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MSI Modern 14 B4M レビュー:Ryzen 5 4500U搭載の14インチ高性能ビジネスノートPC

MSI Modern 14 B4M レビュー

MSIのModern 14 B4Mは、コスパの高いビジネス向けノートPCです。軽量コンパクトな14インチタイプで、堅牢性も抜群。さらにCore i7よりも高性能なRyzen 5 4500U+16GBメモリー搭載で、重い処理でも快適にこなせます。
Modern 14 B4M

ポイント

  • 高性能な第3世代Ryzen 5搭載
  • MILスタンダード準拠の高い堅牢性
  • 2年間のメーカー保証

Modern 14 B4Mのスペック

画面サイズ 14インチ
解像度 1920×1080
CPU Ryzen 5 4500U
メモリー DDR4 3200 16GB
※1スロット 最大32GB
SSD 512GB
HDD なし
グラフィックス Radeon
LTE 非対応
堅牢性テスト MIL-STD 810G適合
幅×奥行き 319×220.2mm
厚さ 16.9mm
重量 1.3kg~
バッテリー 52Whr、3セル、4600mAh

※2020年7月21日時点。構成は変更される場合があります


本体カラー オニキスブラック
画面の表面 非光沢
パネルの種類 IPS
タッチ / ペン
光学ドライブ
テンキー
有線LAN なし ※付属アダプターで対応
無線LAN 11a/b/g/n/ac
Bluetooth 5
USB3.2
USB3.0
USB2.0 2
USB Type-C 1 (USB3.2 Gen1)
Thunderbolt 3
メモリーカード microSD
HDMI 1
VGA (D-sub15)
DisplayPort
Webカメラ 92万画素
顔認証カメラ
指紋センサー
付属品 USB Type-Cアダプター、ACアダプターなど
オフィス なし

 

この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。

Modern 14 B4M

Modern 14 B4M

税込10万円前後

※2020年7月21日時点

デザインと使いやすさ

重厚感のある外観

Modern 14 B4M レビュー

Modern 14 B4Mの本体カラーはオニキスブラック。ややメタリックながらも、深みのある黒です。ボディの素材は、おそらくアルミ製だと思われます。質感が高く、高級感のある仕上がり。普段使いはもちろん、ビジネスシーンでも違和感はありません。

 

Modern 14 B4M 本体

本体カラーはオニキスブラック

 

Modern 14 B4M 天板

天板にはMSIのエンブレムを配置。表面はツヤ消しでサラサラとした心地よい手触りです

 

Modern 14 B4M パームレスト

パームレスト (キーボード面)も天板と同じ仕上がり

 

Modern 14 B4M 指紋

指紋が少し目立つので、こまめに拭き取るといいでしょう

 

Modern 14 B4M最大角度

ディスプレイは最大で180度開きます

 

Modern 14 B4M ベゼル

ディスプレイのベゼル (枠)幅は左右5.3mm、上部10.2mm、下部19.2mm。左右がとても細く、画面周りがスッキリとしています

 

Modern 14 B4M 底面

底面部は非対称で通気口としても機能する穴あきドットデザイン

 

Modern 14 B4M 排気口

排気口はキーボード右上のこの部分

MILスタンダード準拠の高い堅牢性

Modern 14 B4M 堅牢性

Modern 14 B4Mは「MIL-STD-810G」、通称「MILスタンダード」と呼ばれる米国国防総省の調達基準テストをクリアーしています。つまり、厳しい環境下で使えるほど頑丈で壊れにくいということ。衝撃や圧力などによる故障の心配が少なく、安心して利用できる機種です。

 

Modern 14 B4M 堅牢性

スリムでスタイリッシュながらも、優れた堅牢性 (壊れにくさ)を実現しています

14インチとしてはコンパクト

Modern 14 B4M サイズ

フットプリント (接地面積)は幅319×奥行き220.2mm。A4サイズ (幅297×奥行き210mm)よりもひと回りちょっと大きい程度です。14インチタイプとしては、標準よりもややコンパクトといったところでしょう。普通のバッグであれば難なく収まります。

 

Modern 14 B4M 大きさ

A4サイズ (オレンジの部分)よりもやや大きい程度

 

厚さは公称値で16.9mmですが、実測では18.4mmありました。底面部のゴム足を含めると19mmで、設置時にはやや厚みを感じます。

 

Modern 14 B4M 厚さ

高さは実測18.4mm。中央部から背面部にかけてやや厚みを感じます

 

Modern 14 B4M 前面

前面

 

