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デル UP2720Q レビュー:キャリブレーター内蔵の27インチ4Kカラーマネジメントディスプレイ

デル UP2720Q レビュー

デルのUP2720Qは、広い色域に対応するプロ向けの27インチ4Kディスプレイです。Adobe RGBやDCI-P3などに手軽に変更できるほか、内蔵の測色計によるハードウェアキャリブレーションにも対応しています。
UP2720Q

ポイント

  • 単体でハードウェアキャリブレーションが可能
  • 定期的な自動補正に対応
  • Adobe RGB 100%の広い色域

UP2720Qのスペック

液晶サイズ 27インチ
解像度 3840×2160ドット
アスペクト比 16:9
リフレッシュレート 60Hz
輝度 250nit
映像入力 HDMI ×2
USB Type-C ×1
DisplayPort ×1
ピボット機能 対応
スイーベル機能 90度
高さ調節機能 130mm
VESAマウント VESA100
サイズ 幅611.9mm
奥行き212mm
高さ43.34mm
重量 9.71kg

※2020年4月26日時点。構成は変更される場合があります


パネル IPS
コントラスト比 1300:1
応答速度 8ms (G to G)
色域 Adobe RGB 100%、DCI-P3 98%、BT.2020 80%
G-SYNC
FreeSync
スピーカー
インターフェース Thunderbolt 3アップストリーム
Thunderbolt 3ダウンストリーム
USB 3.0 ダウンストリーム×4
セキュリティースロット
付属品 電源ケーブル
DisplayPortケーブル
HDMIケーブル
Thunderbolt 3アクティブケーブル
USB Type-C – Type-A 変換ケーブル
保証書など

 

この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。

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※2020年4月26日時点

デザインと使いやすさ

本体はやや大きめ

UP2720Q 本体サイズ

本体サイズはスタンド利用時で幅61.19cm、奥行き21.2cm、高さ43.34cm。デスクトップ向けとしてはやや大型の27インチディスプレイを搭載しているため、それなりに存在感があります。大きな画面を支えるためにスタンドやベースは頑丈に作られており、フットプリントもやや大きめです。

 

UP2720Q 大きさ

14インチノートPCとのサイズ比較

 

UP2720Q スタンド

設置は簡単。まずはベースにスタンドを取り付けます

 

UP2720Q 取り付け

スタンドをディスプレイ背面にはめ込めばOK

 

UP2720Q VESA

スタンドの代わりに、VESA100対応のディスプレイアームなどを利用できます

 

UP2720Q ベース

金属製のベース部分。奥行きは21cm強

 

UP2720Q ケーブル

電源ケーブルのほかに、3種類の映像出力用ケーブルとUSB Type-C – Type-A変換ケーブルが付属

 

UP2720Q スタンド

スタンドの穴にはケーブルを通せます

Type-C接続に対応

UP2720Q Type-C

映像入力はHDMIとDisplayPort、USB Type-C (DP接続)の3種類。デスクトップPCやノートPC、ゲーム機などに接続できます。特にUBS Type-C接続は90Wの給電にも対応しており、ノートPCの映像を表示しながら充電を行なえる点が便利です。

 

UP2720Q インターフェース

背面のインターフェース

  • ① HDMI
  • ② DisplayPort
  • ③ ライン出力
  • ④ Thunderbolt 3 (Type-C) アップストリーム ※PC接続用
  • ⑤ Thunderbolt 3 (Type-C) ダウンストリーム ※周辺機器用
  • ⑥ USB 3.0ダウンストリーム
  • ⑦ USB 3.0ダウンストリーム

 

UP2720Q USB

底面部左側にもUSB3.0ダウンストリーム

 

付属の遮光フードは、照明の反射を防ぐために利用します。照明によってはディスプレイの色合いが微妙に変わることがあるので、より厳密にカラーマネジメントを行なう場合は利用してください。

 

UP2720Q 遮光フード

付属の遮光フード

 

UP2720Q 遮光フード

照明の映り込みを防ぐことで、色合いの変化を防ぎます

画面の角度や高さを調節可能

UP2720Q 高さ調節

UP2720Qはスタンド利用時でも、画面の角度や高さを比較的自由に調節できます。見やすい位置に調整して利用するといいでしょう。

 

