米HPから2015年ホリデーシーズン(年末)向けの新モデルとして、デスクトップパソコン2種類、ノートパソコン5種類、タブレット1種類が発表されました。発売日は10月中旬~11月上旬を予定しています。日本での発売は未定ですが、おそらく近いうちに発表されるでしょう。そこで今回は新たに追加された新モデルの概要を紹介します。
2015年秋冬モデル第2弾として高品質なデザインのパソコンを投入
すでに日本HPからは2015年秋冬モデルとして「HP 14-ac100」や「HP ENVY 750-180jp/CT」など主力モデルが発売されていますが、本社のある米国では10月7日に第2弾の新モデルが発表されました。第1弾はシンプルなデザインのモデルが中心でしたが、第2弾は高品質なデザイン&高性能なスペックのモデルが中心となっています。
13.3型2-in-1ノートパソコン「HP Spectre x360」
「HP Spectre x360」は、液晶ディスプレイが回転するタイプの2-in-1ノートパソコンです。CPUはSkylake世代のCore i7-6500U(2.5GHz)でメモリー容量は8GB、ストレージとして256GBのSSDを搭載しています。13.3型タッチ対応液晶ディスプレイの解像度は2560×1440ドット。コンバーチブル型の2-in-1モデルでありながら、高さが最厚部で16mmとスリムなのが特徴です。アッシュシルバーとアクセントのカッパーで構成されたカラーリングも印象的。米国での発売は11月8日を予定しており、価格は約1300ドル(約15万6000円)です。
HP Spectre x360の主なスペック | |
OS | Windows 10 Home |
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CPU | Core i7-6500U(2.5GHz) |
メモリー | DDR3L 8GB |
グラフィックス | Intel HD Graphics 520(CPU内蔵) |
ストレージ | 256GB SSD |
ディスプレイ | 13.3型、2560×1440ドット、IPS、タッチ対応 |
インターフェース | USB3.0×3、HDMI、Mini DisplayPort、メモリーカードスロット、ヘッドホン出力 |
サイズ/重量 | 幅324.8×奥行き218.4×高さ15.2~16mm/1.437kg |
バッテリー駆動時間 | 最大11時間 |
Surface 3対抗のLTE対応デタッチャブル2-in-1「HP Spectre x2」
「HP Spectre x2」は、液晶ディスプレイを取り外すことでタブレットとしても使える12型の2-in-1ノートパソコンです。デザインはマイクロソフトの「Surface」にかなり似ていますが、タブレット背面のスタンドが板状ではなく棒状になっている点が異なります。液晶ディスプレイのサイズは12型で「Surface Pro 3」に近いのですが、解像度は1920×1280と「Surface 3」と同じ。CPUにSkylake世代のCore m3を搭載してきたあたり、「Surface Pro 3」と「Surface 3」のあいだを埋めるようなスペックを意識しているのでしょう。
LTEに対応している対応している点も「Surface 3」と同じですが、日本向けモデルがLTE対応になるかは不明です。またインターフェースとしてUSB type-Cを採用している点も特徴的。CPUとメモリー/ストレージ容量の異なる2種類のモデルが用意され、下位モデルの価格は約800ドル(約9万6000円)からとなっています。発売は11月8日を予定しています。
HP Spectre x2の主なスペック | |
OS | Windows 10 Home |
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CPU | Core m3-6Y30(0.9GHz)/Core m7-6Y75(1.2GHz) |
メモリー | LPDDR3 4GB/8GB |
グラフィックス | Intel HD Graphics 515(CPU内蔵) |
ストレージ | 128/256GB SSD |
ディスプレイ | 12型、1920×1280ドット、IPS、タッチ対応 |
インターフェース | USB type-C×2、microSDメモリーカードスロット、ヘッドホン出力 |
サイズ/重量 | 幅299.9×奥行き209×高さ7.87mm/834g(タブレット) |
バッテリー駆動時間 | 最大10時間 |
MacBook Airを強く意識した高品質な13.3型ノートパソコン「HP ENVY 13」
「HP ENVY 13」は、3200×1800ドット(QHD+)のいわゆる「3K」解像度に対応する13.3型ノートパソコンです。厚さは12.9mmで重量は約1.3kgと、とにかく薄くて軽いのが特徴的。ボディ全体にアルミニウムを採用しており、高級感が感じられます。
https://www.youtube.com/watch?v=DBeQjcnrZQQ
サイズ的にもデザイン的にも、MacBook Air13インチモデルの対抗機として位置づけているのは明白です。 実際に米HPの直販サイトでは、MacBook Air 13インチモデルとの比較データが掲載されています。
米国での発売日は10月18日を予定しており、価格は約850ドル(約10万2000円)からとのこと。
HP ENVY 13の主なスペック | |
OS | Windows 10 Home |
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CPU | Core i5-6200U(2.3GHz) |
メモリー | DDR3L 8GB |
グラフィックス | Intel HD Graphics 520(CPU内蔵) |
ストレージ | 128 SSD |
ディスプレイ | 13.3型、3200×1800ドット、IPS |
インターフェース | USB3.0×3、HDMI、メモリーカードスロット、ヘッドホン出力 |
