デルVostro 5410レビュー:H35搭載で軽量スリムな14インチビジネスノートPC

デルVostro 5410レビュー

デルのVostro 5410は、14インチのディスプレイを搭載するノートPCです。14インチタイプとしては軽量スリムである点がポイント。デスクの据え置き用はもちろん、持ち歩き用としても活用できるでしょう。

Vostro 5410

Vostro 5410

ラインナップ

プレミアムモデル (大容量メモリー・SSD搭載)
Core i5 8GBメモリー 256GB SSD 8万6384円
プラチナモデル (大容量メモリー・SSD搭載)
Core i7 16GBメモリー 512GB SSD 11万8384円

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Vostro 5410のスペック

OS ・Windows 10 Home
・Windows 10 Pro
画面サイズ 14インチ
解像度 1920×1080
CPU ・Core i5-11300H
・Core i7-11370H
・Core i5-11320H
・Core i7-11390H
メモリー ・8GB
・16GB
※DDR4 3200、スロット×2
SSD ・256GB
・512GB
HDD なし
グラフィックス Iris Xe
リフレッシュレート 60Hz
モバイル通信
堅牢性テスト
色域 / 輝度 NTSC 45% / 250nit
幅×奥行き 約321.27×約212.8mm
厚さ 約17.99mm
重量 最小1.435g
バッテリー 4セル 54Whr ※駆動時間は非公開

※2021年9月12日時点。構成は変更される場合があります


本体カラー タイタングレー
画面の表面 非光沢
パネルの種類 WVA(IPS相当)
タッチ / ペン
光学ドライブ
テンキー
有線LAN 1000Mbps
無線LAN Wi-Fi 6
Bluetooth 5.1
USB3.2 Gen1 2
USB3.0
USB2.0
USB Type-C ・1(Core i5)
・2(Core i7)
Thunderbolt ・なし(Core i5)
・1(Core i7)
メモリーカード microSD
HDMI 1(1.4)
VGA (D-sub15)
DisplayPort
Webカメラ 720p(92万画素)
顔認証カメラ
指紋センサー オプション
付属品 ACアダプターなど
オフィス オプション ※付属モデルあり

この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。

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デザインと使いやすさ

外観について

Vostro 5410 外観

Vostro 5410の本体は軽量&薄型です。本来は据え置き用ですが、重量約1.435kgなら持ち歩けない重さではありません。本体は頑丈に作られており、その上見た目はスタイリッシュ。シーンを選ばず、どこででも利用できるでしょう。