UP2720Q チルト

前後のチルト角度

 

UP2720Q スイーベル

左右のスイーベル (首振り)角度

 

UP2720Q ピボット

画面の縦向きに設置できるピボット機能も対応

 

UP2720Q ピボット

画面の自動回転機能はOSDに対してのみ有効で、PCの画面はOS側で設定する必要があります

機能豊富なOSD

UP2720Q OSD

OSD (オンスクリーンディスプレイ、画質調整用)では画面の輝度や色合いなどを細かく調整できます。

 

UP2720Q ボタン

底面部右側には電源ボタンとOSD操作用のボタン類を配置

 

UP2720Q OSD

操作ボタンを1回押すと、簡易メニューが表示されます

 

UP2720Q OSD

すべての機能を利用できる詳細メニュー

 

UP2720Q プリセット

プリセットの変更は簡易メニューが便利

 

UP2720Q 明るさ

簡易メニューから輝度も変更可能です

単体でキャリブレーションが可能

UP2720Q キャリブレーション

UP2720Qは本体にキャリブレーター (測色計)を内蔵しており、ほかの機器を使わずにハードウェアキャリブレーション (色の補正作業)を行なえます。キャリブレーションはディスプレイのOSDから実行可能。ウォームアップや補正に20~30分程度の時間がかかりますが、別の機材なしでキャリブレーションを行なえるのは便利です。

 

UP2720Q OSD

OSDからキャリブレーションを実行します

 

またキャリブレーションのスケジュール機能にも対応しています。タイミングは日 / 週 / 月単位や時間単位で設定可能。自動的にメンテナンスが行なわれるので、いつの間にか色域がズレていたというミスがありません。

 

UP2720Q OSD

スケジュール機能でキャリブレーションのタイミングを変更可能

映像品質について

プロクオリティーを実現する広い色域

UP2720Q 映像品質カラープリセットとしては、6種類の色空間 (色域)が用意されています。一般向けディスプレイでは「ムービー」や「ゲーム」など用途別のプリセットが用意されていますが、UP2720Qでは映像 / 印刷業界で使われているプロファイルが中心。印刷物向けにAdobe RGB、動画向けにDCI-P3といったように、作業に応じて色域を手軽に変更可能です。

 

プリセットとして用意されているプロファイル

  • ・DCI P3 (98%)
  • ・BT.709
  • ・BT.2020 (80%)
  • ・sRGB
  • ・Adobe RGB D65 (100%)
  • ・Adobe RGB D50

 

出荷時にカラーキャリブレーションが行なわれており、その結果が資料として製品に付属しています。当サイトではいつもならカラーキャリブレーターを使って色域をチェックするのですが、今回のUP2720Qは完全にプロクオリティーな製品ですのでテストを省略します。筆者のテスト環境のほうが明らかに格下ですので。

 

UP2720Q レポート

製品に付属するキャリブレーション結果のレポート

 

UP2720Q ムラ

パネルの明るさにムラは見られませんでした

 

UP2720Q 映像品質

4K解像度で映像はとても高精細

内蔵キャリブレーターで作業の効率と安定性がアップ

UP2720Q 感想

よかった点

Adobe RGBやDCI-P3など、幅広い色域に対応している点がポイント。プリント向け写真の現像やイラスト / 印刷物の制作など、プロのクオリティーが求められるコンテンツ制作でも十分活躍するでしょう。

 

また見逃せないのは、自動キャリブレーションのスケジュール機能に対応している点です。キャリブレーターを使っていちいち作業を行なう必要がなく、また補正のし忘れによる色のズレも回避できます。作業効率と制作物の色の安定性が向上するはずです。

気になる点

画面が大きいので、それなりの設置スペースが必要なのは仕方がないでしょう。機能や品質面での不満は特にないのですが、そのぶん価格がお高めです。高い生産性が求められるプロの現場なら十分元が取れるかもしれませんが、アマチュアレベルだと割高感があります。

購入前にクーポンをチェック!

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※2020年4月26日時点

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