CHUWI(ツーウェイ)からインテルプロセッサーN100搭載のミニPC『LarkBox X 2023』が発表されました。スペックはN100 / 12GBメモリー / 512GB SSDの構成で、標準価格は2万9600円。現在は公式サイトにて予約受付中で、商品は6月上旬に出荷されます。
スペック
発売 | 2023年6月 |
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OS | Windows 11 Home |
CPU | IntelプロセッサーN100(4コア/4スレッド) |
チップセット | ※CPUに内蔵 |
グラフィックス | UHD Graphics (CPU内蔵) |
メモリー | LPDDR5 12GB |
ストレージ | 512GB PCIe SSD |
インターフェース | USB3.1 ×4、USB Type-C×1、3.5mmヘッドホン端子×1、HDMI(4K@60Hz)、DisplayPort(4K@60Hz)、有線LAN×2 |
拡張スロット | ※不明 |
ドライブベイ | ※不明 |
通信 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、有線LAN(2.5Gbps) |
サイズ / 重量 | 幅127×奥行き127×高さ49mm / 約400g |
電源 | 36W アダプター |
最近はやりのAlder Lake搭載ミニPCなわけですが、一般的なミニPCといくつか異なる点があるので注意してください。
ミニPCとしてはやや大きくて厚い
サイズは幅127×奥行き127×高さ49mm。アマゾンでたたき売りされている他社のミニPCよりも、ひと回り大きめです。Ryzen 7 3750H搭載の旧モデルと外観が同じなので、筐体を流用しているのかもしれません。
よく見ると、特別小さいわけではない印象……
ただし本体が厚いということは、それだけ排熱がしっかりしている可能性もあります。N100はTDP 6Wで発熱は低いはずですが、cTDPで消費電力量を調整しているなら排熱もそれなりに重視しているはずです。
製品写真では、かなり大きめの空冷フィンが使われているように見えます。ただ中華系インディーズメーカーでは実際と見た目が大きくことなることがたまにあるので、それくらいかもしれない程度に考えたほうがいいでしょう。
公式サイトの製品写真では、大型の空冷パーツが使われているように見えます
メモリーはおそらくオンボード
分解写真ではメモリースロットが2基あるように見えますが、LPDDR5はオンボード用のため、実際にはメモリースロットがない可能性があります。つまり、12GB以上には増設できないということです。
とは言え、そもそもN100の「公式上の」メモリー容量は最大16GBであるので(一部の機種では32GBで動作したとの話もあり)、12GBでは少なすぎるほどではないでしょう。容量は少なくとも、LPDDR5のほうが一般的なDDR4-3200よりも高速に動作する可能性もあります。
Windows 11 Home搭載
2万円台のミニPCでは、通常Windows 11 Proが使われています。LarkBox X 2023は機能が少ないWindows 11 Homeなので、一般的なミニPCよりも劣っていると感じるかもしれません。
しかしWindows 11 Pro搭載のミニPCは、ライセンス的に「大丈夫なのかな?」と思うことがよくあります。最終的には解決できるのですが、ユーザー側がアレコレする必要があったりしてちょっと面倒です。
その点CHUWIは過去の製品でライセンス的に問題ないことを確認しており、またライセンス違反をしにくいWindows 11 Homeが使われているという点でも安心できます。
激安販売中の他社製品と異なる点は、以上の3つ。2万6900円の価格は特別安いわけではありませんが、あまりに安すすぎても不安になりますし、このくらいでも十分ではないでしょうか。個人的には、他社製品よりも安心感があります。またもしかすると、クーポンなので安く販売されるかもしれません。筆者としても、アマゾンや楽天で販売されるようなら購入してみようかなと考えています。
中華系インディーズメーカーのなかでは安心感があります
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