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デル XPS 13 9300 (2020年モデル) レビュー:機動性の高いハイパフォーマンスモバイル

デル XPS 13 9300 (2020年モデル) レビュー

デルのXPS 13 9300は、13.4インチのディスプレイを搭載するモバイルノートPCです。本体サイズは超コンパクトでありながら、性能面に優れる点がポイント。その上軽量かつ頑丈で、バッテリーも長持ちです。
XPS 13 9300

ポイント

  • 11インチクラスの小ささ
  • 高品質&頑丈なアルミボディ
  • 重い処理も快適!

XPS 13 9300のスペック

画面サイズ 13.4インチ
解像度 ・1920×1200
・3840×2400
CPU ・Core i5-1035G1
・Core i7-1065G7
メモリー ・8GB
・16GB
ストレージ ・512GB SSD
・1TB SSD
グラフィックス ・UHD (Core i5)
・Iris Plus (Core i7)
LTE 非対応
幅×奥行き 296×199mm
厚さ 14.8mm
重量 ・1.2kg (タッチ非対応)
・1.27kg (タッチ対応)
バッテリー 4セル 52Whr

※2020年4月13日時点。構成は変更される場合があります


本体カラー ・プラチナシルバー
・フロストホワイト
画面の表面 ・非光沢(タッチ非対応)
・光沢 (タッチ対応)
パネルの種類 ※非公開 (IPS相当)
タッチ / ペン
光学ドライブ
テンキー
有線LAN
無線LAN Wi-Fi 6 (11a/b/g/n/ac/ax)
Bluetooth 5.0
USB3.1
USB3.0
USB2.0
USB Type-C 2 (Thunderbolt 3兼用)
Thunderbolt 3 2
メモリーカード microSD
HDMI 1
VGA (D-sub15)
DisplayPort
Webカメラ 92万画素
顔認証カメラ 対応
指紋センサー 対応
付属品 ACアダプターなど
オフィス ・なし
・搭載モデルあり

 

この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。

XPS 13 9300

XPS 13 9300

税込17万円台~

デザインと使いやすさ

高級感抜群のボディ

XPS 13 9300 外観

XPS 13 9300の外観はとてもスタイリッシュです。本体カラーのバリエーションはフロストホワイトまたはプラチナシルバーの2色。ボディは頑丈なアルミ製で、強度も抜群。高級感あふれる外観に仕上がっています。

 

XPS 13 9300 天板

ボディは剛性に優れるアルミ製。プラチナシルバーは明るい色合いで、指紋がほとんど目立ちません

 

XPS 13 9300 パームレスト

パームレスト (キーボード面)はブラック。本体カラーがフロストの場合はホワイト

 

XPS 13 9300 パームレスト

パームレストには軽量かつ頑丈なカーボンファイバーを使用。本体カラーがフロストのモデルでは、白のグラスファイバーが使われています

 

XPS 13 9300 ベゼル

ディスプレイのベゼル (枠)幅は左右3.9mm、上部6.5mm、下部4.8mm。これで限界だろうと思われるほど細く、画面回りがスッキリとしています

 

XPS 13 9300 底面

底面はシンプルな作り

 

XPS 13 9300 フォルム

細身でシュッとしたフォルム

13インチなのに11インチ並みの大きさ

XPS 13 9300 大きさ

接地面積は幅296×奥行き199mm。大きさ的にはA4サイズ (幅297×奥行き210mm)よりもひとまわりコンパクトです。13.4インチのディスプレイを搭載しているにも関わらず、本体の大きさは標準的な11.6インチクラス。モバイルノートPCとしてはとてもコンパクトです。

 

XPS 13 9300 サイズ

A4サイズ (オレンジの部分)よりもひと回りコンパクト

 

XPS 13 9300 大きさ比較

11.6インチノートPC (左)と変わらない大きさ

 

XPS 13 9300 厚さ

高さは公称値で14.8mm、実測では15.1mm、底面部のゴム足を含めると17.1mmでした

 

XPS 13 9300 前面

前面は驚くほどスリム

 

XPS 13 9300 背面

背面はゴム足の影響でやや厚く見えます

 

XPS 13 9300 重さ

タッチ非対応の試用機では実測1.168kg。楽々と持ち運べる軽さです

やや縦に長い16:10の画面

XPS 13 9300 画面サイズ

画面サイズは13.4インチで、普通のモバイルノートPCに多い13.3インチよりもわずかに大きめです。解像度は1920×1200ドット (FHD+)、もしくは3840×2400ドット (UHD+)の2種類。アスペクト比 (画面の縦横比率)が16:10で、一般的な16:9よりも縦に長く作られています。