Modern 14 B4M 背面

背面

 

Modern 14 B4M 重量

重さは実測1.331kg。14インチタイプとしては軽量で、持ち歩きにも向いています

 

Modern 14 B4M 電源アダプター

付属の電源アダプターと合わせても1.6kg程度

14インチのフルHDディスプレイ

Modern 14 B4M 画面サイズ

画面サイズは14インチで、一般的な15.6インチよりもわずかに小さめ。しかしそのぶん、本体がコンパクトです。解像度は1920×1080ドットのフルHD。デスクトップの文字は2~2.5mmでやや小さく感じます。また基本の壁紙が白系統なので、文字が少し読みづらいかもしれません。必要に応じてスケーリングや壁紙を変更するといいでしょう。

 

Modern 14 B4M デスクトップ

標準で壁紙と文字が白系統の色なので、やや見づらく感じました

 

Modern 14 B4M ノングレア

ディスプレイ表面は非光沢のノングレア。映り込みが抑えられています

映像は自然な色合い

Modern 14 B4M 映像品質

ディスプレイには、自然な発色と広い視野角が特徴のIPSパネルが使われています。実際に写真や動画を表示したところ、やや暖色系ですが色に違和感はありませんでした。コントラストが高く、色にメリハリがあります。ただし色域は広くはなく、普段使いやビジネス向けに適したクオリティーです。

 

Modern 14 B4M コントラスト

コントラストが高く色鮮やか

 

Modern 14 B4M 明るさ

作業には十分な明るさ

 

色域測定結果

sRGBカバー率 62.9%
sRGB比 64.4%
Adobe RGBカバー率 47.7%
Adobe RGB比 47.7%

ややクセのあるキー配列

Modern 14 B4M キーボード

キーボードは日本語配列で、テンキーなしのバックライトあり。キーピッチ (キーとキーの間隔)は実測で19mmと、標準的なサイズです。英数字キーについては違和感なく使えるのですが、Enterキー周辺で一部のキーが小さく作られていました。また右端に特殊キーが縦に並んでいます。

 

Modern 14 B4M 配列

Enterキー周辺の配列が特殊です

 

Modern 14 B4M バックライト

キーボードはバックライト対応

 

Modern 14 B4M リフトアップ

ディスプレイを開くとキーボードが持ち上がるリフトアップ機構。手首を自然な角度にキープしたまま利用できます

軽いタッチで入力する人向き

Modern 14 B4M タイプ感

キーストローク (キーを押し込む深さ)は1.5mmで、ノートPCとしては平均的です。キーを押した瞬間にカツッとした固めのクリック感があるものの、押し込む力はごく弱め。タイプ時の手応えは感じられましたが、ストローク感が浅く感じました。軽いタッチで入力する人に向いています。

 

タイプ音は静かですが、軽いタッチでもわずかにカタカタと聞こえます。とは言え、静かな場所でもそれほど気にならないでしょう。強めに打つとタンタンと響きます。

 

Modern 14 B4M タイプ音

タイプ音は控えめですが、わずかにカタカタと聞こえます

インターフェースは控えめ

Modern 14 B4M インターフェース

インターフェースはそれほど多くはありません。USB端子は合計3ポートで、うち1ポートがType-C。映像出力はHDMIで、メモリーカードスロットはmicroSDに対応しています。14インチタイプとしては若干少なめですが、モバイル利用前提で考えるなら十分でしょう。

 

ちなみに、付属のUSB Type-Cアダプターを利用すれば有線LANやSDカードを利用できます。据え置きで利用する人におすすめです。

 

Modern 14 B4M USBアダプター

付属のUSB type-Cアダプター

Type-Cはデータ通信のみ

USB PD 18W充電 ×
USB PD 30W充電 ×
USB PD 45W充電 ×
USB PD 65W充電 ×
映像出力 ×

左側面にあるUSB Type-C端子はデータ通信のみで、映像出力とUSB PDによる充電には対応していません。スマホやUSB機器の利用程度にしか使えないのは残念です。

スピーカーは動画視聴・ビデオ会議向き

Modern 14 B4M スピーカー

スピーカーは底面部に配置されています。音の出る部分が接地面でふさがれているため、音がややこもったように聞こえました。また音に厚みがなく、サラウンド感もそれなりです。音楽鑑賞には向きませんが、ビデオ会議や音声通話などには問題なく使えます。

ベンチマーク結果

※グラフィックス機能内蔵のAMD製プロセッサーは本来「APU」と呼ばれますが、ここではわかりやすさ優先で「CPU」と表記します。ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります

