デル U2520D レビュー：品質と汎用性に優れる25インチWQHDディスプレイ

デルのU2520Dは、2560×1440ドットで25インチの高品質なディスプレイです。UBS Type-Cによる映像入力や給電に対応しているほか、デイジーチェーン接続やHDR400などに対応。さまざな用途で使える汎用性の高いモデルです。

ポイント

狭額縁でコンパクトな本体
Type-Cの映像入力と給電に対応
sRGB 99%でキャリブレーション済み

U2520Dのスペック

液晶サイズ	25インチ
解像度	2560×1440ドット
アスペクト比	16：9
リフレッシュレート	60Hz
輝度	350nit
映像入力	HDMI ×1 USB Type-C ×1 DisplayPort ×1
ピボット機能	対応
スイーベル機能	90度
高さ調節機能	130mm
VESAマウント	VESA100
サイズ	幅567.7mm 奥行き185mm 高さ382.9mm
重量	6.4kg

※2020年4月26日時点。構成は変更される場合があります

そのほかの詳細スペック

パネル	IPS
コントラスト比	1000：1
応答速度	8ms (G to G)
色域	sRGB 99% (Delta-E 2)、DCI-P3 95%、Rec 709 99%
表示色	1680万色
FreeSync	－
スピーカー	－
インターフェース	DisplayPort出力 USB Type-C ダウンストリーム USB 3.0 ダウンストリーム×3 オーディオラインアウト
付属品	電源ケーブル DisplayPortケーブル USB Type-Cケーブル USB Type-C – Type-A 変換ケーブル保証書など

この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。

この記事の目次

▶スペック
▶デザインと使いやすさ
▶映像品質について
▶まとめ

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U2520D

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Dell デジタルハイエンドシリーズ U2520D 25インチ HDR USB-C モニター

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デザインと使いやすさ

狭額縁でコンパクト

本体サイズはスタンド利用時で幅56.77cm、奥行き18.5cm、高さ38.29cm。ディスプレイのベゼル (枠)が細いので、24～25インチの標準的なディスプレイとしては本体がコンパクトです。奥行きもそれほど長くないので、デスクの上でジャマに感じません。

画面サイズは25インチで、解像度は2560×1440ドット

ベゼルの細い狭額縁デザインなので本体がコンパクト

組み立ては非常に簡単で、ベースを取り付けたスタンドにディスプレイをはめ込むだけ。実際の作業は数分かからずに終わりました。

スタンドにベースを取り付け

スタンドの取り付け部分。VESA100のマウントに対応

ディスプレイのマウント部分にスタンドをはめ込めばOK

背面

スタンドは非常に頑丈な作り

スタンドの穴にはケーブルを通せます

HDMIケーブルとType-Cケーブル、USB Type-C – Type-A変換ケーブルが付属

Type-C接続に対応

映像入力はHDMIとDisplayPort、USB Type-C (DP接続)の3種類。DisplayPortはデイジーチェーン接続にも対応しています。USB Type-Cは90Wの給電にも対応。ノートPCを充電しながら映像を出力できる点が便利です。

背面のインターフェース

① 電源コネクター
② HDMI
③ DisplayPort入力
④ USB Type-C
⑤ DisplayPort出力 ※デイジーチェーン用
⑥ オーディオライン端子
⑦ USB 3.0ダウンストリーム

左側面にもUSB3.0 Type-A / Type-Cのダウンストリーム端子

画面の角度や高さを調節可能

U2520D最大130mmの高さ調節対応しているほか、前後のチルト角度や左右のスイーベル角度を調整可能です。また画面を90度回転させるピボット機能にも対応しています。見やすい位置に調整して利用するといいでしょう。

前後のチルト角度

左右のスイーベル (首振り)角度

画面を縦に設置するピボット機能にも対応

標準的なOSD

OSD (オンスクリーンディスプレイ)では画面の輝度や色合いなどを細かく調整できます。特殊な機能などは特になく、標準的な仕様です。迷うことなく操作できるでしょう。

底面部右泡には電源ボタンとOSD操作用のボタン

操作ボタンを1回押すと簡易メニューが表示されます

画面の色合いはプリセットから手軽に変更可能

映像入力の切り替え

詳細メニューでは輝度やコントラストを調整できます

映像品質について

広い色域のIPSパネル

ディスプレイには広い視野角と自然な発色が特徴のIPSパネルが使われています。DCI-P3やRec 709など、特に映像制作で使われる色域に対応している点が特徴。またHDR400対応で、映像の視聴はもちろん映像制作向けにも適しています。

対応する色域

・sRGB (99%)
・DCI-P3 (95%)
・Rec 709 (99%)

出荷時にカラーキャリブレーションが行なわれており、その結果が資料として製品に付属しています。U2520Dは出荷時に標準モードでsRGB 99%に補正されているとのことです。

製品に付属するキャリブレーション結果のレポート

明るさにムラは見られませんでした

WQHD (2560×1440ドット)の、いわゆる”2K”解像度。4Kほどではないものの、映像は高精細です

プリセットの色合い

U2520Dではプリセットによって、画面の色を手軽に変更できます。用途に合わせて切り替えるといいでしょう。

標準

sRGB 99%に補正された出荷時の映像。PC用ディスプレイとしてはスタンダードの色合い

ComfortView

色温度を下げることでブルーライトを減らし、眼への負担を抑えた映像

ムービー

コントラストを高くすることで、印象的な色合いを実現する動画向けの映像

ゲーム

シャープネスを強調することでキャラを捉えやすくしたゲーム向けの映像

色温度

色温度を自由に変更できるモード (標準では6500K)

色空間

「色空間」の「sRGB」モード

「色空間」の「DCI-P3」モード

RGB

詳細調整用にRGB値を細かく設定できるモード

汎用性と品質に優れるオールマイティなディスプレイ

よかった点

狭額縁デザインを採用したコンパクトな本体と、USB Type-Cケーブル1本でノートPCの充電と映像出力を行なえる点、デイジーチェーンによるマルチディスプレイでの運用など、外観や機能面で先進性が高い点が魅力です。映像の品質も高く、ディスプレイ出力用であれば写真や画像のチェックにも利用できるでしょう。文書やデータ中心のビジネス作業からクリエイティブな用途まで、オールマイティに使えるディスプレイです。