 

試用機ではデスクトップの文字の大きさは2~2.7mm程度でした (スケーリング設定は150%)。若干文字が小さいものの、読みづらさは感じません。

明るくて鮮やかな映像

XPS 13 9300 映像品質

ディスプレイは非常に明るく、とても色鮮やかです。公称値ではFHD+モデルが500nitで、UHD+モデルが450nitとのこと。一般的な明るさは250~300nit程度なので、非常に明るいパネルが使われています。

 

明るいとは言ってもまぶしすぎるほどではなく、作業には問題ありませんでした。色合いも自然です。色域はFHD+モデルがsRGB準拠で、UHD+モデルがDCI-P3 90%。クリエイティブな作業にも向いています。

 

色域測定結果

sRGBカバー率 99.7%
sRGB比 104.9%
Adobe RGBカバー率 76.5%
Adobe RGB比 77.8%

 

XPS 13 9300 明るさ

明るさの計測値は580nitでした。まぶしく感じる場合は、画面の輝度を調整するといいでしょう

解像度によって映り込み方が異なる

XPS 13 9300 映り込み

FHD+モデルはディスプレイの表面が光沢なしのノングレアで、映り込みが抑えられています。UHD+モデルは反射防止仕上げが施されているものの、基本的には光沢仕上げなので映り込みが生じるでしょう。映り込みが気になる場合は、液晶保護フィルムの利用をおすすめします。

普通に使えるキー配列

XPS 13 9300 キーボード

キーボードはテンキーなしの日本語配列で、キーピッチ (キーとキーの間隔)は横19mmで縦18mm。若干横長ですが、特に違和感なく使えました。配列にも目立って特殊な部分はありません。普通に使える配列です。

 

ちなみに標準的な納期のモデルなら、無料でキーボードを英字配列に変更できます。納期の早い”即納モデル”や期間限定モデルは日本語キーボードのみです。

 

なお標準ではF1~F2キーがメディアキーに割り当てられています。ファンクションキーとして利用する場合は、BIOS設定でキー割り当てを変更してください。

バックライト対応

XPS 13 9300 バックライト

キーボードはバックライトに対応しています。F5キーを押すことでバックライトの明るさを変更可能です。

軽いタッチで入力する人向き

XPS 13 9300 タイプ感

キーストローク (キーを押し込む深さ)は実測で平均1.12mm。ノートPCでは1.5mmが標準なのですが、XPS 13 9300はかなり浅く作られています。キーを押すというよりも、小さめのクリックパッドを叩いているようなタイプ感でした。押した瞬間にカクッとしたクリック感はあるものの、総合的な手応えは弱め。軽い力で入力する人向きのキーボードです。

 

タイプ音は静かで気になりません。弱めに打ってもタクタクと軽い音は聞こえますが、うるさくは感じませんでした。特にEnterキーはチャキッと響くことなく、とても静かです。ただし打ち下ろすようにして入力するとそれなりに響くので注意してください。

 

XPS 13 9300 タイプ音

軽いタッチならタイプ音は気になりません

インターフェースは少ない

XPS 13 9300 インターフェース

周辺機器接続用のインターフェース (端子類)は少なく、USB Type-C (Thunderbolt 3)×2とmicroSDカードスロット、ヘッドホン端子のみです。フルサイズのUSB端子やHDMIは用意されていません。軽さと薄さのために割り切った仕様なので、Type-C端子をあれこれ活用する必要があります。

 

XPS 13 9300 USBアダプタ

USB Type-C to Type-A変換アダプターが付属

XPS 13 9300 電源アダプター

付属の電源アダプター

Type-Cは充電と映像出力に対応

USB PD 18W充電 ×
USB PD 30W充電 △ ※低速充電
USB PD 45W充電
USB PD 65W充電
映像出力

USB Type-C端子 (Thunderbolt 3)は、USB PDによる充電と映像出力に対応しています。ワット数が低いと十分なパフォーマンスが出なかったり充電に時間がかかったりするので、45W以上の充電器やモバイルバッテリーを利用してください。

指紋センサー&顔認証に対応

XPS 13 9300 指紋センサー

キーボード右上の電源ボタンには、指紋センサーが内蔵されています。あらかじめ指紋を登録しておけば、センサーに触れるだけでサインインできるので便利です。またディスプレイ上部には顔認証用の赤外線カメラも配置されています。

