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ASUS VivoBook R206SAレビュー!アマゾンランキング上位でも激遅なノートPCはどんな人が使うべきか?

ASUS VivoBook R206SAレビュー

ASUS W203MA/E203MA発売中

この記事で取り上げているモデルはすでに販売が終了しており、現在は新モデルのASUS W203MAおよびASUS E203MAが販売されています。詳しくは以下のリンクから、レビュー記事をご覧ください。
ASUS W203MAのレビュー
ASUS E203MAのレビュー

アマゾンランキング上位常連の超激安ノートPC

自称”格安PCウオッチャー”のこまめブログ管理人(@littlebeansinfo)です。またもや安いノートパソコンをゲットしましたので、詳しいレビューをお届けします。

 

今回取り上げるのは、ASUS(エイスース)の「ASUS VivoBook R206SA(以下、VivoBook R206SA)」です。この機種の最大のポイントは、価格が超安い点。アマゾンでは2万5000円前後で販売されています。アマゾンのノートパソコンランキングでは常に上位にランクインしているので、見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。ちなみに筆者は2万4980円で購入しまして、(プライム会員なので)注文した翌日に届きました。

 

ASUS VivoBook R206SA

2万5000円前後で買える超激安ノートパソコン「VivoBook R206SA」

 

こんなに安くてちゃんと使えるのか? と疑問に思う人も多いでしょう。先に結論を言うと、作業用のノートパソコンとしてはかなり厳しい性能です。ネットを見たりYouTubeの動画を観たり、簡単な文書を書いたりするにはなんとかなりますが、写真・動画の管理や編集、ゲームまたはビジネスに使うにはおすすめしません。高性能なパソコンを使ったことがある人なら、動作がかなり遅く感じられるでしょう。

 

ただ逆に、メールやショッピングなど軽めの作業中心の人にとっては、ちょうどいいかもしれません。すでに高性能なパソコンを持っている人が、2台目以降のサブノートとして使うのもアリです。安くて持ち運びやすいので、子どものプログラミング学習用にも向いています。

 

 

ASUS VivoBook R206SA

ASUS VivoBook R206SA

税込2万円5000円前後

VivoBook R206SAのスペック

VivoBook R206SAの主なスペックは、以下の表のとおりです。
 

CPU Celeron N3050
グラフィックス Intel HD Graphics(CPU内蔵)
メモリー 2GB
ストレージ 500GB HDD
ディスプレイ 11.6型、1366×768ドット、光沢あり
無線機能 IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN(11ac時最大433Mbps)、Bluetooth 4.0
インターフェース USB3.1 Type-C×1、USB3.0×1、USB2.0×1、ヘッドホン出力、microHDMI、microSD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット
バッテリー駆動時間 9.7時間
サイズ/重量 幅297×奥行き193.3×高さ21.4mm/約1.21kg

 

ズバリ言ってしまうと、VivoBook R206SAが安いのは性能が低いからです。CPUに使われているCeleron N3050の性能は下位クラスであり、2GBのメモリー容量は(格安モデルでは)標準的な4GBの半分しかありません。

 

参考記事

ノートPC向けおすすめCPU
ノートPC向けCPUのベンチマーク (性能テスト) 結果比較表 【2019年】
ノートPCで使われているCPUのベンチマーク結果をまとめました。CPUの性能を知りたいときにどうぞ

 

ストレージに使われているHDDは、ほかの格安モデルでもよく見かけるパーツです。しかし低性能CPUと容量の少ないメモリーを組み合わせると、パフォーマンスがガタ落ちします。これはメモリー容量が少ないとHDDへの一時的な書き込み回数が増えるため。特にWindows 10のアップデートやアプリの自動更新、セキュリティー対策ソフトのスキャンなどが始まると、使い物にならないくらい動きが遅くなります。

 

タスクマネージャー

ちょっとした処理でもメモリーとディスクの使用率が急上昇するため、動きが遅く感じられます

 

一番時間がかかったのは購入直後の初回起動時で、ひととおりの更新が終わるまでに4時間ほどかかりました。そのあいだ、動作が重くて作業はほとんどできません(無理やりならなんとかというレベル)。そのあともWindows Updateなどで、ちょくちょく更新に時間がかかっています。ちなみにWindows 10 Anniversary Updateには、さらに2時間程度かかりました。

 

ただしアップデートや更新、スキャンが終わりさえすれば、普通に使えます。ちょくちょく起動してこまめにアップデートしておけば、時間がかかりすぎるということもないでしょう。使わないソフトをアンインストールしたり、セキュリティー対策ソフトをマカフィーリブセーフから動作の軽いソフトに変更するのも有効です。

 

