Twonky Beamに対応したMOVERIO BT-200AVを使ってみた@Engadget『MOVERIO』体験会

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DLNAクライアントアプリ「Twonky Beam for MOVERIO」の無償配布が開始され、家電レコーダーに録画したテレビ番組の視聴が可能になったエプソンのスマートグラス「MOVERIO(読み方:モベリオ)」。その体験会に参加してきましたので、実際の使い心地や「MOVERIO BT-200AV」の特徴/活用法などについてレポートします。

東京・新宿にて3月17日に行なわれたイベント「Engadget『MOVERIO』体験会」

東京・新宿にて3月17日に行なわれたイベント「Engadget『MOVERIO』体験会」

「MOVERIO」は両眼タイプのスマートグラス!

「”もべりお”ってなに?」という人のために、まずは製品の概要を紹介しましょう。

「MOVERIO」はエプソンから発売されている”スマートグラス”です。スマートグラスとはメガネのように装着するウェアラブルデバイス(身につけて使う端末)の一種で、現実世界の視界にデジタルの映像を重ねて表示することができます。

MOVERIOのヘッドセットとコントローラー、および付属のシェード

MOVERIOのヘッドセットとコントローラー、および付属のシェード

ヘッドマウントディスプレイ(HMD)との違いは、デジタルの映像がシースルー(透けている状態)で表示される点。ヘッドマウントディスプレイでは端末から出力された映像だけしか見えませんが、「MOVERIO」ではグラス越しに風景が透けて見えるのです。映像への没入感はそれなりですが、周囲の状況を確認できるというメリットがあります。

こんな視界が、MOVERIOを装着すると……

こんな視界が、MOVERIOを装着すると……

1280×800ドットの映像が目の前に映しだされる ※画像はイメージです

1280×800ドットの映像が目の前に映しだされる ※画像はイメージです

上記の写真を見るとおわかりのように、OSにはAndroid 4.0を採用しています。つまり、現実の視界にAndroidの画面を重ねることができるのです。

OSはAndroid 4.0

OSはAndroid 4.0

画面の大きさは80~320型相当で、視線によって見え方が変わってくるそうです。ただし実際に映しだされる映像の大きさが変わるわけではなく(「少し変わっている」という説明を受けましたが)、「そのように感じる」レベルのように思います。確かに5メートルくらい先にある壁に視線を向けると、プロジェクターでその壁に映像を映し出しているように感じましたが、離れて視線の先にあるものが小さく見えるぶん、画面が大きく見えているようにも思えます。

「実際に表示されている映像をこのくらい離したら、これくらいのサイズに相当するからね」という

「表示されている映像のサイズは、これくらい離れたときの、このサイズに相当するからね」ということカモ

OSの画面は、スマホのような形のコントローラーで操作します。ノートPCのタッチパッドをイメージするとわかりやすいでしょう。コントローラーのパッド部分を触りながら画面上のカーソルを操作して、タップやダブルタップでアプリを利用します。

画面の操作はコントローラーで行なう

画面の操作はコントローラーで行なう

本体から出力されるAndroidの画面だけでなく、「ワイヤレスミラーリングアダプター」を使えばHDMI出力対応機器――たとえばブルーレイレコーダーやHDDレコーダー、DVDプレーヤー、パソコン、ゲーム機など――の映像を楽しむことができます。

ははは

HDMI機器の映像を視聴したり、MOVERIOの映像をテレビに出力したりできる

「MOVERIO BT-200AV」に付属のワイヤレスミラーリングアダプター

「MOVERIO BT-200AV」に付属のワイヤレスミラーリングアダプター

ワイヤレスミラーリングアダプターと映像機器はHDMIケーブルで接続。アダプターとMOVERIOはワイヤレス(Miracast)で接続される

ワイヤレスミラーリングアダプターと映像機器はHDMIケーブルで接続。アダプターとMOVERIOはワイヤレス(Miracast)で接続される

Twonky Beamで録画した番組を視聴可能に!

