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Surface Go 2 レビュー:完成度の高い10.5インチコンパクトタブレットPC

Surface Go 2 レビュー

マイクロソフトのSurface Go 2は、10.5インチのタブレットPCです。軽量コンパクトなのにフル機能のWindows 10 Homeを利用できる点がポイント。通常版のオフィスはもちろん、さまざまなWindows向けのソフトを使えます。
Surface Go 2
Surface Go 2 まとめ

※クリックで拡大

Surface Go 2 まとめ

※クリックで拡大

Surface Go 2のスペック

画面サイズ 10.5インチ
解像度 1920×1280
CPU ・Pentium Gold 4425Y
・Core m3-8100Y
メモリー ・4GB
・8GB
ストレージ ・64GB eMMC
・128GB SSD
グラフィックス UHD 615
LTE ・なし
・対応
幅×奥行き 245×175mm
厚さ 8.3mm
重量 ・554g (Wi-Fiモデル、本体のみ)
・553g (LTEモデル、本体のみ)
バッテリー 最大10時間

※2020年6月2日時点。構成は変更される場合があります


本体カラー プラチナ
画面の表面 光沢
パネルの種類 PixelSenseディスプレイ
タッチ / ペン 対応
光学ドライブ
テンキー
有線LAN
無線LAN Wi-Fi 6 (11a/b/g/n/ac/ax)
Bluetooth 5.0
USB3.1
USB3.0
USB2.0
USB Type-C 1
Thunderbolt 3
メモリーカード microSD
HDMI
VGA (D-sub15)
DisplayPort
その他 Surface Connect
NFC
Webカメラ フロント:500万画素
リア:800万画素
顔認証カメラ 標準搭載
指紋センサー
付属品
オフィス Office Home & Business 2019

 

この記事では筆者が購入した実機およびメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。

Surface Go 2

Surface Go 2

税込6万5780円~

公式サイトを見る
icon

※2020年6月2日時点の本体価格。キーボードやマウス / ペンは別売り

Surface2 Proを触ってきました! エクスペリエンスインデックスも調査!!
本日10月24日に行なわれた、マイクロソフトのSurface2の発表会に行ってきました。そこで実際にSurface Pro 2に触れてきましたので、ハンズオンレポートをお届けします。 外観的な変更はほとんど感じられない 前モデルの「Surf

デザインと使いやすさ

質感の高いボディ

Surface Go 2 外観

Surface Go 2の本体カラーはプラチナのみ。Surfaceシリーズではおなじみのライトグレー風の色合いです。ボディには軽くて頑丈なマグネシウム合金が使われています。表面はツヤ消しながらも、サラサラとした心地よい手触り。洗練されたシャープなフォルムで、高級感は抜群です。

 

Surface Go 2 箱

Surface Go 2の外箱。すでにこの時点で高級感ありまくり

 

Surface Go 2 前面

前面からの見た目は普通のタブレット

 

Surface Go 2 キックスタンド

背面のキックスタンドで本体が自立します

 

Surface Go 2 スタンド

スタンドの最大角度はこれくらい。ただしここまで開くと、操作時に画面がグラつきます

 

Surface Go 2 ヒンジ

キックスタンドを支えるとても頑丈なヒンジ

 

Surface Go 2 スタンドを閉じる

キックスタンドを閉じると薄型のタブレットに

 

Surface Go 2 ベゼル

ディスプレイのベゼル (枠)幅は左右11.6mm、上下13.2mm。いまどきのタブレットとしてはやや太めの印象

 

Surface Go 2 ベゼル

ただし2018年発売の前モデル (下)に比べてベゼルはかなり細くなりました

 

Surface Go 2 デザイン

シンプルでムダのないデザイン

軽量コンパクトで扱いやすい大きさ

Surface Go 2 サイズ

接地面積は幅245×奥行き175mm。一般的な紙のノートの大きさであるB5サイズ (幅257×奥行き182)よりもひと回りコンパクトです。高さは公称値で8.3mm。タブレットとしてはそれほど薄いわけではありませんが、キックスタンド付きであることを考えれば仕方がないでしょう。重量も軽く、持ち歩きにも向いています。

 

Surface Go 2 大きさ

B5サイズ (赤い部分)よりもひと回り小さめ

 

Surface Go 2 天面

天面には電源ボタンと音量調節ボタン。高さは実測で8.4mmでした

 

