アフィリエイト広告

HUAWEI MateViewレビュー:本体デザインと映像品質に優れる28.2インチ4K+ディスプレイ

HUAWEI MateView

ファーウェイの「HUAWEI MateView」は、28.2インチの4K+(3840×2560ドット)ディスプレイです。シンプルでムダのない本体デザインと、DCI-P3 98%の広い色域が特徴。さらにHDR対応で、高精細かつ色鮮やかな映像を実現しています。

 

HUAWEI MateView

HUAWEI MateView

今回はメーカーからお借りした実機を使って、外観や映像品質、実際に使った感想などをレビューします。

 

 

スペック

型番 HSN-CBA(ワイヤレス機能付き) / HSN-CAA(ワイヤレス機能なし)
液晶サイズ 28.2インチ
パネル IPS 非光沢
解像度 3840×2560ドット (アスペクト比 3:2)
リフレッシュレート 60Hz
最大表示色 10億7000万色
コントラスト比 1200:1
色域 / 輝度 100% sRGB(ΔE<1)、98% DCI-P3(ΔE<2) / 500nit
応答速度 ※非公開
映像入力 HDMI 2.0 / Mini DisplayPort 1.2 ×1 / USB-C(USB PD 65W対応)
HDR HDR400対応
G-SYNC / FreeSync 非対応
スピーカー 5W×2 ※マイク搭載
チルト角度 前方5度~後方18度
ピボット / スイーベル 非対応
高さ調節 ±110mm
VESAマウント 非対応
サイズ / 重量 幅608mm 奥行き182mm 高さ591mm / 約6.2kg
インターフェース USB Type-C、USB3.2 Gen1×2、ヘッドホン端子、電源用USB Type-C
付属品 電源アダプター、USB-Cケーブル、Mini DP to DPケーブル など

パッケージと設置

HUAWEI MateView 箱

HUAWEI MateViewの箱。幅は70.9cm

 

HUAWEI MateView 箱

組み立て済みのディスプレイがそのまま梱包されているため、一般的な27~28インチのパッケージよりも大きめです。重さは体感で9~10kg程度

 

HUAWEI MateView 付属品

付属品。なぜかType-Cケーブルが2本入っていましたが、本来はType-CケーブルとMini DP to DPケーブルが1本ずつ付属しています

 

HUAWEI MateView 電源アダプター

電源アダプターは135WのType-C。アダプター部分にプラグが配置されているため、コンセント周りでほかと干渉しないように注意が必要です

 

HUAWEI MateView 設置

すでに組み立て済みの状態で箱に入っているので、組み立て作業は必要ありません

本体の外観

デザイン

HUAWEI MateView 外観

本体前面

 

HUAWEI MateView 背面

本体背面。カラーはMacやSurfaceに合いそうなシルバーです。背面とスタンド部分は樹脂製で、ベースとディスプレイフレームはアルミ製

 

HUAWEI MateView 側面

側面。スタンドもパネルもスリムに作られています。パネルを支えるヒンジはシルバーの鏡面仕上げ

 

HUAWEI MateView パネル

極薄のパネル

 

HUAWEI MateView パネル

パネルの厚さは実測で9.2mmでした

 

HUAWEI MateView 

パネル下部にはOSD操作用のスマートバー。タップやスワイプ(スライド)で操作します。長時間利用しているとこの付近がけっこう熱くなるので注意

 

HUAWEI MateView スマートバー

スワイプ操作は明るさや音量をざっくりと調整するのにとても便利。ただし細かな設定には不向きで、特に1ポイント単位の細かな調整には向いていません

 

HUAWEI MateView ベゼル

ベゼル幅は左右上部で6.1mm、下部で8.9mm。ディスプレイサイズに対して非常に細く、画面周りがスッキリとしていて全体的にスタイリッシュに見えます

可動範囲

HUAWEI MateView 高さ

高さ調節は0~11cm

 

HUAWEI MateView チルト

チルト角度は前方5度~後方18度

 

HUAWEI MateView ピボット

ピボットやスイーベルには対応していません。底面のゴム足がややすべりやすいので、左右の角度を変えるのは簡単です。またVESAマウント非対応で、ディスプレーアーム等は使用不可。基本的にスタンドのみでの運用が前提です