2月末にエプソンから、DLNAクライアントアプリ「Twonky Beam for MOVERIO」の無償配布が開始されました。これにより、レコーダーで録画したテレビ番組やパソコン内に保存してある動画を、ワイヤレスミラーリングアダプターなしで視聴できるようになったのです。

無償配布されている「Twonky Beam for MOVERIO」

「MOVERIO Apps」で無償配布されている「Twonky Beam for MOVERIO」

なお、レコーダーやパソコンは家庭内のネットワークに接続された上で、MOVERIOがそのネットワークに無線で接続されている必要がある点に注意してください。ちょっとややこしいですが、ワイヤレスミラーリングアダプターが不要になった点は大きいのではないでしょうか。

イベント会場では、パナソニックの「DIGA DMR-BRW1000」で録画したテレビ番組を視聴するデモが行なわれていました。

パナソニックのブルーレイディスクレコーダー「ディーガ」の録画番組をMOVERIO+Twonky Beamで視聴できた

パナソニックのブルーレイディスクレコーダー「ディーガ」の録画番組をMOVERIO+Twonky Beamで視聴できた

実際にワイヤレスで録画番組を視聴してみたところ、映像が止まったり途切れたりすることもなく、スムーズに再生されました。MOVERIOで視聴するテレビ番組は新鮮で、ちょっとした感動を覚えます。ただTwonky Beamは早送り/巻き戻しの操作性がイマイチなので、できればほかにも対応ソフトが出てほしいところです。

ちなみに「Twonky Beam for MOVERIO」に対応するレコーダーについては、以下のページで確認してください。私が使っている「DMR-BWT520」は残念ながら非対応でした(涙)。「DMR-BWT530」は対応しているのに……。

参考リンク

なお「Twonky Beam for MOVERIO」では、録画番組のムーブにも対応しています。通常版では有料の機能を無料で使えるのでお得ですね。

アプリを使える点が最大の強み

MOVERIOはどちらかというと、映画やゲームなどを楽しむためのガジェットとして使う人のほうが多いかもしれません。それはそれで正しい使い道ですが、それだけならヘッドマウントディスプレイでも代用可能です。

個人的に、MOVERIOの最大の特徴はアプリを使えるAndroid端末である点だと思っています。単に映像を映し出すだけでなく、手元のコントローラーからアプリを操作することでネットやゲームを楽しんだりスケジュールを確認したりなど、さまざまな使い道があるのです。

アプリはWi-Fi経由で専用アプリダウンロードサイト「MOVERIO Apps Market」からダウンロードする

アプリはWi-Fi経由で専用アプリダウンロードサイト「MOVERIO Apps Market」からダウンロードする

残念なのは、Google Playには対応していない点です。いろいろと理由があるのだと思うのですが、とりあえずは今後のアプリの充実に期待しましょう。

さてイベントでは、アプリを使ったさまざまな活用法が紹介されました。どれも新たな可能性を感じるものばかりで、スマートグラスが今後どのように利用されているのかを予感させます。

標準収録の「Tekkyu AR」

標準収録の「Tekkyu AR」。手にしたマーカーに迷路とボールが映し出され、傾けることでボールを操作できる

それぞれの面に異なるマーカーが貼り付けられた箱。MOVERIOのアプリから見ることで、迷路とボールが表示される

それぞれの面に異なるマーカーが貼り付けられた箱。MOVERIOのアプリから見ることで、迷路とボールが表示される

実際のアプリの動きはこんな感じです。

またカメラと連動することで、普段は見えない場所の映像を体験することができます。残念ながら今回は実際の映像を見ることはできませんでしたが、MOVERIOとカメラでどんな風景が見えるのか気になるところです。

いま話題のドローン(無人飛行機)でも……

いま話題のドローン(無人飛行機)では……

下部に取り付けられた小型カメラ

下部に取り付けられた小型カメラの映像を……

ドローンを操作しながら、カメラの映像をMOVERIOで見る

ドローンを操作しながらMOVERIOで見る!

もっとアナログに、棒の先に付けたカメラでも利用可能とのこと

もっとアナログに、棒の先に付けたカメラでも利用可能とのこと

MOVERIOのココが気になる!

イベントでは、開発者の方々からさまざまなお話を聞くことができました。まずはイベント申し込み時に行なわれた事前アンケートに関しての回答から。

Google Glassとの違いは?

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スマートグラスとしては、以前にGoogle Glassが(試験的に)販売されていました(現在では一般販売の中止を表明)。その大きな違いは、「Google Glassは単眼タイプであるのに対し、MOVERIOは両眼タイプである」とのことです。

確かにGoogle Glassでは映像は片目にしか表示されていませんでしたが(実際に体験したわけではありませんが)、MOVERIOでは映像を両目で違和感なく見ることができます。現在スマートグラスはいくつか発売されていますが、MOVERIOと同じ両眼タイプは少ないそうです。このタイプは設計・製造がとても難しく、数十ミクロン(1ミクロンは1/1000ミリ)ずれただけでも左目向けの映像と右目向けの映像がピッタリ合わない(結像しない)とのこと。つまり、それだけ高度な技術で作られているということですね。

パソコンでの作業やゲームに使えるのか?

