アフィリエイト広告

Core i7-6700HQの性能は? ハイエンドノートPC向け4コアCPUのベンチマークをチェック!

thum01

 

Core i7-6700HQは、ハイエンドなノートパソコン用のCPUです。フラグシップモデルやゲーミングノートパソコンなどでよく使われています。今回はこのCore i7-6700HQについて、概要や実際の性能を解説します。

 

関連記事

Skylake世代の4コア/8スレッドCPU

 

Core i7-6700HQは、Skylakeこと第6世代のCore i7プロセッサーです。Broadwell世代ではHQシリーズ(クアッドコアのモバイル向けCPU)がリリースされませんでしたので、実質的にHaswell世代のCore i7-4xxxHQシリーズの後継にあたります。

 

CPUに使われている開発コード
正式名称 開発コード 発表年
第6世代Coreプロセッサー Skylake 2015年9月
第5世代Coreプロセッサー Broadwell 2015年1月
第4世代Coreプロセッサー Haswell 2013年6月
第3世代Coreプロセッサー Ivy Bridge 2012年4月
第2世代Coreプロセッサー Sandy Bridge 2011年1月
(第1世代)Coreプロセッサー Nehalem 2008年

 

Skylake世代のCore i7 HQシリーズは、2016年6月上旬の時点で6種類リリースされています。グラフィックス機能としてIntel HD Graphics 530を搭載したCore i7-6700HQ/Core i7-6820HQ/Core i7-6920HQと、Intel Iris Graphics 580を搭載したCore i7-6770HQ/Core i7-6870HQ/Core i7-6970HQの構成です。

 

Core i7-6700HQの詳細情報。動作周波数は2.6GHzで、ターボブースト時の最大動作周波数は3.5GHz

Core i7-6700HQの詳細情報。動作周波数は2.6GHzで、ターボブースト時の最大動作周波数は3.5GHz

 

実のところCore i7-6700HQは、Skylake世代のCore i7 HQシリーズでもっとも性能が低いCPUです。しかしほかのノートパソコン用CPUを比べれば、はるかに高性能。また性能が高くなるほど値段も上がるので、手ごろなCore i7-6700HQが使われていると思われます。

 

Core i7-6700HQの主なスペック
名称 Core i7-6700HQ
コア数/スレッド数 4/8
キャッシュメモリー 6MB
動作周波数 2.6GHz
最大動作周波数 3.5GHz
TDP 45W
対応メモリー DDR4-2133/LPDDR3-1866/DDR3L-1600、最大64GB
内蔵グラフィックス Intel HD Graphics 530

 

Core i7-6700HQのベンチマーク結果

 

ではこのCore i7-6700HQがほかのCPUと比べてどれだけの性能を持っているのか、実際に筆者が試したベンチマーク結果を元に検証してみましょう。比較対象として取り上げるのは、以下のCPUです。

 

一般的な製品でよく使われるCPU
Core i7-6700K(4GHz) ハイエンドデスクトップPC向け。オーバークロック対応
Core i7-6700(3.4GHz) ハイエンドデスクトップPC向け
Core i7-6500U(2.5GHz) ハイエンドモバイルノートPC向け
Core i5-6200U(2.3GHz) メインストリームのモバイルノートPC向け
Celeron N3050 格安パソコン向け

 

PassMark PerfomanceTest 8.0のベンチマーク結果は、以下のグラフのとおりです。なおこの結果はそれぞれ異なるパソコン/環境で実施されたもので、かならずしもすべてのモデルで同じ結果がでるわけではないことをあらかじめご了承ください。

 

「PassMark PerfomanceTest 8.0」の「CPU Mark」ベンチマーク結果

「PassMark PerfomanceTest 8.0」の「CPU Mark」ベンチマーク結果

 

上記のグラフを見ると、Core i7-6700HQは上位クラスのデスクトップPC向けCPUには及ばないものの、デスクトップPC向けCore i5と同等かそれ以上の性能を持っていることがわかります。

 

続いてはCINEBENCH R15のベンチマーク結果です。

 

「CINEBECNH R15」の「CPU(マルチコア)」の結果

「CINEBECNH R15」の「CPU(マルチコア)」のベンチマーク結果

 

Core i7-6700HQは4コア8スレッドで動作するだけあって、同じクアッドコアのCore i7-6700/Core i7-6700Kに迫るスコアが出ています。2コア4スレッドのデスクトップPC向けCore i5よりもはるかに高性能で、モバイルノートPC向けのUシリーズでは2倍以上の差が出る結果となりました。

 

以上のことから、純粋に処理能力だけ見ればCore i7-6700HQはかなり高性能であることがわかります。ただしCPUは省電力性能や価格なども考慮に入れて決めるべきですので、一概にCore i7-6700HQが優れているとは言えません。実際、Core i7-6700HQは消費電力が高く(TDPは45W)、バッテリー駆動時間は3~4時間程度となります。利用用途に応じて、CPUを選ぶことをおすすめします。

Intel HD Graphics 530のグラフィックス性能は?

