectX 10)のベンチマークテスト

 

1600×900ドットでのベンチマーク結果

DirectXのバージョンは「10」にしたまま、解像度を1600×900ドットに下げてテストしてみました。フルHDでは20前後だった平均FPSが、1600×900ドットでは25前後にまで上昇しています。解像度を下げると、けっこうな効果があるようです。

 

1600×9001ドット、DirectX 10のFPS計測結果
最小 最大 平均
Pass 0 6.75 37.65 24.59
Pass 1 8.39 59.22 22.42
Pass 2 7.65 48.51 23.61
Pass 3 9.71 132.32 27.24
Pass 4 6.9 60.63 25.76

 

 

1600×900ドットのベンチマーク画面

1600×900ドットのベンチマーク画面

 

1366×768ドットでのベンチマーク結果

解像度を1366×768ドットまで下げると、30FPS前後で動作するようになりました。なんとか遊べるレベルとしては、このあたりが限界かもしれません。グラフィック設定を細かくカスタマイズすることでFPSが向上することもあるので、興味がある人は実際にゲームで試してみるといいでしょう。

 

1366×768ドット、DirectX 10のFPS計測結果
最小 最大 平均
Pass 0 7.64 31.03 26.29
Pass 1 9.68 48.02 26.27
Pass 2 10.02 40.31 27.66
Pass 3 14.08 47.68 32.95
Pass 4 9.6 52.34 29.06

 

 

1366×768ドットのベンチマーク画面

1366×768ドットのベンチマーク画面

 

1366×768ドットのゲーム画面は少し粗さが目立つ

1366×768ドットの解像度でゲームをプレーしてみたところ、とくに問題を感じることもなく、普通にプレーできました。ただ一度1920×1080ドットの画面を見ていると、1366×768ドットの画面ではジャギー(輪郭線のギザギザ)が目立つような気もします。しかし、しばらくプレーしていると慣れてくるのかもしれません。

 

1366×768ドットのプレー画面その1

1366×768ドットのプレー画面その1

 

1366×768ドットのプレー画面その2

1366×768ドットのプレー画面その2

 

1366×768ドットのプレー画面その3

1366×768ドットのプレー画面その3

 

解像度が低くても、ゲームのストーリーやシステムにはあまり影響しません。その意味で、多少グラフィック品質を落としてでもプレーしたいという人には「GTX960Mでもなんとなる」とは言えるでしょう。ただしシーンによってはカクつきが目立つこともあるので、それほど期待しないほうがいいかもしれません。

 

結論としては、1366×768ドットの解像度でギリギリといったところです。ただし国内向けのゲームであれば高解像度&高画質で楽しめますので、そちらをメインに考えたほうがいいでしょう。

 

まとめ:人気ゲームを楽しめるコスパ抜群のノートパソコン

ということで、今回はm-Book Tシリーズのレビューをかなり詳細に紹介しました。ベンチマーク結果やFPS計測結果を見るとわかるように、FF14やドラクエ10といった国内で人気のゲームなら問題なくプレーできます。しかし超重量級のゲームになるとパワー不足で、画質や解像度の変更が必要です。国内ゲーム専用としてなら、コストパーフォマンスが非常に高くおすすめ。

 

ゲームだけでなく写真の管理や動画編集など趣味にも活用できますし、ビジネス利用としても大いにアリです。どんな用途にも使える汎用性の高さが、m-Book Tシリーズの魅力だと言えるでしょう。

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