VAIO S11レビュー! コンパクトなのに高性能&機能豊富な11.6型モバイルノートPC

VAIO S11 レビュー

VAIO S11は、11.6型でフルHD(1920✕1080ドット)の液晶ディスプレイを搭載したモバイルノートパソコンです。コンパクトでもパフォーマンスは高く、さらに端子類や機能面も充実しています。

VAIO S11の概要

高品質なデザインと優れた携帯性が魅力の「VAIO S11」

重量は約840gで、バッテリー駆動時間は14.5~16時間。歪みや圧力に強く、安心して外出先に持ち運べます。モバイル用にピッタリのモデルです。

VAIO S11のポイント

最軽量時の重さは約840g。指先で持ち上げられるほどの軽さです

VAIO S11のポイント

ここがイイ! ここが残念

今回はメーカーからお借りした実機を使って、VAIO S11の本体デザインや使い勝手、実際の性能などをレビューします。

VAIO S11

VAIO S11

税込み11万円台から

高品質&軽量&頑丈なボディ


VAIO S11の本体デザイン

UDカーボンとアルミで高い質感を実現

VAIO S11には、4色のカラーバリエーションが用意されています。今回試用したのはブラウンのモデルでやや赤みがあるものの、とても落ち着いた雰囲気で高級感が感じられました。エッジ部分はやや丸みを帯びていますが、全体的にシャープな印象です。非常にカッコイイ!

VAIO S11の本体カラー

本体のカラーバリエーションはブラック、シルバー、ブラウン、ホワイトの4色 ※写真はブラウン

天板(液晶ディスプレイの背面)には、軽くて丈夫な「UDカーボン」という素材が使われています。質感はマグネシウムのようで、手触りも上々です。

天板のデザイン

天板には軽くて丈夫なUDカーボンを使用。天板の周囲は樹脂製のフレームで囲まれています

アンテナライン

樹脂素材とUDカーボンのあいだに分割線がありますが、デザイン的には違和感を感じません

ヒンジ部分のデザイン

ヒンジ部分はシルバーで、ヘアライン加工が施されています

パームレストを含めたキーボード面は、アルミ素材で作られています。寒い時期に触るとヒンヤリ感はありますが、高級感はなかなかのもの。ガジェットとしての魅力にあふれるデザインです。

キーボード面のデザイン

キーボード面(パームレスト)はヘアライン仕上げのアルミ素材

底面部のデザイン

底面はブラックで、素材には高剛性樹脂(プラスチック)が使われています ※試作機のためシールが貼られていますが、製品にはありません

ボディは非常にコンパクト

接地面積は幅283.4×奥行き195.5mm、A4用紙よりもひと回り小さい程度です。モバイル向けとしては13型のモデルが人気ですが、VAIO S11は13型よりひと回り以上コンパクト。持ち運びやすく、バッグにも難なく収まります。この小ささは、大きな魅力!

A4用紙とB5ノートとの大きさ比較

A4用紙とB5ノートとの大きさ比較

MacBook Proとのサイズ比較

MacBook Pro 13インチモデルよりもひと回り小さめです

Surface Laptopとのサイズ比較

Surface Laptopとのサイズ比較

高さは最薄部で15mm、最厚部で17.9mmです。数値的には薄いのですが、接地面積があまりにも小さいので、それほどスリムには感じませんでした。とは言うものの、厚くてヤボったいわけではありません。そこそこの厚みがありながらも、ギュッと詰まったソリッド感があります。

本体の厚さ

高さの公称値は17.9mm。ゴム足を含めた実際の高さは20.5mmです

手にした感想

実際に手に持ってみるとそれほど薄いわけではありませんが、ノートPCとしては十分スリムです

1kg未満でとても軽い!

モバイル向けモデルは1.0~1.3kgあたりが標準的ですが、VAIO S11は1kgを切る軽さです。LTEなしなら重量は約840gで、LTEありでは約860g。LTE対応の試用機で実際の重さを測ってみたところ、公称値よりもやや軽い845gでした。荷物が多いビジネスパーソンにとって、この軽さは大きな武器となるでしょう。

重量の実測値

重量の公称値は840g(LTEなし)または860g(LTEあり)。LTEモデルの実測値は845gでした

電源アダプター込みの重さ

電源アダプター込みでは1.083kg

VAIO S11の重さ

実際に手に持ってみると、とても軽く感じます。荷物が重くなりがちな人に強くおすすめします!

