デルAlienware x15 R1(2021年モデル)レビュー:第11世代+RTX30搭載のハイエンドな15.6インチゲーミングノートPC

Alienware x15 レビュー

デルのAlienware x15は、第11世代CoreプロセッサとGeForce RTX 30 Laptopシリーズを搭載するゲーミングノートPCです。グレード的にはミドルハイ~ハイエンド向けで、非常に高いスペックが特徴。また本体がとてもスリムですが、優れた冷却性能によって高いパフォーマンスを実現しています。

Alienware x15

Alienware x15 R1

この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。

スペック

OS Windows 11 Home / Pro または Windows 10 Home / Pro
ディスプレイ 15.6インチ 非光沢 タッチ非対応
パネル 1920×1080 360Hz / 2560×1440 240Hz
CPU Core i7-11800H / Core i9-11900H
メモリー 16 / 32GB DDR4-3200
ストレージ 512GB~2TB SSD ※デュアル可
グラフィックス RTX 3070(8GB)/ RTX 3080(8GB)
通信 Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0、有線LAN(Type-C アダプター使用)
インターフェース USB3.2 Gen1(フルサイズ)×1、USB3.2 Gen2 Type-C(USB PD / 映像出力対応)×1、Thunderbolt 4(USB PD / 映像出力対応)×1、HDMI2.1、マイク入力/ヘッドフォン出力
生体認証 なし
サイズ / 重量 幅359.7×奥行き277.25×高さ15.9または16.3mm / 約2.27~2.36kg
バッテリー 86WHr ※駆動時間は非公開

本体デザイン

Alienware x15

Alienware x15の外観

Alienware x15 フォルム

高性能CPU&GPU搭載でも、驚くほどスリム。見た目は普通のノートPCと変わりません

Alienware x15 本体カラー

本体カラーはルナホワイト(シルバーホワイト)。実際の色合いは白に近い薄いグレーです。耐久性クリアコーティング処理済み

Alienware x15 LED

天板のエンブレムと背面部分にLED。発光色は標準収録ユーティリティーで変更できます

Alienware x15 背面

背面のLEDが明るすぎて、端子の位置がわかりづらく感じます ※上が点灯時で下が消灯時

Alienware x15 ヒンジ

ヒンジが内部に埋め込まれたデル独特のデザイン

Alienware x15 キーボード面

キーボード面はブラック

Alienware x15 電源ボタン

電源ボタンはAlienwareシリーズのシンボルであるエイリアンマーク。電源オン時にはLEDが点灯します

Alienware x15 バックライト

個別のキーに光を割り当てられるPer Key RGBバックライト。かな文字プリントだけ光らない仕様です

Alienware x15 ベゼル

上部と左右のベゼルは細め。ヒンジが大きいため、一般的な15.6インチタイプよりも目線がやや高めです

Alienware x15 インターフェース

インターフェース構成。左右側面には電源来なくターとヘッドホン端子のみ。主要なものは背面に設置されています

Alienware x15 有線LAN

付属のType-Cアダプターで有線LANを利用可能

Alienware x15 電源アダプター

付属の電源アダプターは240Wの丸口タイプ。重さは640g

Alienware x15 スピーカー

スピーカーは底面の手前側。写真では両脇スリットの上部あたり

Alienware x15 吸気口

キーボード両脇のスリットはスピーカー-ではなく吸気口

Alienware x15 排気口

排気口は本体側面と背面部分

Alienware x15 排気口

ヒンジ部分にも排気用のスリット

Alienware x15 底面

底面部には大きな吸気口。さまざまな箇所に通気口が設けられており、エアフローを強く意識して作られていることがわかります

サイズと重量

Alienware x15 サイズ

本体サイズは幅359.7mm、奥行き277.25mm

Alienware x15 大きさ

A4ノート(ピンク)とB5ノート(ブルー)とのサイズ比較。一般的な15.6インチタイプよりもかなり大きいのですが、これは背面部分が突出しているため

Alienware x15 厚さ

試用した360Hzモデルの厚さは実測で15.8mm。モバイルノートPC並みの薄さです

Alienware x15 背面

本体背面。底面部のゴム足を含めた高さは20.3mm。これでも十分極薄レベル

Alienware x15 重さ

重さは実測で2.307kg。ゲーミングノートPCとしては標準的な重さです

ディスプレイについて

Alienware x15 ディスプレイ

画面サイズは15.6インチ。解像度は1920×1080ドットのフルHDと2560×1440ドットのWQHD

Alienware x15 リフレッシュレート

リフレッシュレートは165Hz / 240Hz / 360Hzの3種類

Alienware x15 リフレッシュレート

360Hz(左)と60Hz(右)の動きの違い。60Hzでは前後のコマの動きが荒いのに対して、360Hzではとても細かく動いていることがわかります

Alienware x15 リフレッシュレート

ただし実際のところ360 FPS(360Hz)で動くタイトルは少なく、今回実際に検証できたのは270FPS程度でした。正直なところ、筆者の眼には240Hzとの違いがわかりません