Vostro 5410 外観

Vostro 5410の外観。本体カラーはタイタングレー

Vostro 5410 天板

天板はアルミ製。ツヤ消しのサラサラとした手触りで、指紋の跡が目立ちません

Vostro 5410 パームレスト

アルミ製のパームレストはダークグレー風の色合い

Vostro 5410 タッチパッド

タッチパッド周囲にはキラリと光るダイヤモンドカット加工。パッド部分は指紋の跡が少し残ります

Vostro 5410 ディスプレイ角度

ディスプレイの最大角度はこれくらい

Vostro 5410 ベゼル

ベゼル幅は左右5.4mm、上部10mm、下部14.6mm。極細のいわゆる”狭額縁デザイン”です

Vostro 5410 排気口

排気口は本体背面。使用時には温風がディスプレイに直接当たります

Vostro 5410 底面

底面部は樹脂製

Vostro 5410 カラー

上部は明るい色で、下部は暗い色のツートンカラー構成

Vostro 5410 サイズ

設置面積は幅(横方向)321.27mm×奥行き(縦方向)212.8mm

Vostro 5410 大きさ

A4ノート(ピンク)とB5ノート(ブルー)とのサイズ比較。A4サイズよりもひと回り大きめです

Vostro 5410 カラー

高さは公称値で約17.99mm、実測で18mm

Vostro 5410 薄さ

実際に手で持つと、とても薄く感じます

Vostro 5410 背面

本体背面。底面部のゴム足(突起物)を含めた高さは21.1mm。設置時にはやや厚い印象です

Vostro 5410 前面

本体前面

Vostro 5410 重さ

重さは実測で1.421kg。14インチタイプとしてはやや軽め

Vostro 5410 軽さ

多少のズッシリ感はあるものの、持ち運べない重さではありません

Vostro 5410 電源アダプター

付属の電源アダプターは65Wの丸口タイプ。重さは337g

ディスプレイについて

Vostro 5410 画面サイズ

ディスプレイのサイズは14インチで解像度は1920×1080ドットのフルHD、パネルの表面は光沢なしのノングレアです。眼精疲労や集中力低下の原因と言われる映り込みが抑えられており、長時間の作業でも目が疲れにくい点がポイント。文字主体の作業が中心の人に向いています。

標準ではスケーリング(デスクトップの拡大率)が150%に設定されているので、文字がかなり大きく表示されます。スケーリングを125%に変更したほうがより多くの情報が表示されるので、必要に応じて調整してください。

Vostro 5410 デスクトップ

デスクトップの文字の大きさは2~2.7mm(スケーリング150%)

Vostro 5410 スケーリング

スケーリング150%(左)と125%(右)の情報量の違い

映像は自然な色合いですが、じっくり見るとやや緑がかかっているように感じます。公称スペックによると、ディスプレイの色域はNTSC 45%とのこと。格安ノートPCやスタンダードクラスの機種でよく使われるパネルです。

Vostro 5410 映像品質

NTSC 45%のディスプレイ。一見自然な色合いですが、スマホやタブレットなどと比べると鮮やかさが物足りません

Vostro 5310 映像品質

sRGB 100%の▶Vostro 5310の映像。こちらのほうが色がより自然です

色域を計測したところ、sRGBカバー率は65.5%でした。映像の内容は普通に確認できるものの、色を重視するクリエイティブワークには向いていません。色を重視する作業には、色域の広い外付けディスプレイを利用するといいでしょう。

色域測定結果

sRGBカバー率 65.5%
Adobe RGBカバー率 49.1%
DCI-P3カバー率 48.8%
Vostro 5410 明るさ

画面の輝度は計測値で249nit。明るすぎず暗すぎない、作業にはちょうどいい明るさです 

キーボードについて

Vostro 5410 キーボード

キーボードはテンキーなしの日本語配列。バックライトは有料オプションで、購入時にあり / なしを選べます。キーピッチは19mmで、標準的な広さ。配列も一見すると標準的ですが、Enterキー周辺で一部のキーが隣接しています。しかしサイズはほぼ同じなので、しばらく使えば慣れるでしょう。

Vostro 5410 配列

Enterキー周辺で一部のキーが隣接しています

Vostro 5410 リフトアップ

ディスプレイを開くとキーボードが持ち上がるリフトアップ機構

タイプ感は、好みがわかれるかもしれません。全体的に手応えが軽く、カツカツとした感触です。筆者的には少し合わなかったのですが、普段から薄型ノートPCを使っている人なら違和感は少ないでしょう。

キーを押した瞬間のクリック感は軽め。キーストロークは平均1.32mmで、薄型ノートPCとしてはストローク感があります。ただキーボード中央部でたわみがあり、キーを入力する際にぐらぐらと揺れるのを感じました。普通のキーボードに比べて、若干余計な力が入るように感じます。

Vostro 5410 タイプ感

キーストロークは平均1.32mmでやや浅め

タイプ音は軽いタッチでもカツカツと聞こえます。うるさくはないものの、静かな場所では気になるかもしれません。また指を打ち下ろすようにしてタイプすると、タイプ音が底面部のすき間で反響してドンドンと聞こえ間s。軽いタッチでの入力を推奨します。

Vostro 5410 タイプ音

弱い力でもカタカタと聞こえます

インターフェース/機能について

Vostro 5410 インターフェース

インターフェースは、比較的充実しています。USB端子は合計3ポート(1ポートがType-C)で、あとは映像出力用のHDMIと有線LAN、microSDカードスロット、ヘッドホン端子が用意されています。Thunderbolt 4に対応しているのは、Core i7モデルのみ。Thunderboltは拡張性が高いので、Core i7モデルを選びたいところです。