 

次に、Core i7-6700HQに内蔵されているグラフィックス機能「Intel HD Graphics 530」の性能についてチェックしてみましょう。このIntel HD Graphics 530はノートPC向けのCPUだけでなく、Core i7-6700やCore i5-6500などのデスクトップPC向けCPUにも搭載されています。機能的には同じなのですが、CPUの種類によって最大動作周波数が異なることもあるので、すべて同じ性能というわけではありません。

 

Intel HD Graphics 530を搭載する主なCPUと性能の違い
Core i7-6700HQ Core i5-6500 Core i7-6700
グラフィックス機能 Intel HD Graphics 530
グラフィックス
動作周波数
350MHz
グラフィックス
最大動作周波数
1.15GHz 1.05GHz 1.05GHz

 

Core i7-6700HQ内蔵のIntel HD Graphics 530詳細情報

Core i7-6700HQ内蔵のIntel HD Graphics 530詳細情報

 

3D性能を計測する「3DMark」の「Fire Strike」ベンチマーク結果は、以下の表のとおりです。なお繰り返しになりますが、この結果はそれぞれ異なるPCによるもので、GPU以外のパーツ構成が変わることを結果が異なる可能性があります。あくまでも参考程度に考えてください。

 

「3DMark」の「Fire Strike」ベンチマーク結果

「3DMark」の「Fire Strike」ベンチマーク結果

 

外付けGPU(ディスクリートGPU、またはdGPU)と比べると、Intel HD Graphics 530の性能は高くないことがわかります。特に海外ゲームをプレーするとなると最低でもGTX 960あたりの性能は必要ですので、大作ゲームを快適に楽しむのは厳しいと言えるでしょう。

 

しかし、国内で人気のある中規模クラスのゲームであれば、解像度や画質を調整することである程度遊べる性能を持っています。以下は、CPUにCore i7-6700HQを搭載した富士通製ノートパソコン「LIFEBOOK WA3/W」のベンチマーク結果です。平均FPS60以上とまではいきませんが、それなりに楽しめるレベルであることがおわかりいただけると思います。

 

検証に使ったLIFEBOOK WA3/Wの主なスペック
OS Windows 10 Home (64ビット)
CPU Core i7-67OOHQ(2.60GHz)
メモリー DDR4 16GB
ストレージ 256GB SSD
ディスプレイ 15.6型、1920×1080ドット

 

「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」ベンチマーク結果。解像度は1920×1080ドットで、左が標準品質時、右が最高品質時のスコア。最高品質ではやや厳しいものの、標準品質ならなんとか遊べそうです

「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」ベンチマーク結果。解像度は1920×1080ドットで、左が標準品質時、右が最高品質時のスコア。最高品質ではやや厳しいものの、標準品質ならなんとか遊べそうです

 

「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」ベンチマーク結果。解像度は1280×720ドットで、画質は「標準品質(ノートPC)」。1920×1080ドットの標準品質では、「2963」の「やや快適」という結果でした。フルHDではやや厳しめといったところ

 

「PSO2キャラクタークリエイト体験版」ベンチマーク結果。解像度は1280×720ドットで、左から簡易描画設定「3」、「5」、「1」のときの結果。最低画質ならサクサク動きますが、解像度が低く画質もかなり劣るので、あまりおすすめできません。また現在ではさらに高いスペックが必要とされていますので、正直なところプレーは厳しいでしょう

 

マインクラフトを1920×1080ドットのフルスクリーンモードでプレーしたときのFPS計測結果は以下の表のとおり。MODなしなら、まったく問題なくプレーできます

 

マインクラフトFPS計測結果(1920×1080ドット、フルスクリーンモード)
チャンク 最小FPS 最大FPS 平均FPS 感想
12(標準) 81 148 98.4 動きが非常になめらか。カクつきもなく、快適にプレーできる
16 58 116 72.8 同上
20 40 133 62.9 一瞬動きが荒くなる場面はあるが、ほとんど気にならないレベル
16 38 119 56.8 全体的に多少動きは荒くなるが、カクカクすることはない。この設定で遊べるレベルなのは驚き

 

以上のように、タイトルによってプレー可能/不可能がわかれます。全体的な傾向として、CPU性能が求められる(CPU依存が高い)ゲームでは、比較的快適にプレーできるようです。とは言えゲームの快適さではゲーミングPCのほうがはるかに上ですので、ガッツリとやり込みたい人は高性能GPU搭載モデルを選ぶことをおすすめします。

汎用性が高くコスパに優れるCPU

 