Surface Go 2 前面

底面部にはキーボード接続用端子

 

Surface Go 2 薄さ

数値的にはそれほど薄くはありませんが、実際に手で持つとスリムに感じます

 

Surface Go 2 重さ

LTEモデルの重量は553g

タッチ対応10.5インチディスプレイ

Surface Go 2 画面サイズ

ディスプレイの大きさは10.5インチ。タブレットとしては標準的な画面サイズです。画面はタッチ操作とペン入力に対応しています。2018年の前モデルは10インチの1800×1200ドットでしたので、解像度が上がり映像がより高精細になりました。

 

Surface Go 2 ベゼル

Surface Go 2 (上)は10.5インチの1920×1280ドット、前モデルのSurface Go (下)は1800×1200ドット

 

ただし文字がかなり小さく感じます。デスクトップの文字は1.5~2mm程度 (スケーリング150%)でした。読みづらく感じるなら、デスクトップの拡大率を変更するといいでしょう。

色鮮やかな映像

Surface Go 2 映像品質

ディスプレイには”PixelSense”と呼ばれるパネルが使われていますが、これは「色鮮やかで高精細な映像を実現する」という意味のマイクロソフトによる造語です。TNパネルやVAパネルなどの駆動方式を表わすものではありません。視野角や色合い的にはIPSパネル相当です。

 

実際に写真や動画を表示したところ、とても鮮やかかつ高精細に映し出されました。1920×1080ドットのフルHDに比べて、情報量はピクセル比ではおよそ1.18倍。10インチクラスのタブレットとしては十分過ぎるクオリティーです。

 

Surface Go 2 映像

コントラストが高く、とても色鮮やか

 

色域測定結果

sRGBカバー率 99.6%
sRGB比 102.7%
Adobe RGBカバー率 74.9%
Adobe RGB比 76.1%

 

Surface Go 2 明るさ

画面の明るさは実測で最大364nit。非常に明るいので、文書を使った作業時には明るさを少し抑えたほうがいいかもしれません

タイプカバーは必須

Surface Go 2 タイプカバー

Surfacfe Go 2はタブレットですので、キーボードは標準では付いていません。ノートPCのように利用するなら、別途キーボードを用意したほうがいいでしょう。画面上でソフトウェアキーボードを利用することもできますが、本格的な作業にはキーボードが必須です。

 

キーボードを利用するのであれば、マイクロソフト純正の「Surface Go Type Cover – QWERTY」をおすすめします。Surface Go 2のサイズにピッタリで、カバーとしても利用可能です。

 

Surface Go 2 タイプカバー

Surface Go Type Cover – QWERTY。カラーはアイスブルー

 

Surface Go 2 タイプカバー

薄型ながらもキーボードバックライトに対応

 

Surface Go 2 タイプカバー

アルカンターラと呼ばれる高級ファブリック素材が使われています

 

Surface Go 2 タイプカバー

手触りが素晴らしく、高級感は抜群!

 

Surface Go 2 タイプカバー

本体にカバーを装着した状態

 

Surface Go 2 タイプカバー 重さ

カバーの重さは実測で241g。本体との合計重量は794g

 

Surface Go 2 タイプカバー

設置面積が小さいのでわずかなズッシリ感がありますが、数値的には軽量です

 

Surface Go 2 タイプカバー

カバーを閉じれば自動的にスリープモードへ移行します

慣れれば意外と普通に使える

Surface Go 2 タイプ感

キーピッチは実測で17mm。ノートPCで標準的な19mmと比べると、かなり狭く感じます。と言ってもしばらく使っていれば慣れてくるので、まったく使えないというほどではないはず。指先でキーを叩くように意識すると、押し間違いを減らせます。

 

Surface Go 2 タイプカバー 配列

Enterキー周辺で一部のキーが小さく作られています

 

キーボード上部にはマグネットが仕込まれており、Surface Go 2の画面にくっつけることでキーボードを斜めにして使うことができます。手首を自然な角度に保てる上、キーボード全体を見渡しやすいのでおすすめです。ただし底面部にすき間ができるぶん、キーボードが若干たわむほか、タイプ音がやや大きくなる点に注意してください。

 

Surface Go 2 タイプカバー 角度

キーボードを斜めに傾けることで、キーが打ちやすくなります

 

