日本HPから2015年秋冬モデルの最新商品として、ノートパソコン4機種とデスクトップパソコン4機種が発表されました。主な特徴はOSに最新のWindows 10が搭載されている点で、さらに一部の機種ではSkylake世代の最新CPUや最新GPUが採用されています。今回は発表された内容を元に、各モデルの主な特徴や前モデルとの違いをザックリと解説します。
ノートパソコンは一部がスペック変更
2015年秋冬モデルとして発表されたのは、直販モデル2種類と店頭販売向けモデル2種類の合計4種類です。店頭モデルはほぼOSが変わっただけのマイナーチェンジですが、直販モデルではCPUの種類が変更されたものもあります。
Core i5搭載モデルが追加された「HP 14-ac100」
14型(1366×768ドット)の液晶ディスプレイを搭載する低価格なノートパソコン「HP 14-ac100」シリーズでは、CPUにCore i5-5200U(2.20GHz)を搭載したモデルが追加されました。またCore i3搭載モデルはCPUがCore i3-4005U(1.70GHz)からCore i3-5005U(2.00GHz)に刷新されています。
新しいCPUが追加されたことでラインナップ構成も変わり、旧モデル「HP 14-ac000」のエントリーモデルが新モデルのベーシックモデル、旧モデルのスタンダードモデルが新モデルのエントリーモデルに名称変更されました。
HP 14-ac100のラインナップ | |||
HP 14-ac100 ベーシックモデル |
HP 14-ac100 エントリーモデル |
HP 14-ac100 スタンダードモデル |
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OS | Windows 10 Home 64ビット | ||
CPU | Celeron N3050(1.60GHz) | Core i3-5005U(2.00GHz) | Core i5-5200U(2.20GHz) |
メモリー | 4/8GB | ||
ストレージ | 500GB HDD | ||
グラフィックス | Intel HD Graphics | Intel HD Graphics 5500 | |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ | ||
重量 | 1.94kg | ||
バッテリー駆動時間 | 約8時間 | 約7時間15分 | |
キャンペーン価格(税別) | 3万7800円 | 5万4800円 | 6万9800円(通常価格) |
HP 14-ac100の実機レビュー記事を公開中!
当サイトでは、HP 14-ac100の実機を使ったレビュー記事を公開しています。購入を検討されている方は、ぜひご覧ください。
こちらはパソコンに詳しくない方のために、内容を(比較的)やさしくしています。
こちらの記事では、詳しいベンチマーク結果を掲載しています。
リンク
- HP 14-ac100 製品詳細(HP Directplus)
下位モデルのCPUがアップグレード-「HP Pavilion 15-ab200」
HP Pavilion 15-ab200
「HP Pavilion 15-ab200」は、15.6型(1366×768ドット)の液晶ディスプレイを採用した標準的な性能のノートパソコンです。旧モデル「HP Pavilion 15-ab000」との違いは、エントリーモデル(下位モデル)のCPUがCore i3-5010U(2.10GHz)からCore i3-5020U(2.20GHz)に変わった点と、CPUにCore i7を搭載したパフォーマンスモデル(最上位モデル)がなくなった点。モデルが1種類減ったことにより、本体のカラーバリエーションも4色から3色になっています。
HP 15-ab200のラインナップ | ||
HP Pavilion 15-ab200 エントリーモデル |
HP Pavilion 15-ab200 スタンダードモデル |
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OS | Windows 10 Home 64ビット | |
CPU | Core i3-5020U(2.20GHz) | Core i5-5200U(2.20GHz) |
メモリー | 4/8GB | |
ストレージ | 500GB HDD | 1TB HDD |
グラフィックス | Intel HD Graphics 5500 | |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ | |
重量 | 2.29kg | |
バッテリー駆動時間 | 約7時間 | 約7時間30分 |
キャンペーン価格(税別) | 5万7800円 | 6万9800円 |
性能的には新旧モデルであまり変わりませんが、新モデルのほうが値段が高めに設定されています。今買うなら、旧モデル「HP Pavilion 15-ab000」のほうがお買い得と言えるかもしれません。
HP Pavilion 15-ac200をお得に買えるキャンペーン情報
ただし現在はキャンペーンならではのお得な特典として、「HP Pavilion 15-ac200」で8GBメモリーへのアップグレードが、通常価格から3000円引きの7000円で可能です。メモリーの増量を考えているなら新モデルを選ぶといいでしょう。旧モデルでは最安の「エントリーモデル」が一時取り扱い停止になっていますので、できるだけ安く入手するなら新モデルを選ぶことになります。
なお新旧モデルの詳細や価格については、直販サイトの製品詳細ページでご確認ください。
