エクセルやワード、パワーポイント (パワポ)が付属するノートPCのなかから、10万円以下で買える高コスパ・高性能な機種を紹介します。オフィス付きノートPCの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
オフィス付きノートPCの選び方
ノートPCを選ぶ際は、以下の点を重点的にチェックしてください。これらのポイントを押さえておけば、購入後に「こんなはずじゃなかった」と感じることは少ないはずです。
Home & Business とPersonalの違い
マイクロソフトのオフィス製品には、「Home & Business」と「Personal」の2種類が存在します。それぞれ使えるソフトが異なるので注意してください。パワーポイント (パワポ)が必要かどうかで、どちらを選ぶか判断するといいでしょう。
オフィス互換ソフトに注意
「オフィス搭載」と書かれているノートPCのなかにはマイクロソフト製のオフィスではなく、他社のオフィス互換ソフトが付属している場合があります。この記事ではマイクロソフトオフィス付きの機種を取り上げていますが、ほかの機種を購入する際は注意してください。
オフィス互換ソフトの例
- WPS Office
- ThinkFree
CPUはCore i3以上がおすすめ
CPUはパソコン全体の速さを左右する重要な要素です。ただしオフィスのソフト自体はそれほど処理は重くないので、極端に高性能はCPUは必要ありません。テキスト中心の文書を作るならCore i3またはRyzen 3、画像の加工やデータ処理を行なうならCore i5またはRyzen 5搭載機種をおすすめします。
メモリーは8GB以上を推奨
メモリーは処理の待ち時間に大きく影響します。4GBでも作業は可能ですが、スペックによっては処理にかなりの時間がかかることも。作業をスムーズに進めるなら、8GB以上の容量をおすすめします。
高速なSSDだと快適に使える
ストレージ (ファイルの保管場所)には、高速なSSDがおすすめです。容量はHDDより少ないもののウィンドウズやソフトの起動が速く、処理の待ち時間も大幅に短縮されます。
画面はフルHDのIPSがおすすめ
ディスプレイの解像度は、1920×1080ドットのフルHDをおすすめします。1366×768ドットのHD解像度よりも多くの文字や画像を一度に表示できるので、作業効率が大きくアップするからです。またIPSパネルが使われた機種のほうが、映像の色が自然で鮮やか。とは言え、文書作成やネット閲覧にはあまり影響はありません。
持ち歩きなら重さと駆動時間もチェック
外出先で利用するなら、本体の重さやバッテリー駆動時間も重要です。重さは1.2kg以下、バッテリー駆動時間は8時間以上であれば、モバイルPCとして問題なく利用できるでしょう。
当サイトのイチ押し機種
あれこれ迷いたくない人のために、まずは当サイトのイチ押し機種を紹介します。このなかから選んでおけば、まず間違いはありません。
IdeaPad S540 (14) Core i5モデル
税込8万2544円
■スペック
- CPU:Core i5-10210U
- メモリー:8GB
- ストレージ:256GB SSD
- 解像度:フルHD (IPS)
- 重量:1.5kg
- バッテリー:14時間
- オフィス:Home & Business 2019
最新のCore i5と8GBメモリー + 256GB SSDを搭載した高性能タイプ。国内ブランドの同スペック機種なら10万円オーバーは確実。非常にお買い得な機種です。
高品質なデザインとディスプレイ
キーボードはテンキーなし
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Inspiron 15 5000 (5593) プレミアム(光学ドライブ無・大容量SSD・Office付)
税込8万円台
■スペック
- CPU:Core i5-1035G1
- メモリー:8GB
- ストレージ:512GB SSD
- 解像度:フルHD (IPS)
- 重量:1.83kg
- バッテリー:※非公開
- オフィス:Personal 2019
15.6インチのディスプレイを搭載したスタンダードタイプ。光学ドライブには非対応ですが、そのぶん本体がコンパクトかつスリムです。Core i5のしっかり使えるスペックで、税込8万円台はなかなかお買い得。価格はタイミングによって異なるので、公式サイトでご確認ください。
数値入力に便利なテンキー付き
Surface Laptop 3 Core i5モデル
税込13万9480円~
■スペック
- CPU:Core i5-1035G4
- メモリー:8GB
- ストレージ:128 / 256GB SSD
- 解像度:2256 × 1504
- 重量:1.288kg
- バッテリー:11.5時間
- オフィス:Home & Business 2019
マイクロソフトのSurfaceシリーズなら全機種オフィスが標準搭載。間違ってオフィスなしモデルを選ぶことがありません。ウィンドウズを作っている会社のPCだけあって、使い心地も抜群です。おすすめはCore i5搭載モデルで、SSDの容量によって値段が変わります。
超高品質なデザイン
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マイクロソフト Surface Laptop 3 13.5インチ/ Office H&B 2019 搭載 /第10世代 Core-i5 / 8GB / 256GB / ...
