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Core i3-7020Uのベンチマーク (性能テスト) 結果

Core i3-7020Uのベンチマーク (性能テスト) 結果

インテルのCore i3-7020Uは、2018年4月に発表されたノートPC向けのCPUです。2018年半ばから2019年に発売されたエントリー (初心者)向けの格安ノートPCで使われています。

 

性能は高くはありませんが、価格が安い点が大きなメリット。PCで簡単な作業しか行なわない人に向いています。

 

Core i3-7020U概要

世代 第7世代
開発コード Kaby Lake
コア数 / スレッド数 2 / 4
動作周波数 2.30GHz
最大動作周波数
TDP 15W
内蔵グラフィックス Intel HD Graphics 620

 

この記事ではこれからノートPCを購入しようとしている方のために、Core i3-7020Uの性能について紹介します。

 

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Core i3-7020Uの位置づけ

「Core i3」は、計算性能よりも省電力性能や価格の安さを重視したCPUです。上位のCore i5やCore i7に比べて性能は低いのですが、そのぶんCore i3搭載PCは価格が安いメリットがあります。

 

性能が低いと言っても、簡単な作業には十分です。ネットや動画を見たり、仕事の資料を作ったり、ブログの記事を書く程度なら問題ありません。写真の加工も簡単な処理であればこなせます。ただし高度なソフトを使ったり、いくつもの作業を同時に進行するような使い方には向いていないので注意してください。

 

Core i3とCore i5 / Core i7の使いみち例

Core i3 ・事務処理
・文字中心の資料作成
・ネット閲覧
・動画視聴
・写真の簡単な加工
Core i5 ・高度なソフトの利用
・写真や画像の加工
・データ処理
・画像入り資料の作成
・複数作業の同時進行
Core i7 ・プロ用ソフトの利用
・大規模なデータ処理
・企業向け機能の利用
・小規模な動画編集

 

Core i3-7020Uは第7世代 (Kaby Lake)のCPUですが発表は2018年4月で、その3ヵ月前の2018年1月には第8世代 (Kaby Lake-R)のCore i3-8130Uがリリースされています。性能は新しいCore i3-8130Uのほうが上。つまり新世代CPUの発表後に旧世代のCPUを送り出したというわけです。このあたりはおそらく低価格PC向けの配慮なのかもしれません。実際、第6世代 (Skylake)Core i3-6006U搭載モデルのCPUリプレース版としてCore i3-7020Uを搭載したモデルをよく見かけます。

 

最近のCore i3の種類

CPU 世代 発表時期
Core i3-8145U 第8世代 (Whisky Lake) 2018年7月
Core i3-7020U 第7世代 (Kaby Lake) 2018年4月
Core i3-8130U 第8世代 (Kaby Lake-R) 2018年1月
Core i3-7130U 第7世代 (Kaby Lake) 2017年4月
Core i3-7100U 第7世代 (Kaby Lake) 2016年10月
Core i3-6006U 第6世代 (Skylake) 2016年10月

Core i3-7020Uのベンチマーク結果

続いて、当サイトで実施したCPUベンチマークテストの結果を紹介します。なおベンチマーク結果は各機種の平均値であり、Core i3-7020U本来の性能を正確に表わすものではありません。また結果はパーツ構成やタイミング、環境、個体差などにより大きく変わることがあることをあらかじめご了承ください。

一般ノートPC向けCPUとの比較

現在 (2019年4月時点)一般向けノートPCで使われているCPUのなかでは、Core i3-7020Uはかなり性能が低い部類に入ります。CPUの総合的な計算性能を計測するPassMarkのテストでは、一般的に高性能と言われるCore i5やCore i7に比べてスコア (点数)が半分以下でした。

 

CPUの性能比較(一般向けノートPC)

CPU PassMark CPU Markスコア
Core i7-8565U (第8世代)
9786
Core i7-8550U (第8世代)
9009
Core i5-8265U (第8世代)
8595
Core i5-8250U (第8世代)
8403
Core i7-7500U (第7世代)
5708
Core i3-8130U (第8世代)
5527
Core i5-7200U (第7世代)
4949
Core i3-7020U (第7世代)
3838
Core i3-7100U (第7世代)
3785

※2019年4月時点での当サイトの平均値。最新データは別記事でご確認ください

 

動画編集などの高度な処理で求められるマルチコア性能 (CINEBENCH R15のCPUスコア)でも、低めの結果が出ています。この結果からわかるように、Core i3-7020Uは高度な処理向けではありません。