以上のことから、VivoBook R206SAは処理が遅くても気にならない人や、こまめにメンテナンスできる人向けだと言えます。

本体デザイン&使いやすさ

VivoBook R206SAには、本体カラーの異なる3種類のモデルが用意されています。カラバリは「ダークブルー」と「ホワイト」、「サンダーブルー」の3色。筆者は以前に同じASUSの「VivoBook E200HA」ダークブールモデルを買ったことがあるので、今回はサンダーブルーにしてみました。

 

サンダーブルーの本体カラー

サンダーブルーの本体カラー

 

参考記事

税込み2万円台で買えるASUS E200HA
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写真では非常に鮮やかなブルーで映し出されていますが、これは明るい照明の下で撮影したため。ちょっと暗めの室内や暖色系の照明の下ではややくすんで見えたり、わずかに緑っぽく見えるかもしれません。

 

メタリックな色合い

ややメタリックな色合い

 

底面部分はグレー

底面部分はグレー

 

素材には樹脂(プラスチック)が使われていますが、それほど安っぽくはありません。非光沢のメタリック調仕上げですので、見た目は高級感があります。質感はそれほど高くはありませんが。

 

樹脂素材を使用

ボディの素材は樹脂(プラスチック)。天板中央部のロゴは鏡面仕上げのシルバー

 

本体サイズは、幅297×奥行き193.3×高さ21.4mmです。フットプリント(接地面積)は、A4サイズよりもやや小さい程度。非常にコンパクトで、バッグにも楽々と収まる大きさでした。

 

フットプリント

接地面積は幅297×奥行き193.3mm

 

サイズ比較

A4用紙とB5ノートとの大きさ比較

 

本体の厚さ

高さは実測で23.5mm

 

実際に手にした感想

実際に手に持つと、やや厚く感じます

 

液晶ディスプレイはスリム

液晶ディスプレイ部分はとてもスリムですが、キーボード側がやや厚めです

 

本体前面と背面

本体の前面と背面。エッジに向かって徐々に薄くなるデザインなので、見た目はスリムです ※クリックで拡大

 

本体の重さは公称値で約1.21kg、実際に測ってみた重さは1.221kgでした。ノートパソコン全体のなかでは軽い部類に入りますが、11.6型のノートパソコンとしてはそれほど軽いわけではありません。ただし、この程度の重さであれば持ち運べる範囲内でしょう。

 

重量の実測値

重量は実測で1.221kgでした

 

重量感を感じる

本体がコンパクトなので、数値以上にずっしりとした重みを感じます

液晶ディスプレイとキーボードについて

液晶ディスプレイの大きさは11.6型(11.6インチ)で、一般的な15.6型と比べると小さく感じます。ただし解像度は1366×768ドットとそれほど高精細ではないため、文字が小さくて見えづらいということはありません。写真についても、普通に鑑賞できるレベルです。ただしほかの格安モデルと同じく、映像の青みがやや強く出ていました。

 

11.6型で1366×768ドット

液晶ディスプレイのサイズは11.6型とやや小型ですが、文字は普通に読めますし、写真を見ても粗さを感じません

 

映像品質

実際に写真を表示した様子。映像はやや暗めで、わずかに青みが強く出ています。写真ではモアレ(しま模様)が出ていますが、実際には表示されていません

 

視野角

視野角はかなり狭く、液晶ディスプレイの角度を変えると明るさや色が変わってしまいます

 

グレアディスプレイ

光沢のあるグレアパネルですので、光の映り込みはそれなりにあります。色の変化が気にならない程度に、液晶ディスプレイの角度を変えるといいでしょう

 

キーボードは、テンキーなしの87キー構成です。キーのサイズがやや小さめなので、ちょっと窮屈さを感じます。特にキーが横長で縦横のバランスが合っていないため、縦方向に指を動かす際に指を動かしすぎることがありました。ただしこの点については、使い続けるうちに慣れるはずです。

 

VivoBook R206SAのキーボード

VivoBook R206SAのキーボード。キーピッチは実測で横18.5mm、縦18mm

 

キーボードの窮屈さ

キーピッチの理想値(19mm)よりもやや短く、少し窮屈さを感じました

 

キーボードのタイプ感は、それほど悪くはありません。キーストローク(キーを押す深さ)は実測1.5mmで、ノートパソコンとしては標準的です。入力時に軽めのクリック感があり、確かな手応えを感じました。タイプ音は静かなほうで、「タタタタ」と控えめ。ただし入力時にたわみ(グラつき)があります。

 

 

タッチパッド

タッチパッドがボタン一体型タイプ

 

キーボードの使い勝手についてはそれほど優れているわけではありませんが、こだわりすぎないなら普通に使えるレベルです。まあ、2万円台のノートパソコンとしては及第点といったところでしょう。

 

周辺機器を利用するためのインターフェースとしては、USB3.1 Type-C×1、USB3.0×1、USB2.0×1、ヘッドホン出力、microHDMI、microSD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロットが用意されています。USB端子は合計3ポートですが、USB3.1 Type-Cはまだ数が少ないため、実質的に2ポートです。

