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新しくリリースされた15インチMacBook Pro Retinaディスプレイモデル(以下、MacBook Pro 15インチモデル)の下位モデルとVAIO Z Canvasでは、CPUとしてクアッドコアのCore i7-4770HQが使われています。高性能なマシンを入手したい人にとって、どちらを選べばいいのか迷うところではないでしょうか。そこで今回は両モデルのスペックと機能の違いについて解説します。
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MacBook Pro 15インチモデルとVAIO Z Canvasのスペックを比較
まずはふたつの機種について、スペックの違いを確認しましょう。MacBook Pro 15インチモデルには基本となる2種類のモデルに加え、パーツ構成を選べるCTOモデルが用意されています。一方のVAIO Z Canvasは、店頭販売向けの標準仕様モデルと、パーツ構成を選べるカスタマイズモデルの2種類がラインナップされています。それぞれのスペックの違いは、以下の表のとおりです。
VAIO Z CanvasとMacBook Pro 15インチモデルのスペック | |||||
製品名 | VAIO Z Canvas | MacBook Pro Retina 15″(Mid 2015) | |||
---|---|---|---|---|---|
型番 | VJZ12A9AAF1S | VJZ12A1シリーズ | 2.2GHzモデル | 2.5GHzモデル | CTOモデル |
OS | Windows8.1 Pro Update 64bit | OS X Yosemite | |||
CPU | Core i7-4770HQ(2.20GHz) | Core i7-4770HQ(2.20GHz) | Core i7-4870HQ(2.5GHz) | Core i7-4770HQ(2.20GHz)/Core i7-4870HQ(2.5GHz)/Core i7-4980HQ(2.8GHz) | |
メモリ | 8GB | 8/16GB | 16GB | ||
グラフィックス | Intel Iris Pro Graphics 5200 | Intel Iris Pro Graphics 5200(CPU内蔵) | Intel Iris Pro Graphics 5200(CPU内蔵)+AMD Radeon R9 M370X(2GB) | Intel Iris Pro Graphics 5200(CPU内蔵)/Intel Iris Pro Graphics 5200(CPU内蔵)+AMD Radeon R9 M370X(2GB) | |
ストレージ | 256GB SSD(SATA) | 1TB(512GB×2、PCIe 3.0 x4)、512GB(PCIe 3.0 x4)、256GB SSD(SATA) | 256GB SSD(PCIe 3.0 x4) | 512GB SSD(PCIe 3.0 x4) | 256GB/512GB/1TB SSD(PCIe 3.0 x4) |
光学ドライブ | なし | ||||
ディスプレイ | 12.3型、2,560×1,704ドット | 15.4型(2880×1800ドット) | |||
タッチパネル | ◯(マルチタッチ、デジタイザー内蔵) | なし | |||
有線LAN | 1000BASE-T対応 | なし | |||
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac | ||||
Bluetooth | Bluetooth 4.0 | ||||
TV機能 | なし | ||||
センサー | (表記なし) | ||||
Webカメラ | フロント:92万画素、リア799万画素 | 720p FaceTime HDカメラ(92万画素相当) | |||
主なインタフェース | USB3.0×2、HDMI、Mini DisplayPort、有線LAN、SD/SDHC/SDXC対応メモリカードスロット、ヘッドホン出力 | USB3.0×2、Thunderbolt×2、HDMI、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット | |||
バッテリ駆動時間 | 7.6時間(JEITA2.0) | 6.7~7.6時間(JEITA2.0) | 9時間(WiFi接続時、99.5Wh) | ||
本体サイズ | 本体:幅301×奥行き213×高さ13.6mm、キーボード:幅301×奥行き213×高さ4.4mm | 幅358.9mm×奥行き247.1mm×高さ18mm | |||
重量 | 本体:1.21kg、キーボード:340g | 2.04kg | |||
オフィス | なし | なし | |||
主な付属品 | デジタイザースタイラス(ペン)、ペンホルダーなど | – | |||
キーボード | 日本語配列、キーピッチ:19mm、キーストローク:1.35mm | 日本語配列/英字配列ほか | |||
価格(税別) | 24万9800円 | ~39万9800円 ※メモリーとストレージのみ変更した場合 | 22万4800円 | 28万2800円 | ~36万4800円 ※CPUとストレージのみ変更した場合 |