色鮮やかで見やすい画面


VAIO S11の液晶ディスプレイ

画面が小さくても文字はハッキリ

11.6型でフルHDの画面は非常に高精細です。デスクトップの拡大率は標準で150%に設定されているため、文字やアイコンが小さくて見えづらいということはありません。100%の等倍表示だと文字が1~1.5mmとかなり小さくなりますが、人によっては読めるでしょう。

液晶ディスプレイのサイズと解像度

液晶ディスプレイのサイズは11.6型で、解像度は1920✕1080ドットのフルHD

ベゼル幅

液晶ディスプレイのベゼルは、やや細めといった程度

文字や写真が見やすい

液晶ディスプレイの映像は自然な発色で色鮮やかです。またコントラストが高いので色にメリハリがあり、文字の輪郭もクッキリとしています。輝度は明るすぎず、暗すぎずといったところ。映像の青みが変に強調されていないので、長時間見続けても目があまり疲れませんでした。

VAIO S11の写真の写り具合

液晶ディスプレイに写真を表示した様子。パット見た感じでは、色合いに違和感を感じません

ガンマカーブ

液晶ディスプレイのガンマカーブ。明部がやや弱めに調整されていますが、色のバランスはなかなか 優秀です

映り込みを抑える低反射コート

液晶ディスプレイの表面には、映り込みを抑える低反射コートの処理が施されています。光沢ありのグレアパネルよりも映り込みが少なく、非光沢のノングレアよりも色が鮮やかに感じました。グレア/ノングレアそれぞれのメリットを活かした、ハーフグレア相当と言っていいでしょう。

光の映り込み

液晶パネルの表面には、低反射コートが施されています。グレアパネルよりも映り込みが抑えられていました

視野角

視野角はそこそこ広めです。ただし低反射コートの影響か、映像を斜めから見ると若干コントラストが落ちるように見えました

キーボードは少し小さい

VAIO S11のキーボード

窮屈だけど使いやすさは及第点

バックライト対応のキーボードはテンキーなしで、キーピッチは約16.95mm。理想とされる19mmよりも短く、実際に使ってみると窮屈に感じました。ただし打ちにくいわけではなく、慣れれば比較的スラスラと入力できるようになるはずです。

VAIO S11のキーボード

VAIO S11のキーボード。キー自体の大きさは実測で12.5mmでした

キーボードはかなり傾いており、手首を自然な角度でキープしたまま入力できます。またパームレストと接地面の段差が小さいので、パームレストの端が手に当たって気になることもありません。

リフトアップキーボード

液晶ディスプレイを開くと、キーボード全体がかなり大きく傾きます。この傾斜によって、自然な角度で入力可能です

タイプ感はやや残念

キーストローク(キーを押し込む深さ)は公称値で約1.2mm。ノートパソコンの標準値である1.5mmよりもかなり小さく、実際に入力してみると確かにストロークが浅く感じました。入力時のクリック感も軽めなのですが、「タクっ」とした手応えは感じられます。底打ち感やたわみは気になりません。

キーの打ち心地

キーストロークは約1.2mmとかなり浅め。キーには指紋が目立ちにくい特殊なコーティングが施されています

タイプ音は非常に静かです。タッチが軽い人なら、タイプ音はほとんど気にならないでしょう。しかし強めに打つと底面部でタイプ音が反響し、「ドスドスドス」と響きます。キーボードの底面部が持ち上がって空間ができているので、このときの音はけっこう強めでした。静かな場所で利用するときは、軽めのタッチを意識することをおすすめします。

電源ボタンの位置

電源ボタンはキーボードの右上。電源をオンにするとLEDが点灯します

タッチパッドは小さい

タッチパッドは、誤操作が少ないと言われるボタン分離型です。パッドの表面はややザラつきがあり、グリップ感は高め。ボタンのクリックはやや固いのですが、これは誤操作を防ぐための仕様でしょう。

タッチパッドの特徴

タッチパッドの大きさは幅80✕奥行き54mm。かなり小さく感じました

カーソルの追従性が高くスムーズに操作できるのですが、タッチパッド全体がやや小さく感じます。実サイズは幅80✕奥行き54mm。普段の操作には特に問題ないのですが、マルチジェスチャーを使うときは少し窮屈に感じました。またボタンの奥行きも、一般的なタッチパッドと比べて狭くなっています。このあたりは本体がコンパクトなので、仕方がないのかもしれませんね。

