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Celeron 2957Uの性能は?格安モデルで使われるCPUをチェック!

Celeron

ノートパソコンや一体型パソコンでは、CPUに「Celeron 2957U」が使われているモデルが数多くあります。パソコンを買うにあたって、このCPUがいったいどれくらいの性能なのか気になっている人も多いのではないでしょうか。そこで今回はこのCeleron 2957Uについて、性能やベンチマークの結果、Core i3やPentium、Atomなどとの違いについて解説します。
https://little-beans.net/exposition/compare-celeron/

Celeronは格安パソコン向けの低性能CPU

まずはCeleron(読み方:セレロン)の位置付けについて説明しましょう。ほとんどのパソコンにはインテル製のCPUが使われていますが、CPUにはいくつかのシリーズがあり、それぞれ用途によって値段や性能が異なります。以下の表は、主なシリーズを簡単にまとめたもの。上から性能の高い順に並んでいます。

インテル製CPUの違い
シリーズ名 読み方 特徴 主な用途 搭載パソコンの価格帯
Xeon ジーオン 先端技術をふんだんに使った超高性能CPU 企業向けサーバー、CG制作 15万円~
Core i7 コアアイセブン かなり高性能な上級CPUで、処理速度が速い。2~8コア 個人向け高性能(ハイエンド)パソコン、業務用パソコン 8~50万円
Core i5 コアアイファイブ 中程度の性能と言われるが、処理速度は速い。2~4コア 個人向けパソコンの標準モデル 6~30万円
Core i3 コアアイスリー Core i5よりは劣るものの、十分実用的な性能。2コア 廉価版モデル 5~20万円
Pentium ペンティアム 性能をCore i3からさらに落とした廉価版CPU。2コア 低価格パソコン 7~10万円
Celeron セレロン 計算性能よりも省電力性能を重視した格安なCPU。2~4コア 格安パソコン、一体型PC 3~13万円
Atom アトム 小型デバイス向けに省電力性能に特化したCPU。2コア タブレット、小型パソコン 1.5~10万円

Celeron 2957UはHaswell世代の省電力CPU

Celeron 2957Uは2013~2014年に発売されたインテルの第4世代プロセッサ、通称「Haswell(読み方:ハズウェル、ハスウェル)」と呼ばれるグループに属しています。現在は最新の「Broadwell」世代CPUが出回っていますが、まだまだ現役で通用する性能を持っています。

最近のCPUに使われている通称(開発コード)
正式名称 開発コード 読み方 発表年
第5世代プロセッサー Broadwell ブロードウェル 2014年6月
第4世代プロセッサー Haswell ハズウェル、ハスウェル 2013年6月
第3世代プロセッサー Ivy Bridge アイビーブリッジ 2012年4月
第2世代プロセッサー Sandy Bridge サンディーブリッジ 2011年1月

 

Haswell世代のCeleronには、デスクトップパソコン向けの「Gシリーズ」とノートパソコン向けの「Mシリーズ」、モバイルノートパソコン向けの「Uシリーズ」、タブレット向けの「Yシリーズ」の4種類がラインナップされています。それぞれの主な違いは、動作周波数(性能の高さに影響する)と消費電力(バッテリー駆動時間の長さに影響)の2点。性能が高いほど消費電力が大きくなり、逆に性能が低いほど消費電力は小さくなります。

 

Haswell世代のCeleronの各シリーズ
シリーズ 用途 処理性能 消費電力
Gシリーズ デスクトップパソコン向け(主に自作PC) 高い 大きい
Mシリーズ 据え置き型ノートパソコン向け 標準的 標準的
Uシリーズ モバイル用途のノートパソコン向け やや低い 小さい
Yシリーズ タブレット向け 低い かなり小さい

 

