「ノートPCのCPUにはなにを選べばいいのかわからない!」という方のために、おすすめのCPUを紹介します。年間100台以上のPCを検証している筆者の視点から、性能と価格のバランス、利用目的を考慮した上でコスパの高いCPU上位10種類を選びました。ノートPCを選ぶ際の参考にしてください。
おすすめCPUの性能比較
CPU | PassMark CPU Markスコア |
---|---|
Core i7-9750H おすすめ3位 |
14300
|
Core i7-8750H おすすめ7位 |
13244
|
Core i7-8565U おすすめ4位 |
9673
|
Core i7-8550U おすすめ8位 |
9009
|
Core i5-8265U おすすめ1位 |
8595
|
Core i5-8250U おすすめ2位 |
8328
|
Core i3-8145U おすすめ9位 |
5549
|
Core i3-8130U おすすめ5位 |
5527
|
Core i3-7020U おすすめ6位 |
3769
|
Celeron 4205U おすすめ10位 |
2026
|
※2019年7月時点での当サイト計測のベンチマークスコア平均値
おすすめ1位:Core i5-8265U
スタンダードノートPC / モバイルノートPC向けとしては高性能でありながら、値段もそこそこ安くコストパフォーマンスに優れるCPU。特に性能面が非常に優秀で、ベンチマーク結果はCore i7に迫るほど。機種によっては、Core i7搭載機を上回る場合もあります。
市場での人気も高く、なかでもCore i5 + 8GBメモリー + 256GB SSDの組み合わせは「鉄板構成」と呼ばれるほどです。普段の作業はもちろん、軽めの動画編集や写真加工にも活用可能。迷ったらこのCPUを選んでおけば間違いはありません。
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おすすめ2位:Core i5-8250U
おすすめ1位のCore i5-8265Uの前世代にあたるCPUです。性能はCore i5-8265Uよりもやや劣りますが、CPUが古いぶん、安く売られている点がおすすめの理由です。さらに前世代のCore i5-7250Uは性能がガクッと下がるのでおすすめしません。高性能PCを入手したい場合は、最低でもここから選ぶようにしましょう。
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おすすめ3位:Core i7-9750H
ゲーミングノートPCやクリエイティブ用PCで使われているCPU。ノートPC向けCPUとしては性能がメチャメチャ高く、並みのデスクトップPCを軽く上回ります。CPUパワーに優れるノートPCが欲しいときは、Core i7-9750H搭載モデルを選べばOK。ゲームだけでなく、動画編集やRAW現像、音楽制作、高度なデータ / 計算処理などオールマイティーに活用できるでしょう。
ただしこのCPUは発熱量が高く、そのぶんPC本体サイズが大きくなったり冷却ファンの音が大きくて気になる場合があります。特に持ち運び用に使うのはやや厳しめ。据え置き用としては最強クラスです。
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おすすめ4位:Core i7-8565U
ハイエンドクラスのモバイルノートPCで人気の高いCPU。確かに性能はCore i5より優れているものの、その差は劇的に変わるほどではありません。むしろ発熱量が高いため、冷却性能の低い機種ではベンチマークスコアが低くなる場合もあります。価格と性能のバランスでは、Core i5-8265Uのほうが優れていると言えるでしょう。
しかしCore i7搭載モデルでは、大容量のメモリーやSSDが使われていることが多々あります。そのためメモリーやストレージなどを含めた総合性能は非常に優秀です。Core i7搭載モデルを選ぶ際はCPU単体の性能ではなく、ほかのパーツや機能まで含めて検討することをおすすめします。
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おすすめ3位:Core i7-9750H
ゲーミングノートPCやクリエイティブ用PCで使われているCPU。ノートPC向けCPUとしては性能がメチャメチャ高く、並みのデスクトップPCを軽く上回ります。CPUパワーに優れるノートPCが欲しいときは、Core i7-9750H搭載モデルを選べばOK。ゲームだけでなく、動画編集やRAW現像、音楽制作、高度なデータ / 計算処理などオールマイティーに活用できるでしょう。
ただしこのCPUは発熱量が高く、そのぶんPC本体サイズが大きくなったり冷却ファンの音が大きくて気になる場合があります。特に持ち運び用に使うのはやや厳しめ。据え置き用としては最強クラスです。
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おすすめ5位:Core i3-8130U
Core i5やCore i7に比べると若干マイナーなCore i3ですが、実は意外にも使い勝手に優れています。特に第8世代以降のCore i3は性能が高く、2~3年前に使われていたCore i7と同等レベル。少し前のソフトであれば、問題なく利用できるでしょう。