Alienware x15 映像品質

色域はフルHDモデルが公称値でsRGB 100%、WQHDモデルがDCI P3 99%。フルHDモデルは自然な色合いですが、sRGB 100%にありがちな赤みの弱さを感じます

Alienware x15 明るさ

明るさはフルHDモデルが300nit、WQHDモデルが400nit。ゲームには問題ない明るさです

キーボードについて

Alienware x15 キーボード

キーボードはテンキーなし。日本語配列と英字配列が用意されていますが、現在公式サイトでは英字配列しか選択できません

Alienware x15 キーボード

ゲームではほとんど使わないテンキーの代わりに、マイク/スピーカーのコントロールキーを用意。文章入力では押し間違いがあるかもしれませんが、ゲームにはとても便利です

Alienware x15 タイプ感

キーピッチは19mmで、キーストロークは1.5mm。クリック感はやや固く、手応えはしっかりしています。キートップは指紋の跡が少し目立ち気味

Alienware x15 キーロールオーバー

全キーの同時押しを認識可能なNキーロールオーバー仕様&アンチゴースト対応。すべてのキーを押したわけではありませんが、このパターンはほぼNキーロールオーバー相当です

Alienware x15 タイプ音

キーのクリック感が固いぶん、わずかな力でもタイプ音がカタカタと聞こえます。と言ってもうるさく感じるほどではありません。どちらかと言えば静かなほうです

ベンチマーク結果

試用機のスペック

CPU Core i7-11800H
メモリー 32GB
ストレージ 512GB NVMe SSD
グラフィックス RTX 3070 (8GB)
最大グラフィックスパワー 110W

※ベンチマークテストはWindows 11の電源プランを「バランス」に設定した上で、標準収録ユーティリティー「Alienware Command Center」の「Thermal」を「最高速」に変更して実施しています

※ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります

CPU性能

CPUとしては、第11世代のCore i7-11800H / Core i9-11900Hが使われています。Core i7-11800H搭載の試用機でCPUベンチマークテストを行なったところ、同じCPUの平均値を大きく上回る優秀な結果が出ました。おそらく本体の冷却性能が高めたことで、十分なパフォーマンスを引き出しているのでしょう。

ただしそれでも、最新の第12世代Core i7-12700H(14コア:Pコア6+Eコア8)のほうが高いスコアが出ています。CPUをパフォーマンスを重視するなら、第12世代Coreプロセッサ搭載のNew Alienware x15 R2を検討してみてください。

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New Alienware x15 R2ゲーミング ノートパソコン

CPUの性能差 (マルチコア性能)

CPU CINEBENCH R20 CPUスコア
Core i7-12700H
6511
Alienware x15 R1(Core i7-11800H)
5317
Ryzen 9 5900HX
5025
Core i9-11900H
4969
Core i7-11800H
4736
Ryzen 7 5800H
4681
Ryzen 7 5800U
3829
Ryzen 7 5700U
3512
Core i5-11400H
2992
Ryzen 5 5500U
2817
Core i7-1185G7
2301
Core i7-11370H
2285
Core i5-1135G7
2063
Ryzen 3 5300U
2010
Core i7-1165G7
1963
Core i3-1115G4
1314

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

グラフィックス性能

グラフィックス機能としてはミドルハイ(アッパーミドル)のRTX 3070と、ハイエンド向けのRTX 3080が用意されています。RTX 3070搭載の試用機で3Dベンチマークテストを行なったところ、同じGPUの平均値を超える優れた結果が出ました。おそらくCPUとして使われているCore i7-11800Hの高いパフォーマンスが影響しているのでしょう。非常に優秀な結果ですが、上位のRTX 3080であれば、さらに高いスコアを期待できます。

GPUの性能 (DirectX 12、WQHD)

