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ThinkCentre M75s Small Gen2パーツ増設時の注意点について

ThinkCentre M75s Small Gen2

レノボの「ThinkCentre M75s Gmall Gen2(以下、M75s Gen2)」は、Ryzen PRO 4000Gシリーズを搭載するスリム型のデスクトップPCです。注文時のカスタマイズでパーツをダウングレード / 省略すると4~5万円台で購入できることから、激安なのに超高性能なPCとして人気を集めています。

ThinkCentre M75s Small Gen2
ThinkCentre M75s Small Gen2登場!8コア16スレッドRyzen 7 PRO 4750G搭載のスリム型PCが4万円台から
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ただし実際に購入したところ、パーツまわりで予想と違っていた点がいくつかありました。そこで改造やパーツ交換を前提にM75s Gen2の購入を考えている方のために、当サイトで気がついた点を紹介します。

SSDなし構成ではM.2用のブラケットがない

レノボのデスクトップPCでは、M.2スロットがマザーボードの端ギリギリに配置されていることがよくあります。そのためSSDやWi-Fiカードの固定には、ブラケットが利用されています。

 

V55t

たとえばこんな感じ ※写真はLenovo V55t

 

筆者がM75s Gen2をSSDなしの最小構成で購入したところ、M.2スロット用のブラケットが付いていませんでした。そのままではSSDやWi-Fiカードを固定できません。

 

M75s Gen2 M.2スロット

M75s Gen2のM.2スロット ※SSD&Wi-Fiなしカスタマイズの場合

 

SSDを自分で追加する場合は、アクセサリーとして販売されている「ThinkCentre M.2 2280 SSDキット」を利用してください。レノボ直販サイトにて、2200円で販売されています。

 

 ThinkCentre M.2 2280 SSDキット

別売りのThinkCentre M.2 2280 SSDキット

リンク

ThinkCentre M.2 2280 SSDキット販売ページ

 ThinkCentre M.2 2280 SSDキット

ピン付きの黒いパーツのツメを本体にはめ込みます

 

 ThinkCentre M.2 2280 SSDキット

使うのはType-2280のM.2 SSD。500GBタイプはトレイ上のヒートシンクに載せて使います

 

 ThinkCentre M.2 2280 SSDキット

M.2スロットにSSDを差し込みます

 

 ThinkCentre M.2 2280 SSDキット

SSDをピンで固定すればOK

 

 ThinkCentre M.2 2280 SSDキット

1TB以上のSSDではこちらのパーツを使用

 

 ThinkCentre M.2 2280 SSDキット

SSDにトレイとヒートシンクを取り付けた状態

 

 ThinkCentre M.2 2280 SSDキット

M.2スロットにセットすれば作業完了

 

ThinkCentre M.2 2280 SSDキットはレノボの直販サイトで販売されていますが、現在は納期が3ヵ月以上とされています。多少は短縮されるかもしれませんが、筆者の場合は到着までに2ヵ月かかりました。

 

レノボ直販サイト以外のショップでも販売されていますが、メーカー取り寄せなので同じくらい待つことになるかもしれません。販売ページに1~3週間程度で到着と記載されていても、「メーカーの納期が遅れている」という理由で待たされます(経験済み)。

 

ThinkCentre M.2 2280 SSDキットが手に入らない際の代替案として、以下の解決策が考えられます。

拡張スロット用アダプターを使う

一番お手軽なのは、拡張スロット用のSSDアダプターを使う方法だと思います。ロープロファイル用のアダプターにSSDをセットしてPCIeスロットに挿せばOK。スロットをひとつ埋めてしまいますが、ほかに拡張カード(グラボなど)を使わないならアリではないでしょうか。グラボが1スロット占有タイプであれば、干渉することなく同時に使えるかもしれません。

2.5インチSSDを使う

速度は落ちるものの、M.2 SSDの代わりに2.5インチのSATA接続SSDを使う方法もあります。ただしM75s Gen2には2.5インチ用のドライブベイはあるものの、取り付けにはブラケットが必要。そのままではドライブベイには(ちゃんと)固定できません。

 

ドライブベイ

2.5インチ用ドライブベイに、2.5インチストレージがそのままでは固定できません

 

レノボの公式サイトで、2.5インチ用のブラケットが販売されていました。これが合うかはわかりませんが、とりあえず注文したので後日報告します。

 

2.5インチ用ブラケット

レノボ公式サイトで販売されている2.5インチ用ブラケット類

リンク

ThinkCentre 2.5インチ ストレージキット(Tower用)

 

あるいは拡張スロットのスペースを利用するマウンタでもイイかもしれません。

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別売りのブラケットを改造する

M.2用の別ブラケットがあったので試したところ、本体にカッチリはめ込まれませんでした。さらに少しの衝撃でピンが外れてしまいます。接着剤や両面テープなどを使ってガチガチに固定するならイケるかもしれませんが、個人的にはトラブルを避ける意味で別の方法を試したほうがいいと思います。

 

ブラケット

試してみた別売りのブラケット

 

M75s SSD

ベースを無理やり固定すれば問題なく使えるかもしれませんが、いろいろ不具合が生じる可能性があるのでおすすめしません

使えるグラボがない

M75s Gen2では、PCI Express x16スロットが1基用意されています。さらに電源容量を310Wまでアップグレードできるので「ひょっとしたらグラボを使えるかも!?」と考えていたのですが、現実はそう甘くはありませんでした。

 

M75s Gen2 拡張スロット

M75s Gen2の拡張スロットを確認している様子

 

M75s Gen2でグラボを使うには、グラボ側が以下の条件に合っていなければなりません。

M75sで使えるグラボの条件

  • 長さは15.6cm以内
  • 310W以内で動作(電源アップグレード時)
  • 補助電源は6/8ピンまで(電源アップグレード時)
  • ロープロファイル専用
  • 1/2スロット占有タイプ

意外に条件はゆるそうに見えますが、長さ15.6cm以内でロープロファイルのグラボがなかなかありません。あったとしてもGeForce GT 710やGeForce GT 1030程度で、APU内蔵グラフィックスよりも性能が低い可能性があります。つまりパフォーマンスで考えるなら、現時点ではグラボを挿しても意味がないということです。ただしVGA(D-sub15ピン)やDVI、HDMI2.0(本体側のHDMIは1.4)などを利用するのであれば利用する意味はあります。

 

なお今後新しいグラボが発売されれば、使えるチャンスはあります。それまで気長に待つことをおすすめします(310W電源を選んだ自分への言い聞かせ)。

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元雑誌・書籍編集者からPC系フリーライターを経て、レビューブロガーとして活動しているオジサンです。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月。安いガジェットやPCをよく買いあさっています

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