 

CPUの性能比較(一般向けノートPC)

CPU CINEBENCH R15 CPUスコア
Core i7-8565U (第8世代)
632
Core i5-8250U (第8世代)
565
Core i5-8265U (第8世代)
564
Core i7-8550U (第8世代)
561
Core i7-7500U (第7世代)
348
Core i3-8130U (第8世代)
332
Core i5-7200U (第7世代)
328
Core i3-7100U (第7世代)
253
Core i3-7020U (第7世代)
246

※2019年4月時点での当サイトの平均値

格安ノートPC向けCPUとの比較

6~7万円以上の一般向けノートPCのなかでは性能が低いものの、3~5万円程度の格安ノートPC向けとしては高性能です。Core i3-7020U搭載ノートPCが4万円台で販売されているのであれば、なかなかお買い得だと言えます。

 

CPUの性能比較(一般向けノートPC)

CPU PassMark CPU Markスコア
Core i3-7020U (第7世代)
3838
Core i3-7100U (第7世代)
3785
Core i3-6006U (第6世代)
3106
Pentium N5000
2650
Celeron N4100
2569
Celeron 3865U (第7世代)
2016
Celeron N4000
1554
Celeron N3350
1254

※2019年4月時点での当サイトの平均値。最新データは別記事でご確認ください

 

CPUの性能比較(一般向けノートPC)

CPU CINEBENCH R15 CPUスコア
Core i3-7100U (第7世代)
253
Core i3-7020U (第7世代)
246
Pentium N5000
238
Celeron N4100
232
Core i3-6006U (第6世代)
212
Celeron 3865U (第7世代)
139
Celeron N4000
137
Celeron N3350
89

※2019年4月時点での当サイトの平均値

Core i3-7020U搭載機種ごとの違い

当サイトでは2019年4月時点までに、Core i3-7020U搭載モデルを1機種のみ検証しています。検証台数が少ないのでデータの精度は高いわけではありません。あくまでも暫定データとして捉えてください。今後検証する機会があればデータを追加します。

 

Core i3-7020U搭載機別のベンチマーク結果

機種名 CINEBENCH R15 CPU Mark サイズ
HP 250 G7 246 3838 15.6インチ


ちなみにCore i3-7020U対応モデルであれば、当サイトでレビュー記事を公開しています。 ベンチマーク結果はほかのCPUのものではあるものの、この記事のデータがある程度の参考になるはずです。

Core i3-7020U対応モデルのレビュー

Ideapad 330S (14) [レノボ]
Ideapad 330 (14) [レノボ]
Inspiron 15 3567 [デル]
Vostro 15 3568 [デル]

 

なかでも価格が安いのはデルのInspiron 15 3567です。15インチでテンキー&DVDドライブ付きと一般的な機能を備えながらも、税込3万円台後半の価格で販売されています (2019年4月23日時点)。

 

Inspiron 15 3000

Inspiron 15 3567は人気の15インチで機能豊富ながらも最安

 

Ideapad 330は画面が少し小さい14インチですが、液晶ディスプレイの解像度が1920×1080ドットである点がポイント。デスクトップを広く使えるぶん、作業効率がアップします。

 

Ideapad 330(14) 本体デザイン

フルHD&光学ドライブ付きで4万円台のIdeapad 330 (14)

格安でも実用的に使いたい人向け

前述のとおり、Core i3-7020Uは性能よりも価格の安さを重視したい人向けのCPUです。ネットやちょっとした文書作成などが中心で高度な処理を行なわないのであれば、これで十分でしょう。

 

ただしノートPCのメモリー容量が4GBでストレージがHDDだと、動作がかなり重く感じることがあります。

 

もし8GBのメモリーやSSDを搭載しているモデルが安く売られているなら、そちらのほうがおすすめです。もしくは別途自分で購入したパーツを増設 / 交換するのもいいでしょう。そのあたりのことがよくわからないのであれば、Core i5 + SSD搭載のモデルを選んだほうが将来的には不満が少ないかもしれません。

当サイトでは2~3万円台の格安ノートPCから高性能ノートPCまで、さまざまな最新モデルを検証・解説しています。記事の更新情報は当サイトのtwitterアカウントでお知らせするので、フォローしていただくことをおすすめします。

 

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元雑誌・書籍編集者からPC系フリーライターを経て、レビューブロガーとして活動しているオジサンです。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月。安いガジェットやPCをよく買いあさっています

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