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Core i3-8145Uのベンチマーク (性能テスト) 結果

Core i3-8145Uのベンチマーク (性能テスト) 結果

インテルのCore i3-8145Uは、2018年8月に発表されたノートPC向けのCPUです。2018年後半から2019年に発売された初心者~中級者向けのノートPCで使われています。

 

Core i3はインテルCore iプロセッサーのなかでも、Core i7 / Core i5につぐ下位ランクのCPUです。しかし近年は性能が大きく向上しており、普段使いやちょっとした仕事には十分なほど。パソコンで高度な処理を行なわない人に向いています。

 

Core i3-8145Uスペック

世代 第8世代
開発コード Whiskey Lake
コア数 / スレッド数 2 / 4
動作周波数 2.10GHz
最大動作周波数 3.90GHz
TDP 15W
内蔵グラフィックス Intel UHD Graphics 620

 

Core i3-8145Uの用途

gameゲーム
動画編集動画編集
RAW現像RAW現像
3D制作3D制作
デザインデザイン
イラストイラスト
DTMDTM
ビジネスビジネス

※ノートPC向けCPUとしての評価

 

この記事ではこれからノートPCを購入しようとしている方のために、Core i3-8145Uの性能について紹介します。

 

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Core i3-8145U概要

前述のとおり、Core i3はCore iプロセッサーのなかではもっとも下位に位置づけられるCPUです。そのぶん価格が安い点が特徴で、Core i7搭載モデルが10万円程度からであるのに対し、Core i3搭載モデルは5万台円程度の価格から販売されています。

 

Core iプロセッサーの種類

Core i3
(下位)
計算性能よりも価格の安さを重視
Core i5
(中位)
性能と価格のバランスを重視
Core i7、i9
(上位)
とにかく性能重視

 

価格が安いからと言って、極端に性能が悪いわけではありません。詳しくは後述しますが、むしろ意外にも高性能です。特に2018年にリリースされた第8世代以降からパフォーマンスが大きく向上し、2~3年前に使われていたCore i5やCore i7と同等レベルにまで達しています。

 

また最近はCPU性能よりも、メモリー容量やストレージ (ファイルの保管場所)の種類のほうがパフォーマンスに大きく影響します。たとえばCore i5 + 4GBメモリー + HDDの構成よりも、Core i3 + 8GBメモリー + SSDのほうが快適に使えるでしょう。高度な処理を行なわないならあえてCPUのランクを落とし、メモリーやストレージに予算をかけるほうがおすすめです。

 

ちなみにCore i3-8145Uの前に使われていたCore i3-8130Uとは、ターボブースト時の最大動作周波数が少し違う程度です。性能的にはあまり変わらないと考えていいでしょう。ただしギガビットWi-FiやUSB 3.1 Gen2サポートなど機能面が強化されているので、PCが対応していればより便利に使えます。

 

Core i3-8145UとCore i3-8130Uの違い

Core i3-8130U Core i3-7020U
世代 第8世代 第8世代
コア数 / スレッド数 2 / 4 2 / 4
動作周波数 2.10GHz 2.20GHz
最大動作周波数 3.90GHz 3.40GHz
TDP 15W 15W
内蔵グラフィックス Intel UHD Graphics 620 Intel UHD Graphics 620

 

Core i3-8145Uで新たに追加された機能

  • ・最大1733MbpsのWi-Fi通信に対応
  • ・USB 3.1 Gen2に対応
  • など

※PC側でCPUの機能に対応していないと利用できません

Core i3-8145Uのベンチマーク結果

続いて、当サイトで実施したCPUベンチマークテストの結果を紹介します。なおベンチマーク結果は各機種の平均値であり、Core i3-8145U本来の性能を正確に表わすものではありません。また結果はパーツ構成やタイミング、環境、個体差などにより大きく変わることがあることをあらかじめご了承ください。

一般ノートPC向けCPUとの比較

CPUの計算性能を計測するベンチマークテストの結果は、以下のグラフのとおりです。さすがに現行世代のCore i5やCore i7には及ばないものの、2~3年前の高級機 (10万円以上のモデル)で使われていたCore i7-7500Uと同等レベルの性能であることがわかります。

 

もっとも現在では以前に比べて扱うソフトやデータがより高度化しているため、動画編集などの重い処理には向いていません。しかしプライベートや仕事などでの比較的負荷の軽い処理では、旧世代のハイスペックモデルと同等のパフォーマンスを発揮できるでしょう。

 

CPUの性能比較(総合性能)