スピーカーの音は高品質

XPS 13 9300 スピーカー

スピーカーは底面部の両サイドに配置されています。意外と解像感が高く、音はクリアーでした。中音域がややこもった感ありましたが、それほど気になりません。また低音域の迫力は十分とは言いがたいものの、薄型ノートPCとしてはかなり健闘しています。モバイルノートPCとしては高音質と言っていいでしょう。

ベンチマーク結果

テスト機のスペック

モデル名 プラチナ(シルバー)
CPU Core i7-1065G7
メモリー 16GB
ストレージ 512GB SSD
グラフィックス Iris Plus (CPU内蔵)

※ベンチマーク結果はパーツ構成やユーザーの環境、タイミング、個体差などさまざまな要因で大きく変わることがあります

CPU性能は高い

CPU PassMark CPU Markスコア
Core i7-10710U
13685
XPS 13 9300 (Core i7-1065G7)
12394
Core i7-1065G7
11946
Core i5-1035G4
10844
Core i7-10510U
10257
Core i7-8565U
9814
Core i5-10210U
9730
Core i5-1035G1
9667
Core i5-8265U
8593
Ryzen 5 3500U
8373
Core i3-10110U
5553
Core i3-8145U
5549
Ryzen 3 3200U
4609
Celeron N4100
2569
Celeron 4205U
2021
Celeron N4000
1550

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

 

CPUとしては、第10世代 (Ice Lake)のCore i5-1035G1またはCore i7-1065G7が使われています。Core i7搭載の試用機でCPU性能を計測するベンチマークテストを行なったところ、非常に優れた結果が出ました。モバイルノートPCとしては、上位クラスのパフォーマンスです。重い処理でも、快適にこなせるでしょう。

 

下位モデルで使われているCore i5も、ノートPC向けとしては高性能です。Core i7ほどではないものの、高いパフォーマンスを期待できます。普段使いやちょっとした画像加工にはCore i5、高度なソフトを利用するならCore i7がおすすめです。

Core i7ならグラフィックス性能は高い

GPU 3DMark Fire Strike Graphicsスコア
GTX 1650
8513
GTX 1050
5912
MX250
3400
XPS 13 9300 (Iris Plus)
3051
Iris Plus
2880
Radeon Vega 8 (Ryzen 5)
2193
UHD (Ice Lake Core i5)
1503
UHD (Comet Lake)
1335
UHD 620
1265

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

 

グラフィックス機能はCPU内蔵タイプです。Core i5モデルはUHD Graphicsでグラフィックス性能は低め。しかしCore i7に搭載されているIris PlusはCPU内蔵タイプとしては高性能です。さすがに外付けGPUには及びませんが、ゲームやクリエイター向けソフトで多少の効果を期待できます。

Core i7なら概ね快適

テスト スコア
Essentials (一般的な利用)
目標値4100
9118
Productivity (ビジネス利用)
目標値4500
7211
Digital Contents Creation (コンテンツ制作)
目標値3450
4000

※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの

 

PCを使った作業の快適さを計測するPCMark 10のテストでは、すべてのテストにおいて目標値を上回りました。ただしこの結果は、Core i7の計算性能とグラフィックス性能によるもの。Core i5モデルでは多少スコアは劣りますが、一般利用とビジネス利用には問題ありません。

高速タイプのSSDを搭載

XPS 13 9300 ストレージ

ストレージ構成は512GBまたは1TBのSSDです。試用機で使われていた512GB SSDはPCIe接続の高速タイプでしたが、ライト (書き込み)性能がややイマイチでした。個体差によってSSD性能は変わる可能性があります。

ウィンドウズの起動時間は12秒程度

ウィンドウズの起動時間を計測したところ、平均12.66秒でした。最近のSSD搭載機種は15秒前後が平均ですので (筆者調べ)、なかなか優秀です。

 

起動時間の計測結果(手動計測)

1回目 12.2秒
2回目 12.7秒
3回目 12.3秒
4回目 12.9秒
5回目 13.2秒
平均 12.66秒

実駆動時間は12時間前後

バッテリー駆動時間は、公開されていません。そこで最大パフォーマンス時のビジネス作業 (Web閲覧や文書作成、ビデオチャットなど)での駆動時間を計測したところ、11時間50分でバッテリー残量が3%に達しスリープ状態へ移行しました。バッテリー消費をやや抑えた状態での動画再生では12時間26分。ガッツリ使って12時間程度であればかなり優秀です。

 

バッテリー駆動時間の計測結果

テスト方法 バッテリー消費 駆動時間
※公称値 ※非公開
Modern Office (ビジネス作業) 11時間50分
Video (動画視聴) 12時間26分
フル充電までにかかった時間 2時間48分