ThinkBook 14 Core i3モデル オフィス付き
税込7万9090円
- CPU:Core i3-1005G1
- メモリー:8GB
- ストレージ:256GB SSD
- 解像度:フルHD (IPS)
- 重量:約1.5kg~
- バッテリー:最大8.9時間
マイクロソフトのOffice Home & Business 2019が付属する14インチノートPC。CPUはコスパ重視のCore i3ですが、メモリーとストレージに高性能なパーツが使われているので、オフィスを使った文書作成には十分です。
頑丈なボディ
DVDが使えるスタンダードタイプ
パソコンで市販DVDを視聴したり動画からDVDビデオを作成したりするなら、光学ドライブ (DVDスーパーマルチドライブまたはDVDライター)付きモデルを選んでください。このタイプは15~17インチの大きい機種が中心です。
光学ドライブ搭載機種ならDVDの再生や書き込みが可能
Inspiron 15 3000 (3593) プレミアム(SSD・Office付)
税込8万円台前半
■スペック
- CPU:Core i5-1035G1
- メモリー:8GB
- ストレージ:256GB SSD
- 解像度:フルHD (TN)
- 重量:2.20kg
- バッテリー:※非公開
- オフィス:Personal 2019
15.6インチのスタンダードタイプ。しっかり使えるCore i5 + 8GBメモリー + SSD構成のDVD対応モデルとしては最安クラスです。そのぶんデザインや映像品質はイマイチですが、なによりも安い点は魅力。価格はタイミングによって異なるので、公式サイトでご確認ください。光学ドライブなしモデルもあるので注意!
HP 15-db1000 ベーシック・オフィスモデルG2 (Ryzen3)
税込6万9300円
■スペック
- CPU:Ryzen 3 3200U
- メモリー:8GB
- ストレージ:256GB SSD
- 解像度:フルHD (TN)
- 重量:2.0kg
- バッテリー:8時間
- オフィス:Home & Business 2019
中位クラスのCPUを搭載した15インチタイプ。CPU性能は人気のCore i5よりも劣りますが、オフィスを使った文書作成には十分です。Core i5モデルに比べて価格が安い点がポイント。ボディやディスプレイの品質はイマイチですが、ほかの格安モデルに比べて見た目の安っぽさは抑えられています。
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Inspiron 17 3000 (3793) プレミアム(SSD・MX230・Office付)
税込9万円台後半
■スペック
- CPU:Core i5-1035G1
- メモリー:8GB
- ストレージ:256GB SSD
- 解像度:フルHD (IPS)
- 重量:2.79kg
- バッテリー:※非公開
- オフィス:Personal 2019
一般的な15.6インチよりも大きい17.3インチのディスプレイを搭載したモデル。画面が大きいぶん文字やボタン、メニューなども大きく表示されます。本体は大きいのですが、見やすい画面で作業できるのは魅力です。価格はタイミングによって異なるので、公式サイトでご確認ください。
dynabook BZ35/P
税込10万6480円
■スペック
- CPU:Core i5-8265U
- メモリー:8GB
- ストレージ:256GB SSD
- 解像度:1366×768 (TN)
- 重量:2.4kg
- バッテリー:約8時間
- オフィス:Home & Business 2019
大手国内向けブランドdynabook (ダイナブック)の15インチタイプ。国内大手ならではの安心感が魅力です。ビジネス向けモデルのためはがき作成ソフトなどは付属していませんが、OSにはWindows 10 Proを搭載しています。ただし解像度が1366×768ドットと低い点に注意してください。
5~6万円台のお買い得機種
文章中心の資料作りなら、それほど高性能な機種は必要ありません。若干性能が低いノートPCでもOKです。CPUにCore i3やRyzenシリーズを搭載した機種なら十分な性能で比較的安く購入できます。
IdeaPad S145 (15,AMD) Ryzen 3モデル
税込5万7826円
■スペック
- CPU:Ryzen 3 3200U
- メモリー:4GB
- ストレージ:128GB SSD
- 解像度:フルHD (TN)
- 重量:1.85kg
- バッテリー:6.3時間
- オフィス:Home and Business 2019