Type-C端子の機能

USB PD 18W充電 △ ※低速充電
USB PD 30W充電 △ ※低速充電
USB PD 45W充電 △ ※低速充電
USB PD 65W充電
USB PD 100W充電
映像出力

Vostro 5410 スピーカー

スピーカーは底面配置。音に厚みがあり、解像感は高め。音はややこもり気味ですが、モバイルノートPCとしては比較的高音質

ベンチマーク結果

※この部分は非常にマニアックなので、よくわからない人は「▶起動時間の計測結果」まで読み飛ばしてください。

試用機のスペック

CPU Core i5-11300H
メモリー 8GB
ストレージ 256GB NVMe SSD
グラフィックス Iris Xe Graphics(CPU内蔵)

※各ベンチマークテストはWindows 10の電源プランを「バランス」に設定した上で、電源オプションを「最も高いパフォーマンス」に変更して実施しています

※ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります

CPU性能

CPUは、第11世代のCore i5 / Core i7です。TDP 35Wのいわゆる「Tiger Lake-H35」と呼ばれるシリーズで、ノートPCでよく使われるCore i5-1135G7やCore i7-1165G7(Tiger Lake UP3)などとは異なります。H35は消費電力が大きいぶん、UP3よりも高いパフォーマンスを期待していいはずです。

Vostro 5410ではH35シリーズのなかでも、新旧のCPUが混在しています。古いCore i5-11300H / Core i7-11370Hよりも、新しいCore i5-11320H / Core i7-11390Hのほうがクロックが上。そのぶん高いパフォーマンスを期待できます。

Tiger Lake H35

Tiger Lake-H35シリーズの違い

しかし古いほうのCore i5-11300Hを搭載した試用機でCPUベンチマークテストを行なったところ、UP3よりも低い結果でした。普段使いや軽めのビジネス作業には問題ない性能ですが、この結果は残念です。

CPUの性能差 (総合性能)

CPU PassMark 10 CPU Markスコア
Ryzen 7 5800U
19202
Ryzen 7 5700U
18089
Core i7-1185G7
13135
Ryzen 5 5500U
12362
Core i7-1165G7
11723
Core i5-1135G7
11249
Vostro 5410 (Core i5-11300H)
9919
Ryzen 3 5300U
9527
Core i3-1115G4
6750
Ryzen 3 3250U
4441
Athlon Silver 3050U
3351
Celeron 6305
2302
Celeron N4500
2284

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

原因を調査したところ、どうやらCPUの発熱によって性能が低下しているようです。Vostro 5410は本体内部に空冷ファンが1基用意されているのですが、十分に冷却できていないのかもしれません。同じCore i5-11300Hを搭載する▶Inspiron 14 5410でも同様の症状が見られたので、14インチタイプの欠点なのでしょうか。

Vostro 5410 空冷ファン

Vostro 5410の空冷ファンは1基のみ ※画像はサービスマニュアルより

ちなみに空冷ファンを2基搭載するVostro 5310では、Vostro 5410ほどの性能低下は見られませんでした。

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グラフィックス性能

グラフィックス機能としては、CPU内蔵のIris Xe Graphicsが使われます。3Dベンチマークテストの結果は、Core i5+DDR4のIris Xeとしては妥当な結果ところ。ただし同タイプの平均値よりも低めの結果が出ています。このテストもCPUのときと同じように、発熱による影響が出ているのかもしれません。

GPUの性能差(DirectX 12)

GPU 3DMark Time Spy Graphicsスコア
GTX 1650
3241
MX450
1996
Iris Xe(Core i7+LPDDR4x)
1528
MX350
1382
Iris Xe(Core i5+LPDDR4x)
1302
Iris Xe(Core i7+DDR4)
1149
Radeon (Ryzen 7)
1000
Iris Xe(Core i5+DDR4)
977
Vostro 5410 (Iris Xe,Core i5+DDR4)
807
Iris Plus
812
Radeon (Ryzen 5)
784
Radeon (Ryzen 3)
619
UHD
407

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

GPUの性能差(DirectX 11)