※テストの条件や計測方法についてはコチラ

ゲーム性能について

Iris Plus搭載のCore i7モデルでゲーム系ベンチマークテストを試したところ、ごく軽いドラクエ10では快適という評価でした。やや重いFF14では一部テストで「快適」という評価ですが、目標とされる平均60 FPSに届いていません。かなりカクつくことがあるでしょう。Iris Plus搭載と言えども、基本的には軽めのゲームを楽しめる程度です。

※テストはすべてフルHDで実施

FF15ベンチ (重量級 / DX11)

FF15ベンチ
画質 スコア / 評価
高品質 894 / 動作困難
標準品質 1422 / 動作困難
軽量品質 1742 / 動作困難

※スコアが6000以上で「快適」

FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (中量級 / DX11)

FF14ベンチ
画質 スコア / 評価 / 平均FPS
最高品質 2658 / やや快適  / 17.7 FPS
高品質 3746 / 快適 / 25.6 FPS
標準品質 4919 / 快適 / 33 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

ドラクエXベンチ (超軽量級 / DX9)

ドラクエXベンチ
画質 スコア / 評価
最高品質 10195 / すごく快適
標準品質 12057 / すごく快適
低品質 13498 / すごく快適

クリエイティブ性能について

Photoshopベンチ

XPS 13 9300 Photoshop

※Core i9 + RTX 2080 + 64GBメモリー + 1TB SSDのPCを「100」としたときの相対値

Photoshopベンチマーク「PugetBench V0.8 BETA for Photoshop」では、外付けGPU (MX250)を搭載したクリエイター向けノートPC (検証機①)と同等レベルの結果が出ました。GPU性能が影響する高度な処理にはあまり向いていませんが、普通に画像を加工する程度なら十分な性能です。

 

Lightroomベンチ

XPS 13 9300 Lightroom

※Core i9 + RTX 2080 + 64GBメモリー + 1TB SSDのPCを「100」としたときの相対値

Lightroom Classicベンチマーク「PugetBench V0.8 BETA for Lightroom Classic」でも同様に、クリエイター向けノートPC (検証機①)と同等レベルの結果です。特に操作の快適さを表わす「Active Task Score」で、Iris Plusの高いグラフィックス性能による効果が現われています。ファイル出力に関する「Passive Task Score」ではCPU性能が高いほうが有利ですが、それでもあまり大きな差は出ていません。

Blenderベンチ

XPS 13 9300 Blender

3D CGソフト「Blender」を使ったベンチマークテストでは、クリエイター向けノートPC (検証機①)よりもわずかに優れた結果となりました。本格的な3D制作には向いていませんが、お遊び程度に体験するなら問題ないと思われます。

価格について

XPS 13 9300は非常に多くのモデルが用意されていますが、ベースとなるのは以下の5種類です。あとは期間限定の特別モデルや納期の早い”即納”モデル、Office Personal付きモデルなどのバリエーションが用意されています。

 

主なラインナップ

プレミアム
Core i5 8GBメモリー 512GB SSD 1920x1200 17万円台
プラチナ
Core i7 16GBメモリー 512GB SSD 1920x1200 19万円台
プラチナ(大容量SSD)
Core i7 16GBメモリー 1TB SSD 1920x1200 20万円台
プラチナ(UHD+タッチ)
Core i7 16GBメモリー 512GB SSD 3840x2400 21万円台
 プラチナ(UHD+タッチ・大容量SSD)
Core i7 16GBメモリー 1TB SSD 3840x2400 22万円台

※2020年4月13日時点、価格は税込

 

価格はそのとき実施されているキャンペーンによって大きく変わります。現在の価格は以下のリンクから、セール情報記事でご確認ください。

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XPS 13 9300のセール情報

コンパクトでパワフルなモバイルPC

XPS 13 9300 感想

よかった点

モバイルノートPCとしては非常に小さいにも関わらず、高性能である点が魅力です。モバイル向けPCのなかには発熱を抑えるためにあえてパフォーマンスを落としている機種も少なくないのですが、XPS 13 9300ではそのような兆候は見られません。特に上位のCore i7モデルなら、重いクリエイティブな作業でも活躍するでしょう。機動性の高いハイパフォーマンスノートPCとしておすすめします。

気になる点

インターフェースがType-C (Thunderbolt 3)×2と少ない点が残念です。そのぶん薄くてコンパクトなのですが、周辺機器をいろいろ使うにはアダプターやドックが必要となるので少し不便かもしれません。あとはもう少し値段が安ければうれしいですよね。

XPS 13 9300

XPS 13 9300

税込17万円台~

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