15.6インチのディスプレイを搭載したスタンダードタイプ。光学ドライブは非搭載ですが、数値入力に便利なテンキーが付いています。価格が安いながらも本体は比較的スリムで軽量。画面は情報量が多くて作業がはかどるフルHDですが、やや青みがかったTNパネルです。お手頃なのはRyzen 3モデルですが、Ryzen 5 + 8GBメモリー + 256GB SSDのモデルもオフィス付きで6万7995円とお買い得。
Inspiron 14 5000 (5485/AMD) プレミアム(Office付)
税込6万円台後半
■スペック
- CPU:Ryzen 5 3500U
- メモリー:8GB
- ストレージ:256GB SSD
- 解像度:フルHD (IPS)
- 重量:1.512kg
- バッテリー:※非公開
- オフィス:Personal 2019
CPUにRyzen 5を搭載した14インチタイプ。CPU性能は第8世代Core i5相当ですが、まだまだ現役で使える十分なパフォーマンスです。メモリーとストレージの容量も十分。Ryzenシリーズは少しマイナーな存在ですが、実はけっこう高コスパです。
Inspiron 14 5000 (5490) スタンダード(Office付)
税込6万円台後半
■スペック
- CPU:Core i3-10110U
- メモリー:4GB
- ストレージ:256GB SSD
- 解像度:フルHD (IPS)
- 重量:1.42g
- バッテリー:※非公開
- オフィス:Personal 2019
第10世代のCore i3を搭載した14インチノートPC。CPU性能的に悪くはありませんがメモリー容量が4GBなので、処理に少し時間がかかることがあるかもしれません。14インチとしては比較的軽くてコンパクトです。
上位CPU搭載の高性能タイプ
オフィスを使う作業ならCPUはCore i5 / Ryzen 5でも十分ですが、より高度な作業を行なうなら高性能な上位CPUのほうが有利です。特に重い処理において、作業を多少有利に進められるでしょう。
IdeaPad S340 (14) Core i7モデル
税込8万9661円
■スペック
- CPU:Core i7-1065G7
- メモリー:8GB
- ストレージ:256GB SSD
- 解像度:フルHD (TN)
- 重量:1.55kg
- バッテリー:14.3時間
- オフィス:Home & Business 2019
高性能な第10世代Core i7を搭載した14インチノートPC。液晶ディスプレイはやや青みがかったTNパネルで映像品質はいまひとつですが、オフィスを使った文書作成やネットの調べ物にはあまり影響ありません。Core i7とオフィスの組み合わせは10万円オーバーが基本なので、ギリ8万円台は破格の値段です。
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IdeaPad S540 (14, AMD) Ryzen 7モデル
税込10万0166円
※クーポン適用時
■スペック
- CPU:Ryzen 7 3700U
- メモリー:8GB
- ストレージ:512GB SSD
- 解像度:フルHD (IPS)
- 重量:1.5kg
- バッテリー:10時間
- オフィス:Home & Business 2019
Ryzenシリーズ上位のRyzen 7を搭載したモデル。性能はCore i7ほどではありませんが、512GB SSDを搭載している点もポイントです。
※楽天のレノボ直営ショップでも販売中
軽くて小さいモバイルタイプ
外出先で利用するなら、13インチクラスのモバイルタイプがおすすめです。持ち歩くことを考えて、軽くて頑丈なモデルを選ぶといいでしょう。
Inspiron 13 5000 (5391) プレミアム
税込9万円台前半
■スペック
- CPU:Core i5-10210U
- メモリー:8GB
- ストレージ:256GB SSD
- 解像度:フルHD (IPS)
- 重量:1.18kg~
- バッテリー:※非公開 (実測5~6時間)
- オフィス:Personal 2019
軽量タイプの13インチ。Core i5 + オフィス搭載のモバイルノートPCとしては、かなり安い部類に入ります。ただしバッテリー駆動時間はやや短め。タイミングによって価格が変わるので、現在の価格は公式サイトでご確認ください。
IdeaPad S540 (13, AMD) Ryzen 5モデル
税込10万3811円
■スペック
- CPU:Ryzen 5 3500H
- メモリー:8GB
- ストレージ:256GB SSD
- 解像度:2560 × 1600 (IPS)
- 重量:1.25kg
- バッテリー:14時間
- オフィス:Home & Business 2019
頑丈なアルミ製ボディの13インチタイプ。解像度は2560×1600ドットで、フルHDよりも映像がはるかに高精細です。バッテリー駆動時間も長く、フルパワーで使っても約10時間と十分。