GPU 3DMark Time Spy Graphicsスコア
RTX 3080
11612
Alienware x15 R1(RTX 3070)
10308
RTX 3070
9707
RTX 2080
9599
RTX 3060
8297
RTX 2070
7660
RTX 2060
5860
GTX 1660 Ti
5626
RTX 3050 Ti
5207
RTX 3050
4426
GTX 1650 Ti
3686
GTX 1650
3178
Iris Xe (Core i7)
1250
Radeon (Ryzen 7)
1000

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

GPUの性能 (DirectX 11、フルHD)

GPU 3DMark Fire Strike Graphicsスコア
RTX 3080
28274
Alienware x15 R1(RTX 3070)
26399
RTX 3070
25161
RTX 2080
25078
RTX 3060
21476
RTX 2070
20037
RTX 2060
15685
GTX 1660 Ti
14451
RTX 3050 Ti
13528
RTX 3050
11051
GTX 1650 Ti
10123
GTX 1650
8758
Iris Xe (Core i7)
4486
Radeon (Ryzen 7)
3384

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

レイトレーシング性能もなかなか優秀です。タイトルによっては、美しい映像を堪能できるでしょう。

GPUの性能 (レイトレーシング)

GPU 3DMark Port Royal Graphicsスコア
RTX 3080
7148
Alienware x15 R1(RTX 3070)
6175
RTX 3070
5957
RTX 2080
5675
RTX 3060
4909
RTX 2070
4498
RTX 2060
3330
GTX 1660 Ti
1487
RTX 3050 Ti
585
RTX 3050
537

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

PCを使った作業の快適さ

PCMark10は、PCを使った作業の快適さを計測するベンチマークテストです。一般的な作業を想定しているため、テストでは比較的軽い処理が行なわれています。各テストの傾向としては「Essentials」(一般利用)ではCPUのシングルコア性能やストレージ性能、「Productivity」(ビジネス利用)ではCPUのマルチコア性能とメモリー性能、「Digital Contents Creation」(コンテンツ制作)ではCPUとストレージ、GPU性能が強く影響するようです。

CPU / GPUともに高性能な試用機では、非常に優れた結果が出ました。特にコンテンツ制作のテストは断トツのスコアです。ゲームだけでなく、さまざまな用途で活用できます。

PCMark 10ベンチマーク結果

テスト スコア
Essentials
(一般的な利用)
目標値:4100
AW x159762
DX-T79784
IdeaPad9925
Ins16p9667
raytrek9418
Productivity
(ビジネス利用)
目標値:4500
AW x158697
DX-T76630
IdeaPad9276
Ins16p8530
raytrek7927
Digital Contents Creation
(コンテンツ制作)
目標値:3450
AW x1510600
DX-T74840
IdeaPad6814
Ins16p8109
raytrek8486

※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの

比較機のスペック

THIRDWAVE DX-T7 Core i7-1165G7 / 16GB
IdeaPad Slim 560 Pro Ryzen 7 5800H / 16GB / GTX 1650
Inspiron 16 Plus Core i7-11800 / 16GB / RTX 3050
raytrek R5-CA Core i7-10875H / 16GB / RTX 3060

駆動音

駆動音(排気音やファンの回転音)は通常利用時には気になりませんが、高い負荷がかかっているときや高パフォーマンス設定にしているときは大きく聞こえました。爆音とまではいきませんが、気になる場合はパフォーマンス設定を下げるなどの対策を行なったほうがいいでしょう。

駆動音の計測結果

電源オフ 37.2dBA
「Thermal」を「バランス」待機時 37.3dBA ほぼ無音
「Thermal」を「バランス」高負荷時 52.6dBA 排気音がけっこう大きく、高音域のファンの回転音も聞こえる。ヘッドセットをすれば気になるほどではなく、部屋の外にもあまり聞こえない
「Thermal」を「最高速」 53.6dBA 同上

ゲーム性能

RTX 3070搭載モデルであれば、重量級タイトルでも最高画質で平均60 FPS程度で楽しめます。RTX 3080であれば、より高いFPSで楽しめるでしょう。

人気のバトロワ系FPS / TPSについては、軽いタイトルで画質を下げれば250~300FPSあたりで楽しめそうです。

FF15ベンチ (重い / DX11)

FF15ベンチ

画質 スコア / 評価
高品質 9340 / 快適
標準品質 12705 / とても快適
軽量品質 14563 / とても快適

※1920×1080ドットの結果。スコアが6000以上で「快適」

GPU FF15ベンチのスコア目安(高画質)
RTX 3080
12484
RTX 2080
9427
RTX 3070
9067
RTX 3060
7792
RTX 2070
7530
RTX 2060
5584
GTX 1660 Ti
5605
RTX 3050 Ti
4855
RTX 3050
4122
GTX 1650 Ti
3801.5
GTX 1650
3472.5
Iris Xe (Core i7)
1347
Radeon (Ryzen 7)
1027

