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Surface Goのベンチマーク結果をSurface Pro & Laptopと比較!

Surface Goのベンチマーク結果

筆者が購入したSurface Goの128GB SSD搭載モデルで、各種ベンチマークソフトを試しました。当サイトでは過去にほかのSurfaceシリーズを検証しているので、それらのベンチマーク結果もまとめています。

 

結論から言うとSurface Goの128GB SSD搭載モデルは税込みで8万9424円ですけれども、性能的には格安ノートPCクラスです。

 

しかしOffice Home and Business 2016が付属していること、そして各種の便利機能に対応していること、高品質で持ち運びやすいデザインであることを考えると、値段は妥当かなと思います。今回はそのあたりのことも解説しているので、Surface Goの性能が気になる人はぜひ参考にしてください。

 

Sモードをオフに

各種ベンチマークソフトを実行するにあたって、Windows 10 HomeのSモードは解除しています

 

Surface Go

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Surface Goのスペック

OS Windows 10 Home(Sモード) ※無料でWindows 10 Homeに切替可能
CPU Pentium Gold 4415Y
メモリー 4 / 8GB
ストレージ 64GB eMMC または 128GB SSD(PCIe)
グラフィックス Intel HD Graphics 615
光学ドライブ なし
ディスプレイ 10インチ、1800×1200ドット、光沢、タッチ/ペン入力対応
通信機能 IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.1
インターフェース USB Type-C×1、Surface Connect、microSD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、ヘッドホン出力
セキュリティ機能 TPM 2.0
カメラ フロント:500万画素、リア:800万画素、赤外線カメラ(Windows Hello対応)
サイズ/重量 幅175×奥行き245×高さ8.3mm/約522g
バッテリー駆動時間 最大9時間(動画再生時)

※2018年8月29日時点。個人モデル。構成や価格は変更される場合があります

 

今回は比較用に、現行モデルとして販売されているSurface Pro(2モデル)とSurface Laptopのベンチマーク結果もまとめました。テストに使った機種の主なスペックは以下のとおりです。

 

テスト機の主な仕様

Surface Go Surface Pro Surface Pro Surface Laptop
CPU Pentium Gold 4415Y Core m3-7Y30 Core i5-7300U Core i5-7200U
メモリー 8GB 4GB 8GB 8GB
ストレージ 128GB SSD 128GB SSD 256GB SSD 256GB SSD
内蔵グラフィックス Intel HD Graphics 615 Intel HD Graphics 615 Intel HD Graphics 620 Intel HD Graphics 620

 

また参考までにSurface Book 2 13/15インチモデルのベンチマーク結果も含めています。このモデルは非常に性能が高く値段も高いので、最上クラスはこんな感じ程度に捉えてください。

 

なおベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などの要因で大きく変わる場合があります。掲載している情報がすべての機種の性能を正確に表わしているわけではない点をあらかじめご了承ください。

CPU性能

Surface GoではCPUに、Pentium Gold 4415Yが使われています。「Gold」とは、Kaby Lake世代のPentiumであることを表わすもの。Atomの流れをくむAppolo Lake/Gemini Lake世代のPentium Silverと区別するためにGoldという名称が使われています。簡単に言えば、「性能がいいほうのPentium」ということです。

 

CPU-Z

CPU-ZによるPentium Gold 4415Yの詳細情報

 

Surfaceシリーズ各機種で使われているCPUの仕様は、以下の表のとおりです。どれも同じ2コア4スレッドで動作しますが、動作周波数(クロック)や最大動作周波数、TDP(消費電力を表わす目安)が異なります。

 

Surfaceシリーズで使われているCPUの主な仕様

Pentium Gold 4415Y Core m3-7Y30 Core i5-7200U Core i5-7300U
コア数/スレッド数 2/4 2/4 2/4 2/4
周波数 1.60GHz 1.00GHz 2.50GHz 2.60GHz
最大動作周波数 2.60GHz 3.10GHz 3.50GHz
TDP 6W 4.5W 15W 15W

CINEBENCH R15ベンチマーク結果

CINEBENCH R15は、CPUの計算性能を評価するベンチマークソフトです。3D CGのレンダリング速度から、シングルコア/マルチコア使用時のCPU性能を評価します。PCのレビュー記事ではよく使われますが、必ずしもCPUの総合的な計算性能を表わしているわけではない点に注意してください。

 

CINEBENCH R15

CINEBENCH R15

 

マルチコア(マルチスレッド)性能を表わす「CPU」のスコアは、以下のとおり。Surface Goのスコアは若干低めで、3~5万円程度の格安モデルよりもややいい程度です。マルチスレッドで動作する高度な作業はあまり得意ではありません。

 

CPU性能比較(マルチコア)

CPU CINEBENCH R15スコア マルチコア
Surface Book 2(Core i7-8650U)
672
Core i7-8550U
569
Core i5-8250U
566
Core i7-7500U
342
Core i5-7300U
339
Core i5-7200U
328
Surface Pro(Core i5-7300)
326
Surface Laptop(Core i5-7200U)
325
Surface Pro(Core m3-7Y30)
261
Core i3-7100U
253
Surface Go(Pentium 4415Y)
163
Celeron 3865U
138
Celeron N4000
137