ということで、今回はCore i7-6700HQのベンチマーク結果やIntel HD Graphics 530のパフォーマンスについて解説しました。ゲーミングノートPCでは当たり前のようにCore i7-6700HQが採用されていますが、基本性能が高いのでゲームだけでなく動画編集や3D制作といった負荷の高い作業にも活用できます。汎用性が高いという点で、コストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう。

 

ゲーム以外の用途であれば、クリエイティブ系ソフトの利用におすすめです。ただし外付けGPUを搭載したモデルのほうが、クリエイティブ用途でのパフォーマンスは向上します。まずは外付けGPU搭載モデルを検討してみてはいかがでしょうか。

Core i7-6700HQ搭載のおすすめモデル

当サイトでは、CPUにCore i7-6700HQを搭載したノートパソコンのレビュー記事を掲載しています。実際のパフォーマンスについては、こちらを参考にしてください。

国内ブランドでスタイリッシュ&高品質な15.6型ノートPC

LIFEBOOK WA3/W
  • LIFEBOOK WA3/W
  • 税込み価格15万1048円から(2016年9月29日時点)
ベンチマーク結果
PCMark 8 Creative accelerated 4562
3DMark Fire Strike 968
PassMark CPU Mark 8771

富士通のハイエンドノートパソコン「LIFEBOOK WA3/W」は、スタイリッシュなデザインが特徴の15.6型モデルです。入力しやすいキーボードやハイレゾスピーカー、ブルーレイディスクドライブを搭載するなど、機能面や使い勝手の面でも優れています。バッテリー交換やパーツの換装に対応している点もポイント!

 

直販サイトでは15万5364円で販売されていますが、当サイト限定の特別クーポン「UAZ217LSJ」を利用することで、30%オフの15万1048円で購入可能です(10/18午前11時まで)。

直販サイトで詳細確認
icon

アルミ製ボディの高い質感とパワフルなスペックが魅力

xps15
  • XPS 15
  • 税別価格18万9980円から(2016年9月29日時点)
ベンチマーク結果
PCMark 8 Creative accelerated 4587
3DMark Fire Strike 3905
PassMark CPU Mark 8756

デルの「XPS 15」は、優れたデザインとパワフルなスペックが特徴の15.6型ノートパソコンです。ボディの素材は削り出しのアルミとカーボンで、高い質感と剛性が魅力。外付けGPUとしてGeForce GTX 960Mを搭載しており、クリエティブ系ソフトやゲームなどがサクサク動作します。最上位モデルでは4K解像度に対応するなど、とにかく高品質なハイエンドモデルです。

New XPS 15 (2015/10/20発売)

GTX 965M搭載のコンパクトな14型ゲーミングノートPC

nextgear-note-i4600
  • NEXTGEAR-NOTE i4600 シリーズ
  • 税別価格11万4800円から(2016年9月29日時点)
ベンチマーク結果
PCMark 8 Creative accelerated 5009
3DMark Fire Strike 5232
PassMark CPU Mark 8861

マウスコンピューターの「NEXTGEAR-NOTE i4600 シリーズ」は、14型の液晶ディスプレイを搭載したコンパクトなゲーミングノートパソコンです。外付けGPUとしてGeForce GTX 965Mを搭載しており、海外製のゲームも快適に楽しめる高い性能を持っています。もちろん国内で人気のゲームも快適にプレー可能。コストパフォーマンスに優れるモデルです。

直販サイトで詳細確認
icon

GTX 950M搭載で税別8万円台からのゲーミングノートPC

lev-15fh058-i7-lf
  • Lev-15FH058-i7-Lシリーズ
  • 税別価格8万9980円から(2016年9月29日時点)
ベンチマーク結果
PCMark 8 Creative accelerated 4682
3DMark Fire Strike 3459
PassMark CPU Mark 8230

ユニットコムの15.6型ゲーミングノートパソコン「Lev-15FH058-i7-L」は、外付けGPUとしてGeForce GTX 950Mを搭載しています。ドラクエ10やFF14など国内で人気のゲームを楽しむには、十分な性能です。基本モデルが税別8万9980円からとリーズナブルな点が魅力!

直販サイトで詳細確認
icon

 

当サイトでは2~3万円台の格安ノートPCから高性能ノートPCまで、さまざまな最新モデルを検証・解説しています。記事の更新情報は当サイトのtwitterアカウントでお知らせするので、フォローしていただくことをおすすめします。
 

関連記事

author avatar
こまめブログ
元雑誌・書籍編集者からPC系フリーライターを経て、レビューブロガーとして活動しているオジサンです。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月。安いガジェットやPCをよく買いあさっています
記事を書いた人
こまめブログ

元雑誌・書籍編集者からPC系フリーライターを経て、レビューブロガーとして活動しているオジサンです。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月。安いガジェットやPCをよく買いあさっています

こまめブログをフォローする
CPU
こまめブログをフォローする
こまめブログ
タイトルとURLをコピーしました