レノボからミニタワー型のデスクトップPC「Lenovo V55t Mini-Tower(2020)」が発売されました。APU(CPU)はAMD Zen2ベースのRyzen 4000Gシリーズ。最安モデルは税込4万8048円から。

Lenovo V55t Mini-Tower(2020)
標準モデルの値段
APU/メモリー/ストレージ/OS | 税込価格 |
---|---|
Ryzen 3 4300G/8GB/128GB SSD/Win10 Home | 4万8048円 |
Ryzen 5 4600G/8GB/256GB SSD/Win10 Home | 6万2150円 |
Ryzen 5 4600G/8GB/256GB SSD/Win10 Pro | 7万1874円 |
Ryzen 7 4700G/16GB/512GB SSD/Win10 Home | 8万7450円 |
※2020年11月22日時点
Lenovo V55t Mini-Tower(2020)には、値段の安い価格.com限定モデルが用意されています。購入に特別な条件は必要なく、公式サイトから普通に購入可能です。安く入手したい人には、こちらのほうがおすすめ。
価格com限定モデルの値段
APU/メモリー/ストレージ/OS | 税込価格 |
---|---|
Ryzen 5/8GB/256GB SSD/Win10 Home | 5万3900円 |
Ryzen 7/16GB/256GB SSD/Win10 Home | 7万8100円 |
※2020年11月22日時点、パーツカスタマイズ対応
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価格.com限定Ryzen7モデル
価格.com限定Ryzen5モデル
価格.com限定モデルではパーツを省略/ダウングレードすると、価格を大きく下げることができます。標準モデルよりも値引き額が大きく、必要最低限の構成(最小構成)に変更すると、元の値段よりもかなり安く購入可能です。
価格com限定モデルの最小構成時の値段
APU/メモリー/ストレージ/省略オプション | 税込価格 |
---|---|
Ryzen 5 / 8GB / 128GB SSD /メディアカードリーダー & マウス & キーボード | 3万8500円 |
Ryzen 7 / 8GB / 128GB SSD /メディアカードリーダー & マウス & キーボード | 4万9500円 |
※2020年11月22日時点

パーツをダウングレードすることで、購入価格を安く抑えられます
ダウングレードした状態でも使えますが、より快適に使うために別途購入したパーツを増設するといいでしょう。注文画面で上位パーツを選ぶより、アマゾンなどで購入したメモリーやSSDを自分で増設したほうが安くすみます。

Lenovo V55tの前面と背面
パーツカスタマイズを行なう際は、以下の点に注意してください。
増設予定ならメモリーは8GB×1を選ぶ
8GBメモリーのオプションとして「8GB×1」と「4GB×2」が用意されています。16GBへ増設する予定なら、「8GB×1」を選んでください。あと1枚8GBメモリーを増設するだけで、より高速なデュアルチャネルで利用できます。
メモリーを増設するつもりがないなら、「4GB×2」を選ぶといいでしょう。8GB×1よりも、4GB×2のほうが処理が高速化されるからです。
無線LAN&Bluetoothを追加するなら納期に注意
オプションとして用意されている無線LANアダプター(ワイヤレスLAN)を追加すると、PCを無線LAN環境に接続したり、Bluetotth機器を利用したりできます。
しかし現在は納期がだいぶ長く、このオプションを追加すると2ヵ月延長されるとのこと(2020年11月中旬時点)。早く入手したいなら無線LANなしで購入し、あとから自分でアダプターやワイヤレスカードを増設するといいでしょう。

無線LANを追加すると、納期が2ヵ月に延長されるので注意
SDカードを利用するならメディアカードリーダーは「あり」に
最小構成では「メディアカードリーダー」を省略しますが、これにより前面のSDカードリーダーが利用できなくなってしまいます。デジカメなどでSDカードを利用する場合は、残しておいたほうがいいかもしれません。
キーボードとマウスは安っぽい
付属のUSBキーボードとUSBマウスは、ほかに使えるものがまったくないなら残しておいたほうがいいでしょう。ただしモノとしてはかなり安っぽいので、使いやすいものを自分で購入したほうがいいと思います。

レノボ製品に付属のUSBキーボード

同じくレノボ製品に付属のUSBマウス
主なスペックは以下の表のとおり。基本のパーツ構成はカスタマイズで変更できます。パーツのランクを下げて値段を抑えたり、逆に上位パーツを選んでとことんパワフルな仕様に仕上げることが可能です。
Lenovo V55t Mini-Tower(2020)のスペック
OS | ・Windows 10 Home ・Windows 10 Pro |
---|---|
APU | ・Ryzen 3 4300G ・Ryzen 5 4600G ・Ryzen 7 4700G |
メモリー | 4~32GB (PC4-21300 UDIMM) ※スロット2基、最大32GB |
ストレージ | ・SSD ・SSD + HDD |
光学ドライブ | ・なし(標準モデルのみ) ・DVDスーパーマルチドライブ |
インターフェース | USB3.1 Gen1×2 (前面) USB2.0×4 (前面2+背面2) HDMI 1.4 VGA(D-sub15ピン) 有線LAN (1000BASE-T) マイク入力/ヘッドホン出力 音声関連端子 |
ドライブベイ | 3.5インチ×1 |
ワイヤレス通信 | ・なし ・Wi-Fi 5+Bluetooth |
拡張スロット | PCI Express x16 ×1 PCI Express x1 ×1 |
M.2スロット | 2(Wi-Fi用+ストレージ用) |
電源 | 180W |
幅×奥行き×高さ | 145×276×360mm |
重量 | 6.85kg |
付属品 | USBキーボード、USBマウス、電源ケーブルなど ※カスタマイズで省略可能 |
オフィス | ※オプション |
※2020年11月22日時点
APUとして使われているRyzen 4000Gシリーズは、「Renoir」ことZen 2アーキテクチャをベースにしたデスクトップPC向けです。2020年7月に発表されましたが、OEMでの供給のみであるため、これまで話題に上がる機会はあまりありませんでした。
Ryzen 4000Gシリーズのスペック
Ryzen 7 4700G | Ryzen 5 4600G | Ryzen 3 4300G |
---|---|---|
8コア / 16スレッド | 6コア / 12スレッド | 4コア / 8スレッド |
最大4.4GHz | 最大4.2GHz | 最大4.0GHz |
TDP 65W | ||
Radeon Graphics |
実際の性能は不明ですが、ThinkCentre M75q-2 Tinyで使われているRyzen PRO 4000GEシリーズよりもTDPが高いため、もしかするとパフォーマンスは若干上かもしれません。
ただ、これだけコア数の多いAPUを搭載したPCを3~4万円台で購入できるには非常にお買い得です。コスパの高さはThinkCentre M75q-2 Tinyに匹敵すると考えていいでしょう。
個人的に気になるのは、電源が180Wしかない点です。電源不要のグラボで利用できるのはGeForce GT 1030程度ですが、APU内蔵のRadeon Graphicsの性能がGT 1030を上回るかもしれません。となると、グラボでグラフィックス性能を大きく向上させることは不可能ということになります。
とは言え、 ゲームやプロクリエイター向けソフトを使わないのであれば問題ないでしょう。筆者はすでにRyzen 7モデルを注文しましたので、検証が終わりしだいレビューを公開する予定です。詳細については、それまでしばらくお待ちください。
※追記:実機レビューを公開しました
https://little-beans.net/review/v55t-2020/

到着後、検証が終わったらレビューを公開予定です
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価格.com限定Ryzen7モデル
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