Ryzen 5でも非常に高性能

CPUの性能差 (総合性能)

CPU PassMark CPU Markスコア
Core i7-10875H
18892
Core i7-10750H
15694
Ryzen 7 4700U
14686
Core i7-10710U
13685
Modern 14 (Ryzen 5 4500U)
13240
Ryzen 5 4500U
12892
Core i7-1065G7
12016
Core i5-1035G4
10844
Core i7-10510U
10257
Core i5-1035G1
9667
Core i5-10210U
9584
Ryzen 3 4300U
9154
Ryzen 5 3500U
8398
Core i3-10110U
5553
Ryzen 3 3200U
4609
Celeon N4120
2771
Celeron N4020
1665

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

 

CPUとしては、AMDの第3世代Ryzen 5 4500Uが使われています。上位にRyzen 7 / Ryzen 9が存在するためワンランク低いイメージがあるかもしれませんが、ベンチマーク結果は非常に優秀でした。一般用途向けノートPCで使われているインテルのCore i5やCore i7よりも性能が高く、ゲーミングノートPC向けの高性能CPUに迫るほどです。

 

Ryzen 7 4700Uであれば、さらに高いパフォーマンスを期待できます。しかしRyzen 5 4500Uと劇的に変わるほどではありません。価格と性能のバランスで考えれば、Ryzen 5 4500Uがビジネス向けPCにはちょうどいいと言えます。

CPUの性能差 (マルチコア性能)

CPU CINEBENCH R20 CPUスコア
Core i7-10875H
3293
Core i7-10750H
2861
Ryzen 7 4700U
2661
Modern 14 (Ryzen 5 4500U)
2458
Ryzen 5 4500U
2274
Core i7-10710U
2214
Core i7-1065G7
1625
Ryzen 3 4300U
1560
Core i7-10510U
1486
Core i5-1035G4
1480
Core i5-1035G1
1456
Core i5-10210U
1435
Ryzen 5 3500U
1397
Core i3-10110U
918
Ryzen 3 3200U
643
Celeron N4120
435
Celeron N4020
328

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

グラフィックス性能はそこそこ

GPUの性能差

GPU 3DMark Fire Strike Graphicsスコア
GTX 1650
8513
GTX 1050
5912
Radeon (Ryzen 7 4700U 8GB×2)
3612
MX250
3400
Iris Plus (Core i7)
2890
Radeon (Ryzen 7 4700U 8GB)
2364
Radeon (Ryzen 3 4300U 4GB×2)
2337
Radeon Vega 8 (Ryzen 5)
2344
Modern 14 (Ryzen 5 4500U)
2302
Iris Plus(Core i5)
2136
UHD (Core i7)
1335
UHD (Core i5)
1263

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

グラフィックス機能としては、CPU内蔵のRadeon Graphicsを利用します。試用機でベンチマークテストを行なったところ、CPU内蔵タイプとしてはそこそこ優秀な結果でした。しかしRyzenシリーズのなかではそれほど高くありません。

 

おそらくこれは、メモリーがシングルチャネルで動作しているためでしょう。Ryzenシリーズはメモリー容量よりもデュアル / シングルチャネルの違いが大きく影響します。Modern 14 B4Mは16GBメモリー1枚挿しのシングルチャネルなので、ベンチマークスコアが伸びなかったということです。

 

とは言えビジネス向けとして考えれば、特に問題はありません。

幅広いシーンで活用できる高い汎用性

テスト スコア
Essentials (一般的な利用)
目標値4100
スコア8773
Productivity (ビジネス利用)
目標値4500
スコア6224
Digital Contents Creation (コンテンツ制作)
目標値3450
スコア4358

※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの

 

PCを使った作業の快適さを計測するPCMark 10のテストでは、すべてのテストで快適に使える目安のスコアを上回りました。基本的にはさまざまな用途で快適に利用できます。

SSDは超高速タイプ

Modern 14 B4M ストレージ

ストレージとしては512GB SSDが使われています。接続規格はPCIe 3.0 x4の超高速タイプですが、アクセス速度はそれほど伸びませんでした。とは言え使用機で使われていたSSDはSamsungのPM991シリーズで、スペックどおりの結果です。HDDよりもはるかに高速で、ウィンドウズがキビキビと動作します。

ウィンドウズの起動は10秒程度

ウィンドウズの起動時間は平均9.98秒でした。最近のSSD搭載機種は15秒程度が平均 (筆者調べ)ですので、なかなか高速です。実際に何度か起動や再起動を繰り返しても、待たされている感はほとんどありません。