インターフェース

HUAWEI MateView インターフェース

インターフェース類はスタンド部分に配置されています。背面は電源入力専用のUSB-Cと、Mini DisplayPort、HDMI端子

 

HUAWEI MateView ケーブル

ケーブルがスタンドの背面に完全に隠れるので、正面からはまったく見えません。ケーブルを見たくない人におすすめ

 

HUAWEI MateView インターフェース

側面にはUSB Type-A×2とUSB Type-C(映像出力とPD 65Wに対応)、ヘッドホン端子、電源ボタン。Type-CをPCに接続すればType-Aを利用できるほか、PCからスピーカーやマイクを操作できます

 

HUAWEI MateView スタンド

ワイヤレス機能付きモデルのスタンドベース部分には、NFCが組み込まれています。対応するHUAWEI製スマホやタブレットをかざせば、MateViewへの映像出力が可能

機能について

OSD

HUAWEI MateView OSD

パネル底面部のスマートバーを1回タップするとOSDが表示されます。タップしないでスワイプすると音量を調節可能。OSD表示時後にスワイプで左右を選択し、タップで選択

 

HUAWEI MateView OSD

慣れないうちは操作に戸惑うかもしれませんが、一般的なOSD操作用のボタンとは違って個々のボタンの機能を覚えなくてもいい点が便利です

 

HUAWEI MateView OSD

スワイプ操作は明るさや音量をざっくり調整するにはとても便利。しかし1ポイント単位での操作が難しく、微調整には向いていません

 

HUAWEI MateView OSD

OSDで操作する機能は多くありません。よく使うのは、色域(プリセット)や明るさを変える程度でしょう

 

HUAWEI MateView OSD

「設定」の項目も用意されていますが、あまり使わないはず。「ディスプレイ」はコントラストやシャープネスを変更できますが、「色域」(プリセット)を「ネイティブ」に設定したとくのみ利用可能です

無線接続(ワイヤレス機能付きモデル)

HUAWEI MateView 設定

映像入力用端子が接続されていない状態では、接続設定を行なえます。操作にはスマートバーを利用 ※ワイヤレス機能付きモデルのみ、以下同様

 

HUAWEI MateView 無線

HUAWEI製スマホやタブレットがあれば、NFC(ベース部分に配置)で接続後に端末の映像をワイヤレスで投影できます

 

HUAWEI MateView 無線

Windows 10/11の「ワイヤレスディスプレイに接続」から、MateViewをセカンドディスプレイとして扱えます。Miracastのようなものだと思えばいいでしょう

 

HUAWEI MateView 無線

実際にPCからの無線接続を試したところ、カーソルの動きやページのスクロールがカクカクで使い勝手はよくありませんでした。体感的には20~30Hz程度。画面の固定表示にはアリですが、作業用には向いていません

 

HUAWEI MateView 無線

Bluetoothでキーボードやマウスと接続したり、Wi-Fiに接続してファームウェアを更新したりもできます

スピーカー

HUAWEI MateView スピーカー

スタンド部分に5W×2のスピーカーが組み込まれています。音量は十分ですが、音質は微妙。低音域は強調されているものの、低~中音域がこもって聞こえます。動画視聴など音が出ればいい用途なら問題ありませんが、音楽を楽しみたいなら外付けスピーカーのほうがおすすめ

映像品質

画面サイズと解像度

HUAWEI MateView 解像度

画面サイズは28.2インチ。解像度は3840×2560ドットで、一般的な4K(3840×2160ドット)よりも縦に400ドット大きく作られています

 

HUAWEI MateView 画面

パネルは平坦なフラットタイプ

 

HUAWEI MateView アスペクト比

アスペクト比は3:2で、一般的な16:9に比べて縦方向により多くの情報が表示されます。文書やWebページを見る際の効率が高い点がポイントで。実際に使ってみると1画面あたりの情報がかなり多く、作業がはかどりそうです

 

HUAWEI MateView アスペクト比

レイヤーやパネルの表示領域が大きく広がるので、一部のソフトでは作業効率が大きくアップするでしょう

 

HUAWEI MateView アスペクト比

編集領域を横方向に展開するソフトだと、余計な余白が目立つかもしれません

 