Core i3-8130Uはひと世代前のCPUですが、最新のCore i3-8145Uと性能があまり変わりません。しかし搭載機種が型落ちして安くなってきている点が、おすすめ5位の理由です。そんなに高い性能は必要ない、という方におすすめします。
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おすすめ5位:Core i3-8130U
Core i5やCore i7に比べると若干マイナーなCore i3ですが、実は意外にも使い勝手に優れています。特に第8世代以降のCore i3は性能が高く、2~3年前に使われていたCore i7と同等レベル。少し前のソフトであれば、問題なく利用できるでしょう。
Core i3-8130Uはひと世代前のCPUですが、最新のCore i3-8145Uと性能があまり変わりません。しかし搭載機種が型落ちして安くなってきている点が、おすすめ5位の理由です。そんなに高い性能は必要ない、という方におすすめします。
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おすすめ6位:Core i3-7020U
今回取り上げるCPUのなかで、唯一の第7世代CPU。ほかのCPUに比べると性能はグッと落ちますが、搭載モデルの価格が安い点がなによりの魅力です。最安モデルともなると、税込3万円台と非常にお買い得。5万円以内でノートPCを探している人は、まずこのCPUから検討することをおすすめします。
ただ、このCPUを搭載したモデルはストレージにHDDが使われていることが多く、CPUよりもHDDのせいで処理が遅くなりがちです。できればSSD搭載モデルを選ぶか、自分でHDDをSSDに交換してください。
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おすすめ7位:Core i7-8750H
おすすめ3位にランクインしたCore i7-9750Hの前世代のCPU。性能はCore i7-9750Hよりもわずかに劣りますが、スタンダード / モバイルノートPC向けのCore i7-8565Uよりもはるかに高性能です。しかしパフォーマンス重視のゲーミングノートPCやクリエイティブノートPCにおいては、その差がネックになることも。最強クラスではなくなったことが、低めのランクの理由です。
しかし現行モデルでは、Core i7-8750Hのほうがまだ多く使われています。これから徐々にCore i7-9750Hに移行するでしょう。その過程で、型落ちモデルを狙うのはアリです。高性能であれば最強クラスでなくてもいいという方におすすめします。
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おすすめ8位:Core i7-8550U
前世代のCore i7。スタンダード / モバイルノートPCとしてはCore i7-8565Uについで高性能なのですが、結局は2番手で存在価値がかなり薄れてしまった点が8位の理由です。また最新世代のCore i5-8265Uの性能が伸びて、若干割高に感じるという理由もあります。
そもそも第8世代からCPUの熱対策がこれまで以上に重要となり、特に初期のCore i7-8550U搭載機種では熱の影響でパフォーマンスが伸び悩む機種がいくつかありました。2018年半ば以降から徐々に改善されていますが、それ以前の機種は当たり外れが大きい状況です。よっぽど安いならゲットしてもいいかもしれませんが、まずはCore i5から検討したほうがいいでしょう。
おすすめ9位:Core i3-8145U
最新世代のCore i3ですが、Core i5 / Core i7に比べて若干割高感があります。搭載機種も少なく、もしかするとCPU自体の出荷量が影響しているのかもしれません。いまなら同程度の性能で型落ちして安くなったCore i3-8130U搭載機のほうがおすすめ。
ただし今後ある程度時間がたてば、徐々に値下がりするはずです。5万円台から購入できるようになれば、買い時が始まったと見ていいでしょう。
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おすすめ10位:Celeron 4205U
格安ノート向けのCPUで、性能はCore iプロセッサーに比べるとグッと劣ります。ただし3~4万円台で購入できるのなら、悪くはありません。ストレージにSSDが使われているなら、軽めの処理では十分使えるでしょう。
ただし国内ブランドのモデルではCeleron 4205U搭載で10万円を超える機種があるので注意してください。サポートや安心感など総合的な観点から見ればなんとも言えませんが、性能面だけで見れば割高です。Celeron搭載機種に10万円払うくらいなら、数万円追加してCore i5搭載機を買ったほうがはるかに幸せになれます。このあたりの見極めができるならおすすめですが、難しいようでしたらCore i5搭載機を選びましょう。
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👉Celeron 4205Uのベンチマーク (性能テスト) 結果
Ryzenシリーズを追加予定
ということで、今回はノートPC向けCPUのなかからおすすめ10選を紹介しました。まだAMDのRyzenシリーズについては詳しく検証していないため、ランキングには含めていません。しかしコスパは高いはずですので、近いうちに検証してランキングを更新する予定です。
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