CPU PassMark CPU Markスコア
Core i7-8565U (第8世代)
9679
Core i7-8550U (第8世代)
9009
Core i5-8265U (第8世代)
8595
Core i5-8250U (第8世代)
8328
Core i7-7500U (第7世代)
5564
Core i3-8145U (第8世代)
5549
Core i3-8130U (第8世代)
5527
Core i5-7200U (第7世代)
4949
Core i3-7100U (第7世代)
3785

※2019年4月時点での当サイトの平均値

 

CPUの性能比較 (マルチコア性能)

CPU CINEBENCH R15 CPUスコア
Core i7-8565U (第8世代)
624
Core i5-8250U (第8世代)
568
Core i5-8265U (第8世代)
564
Core i7-8550U (第8世代)
561
Core i3-8145U (第8世代)
356
Core i7-7500U (第7世代)
342
Core i3-8130U (第8世代)
332
Core i5-7200U (第7世代)
328
Core i3-7100U (第7世代)
253

※2019年6月時点での当サイトの平均値

デスクトップPC向けCPUとの比較

一般的にデスクトップPC向けCPUは、ノートPC向けCPUに比べて性能 (および消費電力)が高い傾向にあります。Core i3-8145UがノートPC向けCPUとしては比較的高性能だとは言え、やはりデスクトップPC向けCPUには及びません。単純に価格と性能”だけ”を考えるなら、デスクトップPCのほうが有利です。

 

CPUの性能比較(マルチコア性能)

CPU CINEBENCH R15 CPUスコア
Core i9-9900K (第9世代)
2030
Core i7-9700K (第9世代)
1494
Core i7-8700 (第8世代)
1386
Core i5-9400F (第9世代)
958
Core i5-8400 (第8世代)
945
Core i7-7700 (第7世代)
856
Core i3-8100 (第8世代)
596
Core i5-7400 (第7世代)
551
Core i3-7100 (第7世代)
419
Core i3-8145U (第8世代)
356

※2019年6月時点での当サイトの平均値

 

CPUの性能比較(総合性能)

CPU PassMark CPU Markスコア
Core i9-9900K (第9世代)
18710
Core i7-9700K (第9世代)
17208
Core i7-8700 (第8世代)
15590
Core i5-9400F (第9世代)
12043
Core i5-8400 (第8世代)
11229
Core i7-7700 (第7世代)
10677
Core i3-8100 (第8世代)
8027
Core i5-7400 (第7世代)
7463
Core i3-7100 (第7世代)
6114
Core i3-8145U (第8世代)
5549

※2019年6月時点での当サイトの平均値

Core i3-8145U搭載機種ごとの違い

当サイトでは2019年6月時点までに、Core i3-8145U搭載モデルを1機種のみ検証しています。検証台数が少ないのでデータの精度は高いわけではありません。あくまでも暫定データとして捉えてください。今後検証する機会があればデータを追加します。

 

Core i3-8145U搭載機別のベンチマーク結果

機種名 CINEBENCH R15 CPU Mark サイズ
IdeaPad S540 356 5549 15.6インチ

 

ちなみにCore i3-8145U対応モデルであれば、当サイトでレビュー / 解説記事を公開しています。 ベンチマーク結果はほかのCPUのものではあるものの、この記事のデータがある程度の参考になるはずです。

Core i3-8145U対応モデル

Ideapad C340 (15) [レノボ]
Inspiron 15 3000 (3580) [デル]
LAVIE Pro Mobile [NEC]
Inspiron 15 5000 (5583) [デル]
Inspiron 15 5000 2-in-1 (5582) [デル]
Vostro 15 5000 (5581) [デル]
XPS 13 (9380) [デル]
VAIO SX14 [VAIO]
Inspiron 14 5000 2-in-1(5482) [デル]
LIFEBOOK WU2/C3 [富士通]

安いのにしっかり使える高コスパCPU

いまノートPCで人気が高いCPUはCore i5で、その次がCore i7です。実はCore i3はあまり人気がありません。しかし価格の安さを重視するのであれば、Core i3は狙い目。ノートPCで軽い作業しかしないのであれば、値段の高いCore i5 / Core i7搭載機種を選ぶ必要はないのです。PC初心者やコスパの高さを求める人におすすめします。

 

当サイトでは2~3万円台の格安ノートPCから高性能ノートPCまで、さまざまな最新モデルを検証・解説しています。記事の更新情報は当サイトのtwitterアカウントでお知らせするので、フォローしていただくことをおすすめします。

 

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こまめブログ

元雑誌・書籍編集者からPC系フリーライターを経て、レビューブロガーとして活動しているオジサンです。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月。安いガジェットやPCをよく買いあさっています

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