キーストローク (キーを押し込む深さ)は実測で平均1.02mmです。1.5mmが標準のノートPCと比べるとかなり浅く感じるのですが、押した瞬間のクリック感が固めのなので、手応えはしっかりと感じられます。なんとなくプチプチとした感触で、好みがわかれるでしょう。個人的には悪くはないと思います。

 

タイプ音は軽い力で入力しても、わずかにカタカタと聞こえます。キーボードを斜めに傾けると底面部分との反響によって音がやや大きく聞こえました。軽めのタッチを意識したほうがいいでしょう。

 

Surface Go 2 タイプカバー タイプ音

キーボードを斜めに傾けると、タイプ音がカタカタとやや大きめに聞こえます

ペンの書き味はなめらか

Surface Go 2 ペン入力

別売りのペンを使えば、手書き入力も可能です。Microsoft Pen Protocol (MPP)対応のいわゆる「Surface互換ペン」も使えますが、傾き検知や筆圧感知などの性能をフルに使いたいのであれば純正のSurfaceペンをおすすめします。

 

Surface Go 2 Surfaceペン

Surfaceペン。写真のペンはアイスブルーのカラー

 

Surface Go 2は、Surfaceペンによる4096段階の筆圧感知と傾き検知に対応しています。ただし高度なペイント / ドローソフトを使いこなすには、本体のパフォーマンスが足りません。その意味ではSurface Go 2にSurfaceペンはオーバースペックかもしれませんが、デザイン的に相性バッチリという点で選ぶのもアリでしょう。

 

Surface Go 2 ペンホルダー

左側面にペンをくっつけられる点もポイント

 

ペンの書き味はツルツルした感じで、動きはとてもなめからです。紙のような抵抗がない点に不満を感じる人がいるかもしれませんが、筆者は個人的になめらかタイプが好みですので特に違和感はありませんでした。遅延はごくわずかに感じられるものの、気になるほどではありません。簡単なメモ書きや落書きレベルのイラストには問題ないと思います。

 

Surface Go 2 ペン入力

摩擦の少ないなめらかな書き味。遅延は気になるほどではありませんでした

そのほかの周辺機器

Surface Go 2 周辺機器

Surfaceシリーズにはさまざまな周辺機器が用意されています。どれもカラーや質感、造形などが統一されているので、Surfaceシリーズと組み合わせて使うのにピッタリ。アクセサリー類を含めた世界観を構築できる点が、Surfaceシリーズの魅力なのです。

 

Surface Go 2 アクセサリー

アクセサリー類の色を統一するのもおすすめ

Surfaceモバイルマウス

Surface Go 2 マウス

薄型で持ち運びにも便利なモバイル向けマウス。左右ボタンとホイールクリックのみのシンプルタイプですが、外出先でサクッと使うぶんにはこれでOK。

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Surfaceダイヤル

Surface Go 2 Surfaceダイヤル

円筒状のダイヤル式デバイス。左右をクルクル回して機能を選択したり画面のズーム / 回転などを行なえるほか、全体をグッと押し込むことで機能の決定などの操作を行なえます。特にグラフィックソフトを使う際に便利です。

 

Surface Go 2 Surfaceダイヤル

キャンバスの回転やブラシの太さ変更などを素早く行なえのがメリット

 

Surface Go 2 Surfaceダイヤル

Surface Go 2ではSurface StudioやSurface Bookのような、デバイス周辺のUI表示には対応していません

Surfaceドック

Surface Go 2 Surfaceドック

Surfaceドック / Surfaceドック2は、インターフェースを拡張するためのアクセサリーです。Surface Connectに接続することで、フルサイズのUSB端子や有線LAN端子を利用できます。現在は旧型のSurfaceドックと新型のSurfaceドック2が発売中。Surface Go 2はデスクに据え置きで使うには端子類が少ないので、周辺機器をいろいろ使いたいなら検討してみてはいかがでしょうか。

 

Surface Go 2 Surfaceドック

Surfaceドックの背面。電源アダプターが別に用意されているので意外に場所を取る上に、ケーブルでゴチャつきがちです

 

インターフェース構成

Surfaceドック Surfaceドック2
USB (フルサイズ) 4 2
USB (Type-C) 4
Mini DisplayPort 2
有線LAN
オーディオジャック

インターフェースは少ない

Surface Go 2 インターフェース

周辺機器接続用のインターフェース (端子)類は控えめです。基本的にはUSB Type-CとSurface Connect (充電および純正アクセサリー接続用)、microSDカードスロット、ヘッドホン端子の構成。LTEモデルにはSIMカードスロットが用意されています。10インチタブレットとしては標準的ですが、PCとして使うには少々物足りません。