※機種名のないCPUのスコアは当サイト計測の平均値です

 

シングルコア(シングルスレッド)のテストでは、スコアがガクッと落ちています。簡単な作業ではシングルコア性能が影響することが多いため、ほんのわずかな「間」を感じるかもしれません。

 

CPU性能比較(シングルコア)

CPU CINEBENCH R15スコア シングルコア
Surface Book 2(Core i7-8650U)
179
Core i7-8550U
163
Core i5-8250U
145
Core i5-7300U
146
Core i7-7500U
144
Surface Pro(Core i5-7300)
143
Core i5-7200U
129
Surface Laptop(Core i5-7200U)
129
Core i3-7100U
101
Surface Pro(Core m3-7Y30)
90
Celeron N4000
75
Celeron 3865U
73
Surface Go(Pentium 4415Y)
65

※機種名のないCPUのスコアは当サイト計測の平均値です

PassMark PerformanceTestベンチマーク結果

PassMark PerformanceTestはPCの性能を各パーツごとに評価するベンチマークソフトです。ベンチマーク結果は5種類のスコアで表わされるのですが、そのなかのひとつ「CPU Mark」で総合的なCPU性能を把握することができます。この結果は開発元であるPassMark SoftwareのCPU Benchmarksに送信され、ほかのCPUとスコアを比較可能です。

 

PassMark PerformanceTest 9.0 CPU Mark

PassMark PerformanceTest 9.0 CPU Mark

 

CPU Markでは整数演算や浮動小数点演算のほかに、SSE(拡張命令)や物理演算、データ圧縮などのテストも含まれます。前述のCINEBENCH R15よりも、総合的なCPU性能を計測できると言えるでしょう。

 

CPU Markでも、CINEBENCH R15(マルチコア)と同じような結果が出ています。格安モデルではCeleron 3865UやCeleron N4000以下が使われることが多いので、やはり標準的な格安モデルよりもやや上のパフォーマンスと考えたほうがよさそうです。

 

CPU性能比較(総合性能)

CPU PassMark CPU Markスコア
Surface Book 2(Core i7-8650U)
10076
Core i7-8550U
9077
Core i5-8250U
8367
Core i7-7500U
5600
Surface Pro(Core i5-7300)
5325
Core i5-7300U
5312
Core i5-7200U
4949
Surface Laptop(Core i5-7200U)
5094
Surface Pro(Core m3-7Y30)
3876
Core i3-7100U
3785
Surface Go(Pentium 4415Y)
2321
Celeron 3865U
2035
Celeron N4000
1553

※機種名のないCPUのスコアは当サイト計測の平均値です

 

ただしベンチマーク結果は、実際の体感速度を表わしているわけではありません。スコアが低くても、作業によっては快適に利用できる場合もあります。実際のところSurface GoはWindows 10そのものの処理が非常に軽く、一般的な作業であれば作業がサクサク進みました。これはサードパーティー製のセキュリティー対策ソフトが導入されていない(Windows Defenderを利用している)からかもしれません。

 

なおイラスト制作や画像加工、オフィス利用時の使い心地に関しては、後日別の記事で公開する予定です。

ストレージ性能

Surface Goではストレージに64GB eMMCまたは128GB SSDが使われています。今回筆者が購入したのは128GB SSD搭載モデルで、アクセス速度の計測結果は以下のとおりです。インターフェースはNVMeですが超高速なPCIe 3.0 x4ではなくPCIe x3.0 x2でした。

 

SurfaceシリーズのSSDアクセス速度計測結果

SurfaceシリーズのSSDアクセス速度計測結果

 

ちなみに開封してから初期化した直後のCドライブの空き容量は98.5GBでしたが、Windows Updateやアプリの更新などで最終的には95.6GBになりました。Office Home and Business 2016はあらかじめプリインストールされています。

 

Surface Go Cドライブの空き容量

128GBモデルの使用状況。左がアップデート完了後のもので、右が初期化直後のもの ※クリックで拡大

 

なお個体によって使われているSSDのメーカーや型番が異なるため、アクセス速度が大きく変わる場合があります。もしこの結果よりも速かったら、「当たり」のSSDだと考えてください。逆に遅い場合は「ハズレ」ということです。

 

余談ですがSurface Laptopではほかのモデルよりもワンランク下のSSDが使われているようで、PCIe接続でもアクセス速度はSATA接続並みです。

3Dグラフィックス性能

3Dグラフィックス性能の計測には、3DMarkのFire Strikeを利用しました。これはゲーミング性能を計測するためによく使われるテストで、Direct X11を使用したフルHD(1920×1080ドット)時のパフォーマンスを計測します。

 

3DMark Fire Strike

3DMark Fire Strike

 

ゲーム用の高性能なGeForce GTX 10シリーズを搭載したSurface Book 2では、非常に高いスコアが出ています。と言っても最高値のGTX 1060でもゲーミングPCとしては中位くらいで、中規模クラスのゲームを快適にプレーできるレベル。グラフィックス重視の重量級タイトルを楽しむには、ちょっと性能が足りません。