サイズ/重量 | 幅326.3×奥行き226×高さ12.9mm/1.279kg |
バッテリー駆動時間 | 最大10時間 |
曲面ディスプレイ採用の34型オールインワン「HP ENVY 34 Curved All-in-One」
「HP ENVY 34 Curved All-in-One」は、アスペクト比が21:9で解像度3440×1440ドットの34型液晶ディスプレイを搭載した一体型デスクトップパソコンです。液晶ディスプレイがユーザーを包み込むように湾曲しているのが特徴で、迫力のある映像を楽しめます。ハリウッドの映画業界が利用するTechnicolorの認証済みで、発色の良さも保証されれています。
CPUはクアッドコアのCore i5-6400T(2.20GHz)でメモリーはDDR4 12GB(8GB+4GB)、ストレージには1TB HDDを採用しています。グラフィックス機能としてGeForce 960A(2GB)を搭載していますが、詳しい3D性能についてはいまのところ不明です。発売予定日は11月22日で、価格は約1800ドル(約21万6000円)からとなっています。
HP ENVY 34 Curved All-in-One の主なスペック | |
OS | Windows 10 Home |
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CPU | Core i5-6400T(2.20GHz) |
メモリー | DDR4 12GB |
グラフィックス | NVIDIA GeForce 960A(2GB) |
ストレージ | 1TB HDD |
ディスプレイ | 34型、3440×1440ドット、IPS |
インターフェース | USB3.0×4、USB2.0×3、HDMI出力、有線LAN、メモリーカードスロット、ヘッドホン出力 |
サイズ/重量 | 幅929.1×奥行き168.4×高さ466.5mm/13.5kg |
バッテリー駆動時間 | - |
タッチ対応の23.8型/27型オールインワン「HP ENVY 24 All-in-One」&「HP ENVY 27 All-in-One」
一体型デスクトップパソコンとしてはさらに23.8型の「HP ENVY 24 All-in-One」と27型の「HP ENVY 27 All-in-One」が発表されました。CPUはどちらもSkylake世代でクアッドコアのCore i5-6400T(2.20GHz)を採用し、メモリー容量は8GB、ストレージは1TB HDDである点も同じです。ただし27型モデルではグラフィックス機能としてAMD Radeon R7 A365(4GB)を採用している点と、解像度が1920×1080ドットの23.8型よりも高精細な2560×1440ドットとなっている点が異なります。発売日は11月1日からで、価格は23.8型モデルが約1000ドル(約11万9000円)、27型モデルが約1200ドル(約14万3000円)から。
HP ENVY 24 All-in-One/HP ENVY 27 All-in-Oneの主なスペック | |
OS | Windows 10 Home |
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CPU | Core i5-6400T(2.20GHz) |
メモリー | DDR3L 8GB |
グラフィックス | 23.8型:Intel HD Graphics 530(CPU内蔵)、27型:AMD Radeon R7 A365(4GB) |
ストレージ | 1TB HDD |
ディスプレイ | 23.8型:1920×1080ドット/27型:2560×1440ドット、IPS、10点マルチタッチ対応 |
インターフェース | USB3.0×4、USB2.0×3、HDMI入力、HDMI出力、有線LAN、メモリーカードスロット、ヘッドホン出力 |
サイズ/重量 | 23.8型:幅672.5×奥行き178.8×高さ420mm/8.48kg、27型:幅757.6×奥行き186.1×高さ465.8mm/13kg |
バッテリー駆動時間 | - |
900ドルの低価格なゲーミングノートPC「HP Pavilion 15 Gaming Notebook 」
「HP Pavilion 15 Gaming Notebook」は、グラフィックス機能として外付けGPUのNVIDIA GeForce GTX 950M(4GB)を搭載したゲーム向けのノートパソコンです。価格は約900ドル(約10万8000円)と、ゲーム用ノートパソコンとしては比較的リーズナブルな点が特徴と言えます。
ゲーム性能については、ドラクエ10レベルなら1920×1080ドットの最高品質でストレスなく楽しめるレベルです。FF14については最高品質でもプレー可能ですが、シーンによっては多少カクつくことがあるかもしれません。海外の大作ゲームなら、画質や解像度の調整が必要となります。
どんなゲームでも快適にプレーできるわけではありませんが、中規模クラスの3Dゲームなら問題なく楽しめるでしょう。このクラスの性能で10万円前後は、お得と言えるかもしれません。発売は11月8日を予定しています。
HP Pavilion 15 Gaming Notebookの主なスペック | |
OS | Windows 10 Home |
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CPU | Core i7-6700HQ(2.6GHz) |
メモリー | DDR3L 8GB |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX950M(4GB) |
ストレージ | 1TB HDD |
ディスプレイ | 15.6型:1920×1080ドット、IPS、タッチ対応 |
インターフェース | USB3.0×2、USB2.0×1、HDMI、有線LAN、メモリーカードスロット、ヘッドホン出力 |
サイズ/重量 | 幅384.5×奥行き261.1×高さ25.1mm/2.32kg |
バッテリー駆動時間 | 不明 |
人気の激安ノートPCがパワーアップ&新色追加!「HP Stream 11」