 

Surface Go 2 microSD

キックスタンドの下にmicroSDカードスロットを配置

 

Surface Go 2 電源アダプター

付属の電源アダプター。重さは実測136g

Type-Cは映像出力と充電に対応

USB PD 18W充電 △ ※低速充電
USB PD 30W充電
USB PD 45W充電
USB PD 65W充電
映像出力

右側面のUSB Type-C端子は、映像出力とUSB PDによる充電に対応しています。ワット数の低い充電器でも充電は可能でしたが、低すぎると充電に時間がかかったりパフォーマンスが低下することがあるようです。なおType-Cによる充電には公式には対応していない可能性があります。自己責任の上でご利用ください。

 

Surface Go 2 Type-C

Type-Cで充電できることを確認していますが、公式には非対応かもしれません

 

Surface Go 2 Type-C

Type-Cによる映像出力が可能。モバイルディスプレイへの給電と映像出力を同時に行なったり、据え置きディスプレイからの充電と映像出力が可能です

SIMフリーのLTE通信に対応&eSIMも利用可

Surface Go 2 LTE

一部のモデルでは、SIMフリーのLTE通信に対応しています。LTEはナノSIMカードを利用する方法と内蔵のeSIMを利用する方法の2種類に対応。MVNOの格安SIMサービスも利用できます。

対応バンド

LTE Advanced 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 13 / 14 / 19 / 20 / 25 / 26 / 28 / 29 / 30 / 38 / 39 / 40 / 41 / 66

 

Surface Go 2 LTE

SIMカードの選択で「SIM 2」を選ぶと、eSIMを利用できます

 

実際にeSIMを試したところ、とても簡単かつお手軽に始められました。サービスの申し込みから利用できるまでにかかった時間は30分程度です。通信速度もまずまずの速さ。詳しくは別の記事にまとめていますので、そちらを参照してください。

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関連リンク

小型タブレットとしては高音質

Surface Go 2 スピーカー

スピーカーは前面部の左右に配置されています。音をさえぎるものがないのでサウンドはクリアーなのですが、音の迫力はイマイチでした。特に低音域に厚みがなく、サラウンド感もほどほど。10インチクラスの小型タブレットとしては比較的高音質ですが、Surfaceシリーズのなかではもっとも低音質かもしれません。とは言えSurface Go 2は値段が安く小型なので仕方がないでしょう。

顔認証サインインに対応

Surface Go 2 IRカメラ

ディスプレイ上部には、顔認証サインイン用のIRカメラ (赤外線カメラ)が用意されています。あらかじめWindows Helloで顔を登録しておけば、画面をチラッと見るだけでサインインできるので便利です。なおフロント部分には500万画素のWebカメラとステレオマイク、リア側には800万画素のカメラが配置されています。

 

Surface Go 2 カメラ

背面側には800万画素のカメラ

Office Home & Business 2019が標準付属

 

Surface Go 2 Office

Surface Go 2には、マイクロソフトのOffice Home & Business 2019が標準で付属しています。ソフト構成はエクセル / ワード / パワーポイント / アウトルック /ワンノートの5種類。付属のカードに書かれたプロダクトキーを入力することで、ソフトを利用できます。

 

なお個人向けモデルには必ずオフィスが付属していますが、法人向けモデルには付属していません。

Windows 10 Sモードについて

Surface Go 2 Windows 10 Sモード

Surface Go 2の個人向けモデルでは、OSとしてWindows 10 Home Sモードが使われています。Sモードは機能を制限する代わりに、セキュリティーと安定性を高めた機能のこと。一般的なデスクトップ向けソフトは利用できず、Microsoftストアから入手したアプリのみ利用可能です。

 

Sモードの特徴

Windows 10 Home Sモード Windows 10 Home
利用可能ソフト MicrosoftストアのUWPアプリ ・ダウンロードしたソフト
・DVDなどからインストールするソフト
・MicrosoftストアのUWPアプリ
起動時間 少し速い 標準
規定のアプリ 変更不可 変更可能
セキュリティー対策 少し高い 標準

 