GPU 3DMark Fire Strike Graphicsスコア
GTX 1650
8513
MX450
4900
Iris Xe(Core i7+LPDDR4x)
4734
Iris Xe(Core i5+LPDDR4x)
4059
MX350
3931
Iris Xe(Core i7+DDR4)
3420
Radeon (Ryzen 7)
3384
Iris Plus
2880
Radeon (Ryzen 5)
2652
Iris Xe(Core i5+DDR4)
2474
Radeon (Ryzen 3)
2324
Vostro 5410 (Iris Xe,Core i5+DDR4)
2128
UHD
1335

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

PCを使った作業の快適さ

PCMark10は、PCを使った作業の快適さを計測するベンチマークテストです。テスト結果の比較用に14インチモバイルノートPCのThinkPad X1 Carbon Gen9(Core i7-1165G7+16GBメモリー)と、クリエイター向けノートPCのraytrek R5-CA(Core i7-10875H+16GBメモリー+RTX 3060)の結果もまとめました。

CPUベンチマークの結果が振るわなかったことを考えると、結果は悪くありません。比較した3機種のなかではもっともスコアが低いものの、唯一のCore i5機と考えれば妥当なところです。PCMark 10は軽めの作業を扱うテストなので、一般的な作業であれば問題なく使えるでしょう。

PCMark 10ベンチマーク結果

テスト スコア
Essentials
(一般的な利用)
目標値:4100
Vostro8748
X1 Carbon10193
raytrek9418
Productivity
(ビジネス利用)
目標値:4500
Vostro6286
X1 Carbon7072
raytrek7927
Digital Contents Creation
(コンテンツ制作)
目標値:3450
Vostro4571
X1 Carbon5203
raytrek8486

※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの

ストレージのアクセス速度

ストレージは256 / 512GB SSDです。試用機ではPCIe 3.0 x4接続の超高速タイプが使われていましたが、アクセス速度はほどほどでした。負荷の高いテストを連続して行なうとシーケンシャルアクセスの速度が若干低下するので、サーマルスロットリングの影響があるかもしれません。

Vostro 5410 ベンチマーク

256GB SSDのアクセス速度。左が通常計測時で、右が高負荷時

起動時間の計測結果

電源オフの状態から電源ボタンを押してウィンドウズのデスクトップが表示されるまでの時間(バッテリー駆動時)は平均16.4秒でした。最近のSSD搭載ノートPCの平均は15秒前後ですので、起動はやや遅めです。とは言え、待たされている感はほとんどありません。

起動時間の計測結果(手動計測)

1回目 16.8秒
2回目 16.3秒
3回目 16.2秒
4回目 16.3秒
5回目 16.4秒
平均 16.4秒

バッテリー駆動時間

バッテリーの駆動時間は公開されていません。そこで最大パフォーマンスの状態でビジネス作業 (Web閲覧や文書作成、ビデオチャットなど)での駆動時間を計測したところ、10時間7分で休止状態へ移行しました。最大パフォーマンスであることを考えれば、十分な結果と言えるでしょう。電源プランや画面の輝度を変更すれば、駆動時間はさらに延びる可能性があります。

バッテリー駆動時間の計測結果(Core i5モデル)

テスト方法 バッテリー消費 駆動時間
※公称値 非公開
Modern Office (ビジネス作業) 10時間7分
50%充電までにかかった時間 54分
フル充電までにかかった時間 2時間26分

※テストの条件や計測方法についてはコチラ

作業に適した14インチ

Vostro 5410 感想

よかった点

14インチタイプとしては軽量コンパクト、かつ本体デザインがスタイリッシュである点が魅力です。また薄型ながら、有線LANに対応している点もポイント。キーボードも比較的使いやすく、作業用に適した機種です。

気になる点

CPUベンチマークの結果が低い点が気になります。軽めの作業には影響ないようですが、長時間の重い処理では体感的に遅く感じるかもしれません。負荷の高い作業を行なう場合は、ノートPC冷却台などを利用するといいでしょう。

クーポン利用で20%オフ

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デル法人モデル限定クーポン

※デルの法人向けモデルは、自営業やフリーランスの方でも購入できます。注文時の所在確認などはありません。

※2021年9月12日時点、20%オフクーポン適用時

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