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28年ぶりにイースIをiOS版でプレーしたら懐かしすぎて泣きそうになった件

Ys I

 

真夜中にレトロPCゲームの情報を見ていたら、突然日本ファルコムの「イース」がプレーしたくなりました。Project EGGでの購入も考えたのですが、どうせなら持ち運べるほうがいいかなということで、4月に配信が開始されたiOS版を選択。さっそくプレーしてみましたので、当時実際にプレーしたオッサン目線でファーストインプレッションをレポートします!

当時としては最高レベルの完成度だった日本製アクションRPGの金字塔

日本ファルコムのアクションRPG「イース」が発売されたのは1987年6月21日(PC-88版)。あれからもう、28年にもなるんですね。筆者は当時、自宅にパソコンがあったのですが、FM77AVだったので発売当初の6月に「イース」はプレーできませんでした(FM版は同年10月に発売)。そのため、X1を持っていた友人の家でプレーさせてもらい、協力しながらクリアーした覚えがあります。

 

はじめてプレーしたときは、かなりの衝撃を受けました。グラフィック、サウンド、ストーリーと、どれをとっても完成度が高く、とにかく友人と「スゲェ!」を連発していた覚えがあります。続編の「イースII」はひとりでじっくり楽しみたいという思いから、発売日に購入しました。

 

その後しばらくたってからイースのリメイク版が発売されていたのは知っていたのですが、その頃になるとほかのゲームにハマっていたこともありプレーしませんでした。「リバイバルザナドゥ」はやりましたけどね。あ、あとは仕事で「イースIIエターナル」はやっています。クリアーはしませんでしたけど。

iOS版はPSP版「イースI&IIクロニクルズ」の移植

iOS版を購入するにあたってちょっと調べてみたのですが、内容的にはPSP向けに発売された「イースI&IIクロニクルズ」を移植して、さらにIとIIに分けたもののようです(IIは配信は決定しているものの、時期は未定)。もっともPSP版も、PC版の「イースエターナル」や「イースIIエターナル」をベースにしています(多少変更点はありますが)。雰囲気的には、ちょっと古めのアクションRPGという感じですね。と言っても、スマートフォン向けのアプリならまったく問題ナシです。

 

 

移植を行なったのは日本ファルコムではなく、DotEmuというフランスの開発会社です。社名からして、PSPのデータをスマートフォンで走らせました、という感じですね。実際、グラフィックや動画は少しだけ荒く、スマートフォン向けに最適化されていない感じがします。もっとも日本ファルコムが手がけたらドット絵をイチから描き起こしてしまい、リリース時期が遅れていたでしょうから、これはこれでよしとします。

 

ただメニュー周りに、ちょっと不安な点があるんですよね。あまりシステムには関係のない点ですが。

 

開発時の指示がそのまま残っていたり……

開発時の指示がそのまま残っていたり……

 

日本語表現が微妙な箇所があったり……

日本語表現が微妙な箇所があったり……

 

なおゲーム開始前に「クロニクルズモード」と「オリジナルモード」を選べるのですが、クロニクルズモードではPSP用に描き起こしたグラフィックが、オリジナルモードでは「イースエターナル」で使われていたグラフィックが使われるとのこと。あとからは変更できないので(プレーをリスタートする必要がある)、好みの絵柄を選んでください。

 

「クロニクルズモード」のグラフィック

「クロニクルズモード」のグラフィック

 

「オリジナルモード」のグラフィック

「オリジナルモード」のグラフィック

 

けっこう変わってるけど、8ビットPC版よりはイイ!

ということで、実際にプレーをしてみました。PC-88やX1、FM77などいわゆる8ビットPC版にはオープニングシーンはなかったと思うのですが、「イースIクロニクルズ」ではムービーが用意されています。おそらく、「イースエターナル」で使われたものではないでしょうか。

 

オープニングムービーの冒頭。イースの本が!

オープニングムービーの冒頭。イースの本が!

 

主人公のアドルくんは、解像度と男前っぷりが上がりました

主人公のアドルくんは、解像度と男前っぷりが上がりました

 

操作はタッチで行なう仕様になっており、画面に指を付けたまま動かすとその方向へ主人公がダッシュします。このとき、さらにもう片方の手の指で画面を押さえると、ゆっくりと歩くようになっています。右手と左手のどちらでも違和感なく操作できるのはいいですね。

 

バーチャルパッドというほどではなく、指で動かした方向にキャラが移動します

バーチャルパッドというほどではなく、指で動かした方向にキャラが移動します

 

キャラクターは8方向へ移動できるようになっていました。8ビットPC版はテンキー4方向だったので、大きな進化と言えるかもしれません。ただしいろいろな方向へ移動できるようになったぶん、ちょっと動きがせわしなくなったようにも感じます。

 

グラフィックもだいぶ品質が向上しました。8ビットPC版は当時は高品質だったんですけど、いま見るとちょっと……。ですので、この品質はむしろ歓迎したいところです。

 

ところで、ここはどこ?