価格を見てみると、2機種とも同じような値段設定であることがわかります。VAIO Z Canvasのほうが若干高めのような気がしますが、ペン入力に対応したタブレットということで、ある程度はやむを得ないのかもしれません。
では2機種のスペックの違いについて、もう少し詳しく見てみましょう。
CPU性能は総合的にMacBook Pro 15″のほうが高い
まずはCPUについてです。VAIO Z CanvasではクアッドコアのCore i7-4770HQ(2.20GHz)を採用しているのに対し、MacBook Pro 15インチモデルではCore i7-4770HQ(2.20GHz)とCore i7-4870HQ(2.5GHz)、Core i7-4980HQ(2.8GHz)の3種類が用意されています。それぞれの違いは、以下の表のとおり。CPUとしての基本機能はほぼ同じですが、動作周波数が微妙に異なります。Core i7-4770HQのみvProテクノロジーに対応していませんが、これは企業向けの特殊なセキュリティ機能なので、特に気にする必要はありません。
CPU性能の違い | |||
Core i7-4770HQ | Core i7-4870HQ | Core i7-4980HQ | |
---|---|---|---|
開発コード | Haswell(Crystal Well) | ||
コア数/スレッド数 | 4/8 | ||
動作周波数 | 2.2GHz | 2.5GHz | 2.8GHz |
最大動作周波数 | 3.4GHz | 3.7GHz | 4GHz |
キャッシュメモリー | 6MB | ||
TDP | 47W | ||
グラフィックス | Intel Iris Pro Graphics 5200 | ||
グラフィックス動作周波数 | 200MHz | ||
グラフィックス最大動作周波数 | 1.2GHz | 1.3GHz | |
vProテクノロジー | × | ◯ |
処理能力については、動作周波数がもっとも高いCore i7-4980HQがいちばん高性能です。さまざまなCPUのベンチマーク結果を掲載する「PassMark CPU Benchmarks」によると、Core i7-4980HQのスコアが「10182」とのこと。Core i7-4770HQとCore i7-4870HQのスコアは多少劣るのですが、それほど大きな差が付いているわけでもありません。なおこのスコアはさまざまなPCで計測した結果の平均であり、VAIO Z CanvasやMacBook Proのスコアを表わしているわけではない点に注意してください。
以上のことから、総合的なCPU性能としては上位パーツを選べるMacBook Pro 15インチモデル(上位モデルおよびCTOモデル)のほうがポテンシャルが高いと言えます。ただしCore i7-4770HQとCore i7-4870HQで性能差が劇的に変わるわけではないようですので、コストパフォーマンス的にはCore i7-4770HQやCore i7-4980HQのほうが良さそうです。
メモリーの速度に違いはなし
メモリーについてはどちらも1600MHzで、速度に違いはありません。ただしVAIO Z Canvasの標準仕様モデルおよびカスタマイズモデルの最小構成では、メモリー容量が8GBとなっています。VAIO Z Canvasのメモリーはオンボード(基板に直接取り付けられている状態)ですので、あとから増設することはできません。標準的な利用なら8GBでも十分ですが、容量の大きいファイルを素早く扱いたいなら、カスタマイズモデルで16GBを選ぶべきでしょう。
ストレージは高速なPCIe 3.0 x4接続
VAIO Z Canvasと MacBook Pro 15インチの両方とも、ストレージとしてSSDを搭載しています。2機種ともアクセス速度の速いPCI Express 3.0 x4(PCIe 3.0 x4)接続ですが、VAIO Z Canvasの標準仕様モデルやカスタマイズモデルで256GB SSDを選んだ場合だけ、SATA接続のSSDが使われる点に注意してください。
SATA接続のSSDでも十分高速なのですが、PCIe 3.0 X4接続のほうがトンデモなく高速なので、少し見劣りしてしまいます。以下のグラフは、接続方式ごとにSSDのアクセス速度を比較したもの。SATA接続のSSDは「847」に部分に、PCIe 3.0 X4接続のSSDは「3197」の部分に相当します。単純計算で、PCIe 3.0 x4接続のほうがSATA接続よりも3.7倍速いということです。
筆者が以前にVAIO Z CanvasでWindowsシステム評価ツール(WinSAT.exe)を試したところ、シーケンシャルリードで「2326MB/秒」という結果が出ています。一般的なSATA接続のSSDでは500MB/秒前後ですので、やはりPCIe 3.0 x4接続のSSDは高速です。
ストレージのアクセス速度が速いとファイルの読み書きが短時間で終わるだけでなく、システムがサクサクと快適に動作するようになります。VAIO Z Canvasはカスタマイズモデルのオプション扱いですが、快適さを求めるならぜひともPCIe 3.0 x4接続のSSDを選びたいものです。
内蔵グラフィックスの性能は同じ。ただしMBPは外付けGPUに対応
VAIO Z CanvasとMacBook Pro 15インチモデルに搭載されているCPUは、グラフィックス機能としてIntel Iris Pro Graphics 5200を内蔵しています。Broadwell世代のハイエンド向けCPUが未リリースの現在(2015年5月22日現在)において、内蔵GPU(iGPU)としては最高クラスの性能です。
