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OMEN 40L Desktop 2023年モデルレビュー:簡単に買いたい人のためのミドルレンジゲーミングPC

OMEN 40L 2023
HPの『OMEN by HP 40L Desktop GT21-1000jp』(以下、”OMEN 40L”)は、第13世代CoreプロセッサとRTX 40シリーズのミドルハイクラスGPUを搭載したゲーミングPCです。大手メーカー製の組み立て済みモデルとしてはスタイリッシュな外観と高品質なパーツ構成が特徴。しっかり使えるゲーミングPCを、構成にあれこれ迷うことなく手軽に入手したい人に向いています。

 

OMEN 40L 2023

OMEN 40L 2023年モデル

 

この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、本体の外観や機能、実際の性能についてレビューします。

 

OMEN 40L Desktop

OMEN 40L Desktop

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スペック

OS Windows 11 Pro
CPU Core i7-13700K + Cooler Master 水冷クーラー
チップセット Z790
グラフィックス RTX 4070Ti(12GB)
メモリー 32GB ※DDR5-5200、最大128GB、スロット×4
ストレージ 2TB SSD (WD Black、PCIe Gen4x4)
拡張スロット PCI Express Gen5 x16×1、PCI Express Gen3 x4×1、M.2×3
ドライブベイ 2.5/3.5インチ兼用×2、2.5インチ×2
通信 Wi-Fi 6E、Bluetooth5.3、有線LAN(1Gb)
サイズ / 重量 幅204×奥行き470×高さ467mm / 約18.7kg
電源 800W 80PLUS Gold

本体デザイン

大きさと重さ

OMEN 40L 2023

筐体はゲーミングPCのなかでは比較的スリムですが、普通のデスクトップPCと比べるとそれなりに巨大。メーカーはミニタワー型に分類していますが、大きさ的にはミドルタワー相当です

 

OMEN 40L 2023

前面と背面。幅は20.4cmで高さは46.7cm

 

OMEN 40L 2023

左右側面。奥行きは47cm

 

OMEN 40L 2023

左側面には強化ガラスのパネルが使われています

LEDイルミネーション

OMEN 40L 2023

フロント部分はエンブレムと空冷ファンが点灯

 

OMEN 40L 2023

CPUクーラーと上部のLEDバーはシングルカラー。メモリーモジュールは多色発行が可能なARGBタイプ

 

OMEN 40L 2023

本体右側面内部に配置されているRGBコントローラー

本体のエアフロー

OMEN 40L Desktop エアフロー

前面アクリル板の両脇のスリットから2連ファンを通して空気が取り込まれます

 

OMEN 40L Desktop エアフロー

電源ユニットの吸気は底面部から。吸気口にはダストフィルターが設置されていました

 

OMEN 40L 2023

天面部の通気口からも排気が行なわれます。標準ではなにも設置されていませんが、スペース的には12cmの空冷ファンを取り付けられるかもしれません

 

OMEN 40L 2023

CPUクーラーは簡易水冷式

インターフェースについて

OMEN 40L 2023

天面手前側にヘッドホン/マイク端子とUSB端子、電源ボタン

 

 

OMEN 40L 2023

I/Oパネルは比較的シンプルな構成

分解方法とパーツ交換について

右側面(裏配線)

OMEN 40L 2023

左右のボタンは……面部のボタンを押せば簡単に取り外せます

 

OMEN 40L 2023

右側面のカバーを外した状態

 

OMEN 40L 2023

2.5インチ用のドライブベイ

 

OMEN 40L 2023

3.5インチ用ドライブベイ

 

OMEN 40L 2023

電源はCooler Mater製の800W 80PLUS GOLD

左側面

OMEN 40L 2023

左側面のパネルを外した状態

 

OMEN 40L 2023

グラボはかなりガッチリと固定されています。取り外し方法については、公式動画を参考にしてください

 

 

OMEN 40L 2023

CPUとメモリースロット。M.2スロットはグラボの下に配置されているため、SSDを操作する場合はグラボを取り外す必要があります

ベンチマーク結果

試用機のスペック

CPU Core i7-13700K
メモリー 32GB(16GB×2)
ストレージ 2TB SSD
グラフィックス GeForce RTX 4070 Ti(12GB)

 

OMEN 40L Desktop 設定

Windows 11の電源プランを「バランス」に設定。「OMEN Gaming Hub」の「パフォーマンスコントロール」は「電源モード」が「最適」、「温度コントロール」が「標準」のデフォルト設定にした上でベンチマークテストを行ないました。設定を変更すると、パフォーマンスが変わる可能性があります

※ベンチマーク結果はパーツ構成やタイミング、環境、個体差などの要因で大きく変わることがあります

CPU性能

CPUとしては、インテル第13世代のCore i7-13700Kが使われています。CPUベンチマークテストでは、同じCPUの平均値よりも8%程度低い結果が出ました。パフォーマンス設定を調整すれば、もうちょっと高いスコアが出るでしょう。しかしその場合、OMEN 40Lでは空冷ファンの非常に大きくなるのでおすすめしません。

