Alienwareは(ほぼ)全モデルVRレディ!
ちょっと前の話なのですが、4/21に開催された「Dell ゲーミング PC イベント」に参加してきました。イベントの目玉は、Alienwareを使ったVR体験とのこと。正直なところVRコンテンツはもう何回も体験しているので(所有はしてないんですけど)目新しいわけではなかったのですが、そういえばAlienwareでは試してないなーということで参加したわけです。
イベントでは食事もごちそうになったのですが、あまりにもシャレオツ感満点で「オイチイ」という感想以外出てきませんでした。あと「キャビア」と言われてイクラが出てくると、日本人としてはモヤっとくるものがあります
会場には、デルのゲーミングPCが4種類設置されていました。
SLI対応のミドルタワー型デスクトップPC「ALIENWARE AURORA」
GTX 1060/1070対応の15.6型ゲーミングノートPC「Alienware 15」
GTX 960/Radeon R9 M470X搭載の小型ゲーミングPC「Alienware Alpha」
Inspiron 15 7000 ゲーミングもあったのですが、会場で撮影し忘れてしまいました。ちなみにこれは筆者検証時の写真
Alienwareシリーズはほかに、超巨大なオニギリ型デスクトップPC「Alienware Area-51」やゲーミングノートPCの「Alienware 17」および「Alienware 13」がラインナップされています。シリーズ全モデルのうちVRコンテンツを楽しむのに十分な性能を備えている、いわゆる「VRレディ」でない機種はAlienware Alphaだけ。しかしAlienware Alphaは外付けの「Alienware Graphics Amplifier」を使うことでデスクトップPC向けのグラフィックボードを使えますので、機材を追加すればVRレディとなります。
またVRレディなAlienware 13は上位モデルのみですが、この機種もAlienware Graphics Amplifierに対応していますので、条件付きでVRレディと考えられます。なので、Alienwareは(ほぼ)全モデルでVRコンテンツを楽しめるというわけですね。
ちなみにGTX 1050 Ti搭載のInspiron 15 7000 ゲーミングは「VRレディ」(90FPS以上)には達しないものの、筆者が過去に行なった検証では「VR可能」という評価が出ています。平均80FPSを超えてますので、まあなんとかというレベルかもしれません。
Inspiron 15 7000 ゲーミングではSteamVR Persormance Testで「VR可能」という評価でした
「VR Mark」では平均83.91FPS、Oculus Riftのテストで81FPSでした
装着感はOculus RiftよりもHTC Viveが好み
会場ではVR機器として、Oculus RiftとHTC Viveが用意されていました。このふたつを(ほぼ)同時に比べられる機会はあまりありません。ということでどちらも試してみたところ、使用感はHTC Viveのほうがよかったと思います。
Oculus Riftも悪くはないのですが、頭に触れる部分が硬く感じるんですよね。開発者版のDK2はそれほどではなかったと思うのですが、HTC Viveのほうが装着感はイイ感じです。
あとOculus Touchになんとなく違和感を感じてしまいます。特にあの丸い部分、あれは必要なんでしょうか。ゲームをプレーするという点ではHTC Viveのほうが好みですが、Oculus Riftについてはもう少し使い込んでみれば快適に感じるのかもしれません。
ノートPCでもVRコンテンツがヌルヌル動く!
肝心のVR体験についてなのですが、まずはCore i7搭載のALIENWARE AURORAで試してみました。ちなみに展示機はイジれなかったので、構成パーツは不明です(聞けばよかった)。
Alienware Aurora
体験したコンテンツは、Alienwareのスタッフが開発したオリジナルの「Alienware VR」というもの。遺跡のような場所で敵を倒しながら進み、隠された謎を解くことが目的です。プレー時間はおよそ7~8分程度。スムーズに進めば、5分くらいで終わります。
デルのオリジナルコンテンツ「Alienware VR」
ハイエンドなデスクトップPCだけあって、動きは超スムーズでした。頭を素早く動かしても、カクつくことなくスムーズに視界が移動します。またいつものセリフですが、臨場感がスゴイ! 下に落ちていくシーンでは、実際に落下しているような感覚を覚えるほどです。
次にAlienware 15でも試してみたのですが、こちらも動きがヌルヌルでした。ノートパソコンなので多少はカクつくのかなと思っていたのですが、描画は非常にスムーズです。ただ、もしかしたら画質が多少調整されているのかもしれません。
ロードバイクをVRで楽しめる「Zwift」
会場ではさらに、オンラインサイクリングコミュニティ「Zwift(ズィフト)」のデモも展示されていました。と言われてもなんのことかよくわからないかもしれませんが、要はこういうことです。
Zwift体験中の筆者
VRゴーグルを装着しながら自転車をこいでいます
VRゴーグルで見ている風景
そもそもZwiftは、サイクリンシミュレーターのようなものです。ロードバイクを漕ぐことで風景が変わり、速く漕ぐほどスピードアップしたかのように風景が流れていきます。
このZwiftがユニークなのは、ネットに接続することでほかZwiftプレーヤーと競争したり並走したりできる点です。このあたりが「コミュニティ」と呼ばれる所以でしょう。実は筆者は1年半以上前にZwiftを取材していたんですけど、いまはVRにも対応していたんですね。
VR化で臨場感は格段にアップしたんですけど、ひとつだけ気になることがあります。それは「汗をかきまくるので、ゴーグルが濡れてしまう」という点です。まあ、このあたりのことはどうしようもないですかね。将来ゴーグルがもっと小さくなれば、気にならなくなるかもしれません。
今後のVR/ARの盛り上がりに備えるべき!?
イベントではさらに、世界のゲーミング市場に関する話なども伺えました。特に興味深かったのは、電通で長年VRに関わってきた足立氏のお話です。いまはVRが盛り上がっていますが、今後はAR市場も大きくなっていくとのこと。筆者は非常に感銘を受けまして、イベント終了後にVR/AR/MR関連のKindle本を3冊購入しました。
突然ですが、ここで会場で振る舞われたケーキの写真をどうぞ
正直なところ筆者はVRについては様子見だったのですが、イベントに参加したことでVR環境を揃えたいと思うようになりました。特にPC系ブログを運営している以上、そろそろ手に入れておかないと乗り遅れてしまうかもしれません(すでに遅れてるかも)。
また今年はマイクロソフトの「HoloLens」互換機がリリースされる予定ですので、さらに市場が大きくなるかもしれません。ちなみにデルからも、発売されるとのこと。
そんなわけで、あらためてVRの可能性を感じられたイベントでした。VRを楽しむには高いスペックのPCが必要となるのですが、筆者所有のGTX 960じゃパフォーマンス不足なんですよね。GTX 1070あたりを購入するか、もしくはVRレディなAlienwareを購入するか。前向きに検討したいと思います。
リンク
- ALIENWAREシリーズTOP
(デル公式サイト)