Dynabookのdynabook AZ66は、16.1インチのフルHDディスプレイを搭載するノートPCです。一般的な15.6インチよりも画面がやや大きいので、文字やメニューなどが見やすい点がポイント。小さな文字が読みづらい人におすすめします。
今回使用したdynabook AZ66M(2020年春モデル)
daynabook AZ66Mのスペック
OS | Windows 10 Home |
---|---|
画面サイズ | 16.1インチ |
解像度 | 1920×1080 (60Hz) |
CPU | ・Core i7-10710U ・Core i7-10510U |
メモリー | 16GB |
ストレージ | ・1TB SSD ・512GB SSD+1TB HDD ・256GB SSD+1TB HDD |
グラフィックス | UHD |
LTE | 非対応 |
堅牢性テスト | - |
色域 | ※表記なし |
幅×奥行き | 379×256.5mm |
厚さ | 23.7mm |
重量 | 約2.4kg |
バッテリー | 約9時間 |
※2021年1月5日時点。構成は変更される場合があります
本体カラー | サテンゴールド |
---|---|
画面の表面 | 非光沢 |
パネルの種類 | IPS |
タッチ / ペン | - |
光学ドライブ | ブルーレイディスクドライブ |
テンキー | あり (4列) |
有線LAN | 1000Mbps |
無線LAN | Wi-Fi 6 (11a/b/g/n/ac/ax) |
Bluetooth | 5.0 |
USB3.1 | - |
USB3.0 | 3 |
USB2.0 | - |
USB Type-C | 1(USB3.1 Gen1) |
Thunderbolt 3 | - |
メモリーカード | SD |
HDMI | 1 |
VGA (D-sub15) | - |
DisplayPort | - |
Webカメラ | 92万画素 |
顔認証カメラ | - |
指紋センサー | - |
付属品 | ACアダプターなど |
オフィス | Office Home & Business 2019 |
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。
この記事の目次
- ▶スペック
- ▶デザインと使いやすさ
- ▶ベンチマーク結果
- ▶まとめ
※2021年1月5日時点
限定割引販売中
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デザインと使いやすさ
外観について
dynabook AZ66Mは上品で落ち着きのあるデザインです。本体は樹脂(プラスチック)製ではあるものの、仕上がりの影響でいかにもな安っぽさは感じられません。ただディスプレイが標準的な15.6インチよりも大きいため、本体もそれなりに大きく感じます。
サテンゴールドの本体カラー。ボディの素材は樹脂
天板は光沢仕上げで、若干派手な印象を受けました
パームレストはサテンゴールドで、キーはホワイト
ベゼル幅は左右11.3mm、上部15.9mm、下部17.3mm。やや太めですが色がホワイトなので、圧迫感はありません
排気口はこの部分
底面部はホワイト
底面部のカバーを外すことでメモリーの交換が可能
接地面積は幅379×奥行き256.5mm
幅364×奥行き257mmnoB4サイズ(黄色い部分)よりもわずかに大きめ
15.6インチノートPCよりもひと回り大きめです
厚さは実測で23.5mm、底面部のゴム足を含めた設置時の高さは25.4mm。かなり厚く感じます
背面
前面
重量は実測で2.224kg
付属の電源アダプターは177g
ディスプレイについて
ディスプレイのサイズは16.1インチ。一般的な15.6インチよりもわずかに大きめです。そのぶんデスクトップの文字が大きく表示されるので、読みやすく感じました。色合いは自然ではあるもののやや暗く、鮮やかさもほどほど。と言っても色味を重視するプロクリエイター以外なら普通に使えるでしょう。
デスクトップの文字の大きさは2.2~3mm程度(スケーリング150%)。新聞よりも少し小さいのですが、一般的な15.6インチノートPCよりも大きく表示されます
ディスプレイの表面は光沢なしのノングレア
色合いは自然ですが画面がわずかに暗いため、鮮やかには感じられませんでした
作業には支障のない明るさ
コントラストはやや低めです
キーボードについて
キーボードは、バックライト非対応で日本語配列です。配列は標準的ですが、Enterキー周辺で一部のキーが小さく作られています。タイプ感はしっかりとしていますが、そのぶんタイプ音がやや大きめ。うるさくはありませんが、静かな場所では気になるかもしれません。
Enterキー周辺の配列
キーピッチは19mmで、キーストロークは1.5mm
キーを押した瞬間のクリック感がやや固め。入力時にわずかなブレが感じられます。タイプ音は軽めのタッチでも少し大きく聞こえました
インターフェースについて
周辺機器接続用のインターフェース類は、USB端子が合計4ポートでうち1ポートがType-C。あとは映像出力用のHDMIと、有線LAN、ヘッドホン端子、SDカードスロットなどが用意されています。またDVDやブルーレイの再生と書き込みが可能な光学ドライブを搭載。スタンダードノートPCとしては、十分な構成です。
DVDとブルーレイの再生と書き込みが可能なブルーレイディスクドライブを搭載
Type-C端子の機能
USB PD 18W充電 | ○ |
---|---|
USB PD 30W充電 | ○ |
USB PD 45W充電 | ○ |
USB PD 65W充電 | ○ |
USB PD 100W充電 | ○ |
映像出力 | ○ |
スピーカーはキーボード上部。音はクリアーでサラウンド感も上場です。低音域がやや物足りなく感じるものの、ノートPCとしては高音質
ベンチマーク結果
※ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります
CPU性能
dynabook AZ66/MではCPUとして第10世代のCore i7-10710U(6コア)またはCore i7-10510U(4コア)が使われています。Core i7-10710U搭載の試用機でCPU性能を計測するベンチマークテストを行なったところ、同じCore i7-10710Uの平均値よりも低い結果が出ました。CPUからの発熱を抑えるために、あえてパフォーマンスを落としているのかもしれません。とは言え、普段使いやビジネスには問題なく使える性能です。
CPUの性能差 (マルチコア性能)