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パソコンの映像を映し出すということであれば、ワイヤレスミラーリングアダプターを使ったHDMI接続で可能です。映画については、そもそも映画鑑賞を想定して作っているので問題はないとのことでした。コントローラーにmicroSDカードを装着できるので、カードに保存した映像も試聴できます。

ゲームについては、HDMI接続からワイヤレスミラーリングアダプターで映像を出力すると、1/6秒(150ミリ秒)程度の遅延が発生するため、シビアなプレーには向かないかもしれないとのことです。たとえばFPSで普通に超絶プレーをする人には厳しいかもしれません。ですが、普通の人がフツーに遊ぶには問題ないのではないでしょうか。

MOVERIOを使えば生活が豊かになるのか?

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「なります(笑)」とのこと。映像を「どこででも見られる」という点が最大のメリットで、たとえばテレビのチャンネル権のないお父さんでも、自分な好きな番組を好きな場所で楽しめますよ……って、お父さんの立場って(涙)。

MOVERIO向けのアプリを開発できるのか?

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専用アプリの開発は可能。基本的には、Androidスマホ向けのアプリと作り方は変わらないそうです。開発者向けサイト「MOVERIO Developer Site」(要デベロッパー登録)にSDKや技術資料などが公開されているほか、アプリの公開申請に必要な書類も用意されています。

参考リンク

アプリ開発にはセンサーの挙動などちょっとしたコツが必要となりますが、定期的にハッカソンのようなイベントも行なわれているそうです。一般的な開発ツールも利用できるので、アプリ開発は特別難しいわけではないとのこと。マーケットに公開されているアプリの数がまだ少ないぶん、Google Playのように埋もれてしまうこともなく、ヒットするチャンスはあるということです。 興味のある人は、挑戦してみてはいかがでしょうか。

質疑応答での回答

Q:OSのアップデートは?
A:いまのところ予定はない。市場の動向を見て判断したい

Q:SIM対応の予定は?
A:いまのところ未定

Q:アプリの開発はどのようにして行なうのか?
A:普通にAndroid SDKを利用できる。(デバッグについては)開発者向けサイトで公開されている「デベロッパーOS(開発者向けシステムソフトウェア)」を使う

Q:「MOVERIO BT-200AV」の「BT」はなんの略?
A:対外的には「Breakthrough」(「突破」、「大きな進歩」の意味)としているが、実際のところは開発担当の「馬場」さんと「津田」さんの頭文字。だって型番に「HMD」とか付けちゃうと、ヨソにバレちゃうから

Q:取り扱う際に壊れやすい部分はあるか?
A:基本的に品質が高いので、あまり壊れることはない。ただヘッドセットとコントローラーについては、なかに40本もの導線が入っているので、よじれたら戻すなどして対処してほしい

ユニークな発表や催しも

イベントではエプソン社員の方々による活用法の紹介や、参加メンバーが考えた使い方を発表しあうなどの催しもあり、とても楽しめました。

写真が趣味の方による

エプソン社員の方々が活用事例を体当たりで紹介

使った人ならではのアイデアも

実際に使った人ならではのアイデアも

屋外で使用した紹介動画を撮影。電車やカフェで使っても、周りの人は意外に気にしてなかったとのこと。もしかすると、目が合わないようにして(以下略)

果敢にも、屋外使用の紹介動画撮影にチャレンジ。電車やカフェで使っても、周りの人は意外に気にしてなかったとのこと。もしかすると、目が合わないように(以下略)

参加メンバーによるグループセッション。MOVERIOの活用法を10分以内にイラストで描けという指令が

参加メンバーによるグループセッション。MOVERIOの活用法を10分以内にイラストで描けという指令で、(私を含め)多くの参加者が苦戦

「MOVERIO BT-200AV」を半年間使ってみます!

参加者にはひとり1台の「MOVERIO BT-200AV」が貸し出されました。なんという太っ腹!

今回お借りすることとなった「MOVERIO BT-200AV」

今回お借りすることとなった「MOVERIO BT-200AV」

ということで、今後定期的に「MOVERIO BT-200AV」のレビュー記事を公開していく予定です。実際に使ってみてよかった点や気になった点をレポートします。

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