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NECのパソコン(LAVIE)おすすめモデルのクーポン・セール価格情報
NECから2016年の春モデルとして、11.6型のWindows 10タブレット「LAVIE Hybrid ZERO」が発表されました。発売は2016年2月下旬で、価格は12万4800円前後から。最大の特徴はキーボード付きで重量約798gと非常に軽い点です。今回はこの11.6型LAVIE Hybrid ZEROのスペックや特徴を紹介するとともに、人気タブレット「Surfece Pro 4」や「Surface 3」との違いについて解説します。

ラインナップは3種類。上位モデルはLTE対応!
11.6型のLAVIE Hybrid ZEROは、ラインナップとして3種類のモデルが用意されています。上位モデル「HZ330/DAS」はLTE通信に対応するSIMフリー(SIMロックフリー)モデルでCPUはCore m3-6Y30(09GHz)、中位モデルの「HZ300/DAシリーズ」はLTE非対応である点以外上位モデルと同じ構成、下位モデルの「HZ100/DAシリーズ」はキーボードなしでCPUにはPentium 4405Y(1.50GHz)が使われています。

LAVIE Hybrid ZERO HZ330/DAS

LAVIE Hybrid ZERO HZ300/DAシリーズ

LAVIE Hybrid ZERO HZ100/DAシリーズ
11.6型LAVIE Hybrid ZEROのスペック
それぞれのスペックは、以下の表のとおりです。2016年1月13日時点では、店頭販売向けのカタログモデルのみで、直販サイト向けのカスタマイズモデルは用意されていません。
11.6型「LAVIE Hybrid ZERO」2016年春モデルの主なスペック | |||
モデル名 | HZ330/DAS | HZ300/DAシリーズ | HZ100/DAシリーズ |
---|---|---|---|
店頭予想価格(税別) | 18万9800円前後 | 17万4800円前後 | 15万4800円前後 |
OS | Windows 10 Home 64ビット | ||
CPU | Core m3-6Y30(0.90GHz) | Pentium 4405Y(1.50GHz) | |
メモリ | LPDDR3 4GB | ||
グラフィックス | Intel HD Graphics 515 | ||
ストレージ | 128GB フラッシュメモリー(eMMC) | 64GB フラッシュメモリー(eMMC) | |
光学ドライブ | なし | ||
ディスプレイ | 11.6型、1,920×1,080ドット、ノングレア | ||
タッチパネル | ○(マルチタッチ) | ||
有線LAN | – | ||
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac(2×2 MIMO、最大867Mbps) | ||
Bluetooth | Bluetooth 4.0 | ||
モバイル通信 | LTE対応(SIMフリー) | – | |
センサー | GPS、加速度センサ、地磁気センサ、ジャイロセンサ、照度センサ | 加速度センサ、地磁気センサ、ジャイロセンサ、照度センサ | |
Webカメラ | フロント:200万画素/リア:500万画素 | フロント:200万画素/リア:RealSense 3Dカメラ(200万画素) | フロント:200万画素/リア:500万画素 |
主なインタフェース | 本体:USB3.0 Type-C×1、nanoSIMカードスロット、miroSD/SDHC/SDXC対応メモリカードスロット、ヘッドホン出力/キーボード:USB3.0×2、HDMI | 本体:USB3.0 Type-C×1、miroSD/SDHC/SDXC対応メモリカードスロット、ヘッドホン出力/キーボード:USB3.0×2、HDMI | 本体:USB3.0 Type-C×1、miroSD/SDHC/SDXC対応メモリカードスロット、ヘッドホン出力 |
バッテリ駆動時間(JEITA2.0) | 5.5時間(本体のみ)/10.3時間(キーボード接続時) | 6時間 | |
本体サイズ | 幅292×奥行き192.5×高さ7.6mm(本体)/幅294×奥行き206.5×高さ13.4~17.9mm(キーボード接続時) | 幅292×奥行き192.5×高さ7.6mm | |
重量 | 410g(本体)/798g(キーボード接続時) | 398g | |
オフィス | Office Home & Business Premium プラス Office 365 サービス |
上位&中位モデルのCPUはSurface Pro 4と同じCore m-6Y30
上位モデルと中位モデルで使われているCore m-6Y30は、Surface Pro 4の下位モデルでも使われています。Core mシリーズはタブレット向けのCPUで、ノートパソコンやデスクトップパソコン向けのCore iシリーズよりも性能は控えめです。ただし、一部のCeleronやPentiumよりは高い性能を持っています。
下位モデルで使われているPentium 4450Yは、省電力性能を重視したタブレット向けのCPUです。Core m-6Y30に比べて性能はやや劣るものの、価格が安いというメリットがあります。
Core m-6Y30とPentium 4405Yの違い | ||
Core m-6Y30 | Pentium 4405Y | |
---|---|---|
開発コード | Skylake | |
コア数/スレッド数 | 2/4 | |
動作周波数 | 900MHz | 1.5GHz |
最大動作周波数 | 2.2GHz | - |
キャッシュメモリー | 4MB | 2MB |
TDP | 4.5W | 6W |
グラフィックス | Intel HD Graphics515(CPU内蔵) |
ちなみにどちらもSkylake世代のCPUです。
非光沢のIGZO液晶ディスプレイを採用
液晶ディスプレイのサイズは11.6型で、解像度は1920×1080ドットです。11.6型でフルHD解像度は文字が小さく表示されますが、スケーリング設定を利用すれば問題ありません。おそらく標準で拡大表示されているものと思われます。
解像度が高いと写真が精細に表示される上に、Webページや文書の文字が多く表示されるので作業効率がアップするというメリットがあります。
また光の映り込みが少ない非光沢のノングレアパネルを採用している点もポイントです。光の映り込みが少ないと目が疲れにくいと言われていますので、長時間の作業にも向いています。
SIMフリーのLTE通信に対応!
上位モデルではナノSIMスロットを用意しており、LTE通信に対応しています。SIMロックによる制限のない、いわゆるSIMフリーな端末です。大手キャリアのSIMカードはもちろん、格安料金で人気のMVNOのサービスも利用できます。
ただし対応バンドを見ると、NTTドコモに集中しています。auやソフトバンクのSIMカードも利用できますが、通信の速度や安定性を考えるなら、NTTドコモまたはドコモ系MVNOを利用したほうがいいでしょう。
LAVIE Hybrid ZEROが対応するLTEバンド | ||
通信方式 | バンド | 対応キャリア |
---|---|---|
LTE | 1 | NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク |
3 | NTTドコモ、ソフトバンク | |
19 | NTTドコモ | |
21 | NTTドコモ | |
3G | 1 | NTTドコモ、ソフトバンク |
6 | NTTドコモ | |
19 | NTTドコモ |
ボディは軽量&スリム
本体サイズは幅292×奥行き192.5×高さ7.6mmです。11.6型のWindowsタブレットとしては、かなり薄く作られています。また重量は398g(HZ100/DAシリーズ)または410g(HZ330/DAS、HZ300/DAシリーズ)と非常に軽く、キーボードを装着しても798gしかありません。
ちなみに11.6型のデタッチャブル(液晶分離型)タイプとしては、世界最軽量とのこと。ただし13.3型のLAVIE Hybrid ZERO(HZ550/DAB)が779gですので、あくまでもこのタイプのパソコンとして、ということです。
上位モデルと中位モデルはキーボードが付属
上位モデルと中位モデルには、「モバイルパワーキーボード」が標準で付属しています。キーボードにはバッテリーが内蔵されているほか、USB3.0端子×2も用意されています。本体を装着することで、クラムシェル型ノートパソコンのように使うことが可能です。

