ThinkPad E14 Gen 3(AMD) Ryzen 3 5300Uモデルのベンチマーク結果

ThinkPad E14 Gen 3(AMD)
レノボのThinkPad E14 Gen 3(AMD)はAPU(CPU)として、AMDのRyzenモバイル5000シリーズを搭載しています。値段はお手頃でありながら、インテル製CPUに比べて性能が高い点が魅力です。

ThinkPad E14 Gen 3(AMD)

ThinkPad E14 Gen 3(AMD)

この記事では筆者が購入した実機を使って、ThinkPad E14 Gen 3(AMD) Ryzen 3 5300Uモデルの性能ついてレビューします。

試用機のスペック

モデル名 ThinkPad E14 Gen3 AMD:スタンダード
APU Ryzen 3 5300U
メモリー 8GB(8GB×1)
ストレージ 256GB SSD
グラフィックス Radeon Graphics

※各ベンチマークテストはWindows 10の電源プランを「高パフォーマンス」に設定しています

※ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります

ThinkPad E14 Gen 3(AMD)

ThinkPad E14 Gen 3(AMD)

6万7650円~

※2021年6月30日時点。最新の価格はコチラ

Ryzenモバイル5000シリーズについて

Ryzenモバイル5000シリーズ

ThinkPad E14 Gen 3(AMD)では、AMDの第4世代Ryzenモバイル5000シリーズが使われています。APUのラインナップはRyzen 3 5300UとRyzen 5 5500U、Ryzen 7 5700Uの3種類。数字の大きいほうが性能が高く、Ryzen 3は下位、Ryzen 5は中位、Ryzen 7は上位の位置付けです。

Ryzenモバイル5000シリーズ

使われているAPUのスペック

Ryzenモバイル5000シリーズは、非常に高性能です。シングルコア性能ではインテル製CPUに劣りますが、総合力ではRyzenシリーズのほうがはるかに上回ります。また前世代のRyzenモバイル4000シリーズからスレッド数が倍増したことにより、マルチコア性能が飛躍的に向上しました。

Ryzenモバイル5000シリーズ ベンチマーク

CPUベンチマークの結果。数値が大きいほど高性能 ※スコアは当サイト計測の平均値

一般的な事務作業や書類作成などであれば、Ryzen 3 5300Uで十分です。データ容量が大きくて処理に時間がかかりそうな場合は、APUを変えるよりもメモリー容量を増やしてください。

重めの作業を行なう場合でも、Ryzen 5 5500Uで十分。Ryzen 5 + 16GBメモリーの組み合わせで、ゲーミングノートPC並みのパフォーマンスです(グラフィックス性能を除く)。Ryzen 7 5700Uについては極端な話、ベンチマーク結果を見てウットリするためのものと考えてもいいでしょう。

APUの選び方

Ryzen 7 とにかく性能重視。「パワーこそ正義」派向け。極端に高いCPU性能が必要ならコレ
Ryzen 5 性能高めがよくても、ここで十分。一般的な作業であればややオーバースペック気味
Ryzen 3 普通の事務処理、書類制作、普段使いなどにおすすめ。メモリー容量を増やせばさらに快適

APU性能について

Ryzen 3 5300U搭載機でCPU性能を計測するベンチマークテストを行なったところ、なかなか優秀な結果が出ました。Ryzen 3は本来下位ランクですが、インテルのCore i5やCore i7の結果を上回っています。Ryzen 5 5500UやRyzen 7 5700Uであれば、さらに高い結果を得られるでしょう。

ThinkPad E14 Gen3 ベンチマーク

CPUベンチマークの結果 ※そのほかのスコアは当サイト計測の平均値

しかしCPUの総合性能を計測するPassMark PerformanceTestでは、やや低めの結果が出ています。これはメモリーが8GB×1のシングルチャネルで動作しているため。このベンチマークテストではシングル / デュアルチャネルの違いが結果に表われやすいため、このような結果が出たものと思われます。

