レノボは2019年5月13日 (現地時間)、ThinkPad X1 Extremeの新モデルを発表しました。北米地域での発売は2019年7月を予定しており、価格は1499.99ドルから。日本国内での販売は未定です。
新モデルの特徴は、CPUに第9世代 (Coffee Lake)のCore iプロセッサーのHシリーズが使われている点です。現時点で公開されているスペックでは「最大でCore i9」と明記されているため、おそらくCore i9-9880H / 9980HKに対応しているものと思われます。またCore i7-9750 / 9850Hにも対応していることでしょう。
さらにグラフィックス機能は従来のGeForce GTX 1050 Ti with Max-Qデザイン (4GB)から、2019年4月に発表されたGeForce GTX 1650 with Max-Qデザイン (4GB)にアップグレードしています。NVIDIAによるとモバイル版のGeForce GTX 1650はGeForece GTX 1050からパフォーマンスが最大で1.7倍向上するとのこと。実際にはそれほどではないにしても、グラフィックス性能の性能アップは期待できそうです。
液晶ディスプレイのサイズは従来と同じ15.6インチですが、一部のモデルにHDR 400対応で輝度500nitのパネルが追加されました。また4Kモデルでは有機EL (OLED)パネルを選択可能です。
重量が最軽量構成時で1.07kgと軽い点も大きな改善点です。前モデルでは1.7kgでしたので、大幅に軽くなりました (誤植でなければ)。本体サイズは変わらず、堅牢性についても前モデルと同様MIL-STD-810Gをクリアーしています。
→重量の1.07kgはおそらく表記ミスで、正しくは1.7kgだと思われます (後述)
バッテリー駆動時間は最大14時間。前モデルでは14.9時間でしたので、少し短くなりました。キーボードはバックライト対応でテンキーは非対応です。
ThinkPad X1 Extreme (第2世代)のスペック
OS | Windows 10 Pro まで |
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CPU | 第9世代 Core i9 Hシリーズまで |
メモリー | 最大64GB ※ECC非対応 |
ストレージ | 最大で4TB SSD (PCIe)に対応 (2TB×2) |
グラフィックス | GeForce GTX 1650 with Max-Qデザイン (4GB) |
ディスプレイ | 15.6インチ、 ・4K OLED HDR タッチ対応 ・4K IPS HDR400 500nit ・フルHD IPS HDR400 500nit ・フルHD IPS 300nit |
光学ドライブ | なし |
通信機能 | WiFi 6 (802.11 AX) |
インターフェース | USB3.1 (フルサイズ) ×2、 Thunderbolt 3 / USB3.1 (Type-C) ×2、 SDカードスロット、 |
セキュリティー | TPM2.0、 指紋センサー |
カメラ | HD 720p (92万画素) 赤外線カメラ |
サイズ | 幅361.8×奥行き245.7×高さ18.4mm (タッチ対応) 幅361.8×奥行き245.7×高さ18.7mm (タッチ非対応) |
重量 | 1.7kg (最軽量構成時) |
バッテリー駆動時間 | 最大14時間 |
※2019年5月14日時点で判明している内容。国内モデルでは構成が変更される場合があります
CPUとdGPUのアップグレードは順当な進化ですが、重量が600g以上も軽くなっている点が驚きです。15インチタイプで1.07kgって、相当軽いですよ。本当に表記ミスじゃないんですよね?
→メーカーの表記ミスのようです。データシート (PDF)には「1.07kg」と書かれているのですが、ポンド表記の「3.76lbs」をキログラムに変換すると約1.7kgでした。
それはともかく、CPUのラインナップにCore i9が加わったことで、さらなるパフォーマンスアップを期待できそうです。さらに堅牢性も高く、映像も高品質。気軽に持ち運べるクリエイティブPC / モバイルワークステーションとして活用できるでしょう。
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