※スコアは当サイト計測値の平均

FF14ベンチ:暁月のフィナーレ (やや重い / DX11)

FF14ベンチ

画質 スコア / 平均FPS
最高品質 17642 / 124.6 FPS
高品質 17800 / 125.6 FPS
標準品質 18106 / 127.1 FPS

※1920×1080ドットの結果。平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

GPU FF14ベンチのFPS目安(最高画質)
RTX 3080
134
RTX 2080
130.8
RTX 3070
126.6
RTX 3060
119.2
RTX 2070
109.1
RTX 2060
90.3
GTX 1660 Ti
95.15
RTX 3050 Ti
92.5
RTX 3050
76.3
GTX 1650 Ti
69.65
GTX 1650
63.05
Iris Xe (Core i7)
17.2
Radeon (Ryzen 7)
17.9

※スコアは当サイト計測値の平均

ファークライ6(ちょっと重い / DX12)

ファークライ6

 レイトレ無効

設定 平均FPS / 最小FPS
最高 98 FPS / 79 FPS
103 FPS / 84 FPS
112 FPS / 89 FPS
121 FPS / 96 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

レイトレ有効

設定 平均FPS / 最小FPS
最高 75 FPS / 62 FPS
80 FPS / 66 FPS
84 FPS / 72 FPS
105 FPS / 88 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

サイバーパンク2077 (重い / DX12)

サイバーパンク2077

画質 / DLSS 平均FPS / 最低FPS
ウルトラ / オフ 73.1 FPS / 49 FPS
高 / オフ 79.1 FPS / 53.9 FPS
レイトレーシングウルトラ / 自動 55.5 FPS / 40.4 FPS
レイトレーシング中 / 自動 64.8 FPS / 45.5 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

GPU ゲーム中のFPS目安(最高画質、レイトレオフ、DLSS有効)
RTX 3080
68.8
RTX 3070
74.5
RTX 3060
77.7
RTX 2060
41.5
RTX 3050 Ti
55
GTX 1650 Ti
18.2
GTX 1650
16.8

※スコアは当サイト計測値の平均

アサシン クリード ヴァルハラ (重い / DX12、DLLS非対応)

アサシン クリード ヴァルハラ

画質 平均FPS / 最低FPS
最高 81 FPS / 40 FPS
高+ 87 FPS / 43 FPS
92 FPS / 43 FPS
109 FPS / 52 FPS
126 FPS / 80 FPS

※DLSS非対応、平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

GPU FPS目安(最高画質)
RTX 3080
74
RTX 3070
68
RTX 3060
63
RTX 3050 Ti
35
RTX 3050
21
GTX 1650 Ti
22

※スコアは当サイト計測値の平均

Forza Horizon 5(DX12、やや重い)

Forza Horizon 5

画質 平均FPS
エクストリーム 82 FPS
最高 94 FPS
130 FPS
141 FPS
162 FPS
最低 193 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安、中画質以下はレイトレ無効

エーペックスレジェンズ(やや軽い / DX11)

エーペックスレジェンズ
画質 平均FPS / 最低FPS
最高画質 188.1 / 124.5 FPS
最低画質 277.3 / 148.2 FPS

※1920×1080ドットの結果。平均60 FPS以上が快適に遊べる目安。射撃訓練場は対戦プレーよりもFPSが大きく向上します

値段は高いけど満足感も高い

Alienware x15

全体的に品質の高い機種です。特に本体の薄さは特筆すべきレベル。はじめて実機を手にしたときは、思わず「なんじゃこりゃ」と言ってしまったほどです。さらにNキーロールオーバーのキーボードや高リフレッシュレート対応のディスプレイなど、ゲームを快適に楽しむための機能もキッチリ押さえています。手に入れたときの満足感は非常に高いでしょう。

ただしそのぶん、値段はかなり高めです。記事執筆時点ではCore i7-11800H / RTX 3070モデルで27万円台、RTX 3080モデルでは30万円を超えます。第12世代搭載のR2ではRTX 3060モデルで30万円超、Core i9 / RTX 3080 Tiの組み合わせなら約50万円です。正直なところそこまで払うべきかどうか判断が難しいのですが、金額が購入障壁でないならアリではないでしょうか。

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