 

こんなシーン、ありましたっけ?

こんなシーン、ありましたっけ?

 

調べてみたところ、「イースエターナル」からオープニング直後のスタート場所が「バルバトの港町」というところに変わったそうです。8ビットPC版ではいきなり「ミネアの街」からスタートしたわけですが、冒険の舞台である「エステリア」に流れ着いた主人公が傷ついた体を癒やすというストーリーの補完が行なわれている模様。

 

フィールドでの戦闘は、まさに「イース」そのものでした。8方向に動くので多少落ち着きなく動いたりするのですが、おなじみの「半キャラずらし」も有効です。走っている状態ではズラしにくいのですが、歩きながら攻撃するとうまくいきました。

 

真正面からやや左右にズラスことで敵からの攻撃を防げる「半キャラずらし」

真正面からやや左右にズラスことで敵からの攻撃を防げる「半キャラずらし」

 

ドット絵は本当に凝りまくっています。主人公はもちろんのこと、敵のやられモーションやモブの動き、そのへんに生えている花までもやたら動きます。このあたりはPC版を踏襲しているのでしょう。ほとんど職人芸の領域です。

 

ただ、血しぶきは不要だったような気が……

ただ、血しぶきは不要だったような気が……。ちなみにオプション設定で流血表現をオフにできます

 

少しプレーしてみましたが、全体的に印象は悪くはありません。むしろいまだからこそ、このアレンジは「アリ」なんじゃないかと思います。

PC-88版のFMサウンドに感激!!

オプション画面の「サウンド」を確認してみたところ、「クロニクルズ」と「オリジナル」のほかに、「PC-88」の選択肢が!

 

オプションの「サウンド」にまさかの項目

オプションの「サウンド」にまさかの項目

 

設定を変更すると、BGMが当時のアノ音で再生されるんです。これには涙が出そうになりました。まさかいまスマホで、当時のサウンドを聞きながら「イース」をプレーできるなんて! 「ミネアの街」のBGMをしばらくのあいだ、なにもしないで聞き入っていました。

 

あのBGMが、あの音で蘇ります

あのBGMが、あの音で蘇ります。ここだけの話、なにもしないままこのBGMを10分くらい聞いていました

 

ちなみにサウンドのオプションとして用意されている「クロニクルズ」はいまっぽく(と言ってもベースとなったエターナル版の発売は20世紀ですが)アレンジしたもので、「オリジナル」はFM音源風のサウンドを使ったアレンジバージョンでした。当然、ここは「PC-88」一択です。ハッキリ言いましょう、アラフォー世代はこのサウンドを聞くためだけでも購入する価値があります。ありまくりです!

 

イースIIが配信されるまでにはクリアーしておきたい!

その後順調にプレーを進めつつ、お約束どおり突然のボス戦でゲームオーバーになったわけです。いやー、すっかり忘れていました。

 

有効な攻撃方法を思い出せず、このあとスグにゲームオーバーに

有効な攻撃方法を思い出せず、このあとスグにゲームオーバーに

 

28年もたっていれば、攻略法なんて忘れてますよ。その意味では、新鮮な気持ちで楽しめるのではないでしょうか。とりあえず、今後予定されている「イースIIクロニクルズ」の配信までにはクリアーしたいですね。もちろん最後まで、サウンドは「PC-88」で! 難易度設定で「ノーマル」を選んでしまったんですけど、「イージー」のほうが良かったでしょうか(涙)。

 

ということで、今回はiOS版の「イースIクロニクルズ」を紹介しました。当時リアルタイムでプレーした人なら、これは絶対に「買い」です。筆者は「イースIIクロニクルズ」がいつ配信されても対応できるように、iTunesカードの残高をチャージしました。ぜひみなさんも、iOS版のアプリで当時の雰囲気と若かりしあの頃を思い出してください。

記事を書いた人
こまめブログ

元雑誌・書籍編集者からPC系フリーライターを経て、レビューブロガーとして活動しているオジサンです。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月。安いガジェットやPCをよく買いあさっています

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