ただし外付けGPUと比較すると、その性能はエントリークラスよりやや上といったところのようです。最新のGeForceシリーズで言えば、GeForce 940MとGeForce GTX 950Mの中間あたり。内蔵GPUとしては高いグラフィックス性能を持ってはいるものの、DirectX 11を利用した海外の大作3Dゲームをプレーするには厳しいかもしれません。Adobe Premiereなどの一部のソフトではGPUアクセラレーションを利用することで、処理が高速化される可能性もあります。
さてMacBook Pro 15インチモデルでは、上位モデルやCTOモデルで外付けGPUであるAMD Radeon R9 M370Xに対応しています。GPUのネーミングを見るとそこそこの性能がありそうな雰囲気ですが、このGPUはMacBook Pro 15インチモデルとほぼ同時期に発表されたもので(MBP 15″専用のOEMという可能性もある)、まだ性能が明らかになっていません。Appleによると「性能が最大で70%向上」とのことらしいのですが、そうするとGeForce GTX 950MやGeForce GTX 960M相当の性能を持つことになります。
MacBook Proの製品紹介ページでは、「Tomb Raider」や「Batman: Arkham City GOTY」などのベンチマーク結果が向上したと紹介されています。確かにこのグラフを見ると最大で1.7倍とありますが、注釈をよく見ると解像度と画質を低く抑えた状態でのテスト結果のようです。また扱っているタイトルも2年以上前のもので、それほど新しくはありません。比較的軽めのタイトルで負荷を軽くした状態での結果ですので、実際の性能としてはそれほど向上していないような気がします。たとえば10FPSだったのが17FPSになったとしても、「70%向上」ですよね。
実際のところは実機が出るまでわかりませんので、「70%アップだってよ、スゲエ!」とは思わずに様子を見たほうがいいかもしれません。とりあえずグラフィックス性能はMacBook Pro 15インチの上位モデルでVAIO Z Canvasよりも上、とだけ認識しておけばいいでしょう。ちなみに3D描画性能の向上によって、以下のメリットが生まれるものと思われます。
3D性能向上によるメリット
- 3D、CAD/CAMソフトがより快適に動作する(OpneGL性能による)
- グラフィック/動画編集ソフトの3D効果が高速化
- 3Dゲームの体感速度、画質の向上
携帯性はVAIO Z Canvasのほうが上
MacBook Proは15.4型の液晶ディスプレイを採用しているだけあって、サイズがかなり大きめです。一方のVAIO Z Canvasは12.3型で、ほぼA4サイズ。それぞれのサイズを図で表わしてみると、かなり違っていることがわかります。
重量もMacBook Pro 15インチモデルでは2.04kgと重いのですが、VAIO Z Canvasは特別軽いわけではありません。VAIO Canvasは本体(タブレット部分)だけで1.21kgで、キーボード込みでは1.55kg。モバイル用途としては許容範囲内といったところでしょう。
液晶ディスプレイはVAIO Z Canvasのほうが画素密度が高い
VAIO Z Canvasの液晶ディスプレイは12.3型で、解像度は2560×1704ドット。MacBook Pro 15インチモデルの液晶ディスプレイは15.4型で解像度は2880×1800ドットです。総ピクセル数はMacBook Pro 15インチモデルのほうが多いのですが、映像の精細さを表わす画素密度についてはVAIO Z Canvasが約250dpiでMacBook Pro 15インチモデルの約221dpiを上回っています。
ただしWindowsはスケーリング機能がいまひとつで、Hi-DPI対応ソフトも少なく、MacBook ProのRetinaディスプレイほどキレイには表示されません。液晶ディスプレイの総合的な美しさで考えると、MacBook Pro 15インチモデルのほうがいいでしょう。VAIO Z Canvasはアスペクト比が3:2で一般的な用紙の比率に近く、紙の大きさをイメージしやすいというメリットがあります。
コストパフォーマンス的にはMBP 15″が上だけど……
PCとしての基本性能で考えると、CPUやメモリー、ストレージの面でMacBook Pro 15インチモデルのほうが優れています。しかも値段はVAIO Z Canvasよりも安く、コストパフォーマンス的にはMacBook Pro 15インチモデルが圧勝という感じではないでしょうか。
ただし、VAIO Z Canvasにはペン入力と持ち運びやすさという最強の武器があります。MacBookでも液晶タブレットを追加することでペン入力が可能になりますが、たとえばクライアントとの打ち合わせで実際のデータに手を加えるという作業ならVAIO Z Canvasのほうが使い勝手は上です。ペン入力を中心とした制作環境をひとつにまとめて持ち歩けるという点こそ、VAIO Z Canvasのメリットではないかと筆者は考えています。
PCとしての基本性能を取るか、持ち運べる制作環境を取るか。自分の利用スタイルに合わせて、最適な機種を選んでください。
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