※楽天のレノボ直営ショップでも販売中
HP ENVY x360 13 Ryzen 3モデル
税込8万8000円
■スペック
- CPU:Ryzen 3 3300U
- メモリー:8GB
- ストレージ:256GB SSD
- 解像度:1920 × 1080 (IPS)
- 重量:1.28kg
- バッテリー:最大14時間30分
- オフィス:Personal / Home & Business
液晶ディスプレイが360度回転するタイプのモバイル2-in-1。購入時のオプションでオフィスを追加できます。Office Personalなら8万8000円、Office Home & Businessなら9万1850円。2-in-1としては極薄で、デザインに優れる点もポイント。
※楽天のHP直営ショップでも販売中
とにかく安い激安機種
オフィス付きノートPCは、税込み4~5万円台でも販売されています。ただしこの価格帯の機種はスペックがかなり低く、処理に時間がかかりがちです。不要なアプリを消す、電源プランを変更するなど、ウィンドウズの高速化設定を施してから使うといいでしょう。PCにある程度詳しい人が、割り切って使うためのものです。
安すぎる機種に注意
アマゾンや楽天ではオフィス付きノートPCが2~3万円台で販売されていますが、これらの多くは不正ライセンス版のオフィスを使用しています。つぎの特徴に当てはまるものは、購入を避けたほうがいいでしょう。
不正ライセンス版搭載機種の特徴
- Officeの名前に「Pro」が付いている
- 「Office 365」と書かれている
- Windows 10 Pro搭載
- 聞いたことがないメーカーが販売している
HP 14s-dk0000 エントリーモデル
税込4万3450円~
■スペック
- CPU:A4-9125
- メモリー:4GB
- ストレージ:128GB SSD
- 解像度:1920 × 1080 (IPS)
- 重量:1.5kg
- バッテリー:最大8時間30分
- オフィス:Personal / Home & Business
格安ながらも、フルHDのIPSパネルによる高品質な映像が特徴のモデル。購入時のオプションでオフィスを追加できます。Office Personalなら4万3450円、Office Home & Businessなら4万7300円。清潔感のあるホワイトのカラーもポイントです。
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A111-31-A14PA/F (Aspire 1)
税込4万4800円前後
■スペック
- CPU:Celeron N4000
- メモリー:4GB
- ストレージ:64GB eMMC
- 解像度:1366 × 768 (TN)
- 重量:1.07kg
- バッテリー:約10時間
- オフィス:Home & Business
重量ほぼ1kgの軽量コンパクトなノートPC。ストレージはSSDよりも遅いeMMCで、容量も少なめ。有線LANに対応している点と、主要な端子類が背面にあるので側面がケーブルでゴチャつかない点がポイントです。デスクトップ向けアプリを利用できないWindows 10Sモードですが、無料で解除できます (オフィスは未解除でも利用可能)。
Acer ノートパソコン11.6型 Office搭載 Celeron 4GB 64GB eMMC ブラック Windows10 Home(Smode) Office H&...
IdeaPad Slim 150
税込5万2338円~
■スペック
- CPU:A4-9120E
- メモリー:4GB
- ストレージ:128GB SSD
- 解像度:1366 × 768 (TN)
- 重量:1.2kg
- バッテリー:9.9時間
- オフィス:Home & Business
軽量コンパクトな11インチタイプ。確かに安いのですがCPU性能が低く、品質面もいまひとつ。割り切って使う人向けです。
※楽天でも販売中ですが、スペックが異なるので注意してください
Inspiron 15 3000 (3580) エントリー(Office付)
税込5万3274円
■スペック
- CPU:Celeron 4205U
- メモリー:4GB
- ストレージ:1TB HDD
- 解像度:1366×768 (TN)
- 重量:2.18kg
- バッテリー:※非公開
- オフィス:Personal 2019
テンキー & 光学ドライブ搭載でオフィス付きとしては最安クラス。ただしストレージがHDDなので、なにをするにしても非常に時間がかかります。デザインや映像品質もいまひとつ。割り切って使う人向けですが、できればほかの機種を選ぶことをおすすめします。
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