ノートパソコンでは、15.6型サイズの液晶ディスプレイが標準的な大きさです。しかしより大きな画面で文章を読みたい、あるいは迫力のある映像で写真や動画を楽しみたいという人のために、15.6型よりも大きい17.3型サイズのノートパソコンが用意されています。15.6型と17.3型では、大きさがどれだけ違うのか。日本HPからお借りした「HP ENVY 15」と「HP ENVY 17」を使って、サイズを比較してみました。
15.6型と17.3型の本体サイズの違いは?
15.6型のHP ENVY 15のフットプリント(接地面積)は幅385×奥行き261mmで、B4サイズ(幅364×奥行き257mm)よりも長辺が21mm大きく、短辺側は4mm大きくなっています。標準的な大学ノートのサイズがB5ですので、ページを開いた状態から横に2cm程度長いと考えてください。
それに対して、17.3型のHP ENVY 17のフットプリントは幅422×奥行き281mmです。HP ENVY 15よりも幅が37mm、奥行きが20mm長くなっています。大学ノートを開いた大きさよりもふた回り大きいと考えれば、サイズ感をイメージしやすいのではないでしょうか。
B4サイズとHP ENVY 15、HP ENVY 17のサイズの違い
数値上はそれほど変わらないように見えますが、実際に並べてみると大きさがかなり違うことがわかります。面積比にすると、HP ENVY 15はHP ENVY 17の約85%のサイズです。
2台を縦方向に並べると、幅がだいぶ違うことがわかります
奥行きについても、サイズがけっこう違います
面積については17.3型のHP ENVY 17のほうが確かに大きいのですが、体感的な接地面積では両モデルともそれほど変わりません。15.6型なら置けるけど、17.3型は大きくて置けない、という状況はあまりないはずです。
本体の高さについては、HP ENVY 15は26.5~30.5mmで、HP ENVY 17は29.5~32.2mmです。最大で3mmの差がありますが、やはりその違いはあまり感じられませんでした。
パッと見た感じでは、それほどの違いは感じられません
15.6型よりも17.3型のほうがやや厚めではあるものの、3mmの差は体感できるほどではありませんでした
15.6型液晶ディスプレイは17.3型の約81%の大きさ
液晶ディスプレイそのものの大きさで見ると、15.6型サイズは17.3型の約81%の大きさです。同じ解像度であれば、15.6型の液晶ディスプレイでは17.3型よりも文字やアイコンなどが81%小さく表示されていると言えます。15.6型でも十分な大きさで表示されますが、17.3型のほうがやや大きいぶん見やく感じました。
表示サイズに2割弱の違いはありますが、実際に並べて見ると文字の大きさにそれほどの違いは感じられません
映像は17.3型のほうが大きくて迫力があります
15.6型と17.3型のサイズの違い
今回はそれほど長い時間利用したわけではないため、15.6型と17.3型の映像の差をそれほど感じられませんでした。しかし長期間使っていると、その差をしっかり体感できるかもしれません。筆者は最近眼精疲労がヒドイので、文字が大きく表示される17.3型を選んだほうがいいのでしょうか。
キーボードの大きさはほぼ同じ
15.6型のHP ENVY 15と17.3型のHP ENVY 17では、キーボードの大きさはまったく同じでした。一般的にキーピッチ(キーの大きさを表わす目安)は19mmがほぼ上限です。17.3型だからと言って、キーが巨大化しているわけではありません。
15.6型と17.3型の2種類のモデルを用意しているシリーズでは、両方とも同じキーボードを採用していることがよくあります。両モデルで共通の部品を使っていると見ていいでしょう。パームレストの大きさに違いはありますが、キーボード自体の使い勝手はほぼ同じです。
15.6型(左)と17.3型(右)のキーボード。サイズがまったく同じで、共通の部品を使っているものと思われます
画面の見やすさで選ぶなら17.3型!
17.3型のノートパソコンは画面が大きいこともあり、デスクトップパソコンに近い感覚で利用可能です。文字やアイコンが大きく表示されるので、15.6型よりも見やすいというメリットがあります。そのぶん接地面積は大きくなりますが、15.6型とまるっきり違うというわけではありません。15.6型が設置できるスペースなら、問題なく置けるのではないでしょうか。15.6型ではちょっと小さい、あるいは迫力ある映像を楽しみたいという人におすすめします。