 

起動時間の計測結果(手動計測)

1回目 9.9秒
2回目 9.8秒
3回目 9.8秒
4回目 10.2秒
5回目 10.2秒
平均 9.98秒

高パフォーマンスで10時間駆動

バッテリーの駆動時間は公開されていません。そこで最大パフォーマンスの状態でビジネス作業 (Web閲覧や文書作成、ビデオチャットなど)での駆動時間を計測したところ、8時間14分でバッテリー残量が2%に達し休止状態へ移行しました。

 

約8時間は長いわけではありませんが、最大パフォーマンスでこれだけ持てば十分でしょう。丸一日は問題なく使えるはずです。

 

バッテリー駆動時間の計測結果 ※Ryzen 7モデル

テスト方法 バッテリー消費 駆動時間
※公称値 ※非公開
Modern Office (ビジネス作業) 8時間14分
50%充電までにかかった時間 40分
フル充電までにかかった時間 3時間10分

※テストの条件や計測方法についてはコチラ

ゲーム性能について

ゲーム系ベンチマークを試したところ、動作がごくごく軽いドラクエ10では快適に楽しめるとの評価でした。リーグ・オブ・レジェンド (LoL)など2D描画主体の軽めゲームであれば、画質を調整することで楽しめるでしょう。FF14など少し重めのゲームでは、解像度と画質を落としても厳しいかもしれません。

 

※テストはフルHDで実施

FF15ベンチ (重い / DX11)

FF15ベンチ
画質 スコア / 評価
高品質 523 / 動作困難
標準品質 1123 / 動作困難
軽量品質 1413 / 動作困難

※スコアが6000以上で「快適」

FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (やや重い / DX11)

FF14ベンチ
画質 スコア / 評価 / 平均FPS
最高品質 1689 / 10.8 FPS
高品質 2247 / 14.9 FPS
標準品質 2813 / 18.8 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

ドラクエXベンチ (超軽い / DX9)

ドラクエXベンチ
画質 スコア / 評価
最高品質 6064 / 快適
標準品質 8175 / とても快適
低品質 8984 / とても快適

クリエイティブ性能について

Photoshopベンチ

Modern 14 B4M Photoshop

CPU性能はCore i7クラスでメモリー容量が16GBであるので、Photoshopを使ったちょっとした画像加工も問題なく行なえるでしょう。Photoshopベンチマーク「PugetBench for Photoshop」の結果を見ても、そのほかのクリエイティブ用途向けノートPCと遜色ない結果が出ています。

 

ただしGPU性能はやや低めでした。おそらくこれは、メモリーがシングルチャネルで動作しているためだと思われます。とは言えModern 14 B4Mは価格が10万円前後であるのに対してそのほかの機種は15万円~であることを考えれば、コスパ的には優秀な結果です。

Lightroomベンチ

Modern 14 B4M Lightroom

RAW現像ソフト「Lightroom Classic」のベンチマーク「PugetBench for Lightroom Classic」の結果も悪くありません。本格的なクリエイター向けノートPCには及ばないものの、10万円前後の機種でこれだけの性能であれば十分です。

Premiere Proベンチ

Modern 14 B4M Premiere

動画編集ソフト「Premiere Pro」を使った4K動画編集のベンチマークテストは、イマイチな結果でした。ほかの機種でも同様の傾向が見られるのですが、どうやら第3世代RyzenモバイルはPremiereの4K編集と相性が悪いようです。フルHD程度なら問題なく行なえるかもしれませんが、4K動画編集は考えない方がいいでしょう。

手頃で高性能な14インチスタンダードノートPC

Modern 14 B4M 感想

よかった点

14インチタイプながら軽量コンパクトで、持ち歩き用のモバイルノートPCとして使える点は大きなメリットです。しかもインテルのCore i7をしのぐパフォーマンスでありながら、価格は10万円前後。Core i7搭載モバイルPCが12~15万円台あたりであることを考えれば、なかなかお買い得と言っていいでしょう。モバイルPCとしても据え置きPCとしても使える、汎用性能の高い機種です。

気になる点

個人的には、メモリーがシングルチャネルである点が気になります。ビジネス用途中心であれば高いグラフィックス性能は不要ですが、デュアルチャネルで本来の性能を発揮できていればもう少し活用の幅が広がったかもしれません。

Modern 14 B4M

Modern 14 B4M

税込10万円前後

※2020年7月21日時点

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