 

Core i7-13700K本来の最大パフォーマンスを考えれば、スコアがやや低めに出ていることに物足りなく感じるかもしれません。しかし実際に利用するPCとしては、個人的にはこれでも十分だと思います。あくまでも最強を目指すのであれば、高性能な冷却パーツをふんだんに使った他社のBTO PCや自作PCに挑戦したほうがいいでしょう。

 

CPUマルチスレッド性能

CPU 3DMark CPU Profile Max threads
Core i9-13900K
16473
Ryzen 9 7950X
16065
Core i9-13900
15335
Ryzen 9 7950X3D
14412
Ryzen 9 7900X
12891
Core i7-13700K
12676
Core i7-13700
12017
Core i9-12900K
11874
OMEN 40L(Core i7-13700K)
11676
Ryzen 9 7900X3D
11641
Core i5-13600K
10334
Core i7-12700K
10141
Core i7-12700F
9611
Core i5-13500
9110
Ryzen 7 7700X
9075
Core i5-13400
7358
Ryzen 5 7600X
7071
Core i5-12500
6098
Core i5-12400F
5967
Core i5-12400
5960

※スコアは3DMark公式サイトによる平均値

 

CPUシングルスレッド性能

CPU 3DMark CPU Profile 1 threads
Core i9-13900K
1211
Core i9-13900
1173
Core i7-13700K
1150
OMEN 40L(Core i7-13700K)
1141
Ryzen 9 7950X
1112
Ryzen 9 7900X
1109
Core i7-13700
1103
Ryzen 7 7700X
1102
Core i5-13600K
1092
Core i9-12900K
1091
Ryzen 9 7950X3D
1084
Ryzen 5 7600X
1084
Ryzen 9 7900X3D
1072
Core i7-12700K
1053
Core i7-12700F
1023
Core i5-13500
1016
Core i5-13400
971
Core i5-12500
959
Core i5-12400
918

※スコアは3DMark公式サイトによる平均値

グラフィックス性能

グラフィックス機能としては、GeForce RTX 4070 Ti(12GB)が使われています。3Dベンチマークテストでは同GPUの平均値をやや下回ったものの、特に大きな差が付いているわけではありません。最高スコアと比べると低いかもしれませんが、一般的には妥当な範囲内だと思います。

 

GPU性能(DirectX 12,WQHD)

GPU 3DMark Time Spy Graphics
RTX 4090
36195
RTX 4080
28127
RTX 4070 Ti
22746
OMEN 40L(RTX 4070 Ti)
22538
RTX 3090 Ti
21766
RTX 3090
19903
RTX 3080 Ti
19600
RTX 4070
17861
RTX 3080
17654
RTX 3070 Ti
14839
RTX 3070
13647
RTX 4060 Ti(8GB)
13447
RTX 3060 Ti
11726
RTX 4060
10622
RTX 3060
8733

※スコアはUL Solutionsによる平均値

 

GPU性能(DirectX 12 Ultimate)

GPU 3DMark Speed Way Graphics
RTX 4090
10008
RTX 4080
7172
RTX 3090 Ti
5885
RTX 4070 Ti
5437
OMEN 40L(RTX 4070 Ti)
5408
RTX 3090
5362
RTX 3080 Ti
5303
RTX 3080
4604
RTX 4070
4445
RTX 3070 Ti
3749
RTX 3070
3441
RTX 4060 Ti(8GB)
3159
RTX 3060 Ti
2949
RTX 4060
2518
RTX 3060
2173

※スコアはUL Solutionsによる平均値

熱と騒音について

CPU温度

高負荷時におけるCPUの状態を計測したところ、ストレステスト開始直後は高クロック&高温状態を維持していたものの、40秒後には温度とクロックが大きく低下しました。温度は73度前後を推移しており、まったく問題のない状態です。

 

OMEN 40L 2023

Core i7-13700KモデルでCINEBENCH R23のマルチコアテストを10分間行なった際のCPUクロックとCPU温度の推移

GPU温度

GPU温度については、77度前後を推移していました。ただし部分的な最大温度である”GPUホットスポット温度”は85度前後、グラボのメモリー(VRAM)温度を表わす”GPUメモリジャンクション温度”は87度前後と、やや高めの温度で推移しています。

 

OMEN 40L 2023

3DMark Speed Wayストレステストを10分間実施した際のGPU温度

 

このままでも大きな問題はないのですが、長期間安定して使いたいなら、GPU温度をもう少し下げたいところです。「MSI Afterburner」などのチューニングソフトを使って、メモリーのクロックやファンの回転数などを調整するといいでしょう。3D性能に多少の影響が出るものの、おそらく誤差の範囲内に収まるはずです。