Windows 10 Home Sモードをそのまま利用してもいいのですが、このままではネットからダウンロードしたソフトが利用できません。いろいろなソフトを利用したい場合はSモードを解除して、通常のWindows 10 Homeに変更してください。モードの切り替えは無料で行なえますが、一度Sモードを解除すると元には戻せません。

 

Surface Go 2 Windows 10 Sモード

Windows 10 SモードではMicrosoftストアで入手したアプリしか利用できません

 

Surface Go 2 Windows 10 Sモード

設定アプリの「更新とセキュリティ」→「ライセンス認証」からWindows 10 Home Sモードを解除できます

 

Surface Go 2 Windows 10 Sモード

解除にはMicrosoftアカウントでのサインインが必要です

ベンチマーク結果

試用機のスペック

Pentiumモデル Core m3モデル
CPU Pentium Gold 4425Y Core m3-8100Y
メモリー 8GB
ストレージ 128GB SSD
グラフィックス UHD Graphics 615 (CPU内蔵)

※ベンチマーク結果はパーツ構成やユーザーの環境、タイミング、個体差などさまざまな要因で大きく変わることがあります。

CPU性能は低め

CPU PassMark CPU Markスコア
Core i7-10710U
13685
Surface Pro 7 (Core i7)
12549
Core i7-1065G7
11946
Surface Pro 7 (Core i5)
11379
Core i5-1035G4
10844
Core i7-10510U
10257
Core i5-1035G1
9667
Core i5-10210U
9584
Ryzen 5 3500U
8373
Core i7-7500U
5564
Core i3-10110U
5553
Ryzen 3 3200U
4609
Surface Pro X (Microsoft SQ1)
4418
Surface Go 2 (Core m3)
4378
Celeron N4100
2569
Surface Go (Pentium)
2321
Celeron 4205U
2021
Celeron N4000
1550

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

 

CPUの総合性能を計測するベンチマークテストを行なったところ、Surface Go 2のLTEモデルで使われているCore m3-8100YはノートPC向けCPU全体では低めの結果でした。ほかのCPUと比較するならCeleron以上、Core i3未満といったところでしょう。ノートPCとして考えると、パフォーマンスは高くはありません。しかし2018年発売の前モデルより、性能は大きく向上しています。

 

Pentium 4425Yについては、CINEBENCH R20で計測しています。Core m3-8100Yよりもベンチマークスコアは34%程度低く、そのぶんパフォーマンスが低いと考えていいでしょう。前述のPassMarkに換算すれば、おそらくCeleron N4100よりちょっと上程度かもしれません。性能はかなり劣りますが、前モデルよりは少し向上しています。

 

CPUの性能比較 (マルチコア性能)

CPU CINEBENCH R20 CPUスコア
Core i7-10710U
2214
Core i7-1065G7
1619
Core i7-10510U
1486
Core i5-1035G4
1480
Core i5-1035G1
1456
Core i5-10210U
1435
Ryzen 5 3500U
1381
Core i3-10110U
918
Ryzen 3 3200U
643
Surface Go 2 (Core m3)
570
Surface Go 2 (Pentium)
378
Surface Go (Pentium)
339
Celeron N4000
301
Celeron 4205U
293

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

普段使いには十分な性能

テスト スコア
Essentials (一般的な利用)
目標値4100
計測値5852
Productivity (ビジネス利用)
目標値4500
計測値5041
Digital Contents Creation (コンテンツ制作)
目標値3450
計測値1887

※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの

 

PCMark 10は、PCを使った各種作業の快適さを計測するベンチマークテストです。Core m3搭載の上位モデルでテストを行なったところ、一般利用とビジネス利用では快適に使える目安のスコアを上回りました。コンテンツ制作のスコアは低く、動画や写真加工などの処理には向いていません。

 

なおPentium搭載の中~下位モデルでは、上記のスコアを下回ると思われます。おそらく一般利用であれば問題ないとは思いますが、下位モデルだとネットの調べ物や文書作成など用途が限られるかもしれません。

グラフィックス性能は低い

GPU 3DMark Fire Strike Graphicsスコア
GTX 1650
8513
GTX 1050
5912
MX250
3400
Iris Plus
2880
Radeon Vega 8
2251
UHD (Core i7)
1335
UHD (Core i5)
1273
Surface Go 2 (Core m3)
928
UHD (Core i3)
859

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

 

