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VAIO株式会社より、クリエイター向けの超高性能タブレット「VAIO Z Canvas」が発表されました。発売日は5月29日で、ソニーストアでは個人向けのカスタマイズモデルの予約販売が開始されています。これまでは最高性能のタブレットと言えばマイクロソフトの「Surface Pro 3」でしたが、「VAIO Z Canvas」の登場によって、その座を明け渡すことになりそうです。今回はふたつの高性能タブレットVAIO Z CanvasとSurface Pro 3について、性能にどれだけの差があるのかを解説します。
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「VAIO Z Canvas」と「Surface Pro 3」のスペックを比較
まずはそれぞれのスペックを確認してみましょう。Surface 3にはCPUやメモリー/ストレージ容量の異なる5種類のモデルが用意されています。それに対しVAIO Z Canvasでは店頭販売向けの標準仕様モデルとパーツ構成を選べるソニーストア限定販売のカスタマイズモデルが用意されています。それぞれの違いは以下の表のとおりです。
Surface Pro 3とVAIO Z Canvasの主なスペック | |||
製品名 | Surface Pro 3 | VAIO Z Canvas | |
---|---|---|---|
型番 | 標準仕様モデル(VJZ12A9AAF1S) | カスタマイズモデル(VJZ12A1シリーズ) | |
OS | Windows8.1 Pro Update 64bit | ||
CPU | Core i3-4020Y(1.5GHz)/Core i5-4300U(1.9GHz)/Core i7-4650U(1.7GHz) | Core i7-4770HQ(2.20GHz) | |
メモリ | 4GB(64/128GB SSDモデル)/8GB(256/512GB SSDモデル) | 8GB | 8/16GB |
グラフィックス | Intel HD Graphics 4200(Core i3)/Intel HD Graphics 4400(Core i5)/Intel HD Graphics 5000(Core i7) | Intel Iris Pro Graphics 5200 | |
ストレージ | 64/128/256/512GB SSD | 256GB SSD(SATA) | 1TB(512GB×2、PCIe 3.0 x4)、512GB(PCIe 3.0 x4)、256GB SSD(SATA) |
光学ドライブ | なし | ||
ディスプレイ | 12型、2160×1440ドット | 12.3型、2,560×1,704ドット | |
タッチパネル | ◯(マルチタッチ、デジタイザー内蔵) | ||
有線LAN | なし | 1000BASE-T対応 | |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac | ||
Bluetooth | Bluetooth 4.0 | ||
TV機能 | – | ||
センサー | 照度、加速度、ジャイロスコープ、電子コンパス | (表記なし) | |
Webカメラ | フロント500万画素/リア500万画素 | フロント:92万画素、リア799万画素 | |
主なインタフェース | USB3.0、Mini DisplayPort、microSD対応メモリーカードスロット | USB3.0×2、HDMI、Mini DisplayPort、有線LAN、SD/SDHC/SDXC対応メモリカードスロット、ヘッドホン出力 | |
バッテリ駆動時間 | 9時間(WiFi接続時) | 7.6時間(JEITA2.0) | 6.7~7.6時間(JEITA2.0) |
本体サイズ | 幅292×奥行き201.3×高さ9.1mm | 本体:幅301×奥行き213×高さ13.6mm、キーボード:幅301×奥行き213×高さ4.4mm | |
重量 | 800g | 本体:1.21kg、キーボード:340g | |
オフィス | Office Premium Home & Business | なし | |
主な付属品 | Surfaceペン | デジタイザースタイラス(ペン)、ペンホルダーなど | |
キーボード | 別売り(Surface Pro 3タイプカバー、サイズ:幅295×奥行き217×高さ4.8mm、重量295g) | 日本語配列、キーピッチ:19mm、キーストローク:1.35mm |
価格については、VAIO Z Canvasの標準仕様モデルで24万9800円(税別)となっています。VAIO Z CanvasのカスタマイズモデルとSurface Pro 3の価格については以下のとおり。
VAIO Z Canvasカスタマイズモデルの構成例と価格 | |
メモリー8GB+256GB SSD(SATA) | 24万9800円 |
---|---|
メモリー16GB+512GB SSD(PCIe 3.0 x4) | 31万9800円 |
