GALLERIA ST 2019年モデル レビュー：スリムでも高性能なゲーミングPC【GTX1660Ti＋Core i7-8700K】

ドスパラのGALLERIA STは、スリムなボディが特徴のゲーミングPCです。標準的なゲーミングデスクトップPCよりもはるかに小さいのに、パフォーマンス面は優秀。さらに光学ドライブや無線LANに対応するなど、機能面も充実しています。

【主なスペック】CPU：Core i7-8700、メモリー：8GB、ストレージ ：500GB SSD + 2TB HDD、グラフィックス：GeForce GTX 1660 Ti

この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、本体の外観や機能、実際の性能についてレビューします。

GALLERIA ST 2019年モデル

税込15万9818円～

公式サイトを見る

※構成や価格は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください

GALLERIA ST のスペック

※2019年5月22日時点。構成は変更される場合があります

GALLERIA STの本体の外観と内部

外観について

GALLERIA STは、スリム型のデスクトップPCです。本体の幅が狭いので、小さなスペースに設置できるのがメリット。付属のインシュレーターを使うことで、横向きにも設置できます。

デスクトップの主な分類

ミドルタワー型	ミニタワー型	スリム型	コンパクト型
機能：◎ 拡張性：◎ 省スペース性：× 冷却性能：◎	機能：◎ 拡張性：○ 省スペース性：△ 冷却性能：○	機能：○ 拡張性：△ 省スペース性：○ 冷却性能：△	機能：△ 拡張性：× 省スペース性：◎ 冷却性能：△

21.5インチディスプレイと組み合わせた際の設置イメージ

付属のインシュレーターを使うことで、横向きにも設置可能

前面（左）と背面（右）。高さは382mmで、幅は105mm

5.2インチのスマホとのサイズ比較

左側面（左）と右側面 (右)。奥行きは350mm

インターフェースについて

GALLERIA STの本体はコンパクトでありながら、十分な数と種類の端子類を用意しています。映像出力は3系統 / 3端子でUSB Type-CやThunderbolt 3などには非対応ですが、ゲームをカジュアルに楽しむなら問題ありません。

背面の端子に付属のアンテナを付けることで、Wi-Fi利用時の無線電波の感度が向上します

光学ドライブとしてDVDスーパーマルチドライブを搭載

拡張性について

GALLERIA STは本体はコンパクトですが、拡張性はあまり高くはありません。利用できる拡張スロットは1基のみで、ストレージ増設用のドライブベイも少なめ。あとからパーツを追加 / 交換することもできますが、基本的には購入時のままで使うスタイルをおすすめします。

左側面のパネルを外すことで内部にアクセス可能

空冷ファンがサイドパネルに取り付けられているので、パネルを外す際にはケーブルを引きちぎらないように注意してください

内部はかなりみっちりと詰まっているため、パーツを交換する際はいろいろ取り外す必要があります

GTX 1660 Ti搭載のグラフィックボードは、ライザーカードで取り付けられています。取り外し方がわからなかったため、分解は断念

CPUクーラーは小型タイプ。メモリースロットは2基で、最大容量は32GBです。M.2スロットはCPU付近に配置されています

電源ボックスの上に3.5インチドライブベイ。すき間にケーブルが押し込められていました

2.5インチドライブベイはふたつ。ストレージを取り付ける際には、固定用のブラケットが必要かもしれません

GALLERIA STのベンチマーク結果

ストレージ性能

試用機で使われていた500GB SSDはSATA接続タイプでした。PCIeに比べてアクセス速度は劣りますが、HDDよりもはるかに高速です。データを頻繁に読み込むゲームは、こちらにインストールするといいでしょう。

HDDのアクセス速度は標準的です。2TBもあれば、容量の大きい大作ゲームを何本もインストールできます。

CPU性能

GALLERIA STでは、ひと世代前のCore i7-8700が使われています。最新世代のCore i7-9700KやCore i9-9900Kには及ばないものの、ゲームには十分な性能です。ただし熱対策の影響のためか、Core i7-8700の平均値よりもやや低めの結果となりました。