豊富な端子と機能


VAIO S11のインターフェース

VGAと有線LANに対応

インターフェースとしては、USB3.0×3、VGA(D-sub15ピン)、HDMI、有線LAN、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、ヘッドホン出力が用意されています。11.6型のコンパクトなモデルなのに、VGAと有線LANが用意されているのは驚きです。特にこのふたつはビジネスシーンで使う機会が多く、アダプターがなくて困ることも少ないでしょう。

左側面

左側面は電源コネクター、セキュリティースロット、USB3.0✕2、ヘッドホン出力

右側面

右側面にはSDメモリーカードスロット、USB3.0、HDMI、有線LAN、VGA(D-Sub15ピン)

Webカメラ

液晶ディスプレイ上部のWebカメラは92万画素

スピーカーはビデオチャット向き

底面部の左右には、ステレオスピーカーが配置されています。実際に音楽を聴いてみたところ、音に広がりがありとてもクリアーに聞こえるのですが、音に厚みが感じられません。特に低音部の迫力はいまひとつの印象です。

底面部のスピーカー

底面部のスピーカー

ただし、動画視聴やビデオチャットには問題ないクオリティーです。そもそもVAIO S11はビジネス向けのモデルですので、音楽を楽しむためにチューニングされていない可能性があります。作業中のBGMを再生するくらいなら十分ですが、音楽をじっくり楽しみたいなら外付けスピーカーやヘッドセットの利用がおすすめです。

指紋センサーに対応

購入時のカスタマイズ画面で「指紋認証機能」を「あり」にすると、指紋センサーを利用できます。あらかじめ指紋を登録しておけば、パスワードやPINを入力することなくサインインできるので非常に便利。スマートに使いたいなら、ぜひとも追加しておきましょう。

指紋認証センサー

指紋センサーはキーボード右下に配置。購入時のカスタマイズで追加する必要があります

指紋認証

Windows Helloで指紋を登録しておけば、指先でタッチするだけでサインイン可能です

SIMフリーのLTEに対応

購入時にオプションで「LTE」を選択すると、LTE通信をSIMフリーで利用できます。通信速度は下り最大150Mbps(理論値)で、キャリアアグリゲーション対応エリアなら最大450Mbps(理論値)と超高速。対応バンドも非常に多く、国内はもちろん海外での利用にも向いています。

底面部のSIMスロット

SIMスロットは底面部に配置

SIMカードのサイズ

カードにはマイクロSIMを利用します

LTEを追加すると、Windows 10の「データプラン」に対応するグローバルSIMが付属します。好きなときに必要なぶんの容量を購入できるのは魅力ですが、料金がちょっと高いのが気になります。

料金を安くしたい場合はMVNOの格安SIMも利用できますが、毎月のデータ通信量が一定でないなら「VAIOオリジナルSIM」がおすすめです。データ容量は32GB/1年間で、32GBの範囲内であれば月々のデータ使用量に制限はありません。詳しくは公式サイトの説明をご確認ください。

コンパクトでも高性能


VAIO S11のスペックとパフォーマンス

VAIO S11のスペック

VAIO S11は店頭販売向けの「標準仕様モデル」と、パーツ変更が可能なオンライン販売向けの「カスタマイズモデル」の2種類が用意されています。カスタマイズモデルはCPUやストレージの種類、メモリー容量などを選ぶことで、とことんパワフルなスペックに仕上げることが可能。逆に構成内容によっては価格を抑えられるなど、お得に購入できます。

カスタマイズモデルのスペック

OS Windows 10 Home/Pro
CPU Core i7-7500U / Core i5-7200U / Core i3-7100U / Celeron 3865U
メモリー 4 / 8 / 16GB ※オンボードのため増設非対応
ストレージ 128GB / 256GB SSD(SATA) または 256GB / 512GB / 1TB SSD(PCIe)
グラフィックス Intel HD Graphics 620(Core iシリーズ選択時) / Intel HD Graphics 610(Celeron選択時)
光学ドライブ なし
ディスプレイ 11.6型、1920×1080ドット、IPS、低反射コート採用、タッチ非対応
通信機能 IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.1、1000BASE-T対応有線LAN
インターフェース USB3.0×3、VGA(D-sub15ピン)、HDMI、有線LAN、microSIMスロット(LTEモデル)、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、ヘッドホン出力
カメラ 92万画素
サイズ/重量 幅283.4×奥行き195.5×高さ15~17.9mm/約840g(LTEなし)または約860g(LTEあり)
バッテリー駆動時間 14.5~16時間