メモリー16GB+1TB SSD(PCIe 3.0 x4) | 39万9800円 |
Surface Pro 3の価格 | |||
Core i3(4GBメモリー、64GB SSD) | 9万1800円 | ||
---|---|---|---|
Core i5(4GBメモリー、128GB SSD) | 11万1800円 | ||
Core i5(8GBメモリー、256GB SSD) | 13万9800円 | ||
Core i7(8GBメモリー、256GB SSD) | 16万4800円 | ||
Core i7(8GBメモリー、512GB SSD) | 20万2800円 |
CPU性能は段違いでVAIO Z Canvasが高い
VAIO Z Canvasは、CPUとしてCore i7-4770HQ(2.20GHz)を搭載しています。Surface Pro 3で使われているCPUはCore i3-4020Y(1.5GHz)とCore i5-4300U(1.9GHz)、そしてCore i7-4650U(1.7GHz)の3種類です。もっとも大きな違いは、VAIO Z CanvasがクアッドコアCPUを搭載しているのに対し、Surface Pro 3はデュアルコアのCPUを採用している点にあります。コアの数が多いぶん、CPUの処理性能はVAIO Z Canvasのほうが優れています。
CPU性能の違い | ||||
Core i7-4770HQ | Core i3-4020Y | Core i5-4300U | Core i7-4650U | |
---|---|---|---|---|
開発コード | Haswell(Crystal Well) | Haswell | ||
コア数/スレッド数 | 4/8 | 2/4 | ||
動作周波数 | 2.2GHz | 1.5GHz | 1.9GHz | 1.7GHz |
最大動作周波数 | 3.4GHz | – | 2.9GHz | 3.3GHz |
キャッシュメモリー | 6MB | 3MB | 4MB | |
TDP | 47W | 11.5W | 15W | |
グラフィックス | Intel Iris Pro Graphics 5200 | Intel HD Graphics 4200 | Intel HD Graphics 4400 | Intel HD Graphics 5000 |
さまざまなCPUのベンチマーク結果を掲載している「PassMark」によると、Core i7-4770HQのスコアは「9044」とのこと。Core i5-4300UやCore i7-4650Uと比べるとスコアは倍以上、Core i3-4020Yについては4倍以上の差がでています。なおこのスコアはさまざまなPCの結果を集計したもので、VAIO Z Canvasのスコアを表わしているわけではない点に注意してください。
持ち運びやすさはSurface Pro 3に軍配が上がる
続いて、それぞれの大きさと重さについて見てみましょう。フットプリント(接地面積)では、VAIO Z CanvasのほうがSurface Pro 3よりも9%程度大きくなっています。液晶ディスプレイのサイズが大きいぶん(VAIO Z Canvasは12.3型、Surface Pro 3は12型)、ある程度大きいのはやむを得ないでしょう。
ただしVAIO Z Canvasの高さは13.6mmと、タブレットとしては厚めです。iPhone 6を2台重ねた高さ(6.9×2=13.8mm)とほぼ同じ。それに対してSurface Pro 3は高さが9.1mmで、Windows 8.1タブレットとしては標準的な厚さになっています。
重量についてもSurface Pro 3のほうが410g軽く、持ち運びやすさの面でVAIO Z Canvasを大きく上回っています。キーボードを装着するとその差はより大きくなり、Surface Pro 3が携帯性の面で優っていることがわかります。
Surface Pro 3とVAIO Z Canvasのサイズと重量 | ||
Surface Pro 3 | VAIO Z Canvas | |
---|---|---|
サイズ | 幅292×奥行き201.3×高さ9.1mm | 幅301×奥行き213×高さ13.6mm |
重量 | 800g | 1210g |
キーボード装着時の高さ | 13.9mm | 18mm |
キーボード装着時の重量 | 1095g | 1550g |
VAIO Z Canvasはタブレットではありますがモバイルノートパソコン並みに重く、また厚さもそこそこあります。しかしこれはパソコンとしての高い性能を持っていることを考えると、やむを得ないことです。本来ならタブレットのような薄いボディに、消費電力の高いCPUを搭載することはありません。CPUが高い熱を発するため、内部をしっかり冷やさないとマシンが不安定になるからです。しかしVAIO株式会社独自の熱設計技術により、高熱を発するクアッドコアのCPUでも薄いボディに納めることができています。本体内部では冷却ファンを3つも使っているとのこと。これはけっこうスゴイ技術だと思います。
VAIO Z Canvasならドラクエ10やFF14も楽しめる!?
