※機材貸し出し：ASUS JAPAN株式会社
『ROG Falchion RX Low Profile』は、ASUSのガチ勢向け上位ゲーミングブランド『ROG』のゲーム用キーボードです。価格は2万円台半ばから、2万円台後半とややお高め。しかし上級者向けの製品だけあって機能や使い勝手の面は優秀であり、なおかつ見た目の良さも兼ね備えています。
ROG Falchion RX Low Profileを携帯ゲーミングPCで使っている様子
この記事ではメーカーからお借りした機材を使って、外観や実際に使った感想などをレビューします。
おことわり
・この記事の検証では、メーカーからお借りした機材を利用しています。記事中のリンクからほかのサイトを開き物品を購入すると、当サイト運営元が報酬を得る場合があります。
・記事執筆にあたり、機材を1週間程度試用した上で作成しています。長期にわたって試用した際の耐久性については検証していません。
・記事の公開にあたり、内容に誤りがないかメーカーによる事前の確認を受けていますが、内容の修正指示は受けていません。
ポイント
ロープロファイルスイッチで素早い操作が可能
ROG Falchion RX Low Profileでは独自の光学式スイッチ「ROG RX Low-Profile オプティカルスイッチ」を採用しています。アクチュエーションポイントは1.0mmと浅め。一般的なメカニカルスイッチと比べてゼロコンマ数ミリ程度の差でしかありませんが、理論的にはそのわずかなぶんだけ繊細な操作が可能となり、勝負の行方を左右するかもしれません。なお最近はやりのラピッドトリガー（可変式のアクチュエーションポイント）には非対応です。
筆者はガチゲーマーではないため、キーの反応については正直なところ体感できませんでした。しかしストロークが浅いぶん、普通のメカニカルスイッチよりも押しやすくて指への負担が減るように感じます。タイプ感も良く、ゲームをストレスなくプレーできました。
薄型＆コンパクト
一般的なキーボードとのサイズ比較 ※比較用のキーボードはフルサイズよりも小さいタイプ
キーのレイアウトはフルサイズよりも65%小さい、いわゆる「65%キーボード」です。普通のテンキー付きキーボードよりもかなり小さく、その上スリム＆軽量。タブレット向けのチープなキーボードよりは大きさや重さの面で存在感はありますが、ゲーム用としては非常にコンパクトに感じました。この程度の大きさなら、取り回しも簡単です。
60%キーボード（上）よりもひと回り大きい程度
タイプ音がとても静か
メカニカルキーボードでは「カチャカチャ」としたタイプ音が聞こえますが、ROG Falchion RX Low Profileのタイプ音は「カタカタ」と控えめです。まったくの無音というわけではありませんが、基本的に音は静か。夜中のゲームやチャットでも、周りの人の迷惑になることはないと思います。キーボード内部に2層のシリコンフォームを組み込むことで、反響音やスイッチの操作音を抑えているとのこと。
タッチパネルの音量調節が便利
背面奥側のタッチパネル
背面奥側にあるタッチパネルには、さまざまな操作を割り当てられます。標準ではボリューム調整が割り当てられていたのですが、これがもうスゴく便利。ゲームプレー中にちょっと音が聞こえづらいときや、もしくは逆に聞き取りづらいときに、指をスッとスライドすることで音量を上げたり下げたりできます。またそれにLEDの光が連動するのもカッコいい。
専用ユーティリティーソフト「Armoury Crate」を使えば、音量調節以外の機能も割り当てられるとのこと。アイデアしだいで、いろいろ便利に使えそうです。
英字配列＆右端に特殊キー
英字配列＆右端に特殊キーが並ぶ
ROG Falchion RX Low Profileでは、英字配列を採用しています。日本語入力も可能ですが、一部の記号キーは日本語配列と異なるので注意してください。また右端に特殊キーが並んでいるのですが、この部分も好みがわかれるかもしれません。筆者はゲーム中にはまったく気になりませんでしたが、文章を入力する際に押し間違える可能性があるように感じました。
またそのほかの特殊キーは、Fnキーと組み合わせることで利用できます。各キーの側面手前側にプリントされているのでちょっと気付きにくいかもしれませんが、かなりいろいろと用意されていました。
ファンクションキーやホットキーなどは、Fnキーと組み合わせて利用します
値段が高い
記事執筆時点（2024年4月下旬）時点の価格は、2万9000円前後。普通の感覚では、キーボードとしてはかなり高く感じるかもしれません。
ただ「ワイヤレス」で「しっかり作られている」「有名メーカー製」の「プログレードモデル」となると、普通に3万円前後はします。その意味では、標準的な値段と考えていいはずです。
スペック
| キースイッチ | ROG RX Low-Profile Switch |
|---|---|
| 接続 | USB2.0(Type-C to Type-A)、Bluetooth 5.1、RF 2.4GHz(USBアダプター使用) |
| バックライト | RGB Per Keys ※全キー個別点灯 |
| アンチゴースト | Nキーロールオーバー |
| USBポーリングレート(レポートレート) | 1000Hz |
| USBパススルー | 非対応 |
| サイズ | 幅306mm×奥行き110mm×高さ26.5mm |
| 重さ | 595g |
本体の外観
パッケージ
ROG Falchion RX Low Profileのパッケージ
箱の内容物
付属のキーボードカバー
キーボード利用時は、カバーを重ねて利用することも可能
複数のROG製品を同時に使えるレシーバー「Omni reciever」（右）と、Type-A非搭載機用のType-C変換アダプター
USBアダプターはキーボード本体に収納できます
付属のType-A to Type-cケーブルは有線接続用
キーボード部分
ROG Falchion RX Low Profileの外観。英字配列を採用しています
スイッチはオプティカル（光学式）のROG RX Low-Profile Switch
一般的なテンキー付きキーボードよりも65%程度のサイズ ※比較用のキーボードはフルキーボードよりもやや小さいタイプです
65%レイアウトと言ってもキーが小さくて打ちづらいわけではなく、普通の感覚で利用できます
バックライトは前期-個別点灯対応のPer Key RGB。キーボード上部のパネルも点灯します
インターフェース類
インターフェース類は側面奥側に配置
左側には接続切り替え（BT/有線/2.4GHz）スイッチとWin/Mac切り替えスイッチ、Type-C、USBアダプター収納部分
右側にはタッチパネルと電源ボタン
タッチパネルで指をスライドさせることで、音量や光量などの調整が可能
底面部
側面
チルトスタンドでキーボードをやや起こすこともできます
ROGユーザーファンなら押さえておきたい
ROG Falchion RX Low Profileを実際に使ってみて、ゲームではとても使いやすいキーボードだと感じました。同じグレードの他社製品を使ったことがないので比較できないのですが、ROGシリーズのファンであれば押さえておきたい製品ではないでしょうか。特にROG Allyとの見た目の相性は抜群ですし、白系の環境で統一したい人にも向いています。
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