グラフィックス機能はCPU内蔵タイプです。Core m3モデルで3Dグラフィックス性能を計測するベンチマークテストを行なったところ、かなり低めの結果が出ました。Pentiumモデルなら、さらに低い結果となるでしょう。グラフィックス性能は低く、ゲームやグラフィックソフトには向いていません。

ストレージは128GB SSDがおすすめ

Surface Go 2 ストレージ

ストレージは下位モデルで64GB eMMC、中上位モデルで128GB SSDが使われています。上位モデル (左)と中位モデル (右)のアクセス速度を計測したところ、上位モデルのほうが優れた結果が出ました。出荷時のロットによってSSDが異なる可能性があり、多少パフォーマンスに違いが出るかもしれません。

 

それはともかくとして、128GB SSDはHDDよりもアクセス速度が速く、ウィンドウズを快適に利用できます。64GB eMMCでもウィンドウズの快適さは十分なのですが、容量的に128GBのほうがおすすめ。Cドライブの空き容量は80GB以上です。

ウィンドウズの起動は33秒程度

ウィンドウズの起動時間を計測したところ、平均16.12秒でした。最近はSSD搭載ノートPCで15秒前後が平均 (筆者調べ)なので、標準的な結果です。ただし64GB eMMC搭載の搭載の下位モデルでは、結果が異なる可能性があります。

 

起動時間の計測結果(手動計測)※Core m3モデル

1回目 16.2秒
2回目 15.4秒
3回目 18.8秒
4回目 15.2秒
5回目 15.0秒
平均 16.12秒

バッテリー駆動は8時間程度

バッテリー駆動時間は、公称値で最大10時間とされています。そこで最大パフォーマンスの状態でビジネス作業 (Web閲覧や文書作成、ビデオチャットなど)での駆動時間を計測したところ、7時間59分でバッテリー残量が3%に達し休止状態へ移行しました。パフォーマンスをやや落とした状態での動画再生では8時間33分です。

 

この結果から、実駆動時間は8時間程度と考えたほうがいいでしょう。ガッツリ使って丸8時間もてばなかなか優秀です。

 

バッテリー駆動時間の計測結果 ※Core m3モデル

テスト方法 バッテリー消費 駆動時間
※公称値 最大10時間
Modern Office (ビジネス作業) 7時間59分
Video (動画視聴) 8時間33分
フル充電までにかかった時間 2時間6分

※テストの条件や計測方法についてはコチラ

ゲーム系ベンチマーク結果

ゲーム系ベンチマークテストとしてドラクエ10ベンチを試したところ、1280×720ドットでなら快適にプレーできるとの評価でした。

 

ただしSurface Go 2はファンレスで内部に熱がこもりやすいため、温度上昇でパフォーマンスが低下することがあります。そのためゲームを長時間楽しむには向いていないかもしれません。ごくごく軽めのゲームを、気分転換程度に楽しむぐらいなら問題ないはずです。


 

Surface Go 2 ゲーム

ソリティアなど、処理が非常に軽いゲームなら問題ありません

 

Surface Go 2 ゲーム

Minecraft Dungeonsはスペック不足でカクカクでした

 

※以下のテストは1280×720ドットで実施

ドラクエXベンチ (超軽量級 / DX9)

ドラクエXベンチ
画質 スコア / 評価
最高品質 6100 / 快適
標準品質 6476 / 快適
低品質 8641 / とても快適

ゲームの検証結果については別の記事にまとめています。以下のリンクから、関連記事をご覧ください。
https://little-beans.net/review/surface-go2-game/

Surface Go 2とSurface Goの違いについて

Surface Go 2 比較 デザイン

2018年発売の前モデル「Surface Go」とは、外観面はほとんど変わりません。しかしSurface Go 2ではディスプレイの解像度が向上したことで、画面の情報量が増しました。作業効率がアップすることでしょう。またCPU性能も向上しているぶん、Surface Go 2のほうが快適に使えます。

 

Surface Go 2 比較 画面サイズ

画面サイズが大きくなり、解像度もアップしました

 