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- HP Pavilion 15-ab200 製品詳細(HP Directplus)
- HP Pavilion 15-ab000 製品詳細(HP Directplus)
またCore i7+GeForce 940Mを搭載した旧モデルの「HP Pavilion 15-ab000」パフォーマンスモデルについてはレビュー記事を公開していますので、ぜひ参考にしてください。
店頭モデルは2種類
店頭販売向けには「HP 15-ac100」と「HP Pavilion 11-k100 x360」の2種類が追加されました。「HP 15-ac100」はOSがWindows 10 Home 64ビットに変更されたほか、ターボシルバーの本体カラーの代わりにノーブルブルーが追加されています。また旧モデル「HP 15-ac000」に用意されていた8GBメモリー搭載モデルがなくなったのも変更点のひとつです。
「HP Pavilion 11-k100 x360」についてはOSがWindows 10 Home 64ビットと液晶ディスプレイがIPSパネルに変わった点が挙げられます。さらに細かな点としては、旧モデルに付属していたWindows 8.1の解説書「速効!HPパソコンナビ特別版」が付属しなくなりました。
Windows 8.1 Update 64ビットを搭載した旧モデルなら無償でWindows 10にアップグレードできますので、旧モデルが安く販売されていればそちらのほうがおすすめです。ただしより美しい画面で利用したいという人は、IPSパネルを搭載した新モデルを選ぶといいでしょう。
デスクトップパソコンはカスタマイズオプションがパワーアップ
デスクトップパソコンとしては、4種類のモデルがリリースされました。本体デザインや大きさ、インターフェース構成などに変わりはありませんが、CPUやストレージ、グラフィックス機能などのカスタマイズオプションの内容が変更されています。
中身が大きくパワーアップした「HP ENVY 750-180jp/CT」
HP ENVY 750-180jp/CT
デスクトップパソコンの新モデル「HP ENVY 750-180jp/CT」は、前モデル「HP ENVY 750-080jp/CT」と比べてデザインやサイズ、重量はまったく変わらないものの、CPUやメモリー、GPUなどの選択できるパーツが大幅に変わりました。
CPUはSkylakeこと第6世代のCore i7-6700(3.40GHz)かCore i7-6700K(4.00GHz)のどちらかを選べます。またCPUクーラーとして、空冷式クーラーか水冷式クーラーを選べるようになりました。メモリーは旧モデルで採用されていたDDR3よりも1.3倍(理論値)高速なDDR4に対応。さらにストレージとして、PCI Express接続のSSDを搭載できるようになっています。
またGPUとしてはNVIDIA GeForce GT 730/GTX 960に加え、GTX 980 Tiを選択できるようになっています。最小構成価格は11万9800円(税別)からで、オプションでCore i7-6700K+水冷式クーラーとGeForce GTX 980Ti、PCI Express接続の128GB SSDに変更すると合計金額は22万8800円となります。パフォーマンスを考えれば、決して高くはないように思えます。
ちなみに同じ筐体デザインを採用している「HP ENVY 750-170jp/CT」もリリースされています。こちらはOSがWindows 7 Professionalとなっている点と、下位パーツが用意されている点が特徴です。
HP ENVY 750-180jp/CTとHP ENVY 750-170jp/CTの主なスペック | ||
モデル名 | HP ENVY 750-180jp/CT | HP ENVY 750-170jp/CT |
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OS | Windows 10 Home/10 Pro 64ビット | Windows 8.1/8.1 Pro Update 64ビット |
CPU | Core i5-6400(2.70GHz)/Core i7-6700(3.40GHz)/Core i7-6700K(4.00GHz) | Core i5-4590(3.30GHz)/Core i7-4790(3.60GHz)/Core i7-4790K(4.00GHz) |
メモリー | DDR4 8/16/32GB(最大64GB) | DDR3 4/8/16/32GB(最大64GB) |
ストレージ | 1/2/3TB HDDまたは256/512GB SSD(SATA)または128/256GB SSD(PCI Express)、1/2/3TB HDD | 1/2/3TB HDDまたは256/512GB SSD(SATA)または1/2/3TB HDD |
グラフィックス | GeForce GT 730(4GB)/GTX 960(2GB)/GTX 980Ti(6GB) | なし(CPU内蔵グラフィックス機能を利用)/GeForce GT 730(4GB)/GTX 960(2GB)/GTX 980(4GB) |
光学ドライブ | ブルーレイディスクドライブ/DVDスーパーマルチドライブ | |
CPU冷却方式 | 空冷クーラー/水冷クーラー | |
最小構成価格(税別) | 11万9800円 | 9万9800円 |
「HP ENVY 750-180jp/CT」および「HP ENVY 750-170jp/CT」の詳細や購入については、直販サイトの詳細ページでご確認ください。
