iPhoneから消えない「フォトライブラリ」を削除する方法

iPhoneから写真や動画を削除したのですが、容量を確認すると「写真とカメラ」で「フォトライブラリ」として1GB残っていました。そこで今回は、残ったデータを（無理やり）削除する方法について紹介します。

なぜか消えない「フォトライブラリ」

撮影した写真と動画が多くなって容量を圧迫してきたので、不要なデータを削除しました。しかしなぜか「写真とカメラ」に「フォトライブラリ」の項目が残ったまま。容量は1GBとけっこう多めです。

「ストレージの空き容量がありません」と表示されたので設定を確認したところ、「写真とカメラ」で3.7GBも使っていた

写真と動画を削除したはずなのに、なぜか1GB残っている

まずネット調べてみたところ、「iTunesで写真の共有を解除すればいい」という情報を見つけたので試そうとしたのですが、そもそも写真を共有していませんでした。「もしかして、どこかのフォルダーと勝手に同期しているのかも」と思って空のフォルダーを共有してみましたが解決しません。

そもそも写真を共有していないので、はじめからチェックが外されている

「復元したら消えるかも」とiPhoneを初期化→バックアップから復元を試してみたのですが、残念ながら残ったままです。そのかわり、「その他」の容量は減りましたけれども。

iPhoneを復元しても、フォトライブラリは残ったまま。どうやらバックアップしたデータ内に含まれている模様

アプリ内のデータ（パズドラのアップデートデータなど）が消えて、「その他」の容量が2.86GBから910.4MBへ減少

「iFunbox」で画像ファイルを削除

もはやiPhone内のファイルを無理やり削除するしかない！ということで、コンテンツ管理ツール「iFunbox」を利用しました。

PCからiOS端末内のファイルを操作できる「iFunebox」。はじめの画面に広告が表示されるので注意

なおこのツールは脱獄（Jailbreak、端末を改造して制限を解除すること）は不要ですが、ファイルを削除することでなんらかの不具合が発生するかもしれません。十分注意して、ご利用ください。

「File Browser」から中身を確認してみたところ、「Camera 5」と「Camera 6」という項目内に、消したはずの写真が残っていました。

「Camera」に消したはずの写真が残っている

念のためPCにファイルコピーしてから、ばっさり削除してみます。

すべて選択したあと、右クリックメニューから「削除」をクリック

ほかにもいろんなところに、サムネイルなどが残っていました。「iFunbox」には検索機能があるので、「DCIM」で検索してみるといいでしょう。

「RAWシステムファイル」の「PhotoData」→「Thumnails」→「V2」→「DCIM」→「◯◯◯APPLE」内のフォルダー／ファイルを削除

「RAWシステムファイル」の「PhotoData」→「Thumnails」→「V2」→「DCIM」→「◯◯◯APPLE」内のフォルダーとファイルを削除

「RAWファイルシステム」の「PhotoData」→「Mutations」→「DCIM」→「◯◯◯APPLE」内

「RAWファイルシステム」の「PhotoData」→「Metadata」→「DCIM」→「◯◯◯APPLE」内

iPhoneから削除したファイルは、最終的に合計922MBになりました。

iPhoneから削除したファイルの数と容量

「フォトライブラリ」の容量が減った！

iPhoneから使用状況を確認してみると、1GBあった「フォトライブラリ」の容量が104MBにまで減っていました。削除したファイルの容量922MBを足すとほぼ1GBです。なんらかの理由で削除しきれなかったファイルが「フォトライブラリ」として残っていたのでしょう。削除後のiPhoneは、なんの問題もなく使えています。