駆動音

ファンの音は標準設定であれば、たまに大きく聞こえる程度です。ファンの回転音や排気口からの風切り音が大きくなっても、1分程度で収まります。よっぽど重いゲームでは音が気になるかもしれませんが、ヘッドセットを着用すれば気にならないレベルです。

 

ちなみに標準収録ユーティリティー「OMEN Gaming Hub」ではファンの回転数を最大化することができますが、耐えられないほど大きくなるので注意してください。ファンの音が大きい状態でベンチマークテストを行ないましたが、スコアに大きな違いは見られませんでした。標準設定のまま使い続けるのがベストだと思います。

 

駆動音の計測結果(Core i7+RTX 4070 Tiモデル)

電源オフ 37dBA
待機中 39dBA前後 耳を近づければファンの駆動音は聞こえるものの、音はほとんど気にならない
高負荷時
標準設定
54.5→40.5dBA 最初の1分間程度音が大きくなるが、あとは通常時と変わらない
高負荷時
パフォーマンス設定
54.5→51.2 (手動変更時)最初の1分間は音が大きいものの、それ以降は少し大きい程度
高負荷時
ファン最大設定
63dBA (手動変更時)ドライヤーレベルで、音はかなり大きい。ヘッドセットを着用しても、音が聞こえるほど

ゲーム性能

ゲーム系ベンチマークを試したところ、フルHDならほぼすべてのゲームを快適に遊べると判断できる結果でした。WQHD(2560×1440ドット)でも100Hz前後であれば、問題ないでしょう。4Kは完全シミュレートのフルレイトレーシングは厳しいものの、軽めのレイトレ対応タイトルなら普通に楽しめそうです。

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

サイバーパンク2077 (重い / DX12)

サイバーパンク2077

※フルレイトレーシング対応 / DLSS3対応

解像度 画質 ※DLSS:自動 平均FPS / 最低FPS
フルHD レイトレーシング:オーバードライブ DLSS FG 119.71 / 95.03
レイトレーシング:オーバードライブ 72.05 / 57.77
ウルトラ DLSS FG 235.19 / 182.52
ウルトラ 160.32 / 93.88
4K レイトレーシング:オーバードライブ DLSS FG 57.95 / 16.73
レイトレーシング:オーバードライブ 35.83 / 25.62
ウルトラ DLSS FG 107.31 / 96.19
ウルトラ 54.31 / 44.12

Portal with RTX(激重)

Portal with RTX

※フルレイトレーシング対応 / DLSS3対応

解像度 画質 平均FPS / 低位1%
フルHD 最高画質 DLSS FG 137 / 117.2
最高画質 60 / 56.9
4K 最高画質 DLSS FG 63 / 57.1
最高画質 40.2 / 36.6

ファークライ6(そこそこ重い / DX12)

ファークライ6

※レイトレーシング対応 / DLSS非対応

解像度 画質 平均FPS / 低位1%
フルHD レイトレ 最高画質 124 / 106
最高画質 145 / 116
4K レイトレ 最高画質 77 / 70
最高画質 88 / 73

アサシン クリード ヴァルハラ (激重)

アサシン クリード ヴァルハラ

※DLSS非対応

解像度 画質 平均FPS / 低位1%
フルHD 最高画質 173 / 122
4K 最高画質 81 / 60

エーペックスレジェンズ 射撃訓練場(中量級)

エーペックスレジェンズ

※DLSS非対応

解像度 画質 平均FPS / 低位1%
フルHD 最高画質 299.3 / 249.4
4K 最高画質 202.1 / 147.9

※実際のプレーではこの結果よりもFPSが低下します

レインボーシックス シージ(軽い) ※Vulkan

レインボーシックス シージ

※DLSS非対応

解像度 画質 平均FPS / 最低FPS
フルHD 最高画質 456 / 373
4K 最高画質 438 / 358

※最高画質設定。ゲーム内ベンチマークの結果

CS:GO FPS Benchmark(軽い)

CS:GO

※DLSS非対応

解像度 画質 平均FPS
フルHD 最高画質 735.93
4K 最高画質 275.99

※ワークショップ内のマップ「FPS Benchmark」を使用、画質は最高設定

完全おまかせ仕様で手軽に買える

 

CPUベンチマークテストではやや低めのスコアではあったものの、ゲーミングPCとして重要な3Dグラフィックスについては平均的なスコアが出ています。同GPUの最高スコアとは多少の差があるとは言え、個人的にはミドルレンジ(ミドルハイ)クラスではあれば十分ではないかと。大手メーカーの組み立て済みモデルとしては妥当なところでしょう。

 

これ以上のパフォーマンスと静音性を求めるなら、BTOモデルあるいは自作でもっとお金をかける必要があります。性能を抑えているとは言っても、初心者~中級者レベルならまったく問題ない範囲。CPUとGPUの性能を最大限に引き出さないと気が済まない人でなければ、十分アリだと思います。なによりパーツ構成について、あれこれ悩まずにすむのが魅力です。

 

OMEN 40L Desktop

OMEN 40L Desktop

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