上位モデルと中位モデルに付属の「モバイルパワーキーボード」
モバイルパワーキーボードのキーピッチは17.5mmで、キーストロークは1.2mmです。十分な大きさと深さというわけではありませんが、11.6型というサイズを考えれば納得できる範囲で、十分実用的に使えるはず。
個人的には右Shiftキーがカーソルキーの右側にある点が気になりますが、慣れれば問題なく使えるようになるかもしれません。またFnキーが左下に用意されているのはNEC製品共通の仕様で、BIOS設定から機能を入れ替えられるはずです。
さらにオプションとして、重量が187gの「フラットカバーキーボード」も用意されています。物理的に押しこむキーがないためタイプ感はあまりよくないと予想されますが、本体との合計重量が585g(HZ100/DAシリーズ利用時)と非常に軽い点が魅力です。
しかしかつてマイクロソフトがキースイッチのない「タッチカバー」を発売したものの、Surface Pro 3以降は発売されていないことを考えれば、このタイプのキーボードはあまり人気がないのかもしれません。

フラットカバーキーボードを装着した状態。キーピッチは17.5mm
LAVIE Hybrid ZEROとSurface Pro 4/Surface 3を比較!
ここからはLAVIE Hybrid ZEROを買うべきかどうかを判断するために、ほかのタブレットと比較してみましょう。今回はサイズやスペックが似ているモデルとして、Surface Pro 4とSurface 3(4G LTEモデル)を取り上げます。