グラフィックス機能としては両モデルとも、CPUに内蔵されたGPU(iGPU)を利用します。 VAIO Z Canvasの内蔵GPUはIntel Iris Pro Graphics 5200で、Surface Pro 3はIntel HD Graphics 4200/4400/5000です。GPUのグレードはVAIO Z Canvasのほうが上で、ベンチマーク結果でも高い数値が出ています。
Intel Iris Pro Graphics 5200は、外付けGPU(dGPU)のGeforce GTX 850MやGeforce GTX 860Mと比べると性能はやや劣ります。しかしIntel HD Graphicsシリーズの倍以上の3D描画性能を持っているので、中規模クラスのゲームなら高い解像度でも問題なくプレーできるでしょう。たとえば国内で人気の「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン(ドラクエ10)」や「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア(FF14)」であれば、1920×1080ドットの標準画質でストレスなくプレーできるはずです。最高画質はちょっと厳しい可能性がありますが、そこそこの画質で楽しめるでしょう。
Surface Pro 3についてはグラフィックス性能がそれほど高くはないため、ゲームのプレーはおすすめしません。ある程度は動きますが、Surface Pro 3は排熱に問題があり3Dゲームのように負荷の高い処理を行なうとパフォーマンスが大きく低下するからです。
ペン入力の使い心地は同等レベル?
VAIO Z CanvasとSurface Pro 3は、どちらもペン入力に対応しています。両モデルともN-trig社製のデジタイザーを使用しているため、ハードウェア的な使い心地は同じレベルだと思われます。
ただしVAIO Z Canvasには筆圧感知ユーティリティが用意されており、あらかじめ設定を行なうことで、擬似的に1024段階の筆圧感知に対応できるとのことです。Surface Pro 3ではハードウェアで256段階ですので、細かな操作感についてはVAIO Z Canvasのほうが上かもしれません。
とは言うものの、筆者はペン入力にそれほどこだわりがなく、実際にVAIO Z Canvasに触ってみてもどれほど正確に反映されているのか実感できませんでした。普段から液晶タブレットを使っている人は、実機で確認してみたほうがいいでしょう。
ストレージはVAIO Z Canvasのほうが数倍速い
両モデルともストレージにはSSDを採用しています。ただしSurface Pro 3とVAIO Z Canvasの標準仕様モデルについては同じSATA接続ですが、VAIO Z Canvasのカスタマイズモデルで512GBまたは1TBのSSDを選ぶと、PCI Express 3.0 x4(PCIe 3.0 x4)接続のSSDが使われます。PCIe 3.0 x4接続はSATA接続よりも、アクセス速度がはるかに高速である点が特徴。実際にWindowsシステム評価ツール(WinSATA.exe)の結果を確認すると、シーケンシャルリードで「2326MB/秒」という結果が出ていました。
SATA接続のSSDでは高速タイプでも500MB/秒前後どまりです。そのことから考えると、VAIO Z CanvasのSSDはSurface Pro 3よりも数倍は速いと言えるでしょう。ただしSSDの容量が256GBですと同じですので、あくまでも大容量SSDの場合のみということです。
一般的なビジネス向けにはSurface Pro 3、クリエイティブな職種にはVAIO Z Canvas
VAIO Z Canvasは確かに高性能ですが、一般的なビジネスパーソンにとっては明らかにオーバースペックです。オフィス文書の作成やPDFの閲覧、ネットでの情報収集程度なら、Surface Pro 3のCore i3モデルで十分でしょう。多少重めのソフトを使う場合でも、Core i5モデルで問題ないはずです。
ではVAIO Z Canvasはどんな人向けかというと、趣味レベルではなく職業としてクリエイティブな作業を行なっている人向けではないかと筆者は考えています。いわゆる「クリエイター」と呼ばれる人たちですが、ほかに制作会社や広告代理店などクリエイターとやり取りしている人も含まれるでしょう。
VAIO Z Canvasは確かにタブレットとしては最高レベルの制作環境を実現できますが、あくまでも「タブレットとして」です。日常的に利用する制作環境としては、デスクトップパソコンや専用の周辺機器を用意した環境にはかないません。しかし打ち合わせやプレゼンなどのために制作物を持ち歩いたり、その場で修正するツールとしては最高の端末です。メインではなくサブの制作環境として、外出先へ持ち歩きたい人におすすめします。
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