以上のことから、Celeron 2957Uはひと世代古く、処理能力よりも省電力性能を重視したCPUであることがおわかりいただけるでしょう。

Celeron 2957Uはデュアルコアで動作周波数は1.4GHz

続いて、Celeron 2957Uの詳細なスペックを見てみましょう。コアの数はふたつで、いわゆる「デュアルコア」と呼ばれるタイプ。動作周波数(処理速度を速さの目安)は1.4GHzで、処理速度を一時的に引き上げる「ターボブースト」や「バーストテクノロジー」には対応していません。TDP(消費電力量の目安)は15Wで、モバイルノートパソコン向けとしては標準的です。グラフィックス機能としてはCPU内蔵の「Intel HD Graphics」を使用します。CPU内蔵GPU(iGPU)であるため3D性能はそれほど高くはなく、3Dゲームを遊ぶには少々厳しい性能です。

Celeron 2957Uのスペック
コア数/スレッド数 2/2
動作周波数 1.4GHz
最大動作周波数
TDP 15W
キャッシュメモリー 2MB
グラフィックス Intel HD Graphics(CPU内蔵、第7.5世代)
グラフィックス動作周波数 200MHz
グラフィックス最大動作周波数 1GHz

 

ちなみにBroadwell世代の最新Celeronとして、Celeron 3755UとCeleron 3205Uの2種類がリリースされています。Haswell世代のCeleron 2957Uとの違いは、以下の表のとおりです。

Celeron 2957UとCeleron 3755U/Celeron 3205Uの違い
Celeron 2957U Celeron 3755U Celeron 3205U
開発コード Haswell Broadwell
コア数/スレッド数 2/2
動作周波数 1.4GHz 1.7GHz 1.5GHz
最大動作周波数
TDP 15W
cTDPダウン 600MHz/10W
キャッシュメモリー 2MB
グラフィックス Intel HD Graphics(CPU内蔵、第7.5世代) Intel HD Graphics(CPU内蔵、第8世代)
グラフィックス動作周波数 200MHz 100MHz
グラフィックス最大動作周波数 1GHz 800MHz

 

処理能力に大きく影響する動作周波数については、Broadwell世代のほうがやや上回っています。逆にグラフィックスの動作周波数は下がっていますが、メインの処理を行なうGPUコアが改善されているため、グラフィックス性能については向上している可能性があります。またBroadwell世代のCeleronでは動作周波数を一時的に下げることで消費電力量を減らすcTDPダウンに対応しました。そのほか細かな部分では、Broadwell世代のCeleronはインテル独自のグラフィックス機能や仮想化技術などに対応しています。

主要なCPUとベンチマーク結果を比較

続いて、Celeron 2957Uの性能を表わすベンチマーク結果について見てみましょう。現在使われている主なCPUと比べてどのくらいの性能なのかを判断するために、Core i7やCore i5など人気のノートパソコンで使われている主要なCPUの結果も合わせてグラフにまとめています。なおベンチマークの結果については、CPU性能比較サイト「PassMark CPU Benchmarks」を参考にしました。

Celeron 2957Uと主要なCPUとの性能差 ※データ参照元:PassMark CPU Benchmarks

Celeron 2957Uと主要なCPUとの性能差 ※データ参照元:PassMark CPU Benchmarks

この結果を見るとCeleron 2957Uは格安PCで使われているCeleron N2840やタブレット用のAtom Z3735Fよりも性能は高いものの、最新のCore i3-5005Uのおよそ1/2、Core i7-5500Uでは4割弱程度の性能であることがわかります。

メモリー容量が4GBなら実用的に使える

ベンチマーク結果はそれほど高いスコアではなかったものの、Celeron 2957Uは標準的な利用――たとえばネットやメールの閲覧、オフィスを使った文書作成、ネット動画の視聴など――には十分な性能を持っています。

 

しかしいくつものソフトを起動したり、パソコン起動時に自動起動するソフトが多い場合は、4GB以上のメモリー容量がないとツライかもしれません。メモリー容量が2GBでも使えないことはありませんが、パソコンの処理にかかる時間が長くなるため、自分であれこれと設定を工夫する必要が出てきます。Celeron 2957Uを搭載したパソコンを選ぶときは、メモリー容量が4GBのモデルを選ぶようにしてください。

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Celeron性能比較(ノートPC向け)
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元雑誌・書籍編集者からPC系フリーライターを経て、レビューブロガーとして活動しているオジサンです。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月。安いガジェットやPCをよく買いあさっています

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