国内でも3万円を切る価格で人気を博した「HP Stream 11」に、バイオレットパープルの新色が追加されました。旧モデルと比べOSはWindows 10 Homeに刷新され、CPUはBay Trail世代のCeleron N2840からBraswell世代のCeleron N3050に変わっているほか、わずかではありますが軽量薄型化を実現しています。バッテリー駆動時間も8時間15分から10.5時間と長くなりました。
10月17日追記
米国の発表では、CPUは単に「Celeron」と表記されているだけでした。従来モデルと同じく、Celeon N2840が使われている可能性もありますので、訂正いたします。
旧モデルの「HP Stream 11」はここしばらく売り切れの状態が続き購入することができませんでしたが、ようやく購入できるようになるかもしれません。ちなみに13型の「HP Stream 13」も発表されていますが、液晶ディスプレイのサイズが13.3型になっただけで、そのほかのスペックは「HP Stream 11」と同じです。また教育機関向けに4GBメモリーや64GBストレージを選べる「HP Stream 11 Pro G2」(本体カラーがアッシュシルバー)も発表されています(米国内のみで発売されるようです)。
「HP Stream 11」と「HP Stream 13」の発売日は10月18日、価格は「HP Stream 11」が約200ドル(約2万4000円)、「HP Stream 13」が約230ドル(約2万8000円)となっています。
HP Stream 11の主なスペック | |
OS | Windows 10 Home |
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CPU | Celeron(※型番は不明) |
メモリー | DDR3L 2GB |
グラフィックス | Intel HD graphics |
ストレージ | 32GB eMMC |
ディスプレイ | 11.6型:1366×768ドット |
インターフェース | USB3.0×1、USB2.0×1、HDMI、microSDメモリーカードスロット、ヘッドホン出力 |
サイズ/重量 | 幅299.9×奥行き205.7×高さ18.2mm/1.17kg |
バッテリー駆動時間 | 最大10.5時間 |
スターウォーズ新作公開記念の特別モデル-「Star Wars Special Edition Notebook」
12月18日公開の映画「スター・ウォーズ フォースの覚醒」とコラボしたスペシャルモデル「Star Wars Special Edition Notebook」が11月8日に発売されます。価格は約700ドル(約8万4000円)から。フォースのダークサイドを意識したデザインを採用し、ストレージにはレアなコンテンツを豊富に収録しているとのことです。興味のある方は、以下のリンクから内容を確認してみてください。
リンク
- Star Wars Special Edition Notebook(米HP、英語)
Star Wars Special Edition Notebookの主なスペック | |
OS | Windows 10 Home |
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CPU | Core i5-6200U(2.3GHz) |
メモリー | DDR3L 6GB |
グラフィックス | Intel HD graphics 520 |
ストレージ | 1TB HDD |
ディスプレイ | 15.6型、1920×1080ドット、IPS |
インターフェース | USB3.0×2、USB2.0×1、HDMI、有線LAN、メモリーカードスロット、ヘッドホン出力 |
サイズ/重量 | 幅384.5×奥行き261.1×高さ25.1mm/2.3kg |
バッテリー駆動時間 | 不明 |
LTE対応でスタイラスペンが付属する8型タブレット「HP ENVY 8 Note」
「HP ENVY 8 Note」は、手書き入力用のスタイラスペンが付属する8型タブレットです。CPUはCherry Trail世代のAtom x5-Z8300(1.44GHz)で、現在のところメモリーやストレージ容量など細かいスペックは不明となっています。さらにモバイル通信機能としてLTE通信に対応しています。
オプションとして「HP ENVY Note Keyboard Folio」と呼ばれるキーボードが用意されており、8型のタブレットでありながら効率よく作業することが可能です。キーボードはタブレットのサイズに合わせずあえて大きめ(10インチサイズ)に作ってあるので、快適に利用できます。
米国での発売は11月8日からで、価格は本体とスタイラスペンのセットが329ドル(約3万9000円)、本体とスタイラス、キーボードのセットが429ドル(約5万1000円)となっています。
HP ENVY 8 Noteの主なスペック | |
OS | Windows 10 Home |
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CPU | Atom x5-Z8300(1.44GHz) |
メモリー | 不明 |
グラフィックス | Intel HD graphics |
ストレージ | 不明 |
ディスプレイ | 8型、1920×1200ドット、IPS |
インターフェース | microUSB2.0×1、microSDメモリーカードスロット、ヘッドホン出力 |
サイズ/重量 | 高さ7.7mm/363g |
バッテリー駆動時間 | 最大6.25時間 |
日本での発売は間もなく?
ということで、今回は米HPから発表されたホリデーシーズン向けの新モデルパソコンを紹介しました。日本では2014年秋冬モデルも2回に分けて発表されましたので、おそらく今年も追加で新モデルが発表されるでしょう。個人的にはモバイル用に「HP ENVY 13」が気になります。
日本国内で新モデルが発表された際には当サイトでも紹介する予定ですので、しばらくお待ちください。