2023年4月4日に、HP製モバイルノートPC『HP Pavilion Aero 13-be』の新モデルが発売されました。外観や基本機能は変わりませんが、CPU(APU)が従来のモバイルRyzen 5000シリーズから新型のモバイルRyzen 7000シリーズに変わったことにより、性能が向上すると思われます。
見た目では、天板のロゴが高級機で使われる「プレミアムロゴ」(写真左)に変わりました ※写真右は旧モデル
2022年4月発売の旧モデル『HP Pavilion Aero 13-be1000』 との主な違いは以下のとおり。CPU / OSの種類とメモリーの速度、バッテリー駆動時間が異なります。
新旧モデル比較
新モデル | 旧モデル |
---|---|
2023年4月発売 | 2022年4月発売 |
Windows 11 Home | Windows 11 Home(Ryzen 5) Windows 11 Pro(Ryzen 7) |
13.3インチ 1920×1200 IPS 非光沢 | |
Ryzen 7 7735U Ryzen 5 7535U |
Ryzen 7 5825U Ryzen 5 5625U |
8 / 16GB LPDDR5-6400 ※オンボード | 8 / 16GB DDR4-3200 ※オンボード |
256 / 512GB NVMe SSD | |
HDMI2.1、USB Type-A×2、USB Type-C(USB PD/映像出力対応)×1、ヘッドホン入力 | |
指紋センサー搭載 | |
幅298mm、奥行き209mm、高さ16.9~18.9mm / 約957g | |
最大12時間駆動 | 最大11時間駆動 |
このシリーズはキーボード右端に特殊キーが縦に並んでいます
もっとも大きな違いは、CPUがZen3世代のRyzen 5 5625U / Ryzen 7 5825Uから、Zen3+世代の Ryzen 7 7735U / Ryzen 5 7535Uに変わったことです。アーキテクチャとTDPが変わったことによりCPUの基本性能が向上しているほか、グラフィックス機能も大きくアップグレードしました。USB4についてはCPUの仕様的には対応できるはずですが、HP Pavilion Aero 13-be2000では対応していません。
モバイルRyzen 5000シリーズとモバイルRyzen 7000シリーズの違い
ベンチマークスコア集計サイト「PassMark CPU Benchmarks」によると、Ryzen 7 7735Uは非常に優秀なようです。薄型ノートPC / モバイルノートPC向けとしては、トップクラスの性能と言っていいでしょう。
ただしCPU性能は、機種によって大きく変わります。CPUの発熱を抑えるためにあえてパフォーマンスを落としている場合があるので注意してください。特に軽量薄型の機種ではその傾向が強く、HP Pavilion Aero 13-be2000でも一般的な平均値よりも低いスコアが出る可能性があります。とは言え前モデルよりは、性能が向上していると考えていいはずです。
CPU性能
CPU | PassMark CPU Mark Score |
---|---|
Ryzen 7 7735U |
21265
|
Core i7-1360P |
21213
|
Core i5-1340P |
20922
|
Ryzen 7 6800U |
20647
|
Ryzen 7 7730U |
19633
|
Ryzen 7 5825U |
18554
|
Core i5-1240P |
17520
|
Core i7-1260P |
17449
|
Ryzen 5 6600U |
17274
|
Core i5-1335U |
16573
|
Ryzen 5 7530U |
16444
|
Core i7-1355U |
16378
|
Ryzen 5 5625U |
15097
|
Core i7-1255U |
13927
|
Core i3-1315U |
13893
|
Core i5-1235U |
13706
|
Ryzen 3 7330U |
11856
|
Core i3-1215U |
11294
|
Intel N305 |
10428
|
Ryzen 5 7520U |
9771
|
Ryzen 3 7320U |
9289
|
Intel N95 |
5495
|
Intel N100 |
5404
|
※スコアはPassMark CPU Benchmarksによる集計値
グラフィックス機能のスペックは、前世代のモバイルRyzen 6000シリーズとあまり変わっていません。CPU性能が向上したぶん、グラフィックスのパフォーマンスも微増すると思われます。
HP Pavilion Aero 13-beについては、前モデルで使われていたVegaベースのRadeonと新モデルで使われているRDNA2ベースのRadeon 680Mとで、けっこうな性能差があります。新モデルでも、グラフィックス性能は大きく引き上げられているはずです。
GPUの性能差(DirectX 12)
GPU | 3DMark Time Spy Graphicsスコア |
---|---|
GTX 1650 |
3241
|
Radeon 680M(Ryzen 7 7735U) |
2290
|
Radeon 680M(Ryzen 7 6800U) |
2211
|
Iris Xe |
1528
|
Radeon (Ryzen 7 5825U) |
1204
|
※Ryzen 7 7735Uのスコアはスコアは3DMark公式サイトによる平均値。そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
価格は旧モデルと同額あるいは、新モデルのほうが安く販売されています。また記事執筆時点では旧モデルの納品に3週間以上かかるのに対し、新モデルは最短1週間程度(5営業日)で到着するとのこと。いま購入するなら、新モデルのほうがおすすめです。
ラインナップ
スペック | 価格 |
---|---|
Ryzen 5 5625U / 8GB / 256GB | 10万9000円 |
Ryzen 5 7535U / 8GB / 256GB | 10万9000円 |
Ryzen 5 5625U / 16GB / 512GB | 12万2000円 |
Ryzen 5 7535U / 16GB / 512GB | 11万9000円 |
Ryzen 7 5825U / 16GB / 512GB / Win11 Pro | 14万4000円 |
Ryzen 7 7735U / 16GB / 512GB / Win11 Home | 12万9000円 |
※4/4時点
ちなみに「11万円以上の購入で5%オフ」クーポンを利用すると、それぞれのモデルを6000円程度安く購入できます。Ryzen 5 / 8GBメモリーモデルでは11万円に達していないためクーポンを使えませんが、オプションを追加した合計額が11万円を超えればクーポンが有効化されます。たとえば1680円のリストレストを追加するとクーポンが使えるようになり、価格が10万5147円に下がるのでお得です。
クーポン利用時の価格
スペック | 価格 | クーポン価格 |
---|---|---|
Ryzen 5 7535U / 8GB / 256GB | 10万9000円 | - |
Ryzen 5 7535U / 16GB / 512GB | 11万9000円 | 11万3050円 |
Ryzen 7 7735U / 16GB / 512GB | 12万9000円 | 12万2551円 |
※5%オフクーポンはタイミングによっては使えない場合があります
HP Pavilion Aero 13-be2000は超軽量&高性能モバイルとしては価格が安く、いまなら納期も短くてすみます。発売されたばかりですが、いまが買いどきかもしれません。
発売直後でも高コスパ! ※写真は旧モデル
*
当サイトでは2~3万円台の格安ノートPCから高性能ノートPCまで、さまざまな最新モデルを検証・解説しています。記事の更新情報やお買い得情報を当サイトのツイッターアカウントでお知らせしているので、ぜひフォローをお願いします。
ツイッターでこまめブログをフォローする
関連記事