CPU | PassMark CPU Markスコア |
---|---|
Ryzen 7 4700U |
15264
|
Core i7-10710U |
13685
|
Ryzen 5 4500U |
12892
|
Core i7-1165G7 |
12116
|
dynabook AZ66/M (Core i7-10710U) |
10982
|
Core i7-10510U |
10257
|
Core i5-10210U |
9329
|
Ryzen 3 4300U |
9154
|
Core i3-10110U |
5553
|
Athlon Silver 3050U |
3851
|
Celeron N4120 |
2771
|
Celeron N4020 |
1658
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
グラフィックス性能
グラフィックス機能には、CPU内蔵のUHD Graphicsを使用します。グラフィックス性能を計測するベンチマークテストでは低い結果が出ましたが、Core i7-10710Uとしては妥当な結果です。ゲームやプロクリエイター向けソフトでの効果は期待しないほうがいいでしょう。
GPUの性能差
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
GTX 1650 |
8513
|
Iris Xe (Core i7) |
5028
|
MX250 |
3400
|
Radeon (Ryzen 7) |
3384
|
Iris Plus(Core i7) |
2880
|
UHD (Core i7) |
1335
|
dynabook AZ66/M (Core i7-10710U) |
1275
|
UHD (Core i5) |
1273
|
UHD (Core i3) |
859
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
PCを使った作業の快適さ
テスト | スコア |
---|---|
Essentials (一般的な利用) |
4100
6840 |
Productivity (ビジネス利用) |
4500
6148 |
Digital Contents Creation (コンテンツ制作) |
3450
2899 |
※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの
PCを使った作業の快適さを計測するPCMark 10のテストでは、一般的な利用とビジネス利用では快適に使える目安をクリアーしましたが、コンテンツ制作(動画編集や3D制作など)では目標値に達しませんでした。あくまでも軽めの作業向きです。
ストレージのアクセス速度
試用機では512GBのSSDと1TB HDDが使われていました。512GB SSDは超高速タイプで、ファイルのやり取りはもちろん、ウィンドウズの処理もサクサク行なわれます。容量的にも速度的にも十分な構成です。
512GB SSD(左)と1TB HDD(右)のアクセス速度
バッテリー駆動時間
バッテリーの駆動時間は、公称値で約9時間とされています。ただしこれは電力消費量を抑えた状態での結果。実際の駆動時間はもっと短くなるはずです。
そこで最大パフォーマンスの状態でビジネス作業 (Web閲覧や文書作成、ビデオチャットなど)での駆動時間を計測したところ、6時間44分で休止状態へ移行しました。長くはありませんが、据え置き利用のスタンダードノートPCであることを考えれば十分な結果です。
バッテリー駆動時間の計測結果
テスト方法 | バッテリー消費 | 駆動時間 |
---|---|---|
※公称値 | 小 | 9時間 |
Modern Office (ビジネス作業) | 大 | 6時間44分 |
50%充電までにかかった時間 | - | 40分 |
フル充電までにかかった時間 | - | 2時間10分 |
※テストの条件や計測方法についてはコチラ
ゲーム系ベンチマーク結果
各種ゲームの快適さを調べたところ、ごく軽いドラクエ10では画質を落とせばフルHDでも快適に遊べるとのことでした。ほかにリーグ・オブ・レジェンドのような2D主体のゲームであれば画質調整ありで普通にプレーできるはずです。やや重いゲームとなると、解像度や画質をグッと落としてなんとかプレーできるというレベルかもしれません。ごく軽めのゲームを息抜き程度に楽しむ使い方に向いています。
FF15ベンチ (重い / DX11)
画質 | スコア / 評価 |
高品質 | 444 / 動作困難 |
標準品質 | 646 / 動作困難 |
軽量品質 | 891 / 動作困難 |
※1920×1080ドットの結果。スコアが6000以上で「快適」
FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (やや重い / DX11)
画質 | スコア / 平均FPS |
最高品質 | 1239 / 7.6 FPS |
高品質 | 1805 / 11.7 FPS |
標準品質 | 2677 / 17.6 FPS |
※1920×1080ドットの結果。平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
ドラクエXベンチ (超軽い / DX9)
画質 | スコア / 評価 |
最高品質 | 3876 / 普通 |
標準品質 | 5245 / 快適 |
低品質 | 669 / 快適 |
※1920×1080ドットの結果
光学ドライブ搭載のジャパニーズスタンダードノートPC
よかった点
Core i7-10510U/Core i7-107010U搭載のハイスペック構成で、ブルーレイディスクドライブを搭載している点がポイント。最近は光学ドライブ非搭載のモデルがだいぶ減りましたが、必要とする人もまだまだ多いでしょう。また16.1インチのディスプレイは文字が大きいので、文書が読みやすく感じます。小さな文字を読みづらくなった人におすすめします。
気になる点
6コアCPU搭載モデルでも、ベンチマーク結果があまり伸びなかった点が気になります。普段使いやビジネスには十分なレベルですが、高度な処理を行なうためには選ばないほうがいいかもしれません。
※2021年1月5日時点
限定割引販売中
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- プレミアムID:dyna204cls
- パスワード:T8Y7GRSV
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