 

本体右側面

本体左側面には電源コネクター、microHDMI、USB3.1 Type-C、microSD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット ※クリックで拡大

 

本体右側面

右側面はヘッドホン出力、USB2.0、USB3.0の構成 ※クリックで拡大

 

Webカメラ

液晶ディスプレイ上部のWebカメラは480p(約45万画素)

ベンチマーク結果について

続いては、性能の目安となる各種ベンチマーク結果について紹介します。

 

実機のシステム情報

テスト機のシステム情報

Windows 10の快適さ

Windowsエクスペリエンスインデックス(システム評価ツールの結果)
プロセッサ 5
メモリ 5.5
グラフィックス 4.1
プライマリハードディスク 5.9

 

Windows 10の快適さを表わす「Windowsエクスペリエンスインデックス(システム評価ツールの結果)」は、上記の表の結果となりました。各スコアの最大値は「9.9」ですので、総合的には半分よりも上のスコアを獲得していますが、最近のノートパソコンと比べるとかなり低めの結果です。

CPUの性能

 CINEBENCH R15ベンチマーク結果

 

CPUの計算性能を計測する「CINEBENCH R15」でも、低めの結果となりました。同じCeleronシリーズのなかでも、性能的には下位クラスです。

 

参考記事

Celeron
Celeron性能比較(ノートPC向け)
ノートPCで使われているCeleronシリーズの性能を比較!

 

ハードディスクのアクセス速度

CrystalDiskMark

 

「CrystalDiskMark」でHDDのアクセス速度を計測してみたところ、一般的なHDDとほぼ変わらない結果となりました。ただしeMMCやSSDよりはアクセス速度が遅く、Windows 10の快適さに大きな影響が出ているはずです。

ドラクエ10ベンチ

ドラクエ10ベンチ

 

「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」では640×480ドットの低品質で「普通」という評価でした。この解像度では画面がとても荒くプレーに支障をきたすレベルです。しかし解像度を1280×720ドットに上げると、「やや重い」という評価に変わってしまいます。ドラクエ10については、プレーしないほうが無難です。

FF14ベンチ

FF14ベンチ

 

「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」では、解像度1280×720ドットの標準品質で「動作困難」(平均7.2FPS)という評価でした。このゲームについても、プレーはほぼムリと考えるべきです。

SSDに交換すればパフォーマンスアップ?

VivoBook R206SAは、SATA接続のHDDを搭載しています。ということは、ひょっとしたらSSDに交換可能カモ! ということで試してみたところ、無事にHDDからSSDに交換することができました。

 

HDDのクローンを作成

まずはHDDの中身をSSDにコピー

 

本体背面のカバーを取り外した状態

本体底面のカバーを取り外した状態。ネジを外せば、比較的カンタンに取り外せます

 

SSDの交換

HDDの内容をコピーしたSSDに付け替えました

 

HDDをSSDに交換することで、アクセス速度は高速化されました。

 

SSD交換後のアクセス速度

SSD交換後のアクセス速度

 

確かにベンチマーク結果は大きく改善されたものの、体感速度としてはあまり変わっていません。HDD搭載時の「メチャメチャ遅い!」から、SSDに変えたことで「遅い!」に変わった程度です。やはり2GBというメモリー容量の少なさが、システムの遅さに大きく影響していると思われます。4GB搭載モデルなら、「遅い!」から「普通」に変わるんですがねえ。交換しないよりはSSDに変えたほうがマシなのですが、そもそも早さを求めるならVivoBook R206SAを選ばないほうがいいかもしれません。

メール専用のサブ機や子ども用ならアリ

ということで、今回は2万5000円前後で買える激安ノートパソコン「VivoBook R206SA」のいレビューをお届けしました。ベンチマーク結果を見るとおわかりのように、パソコンとしてはかなり性能が低く、仕事にバリバリと使えるようなモデルではありません。アマゾンランキングでは常に上位にランクインしていますが、万人におすすめできるモデルではないというのが個人的な感想です。

 

ただし、軽めの用途に限定するなら購入もアリです。たとえばメールやTwitter、YouTubeでの動画視聴、ショッピング専用機としてなら問題なく使えるでしょう。また子どもが「Scratch」などのプログラミング学習用教材を楽しむには、十分な性能です。普段から高性能なパソコンを使っている人には処理が遅く感じますが、起動するまでに10分以上かかるようなとても古いパソコンを使っていた人には、早く感じるかもしれません。

 

以上のように、VivoBook R206SAはある程度「割り切って」使うことを前提とした格安ノートパソコンです。その点を考慮した上で、購入を検討してください。

 

ASUS VivoBook R206SA

ASUS VivoBook R206SA

税込2万円5000円前後

 

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