VAIO S11のカスタマイズ例

価格の大まかな目安として、VAIO S11のカスタマイズ例をまとめました。パーツを変更したり、機能を追加すると値段が変わる点に注意してください。価格情報については、ソニーストアを参考にしています。

VAIO S11のカスタマイズ例(2017年12月末時点)

最安構成
Celeron 3865U 4GBメモリー 128GB SSD 税込み11万3184円
Core i5+256GB SSD+LTE構成
Core i5 8GBメモリー 256GB SSD LTE対応 税込み18万5544円
Core i7+256GB SSD(PCIe)構成
Core i7 8GBメモリー 256GB SSD 税込み18万7704円
LTE対応最強構成
Core i7 16GBメモリー 1TB SSD LTE対応 税込み34万5384円

ソニーストアではLTEなし/LTEあり(データプラン対応SIM同梱)を選択できますが、VAIOストアではLTE対応モデル(データプラン対応SIM同梱)と+VAIOオリジナルSIMセットのみ販売されています。VAIOストアで購入する際は、データ通信のプランを選択する必要がある点に注意してください。

VAIO S11のベンチマーク結果

今回のテストでは、Celeron 3865U+4GBメモリー+128GB SSDのモデルを試用しました。ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミングによって大きく変わる点をあらかじめご了承ください。

CrystalDiskMark

128GB SSDのアクセス速度。SATA接続のSSDとしては、標準よりやや高速です

ストレージ別アクセス速度の目安

ストレージ別アクセス速度の目安

CINEBENCH R15

CPU性能を計測する「CINEBENCH R15」の結果。Celeron 3865Uは性能よりも価格と省電力性能を重視しているので、Core iシリーズに比べるとスコアは低めです

PassMark PerfomanceTest 9.0

パーツごとの性能を計測する「PassMark PerfomanceTest 9.0」結果。CPU性能と2D描画性能が低めですが、ストレージ性能は悪くありません

PCMark 10

作業の快適さを計測する「PCMark 10」の結果。全体的に低めの結果ですが、Celeron+4GBメモリーの構成なら仕方がないでしょう。とは言え、文書作成やネットの調べ物には十分な結果です

3DMark

3D性能を計測する「3DMark」の結果。3Dゲームにはかなり厳しい性能ですが、2D描画主体のゲームであればそれほど問題はないはずです

今回試用したモデルはスペックが低いこともあって、ベンチマーク結果はそれほどよくありません。CPUがCore i5/i7でメモリーが8GB以上であれば、スコアは劇的に改善されるでしょう。

ただCPUがCeleron 3865Uでも、それほど遅くは感じませんでした。メモリーも4GBと最低限の容量ですが、むしろ「意外に速い」と驚いたほどです。これは内部の熱対策やドライバーソフトの品質、プリインストールアプリの少なさなどが理由かもしれません。今回はCeleronモデルしか試していませんが、少なくとも他社のCeleronモデルより快適に使えます。

完成度の高いモバイルノートPC

ということで、今回はVAIO S11のレビューをお届けしました。

実機を検証して感じたのは、「小型のモバイルノートパソコンとしては品質が非常に高い」という点です。見た目の良さだけでなく、本体の頑丈さ、端子類の豊富さ、機能のバリエーションの多さ、そして持ち運びやすさなど、モバイル向けモデルに求められる要素がすべて高いレベルに仕上がっています。

唯一残念に感じたのはキーボードですが、本体が小型であることを考えれば仕方がないでしょう。モバイルノートパソコンに機動性の高さと安心感、そして見た目の良さを求める人に強くおすすめします。

VAIO S11のまとめ

持ち運びやすさや堅牢性、デザインなど、あらゆる面に優れたモバイルノートPC

VAIO S11のまとめ

  • 本体が超コンパクト
  • 高い質感のボディ
  • 1kgを切る軽さ
  • 高いバッテリー性能
  • LTEや指紋センサーに対応
  • タイプ感が少し残念
  • USB Type-C非対応

VAIO S11

VAIO S11

税込み11万円台から

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