 

その点を踏まえると、スコアがGeForce GTX 1060の7.5%程度にしかすぎないSurface Goでは本格的なゲームプレーにはかなり厳しい性能がおわかりいただけるでしょう。

 

3D性能の比較

名称 グラフィックス機能 3DMark Fire Strikeスコア
Surface Book 2 15インチ GeForce GTX 1060(4GB)
9104
Surface Book 2 13インチ GeForce GTX 1050(2GB)
5278
Surface Laptop Intel HD Graphics 620
950
Surface Go Intel HD Graphics 615
788
Surface Pro(Core i5) Intel HD Graphics 620
718
Surface Pro(Core m3) Intel HD Graphics 615
688

※機種名のないCPUのスコアは当サイト計測の平均値です

 

とは言うもののゲーム系ベンチマークを試してみたところ、軽めのゲームであれば快適にプレーできるという評価が出ています。また動作の軽いUWPアプリであれば、多少カクつくことがあっても普通にプレーできるでしょう。

 

ドラクエ10ベンチ

ドラクエ10ベンチでは、1280×720ドットの低画質で「快適」という評価

 

マインクラフト Windows10版

UWPアプリのマインクラフト Windows10版を試してみたところ、標準設定では少しカクつきましたが、画質を落とすと普通にプレーできました

PCとしての総合性能

パソコンでの作業の快適さを計測するPCMark 10の結果は、以下のとおりです。筆者の個人的な目安としては各テストのスコアが3000を超えれば、高度な作業もなんとかこなせるレベルだと考えています。

 

その点を踏まえるとSurface Goは、Webの閲覧やエクセルなどの表計算ソフトの利用、ビデオチャットなどにはまったく問題ない性能であると言えます。ワープロソフトに関しては文書に画像を貼り付ける処理が行なわれているため、その影響でスコアが少し低くなっている可能性があります。テキスト主体の文書であれば、問題ないでしょう。

 

写真や動画の編集、3D制作などの本格的なクリエイティブな作業には向いていません。しかし軽めのアプリで小規模な作品を作るなら問題ないはずです。

 

PCMark10

PCMark 10の結果 ※クリックで拡大

でも意外に妥当な値段では?

Surface Goは各種ベンチマークテストで、あまりいい結果が出ませんでした。CPU性能的には4~6万円程度の格安15インチモデル相当です。ただし上位モデルでは8GBメモリーと128GB SSDが使われていますから、スペック的には6~7万円といったところでしょうか。これに2万5000円~3万円のOffice Home and Business 2016が付いてくるわけですから、そのぶんを足すと8万5000円~9万5000円程度がスペック的な価値と考えられます。

404 NOT FOUND | こまめブログ
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一方Surface Goの128GBモデルにタイプカバー(1万6632円)を追加すると、合計金額は10万6056円です。前述の金額との差額1万1000円~2万1000円程度。この差額をどう捉えるかが、Surface Go購入の分かれめになるのではないでしょうか。

 

Surface Goタイプカバー

タイプカバーは別売りですが、Surface Goを使う上では必須です

 

個人的にはこのくらいの差額であれば全然アリだと思います。非常にコンパクトで薄く、またタイプカバーと合わせても765g(実測値)しかありませんし、ペン入力や顔認証サインインにも対応しています。そしてなんと言っても、Surfaceシリーズならではの高品質なデザインが魅力です。さらに気軽に持ち運べるとなれば、1~2万円なら追加してもOKと思う人は少なくないですよね?

 

Surface Go 実際に手に持った様子

軽量スリムで手軽に持ち運べるのは大きなメリット

 

Surface Laptop(Core i5モデル)だとあと5万円、Surface Pro(Core i5+タイプカバー)なら7万円程度追加する必要があるので、このあたりだと予算的に厳しいということもあるでしょう。

 

ただ、すでにオフィスを持っている人にとっては、オフィス付きの値段が納得いかないんですよね。これからオフィスを入手したい人にはSurface Goはおすすめできるのですが、持っていない人は……、

 

欲しければ買いましょう!

 

海外から個人輸入したものは技適マークがないらしいので、日本国内では法律上Wi-Fiに接続できません。だから、買うなら(いまのところ)国内版しかないわけです。筆者はOffice 365とOffice単体のライセンスを5~6本(合計10台ぶん以上)持っていますけど、さらにSurface Goを買いましたからね。

 

まあそれはともかく、Surface Goは高性能ではありませんが、外出先でのライトな利用には十分な性能です。少し高い気もしますが、いろいろ調べれば値段も妥当です。外出先で手軽に使えるオフィス付きノートPCを探している方におすすめします。

 

Surface Go

Surface Go

※キーボードは別売り

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なお当サイトでは今後Surface Goのより詳細なレビュー記事を公開する予定です。またSurface Goだけでなく、そのほかのPCのレビューやお買い得情報なども随時公開しています。記事を公開しだい当サイトのtwitterアカウントでお知らせするので、フォローしていただくことをおすすめします。

 

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