ここ2~3年「VR」がなにかと話題で毎年のように「今年はVR元年!」と言われ続けてきましたが、2016年となって各種デバイスが正式に発売され、ようやく真の意味での「VR元年」を迎えたような気がします。
2016年4月発売の「HTC Vive」
2016年3月発売の「Oculus Rift」 ※写真は開発者向けの「Oculus Rift DK2(Development Kit 2)」
またGeForce GTX 1080/1070がリリースされたことで、VRコンテンツをストレスなく楽しめる環境が整いました。それを受けて、コンテンツも続々と登場しています。まだ値段はそれなりに高いものの、VRを本格的に楽しめる時代に突入したと言っていいでしょう。
今後さまざまな分野での応用が期待されるこのVRという技術。先日行なわれたドスパラの製品展示会で筆者も体験してきましたので、その様子をレポートします。
ドスパラでHTC ViveのVRを体験
VRデバイスとしてはOculus Riftのほうが先に発売されましたが、現時点ではHTC Viveのほうが盛り上がっているように見えます。各PCショップでの取り扱いが始まったのが影響しているのでしょうか。これから「PlayStationVR」が発売されればまた違う盛り上がりを見せるのでしょうけれども、いまはHTC Viveが人気のようです。
今回はドスパラのVR体験コーナー「ドスパラVRパラダイス」でHTC Viveを試しました。新しい機器ということで興味のある方が多いらしく、体験予約はすぐ埋まってしまうようです。興味のある方は、以下のフォームから予約されてみてはいかがでしょうか。
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HTC ViveではVRゴーグルとふたつのコントローラー、そしてふたつのベースステーションを利用します。ちょっと気になるのは、ベースステーションの設置にそれなりのスペースが必要となる点です。最大5m四方の空間を自由に歩き回れるようになるのですが、これを活用するには歩き回れるほどのスペースが必要となります。歩かないのならそれほどの広さは必要ではないかもしれませんが、筆者の自宅では少々厳しいのではないかと感じました。
HTC Viveを試すことができる「ドスパラVRパラダイス」の体験エリア
体験エリアの右前方と左後方に、動きを察知するベースステーションが設置されていました
筆者は普段メガネを着用しているのですが、メガネを付けたままでもVRゴーグルを利用することができます。多少圧迫感はあるかもしれませんが、ゴーグルのベルトはゆるめたり締めたりすることができるので、気にならない程度に固定するといいでしょう。
VRゴーグルの内側はこんな感じ
またVRゴーグルはケーブルで接続されていますので、引っ張りすぎたり足を引っ掛けないように注意する必要がありそうです。
HTC Viveを体験中の筆者。コントローラーはワイヤレスですが、VRゴーグルはケーブルに接続されています ※別の会場で撮影した写真です
臨場感がハンパないVRコンテンツ
心配な点はいくつかあるものの、VRコンテンツはそれを補って余りあるほどの魅力を持っています。もうとにかく、臨場感がスゴイのひと言です。なんというか、新しいゲームの幕開けを感じさせるものでした。
まずはじめに試したのは、海のなかを探索する「theBlu」です。このコンテンツにはいくつかのデモがあるのですが、今回は目の前にクジラが迫ってくるデモを体験しました。
海中探索が可能な「theBlu」
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沈没船の上に立っているという設定で、周りを見渡すと魚が泳いでいるのが見えます。目の前に近づいてくることもあり、手を伸ばせば届きそうなくらいでした。また巨大なクジラがゆっくりと近づいてくる様子は迫力満点です。
続いて試したのは、ゾンビなどのモンスターと戦う「The Brookhaven Experiment」です。暗闇のなかゾンビがうめき声をあげながら近づいてくるのですが、どこから近づいているのか全方位見渡して探さなければなりません。ふと振り返ったとき、目の前にゾンビがいたときの衝撃ときたら!
モンスターと戦うサバイバルシューティング「The Brookhaven Experiment」
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そのほかにも、自分の周りに光の線を描ける「Tilt Brush」やさまざまなミニゲームを楽しめる「The Lab」なども用意されていました。どれかひとつでも体験してみると、これからゲームは大きく進化するだろうという予感を感じるはずです。
VRコンテンツをストレスなく楽しむには、高いパフォーマンスのPCが必要とのこと。ドスパラの方にうかがったところ、現時点ではCore i7+GTX 1080搭載の「GALLERIA ZG」がベストということでした。ちなみにGTX 1080のVR性能は、従来のGPUに比べて3倍程度とのことです。映像がカクつくようではVRの魅力が大きく減ってしまいますので、やはり高性能な環境を用意したほうがいいでしょう。
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PCケースはミドルタワー型
マザーボードは「ASRock H170」
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