CPUの性能比較 (マルチコア性能)

※ほかのCPUの結果は当サイト計測の平均値

CPUの性能比較 (総合性能)

※ほかのCPUの結果は当サイト計測の平均値

CPUの温度について

30分間のCPUストレステストを行なったところ、CPUの平均温度は60度とかなり低めに抑えられていることがわかりました。ただしそのぶん平均クロックが3.6GHz (1コア動作時の最大クロックは4.6GHz)と低めです。動画編集などCPU単体に高い負荷がかかる処理には向いていないかもしれません。

FF15ベンチを30分間実行し続けたときの結果では、平均クロックが4.28GHzと大きく上昇しています。CPU温度も58度とかなり低め。本体がコンパクトではありますが、ゲームには問題ない性能だと言っていいでしょう。

駆動音計測結果

駆動音 (空冷ファンの回転音や通気口からの排気音)はやや大きめではあるものの、うるさくはありませんでした。ヘッドセットを着用すれば、まったく気になりません。ただファンの回転音が少し高音域なので、高音が苦手な人は気になるかもしれません。

駆動音の計測結果

3D性能

GeForce GTX 1660 Tiは比較的安いGPUですが、性能的には前世代でハイエンド向けのGeForce GTX 1070相当です。重量級ゲームであればフルHDの中画質、中量級ならフルHDの高画質で快適にプレーできます。コストパフォーマンスはかなり優秀です。

3D機能の性能比較 (グラフィックス)

※ほかのGPUの結果は当サイト計測の平均値

3D機能の性能比較 (レイトレーシング)

※ほかのGPUの結果は当サイト計測値

ゲーム系ベンチマーク結果

FF15 (DX11) ※重量級
フルHD	高品質	6105（快適）
	標準品質	8608（快適）
	軽量品質	10963（とても快適）
4K	高品質	2556（やや重い）
	標準品質	3114（普通）
	軽量品質	4545（やや快適）
FF14：紅蓮のリベレーター(DX11) ※中量級
フルHD	最高品質	14470（非常に快適） ※98.504 FPS
	高品質	15252（非常に快適） ※105.873 FPS
	標準品質	18539（非常に快適） ※137.711 FPS
4K	高品質	4742（快適） ※31.591 FPS
	標準品質	5598（とても快適） ※37.447 FPS
	軽量品質	11225（非常に快適） ※75.447 FPS
ドラゴンクエストX(DX9) ※軽量級
フルHD	最高品質	22319（すごく快適）
	標準品質	21716（すごく快適）
	低品質	23146（すごく快適）
4K	高品質	17259（すごく快適）
	標準品質	20374（すごく快適）
	軽量品質	22339（すごく快適）
アサシンクリード オデッセイ (DX11) ※重量級
フルHD	最高	50 FPS (最低19 FPS)
	中	83 FPS (最低29 FPS)
	低	95 FPS (最低33 FPS)
4K	最高	22 FPS (最低6 FPS)
	中	42 FPS (最低25 FPS)
	低	50 FPS (最低21 FPS)

※平均60FPS以上が快適に遊べる性能の目安

中量級タイトル中心ならお買い得！

GALLERIA STのポイントは、型落ちしたCPUと低価格なGPUを使うことで値段を抑えている点です。ドスパラで人気の高いハイエンドモデルと比べると、確かに性能面では劣っています。しかし少しでも予算を安く抑えたい人には、この価格は魅力的ではないでしょうか。激重ゲームはプレーしない、あるいは画質にこだわらないのであればコスパの高いモデルです。

GALLERIA シリーズの比較

無線LANや光学ドライブにも対応しているので、PCゲームビギナーにもおすすめ！

GALLERIA ST 2019年モデル

税込15万9818円～

公式サイトを見る

※構成や価格は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください

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