ThinkPad E14 Gen3 ベンチマーク

CPUベンチマーク(総合性能)の結果 ※そのほかのスコアは当サイト計測の平均値

グラフィックス性能について

グラフィックス機能としては、APU内蔵のRadeon Graphicsが使われます。Ryzen 3 5300U搭載機で3D性能を計測するベンチマークテストを行なったところ、結果いまひとつでした。これもメモリーが8GB×1のシングルチャネルで動作しているためでしょう。Ryzenシリーズはメモリーがデュアルチャネルで動作すると、スコアが大きく伸びる傾向にあります。本来の性能を引き出すなら、メモリーはデュアルチャネルで利用してください。

ただしゲームやクリエイター向けソフトを利用しないのであれば、シングルチャネルのままでもOKです。

ThinkPad E14 Gen3 ベンチマーク

Time Spy(DirectX 12、WQHD)のスコア ※そのほかのスコアは当サイト計測の平均値

ThinkPad E14 Gen3 ベンチマーク

Fire Strike(DirectX 11、フルHD)のスコア ※そのほかのスコアは当サイト計測の平均値

なおメモリー容量(構成)を変えたときの結果については、現在検証中です。まとまりしだい、別の記事で公開する予定です。

作業の快適さについて

PCMark 10は、PCを使った作業の快適さを計測するベンチマークテストです。開発元が指針として提示した目標値を超えることで、その分野の作業を快適に行なえるとされています。ただし処理自体はそれほど重くはなく、特にコンテンツ制作(写真加工や3D制作、動画編集など)については趣味レベル程度と考えてください。

Ryzen 3 5300U+8GBメモリー(8GB×1)搭載の評価機でテストを行なったところ、すべてのテストで目標値を上回りました。とりあえずひととおりの作業についてはこなせるものと考えていいでしょう。Ryzen 5 5500U / Ryzen 7 5700U搭載モデルであれば、より快適に利用できるはずです。

ThinkPad E14 Gen3 ベンチマーク

PCMark 10ベンチマークスコア ※目標値はPCMark 10公式サイトによるもの

注目したいのは、Ryzen 3 5300U搭載機でもCore i5 / i7搭載機種にも劣らない結果が出ている点です。コンテンツ制作のテストではスコアがあまり伸びませんでしたが、一般利用(ビデオ会議やWeb閲覧)やビジネス利用(表計算とワープロ)では同等レベルでした。普通の作業であれば、Ryzen 3モデルで十分です。

ストレージ性能について

ThinkPad E14 Gen 3(AMD)ではストレージとして、256GB~1TBのM.2 NVMe SSDが使われています。評価機で使われていたSSDはWDのSN530で、アクセス速度はシーケンシャルリードで2280.98MB/秒となかなか高速でした。ただ書き込み性能はあまり高くはありません。

続いて負荷の高いテストを連続して行なったところ、アクセス速度の低下を確認しました、おそらくSSDでサーマルスロットリング(熱による速度低下)が発生しているのでしょう。放熱シートなどで熱対策を行なえば、多少は改善されるかもしれません。

ThinkPad E14 Gen3 ベンチマーク

512GB SSDのアクセス速度。左が標準テストの結果で、右が高負荷テストの結果

ということで、今回はThinkPad E14 Gen 3(AMD) Ryzen 3 5300Uモデルの各種ベンチマークテスト結果を紹介しました。Ryzen 5 5500UやRyzen 7 5700Uについては、別の機種で取り上げる予定です。

ベンチマーク結果をご覧いただくとおわかりのとおり、Ryzen 3 5300Uでも十分使える結果が出ています。Ryzen 3は下位APUとして敬遠されることもありますが、普段使いやビジネスmにはまったく問題ありません。むしろRyzen 5 5500UやRyzen 7 5700Uが高性能すぎることを考えれば、実作業においてもっともコスパが高いかもしれません。

ThinkPad E14 Gen 3(AMD)

ThinkPad E14 Gen 3(AMD)

6万7650円~

※2021年6月30日時点。最新の価格はコチラ

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