Surface Go 2とSurface Goの違い

Surface Go 2
Surface Go 2
Surface Go
Surface Go
発売日 2020年5月 2018年8月
画面サイズ 10.5インチ 10インチ
解像度 1920×1280ドット 1800×1200ドット
大きさ
(本体のみ)
幅245mm
奥行き175mm
高さ8.3mm
重さ
(本体のみ)
・544g~ (Wi-Fi)
・553g~ (LTE)
・522g~ (Wi-Fi)
・532g~ (LTE)
CPU ・Pentium 4425Y
・Core m3-8100Y
Pentium 4415Y
メモリー ・4GB
・8GB
ストレージ ・64GB eMMC
・128GB SSD
グラフィックス UHD 615 HD 615
インターフェース USB3.0(Type-C)×1
Surface Connect
microSDカードスロット
駆動時間 ・最大10時間 ・最大9時間 (Wi-Fi)
・最大8.5時間 (LTE)

 
それぞれのより詳細な違いについては、関連記事でご確認ください。

Surface Go 2とSurface Goの違いは? デザインやパフォーマンス、使い勝手を実機で比較
Surface Go 2は、2020年5月発売の10.5インチタブレットです。2018年に発売された前モデル・Surface Goに比べて、画面サイズやスペックなどがアップグレードされました。 この記事では新モデルのSurface Go 2...

価格について

Surface Go 2 価格

Surface Go 2には、パーツ構成の異なる3種類のモデルが用意されています。それぞれのスペックと価格は以下のとおりです。

 

ラインナップ (個人向けモデル)

CPU メモリー ストレージ 税込価格
Pentium 4425Y 4GB 64GB eMMC 6万5780円
Pentium 4425Y 8GB 128GB SSD 8万5580円
Core m3-8100Y
※LTE対応
8GB 128GB SSD 10万7580円

 

Surface Go 2はタブレットですので、PCとして利用するなら別途キーボードが必要です。おそらくほぼすべての人が、純正のSurface Go Type Coverを同時購入するでしょう。値段は標準タイプで税込1万2980円、ファブリックタイプで税込1万6940円。本体と合わせて購入すれば最低でも7万8760円、最高で12万4520円もかかります。

 

Surface Go 2 タイプカバー

アルカンターラ素材使用したタイプは税込1万6940円

 

本体+キーボードの合計価格

本体 標準タイプ ファブリックタイプ
下位モデル 7万8760円 8万2720円
中位モデル 9万8560円 10万2520円
上位モデル 12万0560円 12万4520円

 

さらに周辺機器を用意するなら、そのぶんの予算も必要です。Surfaceペンは税込1万2980円、Surfaceモバイルマウスは税込4180円。Surface Go 2とのデザイン的な相性が抜群とは言え、一般的なペンやマウスに比べるとやや高くつきます。

 

周辺機器との合計価格

本体+キーボード ペン追加 ペン&マウス追加
下位+標準 9万1740円 9万5860円
下位+ファブリック 9万5700円 9万9820円
中位+標準 11万1540円 11万5660円
中位+ファブリック 11万5500円 11万9620円
上位+標準 13万3540円 13万7660円
上位+ファブリック 13万7500円 14万1620円

 

Surface Go 2 アクセサリー

この一式で税込14万1620円

完成度の高い小型タブレットPC

Surface Go 2 感想

よかった点

本体の品質は抜群の出来映えです。特にアクセサリー類を含めて世界観がしっかりと統一されており、すべて純正品でそろえればカッコよさは文句なし! 個人的にはAppleのiPadにも勝っていると思います。

 

さらに4096段階の筆圧感知やeSIM内蔵のLTE機能など、機能面も充実。オフィス標準付属で、ビジネスでも活用できるでしょう。Windows 10を搭載したPCとして使える汎用性の高いタブレットです。

気になる点

値段が高い点が気になります。必要な機器をそろえると最終的に中位~上位クラスのノートPCと同程度の金額に達するにも関わらず、パフォーマンスは低価格クラスです。価格と性能面だけで考えれば、コスパはそれほどよくありません。

 

オフィスが付いてなければ本体価格が下がるのですが、個人向けにもオフィスなしモデルが用意されないものでしょうか。もしくはLTE機能なしのCore m3モデルとか。Pentiumモデルでもオフィスなしで4万円台あたりなら、相当需要があると思います。

Surface Go 2

Surface Go 2

税込6万5780円~

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※2020年6月2日時点の本体価格。キーボードやマウス / ペンは別売り

Surface2 Proを触ってきました! エクスペリエンスインデックスも調査!!
本日10月24日に行なわれた、マイクロソフトのSurface2の発表会に行ってきました。そこで実際にSurface Pro 2に触れてきましたので、ハンズオンレポートをお届けします。 外観的な変更はほとんど感じられない 前モデルの「Surf

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