HUAWEI MateView

アスペクト比が近いiPadだと、非表示領域があまり気になりません。ただしiPad側が120Hzだと、画面のスクロール時に60Hzとの違いで違和感があります

映像の色合いと明るさ

HUAWEI MateView パネル

パネルは自然な発色と広い視野角が特徴のIPSパネル

 

HUAWEI MateView 視野角

映像を斜めから見ても、明るさや色はあまり変わりません

 

HUAWEI MateView パネル

最低輝度の白画面(上)では、画面の四隅に多少のムラが見られました。最高輝度の黒画面(下)ではわずかに光漏れがあるものの、気にならないレベルです

 

HUAWEI MateView 映像品質

標準プリセット「DCI-P3」の映像。sRGB 100%のディスプレイにありがちな赤の弱さが感じられず、とても自然な色合いです。コントラストのそこそこ高め。非常に美しい映像です。

 

HUAWEI MateView sRGB

i1 Display Proによる計測では、sRGBカバー率は98.2%。公称値ではsRGB 100%ですが、違いは誤差の範囲内でしょう

 

HUAWEI MateView P3

DCI-P3カバー率は92.5%。公称値では98%なので、ややズレが大きく出ています。計測時の誤差かもしれません

 

色域測定結果

sRGBカバー率(「sRGB」選択時) 98.2%
DCI-P3カバー率(「DCI-P3」選択時) 92.5%
輝度 451nit(公称値500nit)

カラープリセット

HUAWEI MateView OSD

OSDの「色域」から3種類のプリセットを選択できます

 

HUAWEI MateView プリセット

標準の「DCI-P3」。鮮やかな色合いですが、MacやiPhoneほどではありません。

 

HUAWEI MateView プリセット

PCでは一般的なsRGBの色域。DCI-P3よりも赤が弱くやや黄色っぽいのですが、PC用ディスプレイとしては標準的な色合いです

 

HUAWEI MateView プリセット

色の微調整が可能な「ネイティブ」。ほかのプリセットに比べて彩度が高く出ています

HDR

HUAWEI MateView HDR

HDR400対応で、HDR向けの映像は息をのむほど鮮やかに映し出されます。黒と白との名産差がきめ細かく、映像がとても印象的です。対応ゲームでも色が鮮やかですが、タイトルによってはややコントラストが強く感じるかもしれません

映像品質とデスクコーディネートを重視する人に

HUAWEI MateView

全体的に非常に高品質なディスプレイです。残念な点はVESAマウント非対応である点と、スピーカーが思ったほど高音質ではなかった点ぐらい。そのほかの点については、個人的には平均以上の仕上がりだと感じます。

 

※(注記)これは今回検証した試用機だけの症状かもしれないのですが、長時間使用しているとスマートバー付近がけっこう熱くなりました(体感的には40度程度)。排気口が一切ないので、もしかすると内部に熱がこもりやすいのかもしれません。高温の状態で使い続けるとパーツが劣化しやすいので、この点が少し不安です

 

なかでも注目したいのは、外観の仕上がりが素晴らし点です。どこもかしこも非常にスリムで、ムダがありません。色合い的にも、MacやSurfaceなどの高品質PCとの相性は抜群と言っていいでしょう。個人的にはケーブルを見せないレイアウトを簡単に実現できる点が気に入りました。

 

HUAWEI MateView 背面

ムダのないシンプルデザイン

 

値段はワイヤレス機能付きモデルが8万円台後半で、ワイヤレス機能なしモデルが8万円前後あたりです。ワイヤレス機能はユニークではあるものの、Windows PCで使った限りではあまり実用的ではありません。ワイヤレス機能なしモデルでも十分だと思います。

 

価格的には高級ディスプレイですが、「ジェネリックStudio Display」と考えるとかなり安く感じます。Studio Displayに高さ調節スタンドを付けるとMate View3台ぶんなわけですから、個人レベルなら圧倒的にMateViewのほうが高コスパです。「4K+じゃ足りない」というクリエイターでないなら、十分検討に値するでしょう。

 

当サイトでは2~3万円台の格安ノートPCから高性能ノートPCまで、さまざまな最新モデルを検証・解説しています。記事の更新情報やお買い得情報を当サイトのツイッターアカウントでお知らせしているので、ぜひフォローをお願いします。
ツイッターでこまめブログをフォローする

関連記事

ディスプレイ関連記事

タイトルとURLをコピーしました