Surfcae Pro 4

Surface 3 ※Surfaceペンは別売り
それぞれの主なスペックは、以下の表のとおりです。
11.6型「LAVIE Hybrid ZERO」(上位モデル)とSurface Pro 4/Surface 3との違い | |||
モデル | LAVIE Hybrid ZERO(HZ330/DAS) | Surface Pro 4(下位モデル) | Surface 3(上位モデル) |
---|---|---|---|
OS | Windows 10 Home | Windows 10 Pro | Windows 10 Home |
CPU | Core m3-6Y30(0.90GHz) | Core m3-6Y30(0.90GHz) | Atom x7-Z8700(1.6GHz) |
メモリ | 4GB | ||
ストレージ | 128GB eMMC | 128GB SSD | 64GB SSD |
ディスプレイ | 11.6型(1920×1080ドット)、光沢、タッチ対応 | 12.3型(2736×1824ドット)、光沢、タッチ/デジタイザー対応 | 10.8型(1920×1280ドット)、光沢、タッチ/デジタイザー対応 |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac | ||
Bluetooth | Bluetooth 4.0 | ||
LTEバンド | 1/3/19/21 | - | 1/3/8 |
主なインタフェース | USB3.0 Type-C×1、microSD/SDHC/SDXC対応メモリカードスロット、ヘッドホン出力 | USB3.0×1、Mini DisplayPort、microSD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、ヘッドホン出力 | USB3.0、Mini DisplayPort、MicroUSB(充電用)、microSD/SDHC/SDXC対応メモリカードスロット、ヘッドホン出力 |
バッテリ駆動時間 | 5.5時間 | 9時間 | 10時間 |
本体サイズ | 幅292×奥行き192.5×高さ7.6mm | 幅292.1×奥行き201.4×高さ8.4mm | 幅267×奥行き187×高さ8.7mm |
重量 | 410g | 767g | 641g |
価格(税別) | 18万9800円前後 | 12万4800円(本体のみ)/14万1200円(タイプカバー込み) | 9万1800円(本体のみ)/10万7480円(タイプカバー込み) |
LAVIE Hybrid ZEROが優れている部分
スペックから3機種を比較したとき、LAVIE Hybrid ZEROの優れている点として以下のふたつが挙げられます。
LAVIE Hybrid ZEROを選ぶメリット
- もっとも薄くて軽い
- 対応するLTEバンドが多い
人によっては、モバイル向けパソコンは軽くて薄いことがもっとも重要だと考えるかもしれません。その観点で見ると、重量410gのLAVIE Hybrid ZEROがもっとも優れていると言えます。キーボードを装着しても、重量はわずか798gです。Surface Pro 4にタイプカバーを加えると合計重量は1062gで、Surface 3だと906gになります。
また対応するLTEバンドが多い点も、LAVIE Hybrid ZEROならではの魅力です。Surface 3はソフトバンクのLTE網に最適化されており、NTTドコモのSIMカードでは十分な速度やつながりやすさが得られない場合もあります。MVNOサービスの多くはNTTドコモ系ですので、LAVIE Hybrid ZEROのほうが格安SIMサービスを使うのに適していると言えます。
LAVIE Hybrid ZEROの残念な点
一方、LAVIE Hybrid ZEROがSurface Pro 4やSurface 3と比べて劣る点は、以下の3点です。
LAVIE Hybrid ZEROの残念ポイント
- 値段が高すぎる
- 本体のみのバッテリー駆動時間が短い
- 現段階でUSB3.0 Type-C×1を使うメリットがない
なによりも、値段が高い点が最大の欠点です。デジタイザーペン対応でバッテリー駆動時間の長いSurfaceシリーズのほうが機能は上ですが、トータルコストで4万円以上も安く入手できます。バッテリー駆動時間やUSB端子の点はキーボードを装着すれば解決できるので、それほど大きな問題ではありません。それらが軽く感じるほど、LAVIE Hybrid ZEROの値段の高さが目立ちます。
税別で18万9800円だと、税込みで20万4984円となります。正直なところこの金額を払うよりも、さらに1万6000円程度追加してSurface Pro 4(Core i5+256GB SSD+8GBメモリー)とタイプカバーをセットで購入したほうが満足度は高いのではないでしょうか。もしくは、13.3型のLAVIE Hybrid ZEROを購入したほうが安いですし、モデルによっては重量が軽くなります。


「11.6型デタッチャブル」である点と「軽さ」にこだわる人に
とうことで今回は11.6型のLAVIE Hybrid ZEROを紹介しましたが、値段の高さがなによりも残念に感じました。しばらくすれば値下げされるかもしれませんが、発売初期の段階で購入するのはちょっと……という感じです。値段にこだわらず、なおかつ11.6型のデタッチャブルである点と重量が軽い点を重要視するなら、購入するのもアリかもといったところです。
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