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- HP ENVY 750-180jp/CT 製品詳細(HP Directplus)
- HP ENVY 750-170jp/CT 製品詳細(HP Directplus)
また旧モデル「HP ENVY 750-080jp/CT」も引き続き販売されています。この機種に関しては搭載で詳しくレビューしていますので、そちらの記事もご参考までにどうぞ。
本体カラー追加&上位パーツがパワーアップした「HP Pavilion 550-140jp/CT」
HP Pavilion 550-140jp/CTミニタワー型のデスクトップパソコン「HP Pavilion 550-140jp/CT」では、本体のカラーバリエーションとして従来のブリザードホワイトに加えサンセットレッドのモデルが追加されました。
また中位モデルのCPUが旧モデル「HP Pavilion 550-040jp/CT」で使われていたCore i5-4590(3.30GHz)からCore i5-4670(3.40GHz)に変更されているほか、ストレージのオプションに256GB SSD(SATA)が加わり(9月下旬以降対応)、さらに選択できる外付けGPUがAMD Radeon R7 240(2GB)からNVIDIA GeForce GT 730(4GB)に変わっています。より高性能なパーツを選べるようになり、選択の幅が広がったと言えるでしょう。
HP Pavilion 550-140jp/CTの主なスペック | ||
モデル名 | 東京生産 スタンダードモデル |
東京生産 パフォーマンスモデル |
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OS | Windows 10 Home/10 Pro 64ビット | |
CPU | Core i3-4170(3.70GHz)/Core i5-4670(3.40GHz) | Core i7-4790(3.60GHz) |
メモリー | 4/8/16GB(最大16GB) | 8/16GB(最大16GB) |
ストレージ | 500GB/1TB HDDまたは256/512GB SSD(SATA) | 500GB/1/2/3TB HDDまたは256/512GB SSD(SATA)、1/2/3TB HDD |
グラフィックス | なし(CPU内蔵グラフィック機能を使用)/GeForce GT 730(4GB) | |
光学ドライブ | ブルーレイディスクドライブ/DVDスーパーマルチドライブ | |
最小構成価格(税別) | 5万9800円 | 8万9300円 |
「HP Pavilion 550-140jp/CT」の詳細や購入については、直販サイトの詳細ページでご確認ください。
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- HP Pavilion 550-140jp/CT 製品詳細(HP Directplus)
カスタマイズオプションが変更された「HP Slimline 450-120jp/CT」
本体の幅が約10cmの極薄デスクトップパソコン「HP Slimline 450-120jp/CT」のポイントは、CPUのカスタマイズオプションが旧モデル「HP Slimline 450-020jp/CT」で使われていたCore i5-4590T(2.00GHz)からCore i5-4460T(1.90GHz)に変更された点と、ストレージの選択肢として256GB SSD(9月下旬より対応)が追加された点、選択できる外付けGPUがNVIDIA GeForce GT 710(2GB)からAMD Radeon R5 330(2GB)に変わった点です。本体の外観や最小構成価格は変わっていません。
HP Slimline 450-120jp/CTの主なスペック | ||
モデル名 | 東京生産 スタンダードモデル |
東京生産 パフォーマンスモデル |
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OS | Windows 10 Home/10 Pro 64ビット | |
CPU | Celeron G1840(2.80GHz)/Core i3-4170(3.70GHz)/Core i5-4460T(1.90GHz) | Core i7-4790T(2.70GHz) |
メモリー | 4/8/16GB(最大16GB) | 8/16GB(最大16GB) |
ストレージ | 500GB/1TB HDDまたは256/512GB SSD(SATA) | 500GB/1/2/3TB HDDまたは256/512GB SSD(SATA)、1/2/3TB HDD |
グラフィックス | なし(CPU内蔵グラフィック機能を使用)/AMD Radeon R5 330(2GB) | |
光学ドライブ | ブルーレイディスクドライブ/DVDスーパーマルチドライブ | |
最小構成価格(税別) | 4万9800円 | 9万4300円 |
「HP Slimline 450-120jp/CT」の詳細や購入については、直販サイトの詳細ページでご確認ください。
リンク
- HP Slimline 450-120jp/CT 製品詳細(HP Directplus)
OSとCPUが変わったいまがパソコンの買いどき!
7月29日にWindows 10がリリースされ、さらにSkylake世代のCPUも登場しました。OSとCPUが同時に入れ替わるいまこそ、パソコンを新しく買い替えるタイミングではないでしょうか。逆に、新モデルが登場したタイミングで安くなった旧モデルを入手するのもアリです。