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Core i5-8365Uのベンチマーク (性能テスト) 結果

Core i5-8265Uのベンチマーク (性能テスト) 結果

インテルのCore i5-8365Uは、2019年4月に発表されたビジネスノートPC向けのCPUです。企業向けのノートPC、いわゆる”法人モデル”で使われています。

 

Core i5-8365Uのスペック

世代 第8世代
開発コード Whisky Lake
コア数 / スレッド数 4 / 8
動作周波数 1.60GHz
最大動作周波数 4.10GHz
TDP 15W
内蔵グラフィックス Intel UHD Graphics 620

 

性能は個人向けノートPCでよく使われているCore i5-8265Uよりも少しいい程度です。法人モデルのなかでも比較的上位の機種で使われていることが多いため、ベンチマークテストのスコアが伸びやすい傾向にあります。

 

CPU PassMark CPU Markスコア
Core i7-8565U
9814
Core i5-8365U
9348
Core i5-8265U
8778
Core i3-8145U
5549

※スコアは当サイト計測値の平均

 

Core i5-8365Uの用途

gameゲーム
動画編集動画編集
RAW現像RAW現像
3D制作3D制作
デザインデザイン
イラストイラスト
DTMDTM
ビジネスビジネス

※ノートPC向けCPUとしての評価

 

この記事ではこれからノートPCを購入しようとしている方のために、Core i5-8365Uの性能について紹介します。

 

https://little-beans.net/tokushu/corei5-laptop/

Core i5-8365U概要

インテルのCore i5シリーズは、ノートPC向けCPUのなかでもっとも人気の高いCPUです。性能と価格のバランスに優れる点が特徴ですが、実際のPCの値段はメーカーによって大きく異なります。

 

Core iプロセッサーの種類

Core i3
(下位)
計算性能よりも価格の安さを重視
Core i5
(中位)
性能と価格のバランスを重視
Core i7、i9
(上位)
とにかく性能重視

 

Core i5-8365Uは2019年4月にリリースされた、比較的新しいCPUです。しかし2019年8月には第10世代の最新CPUが登場していますので、最新というわけではありません。

 

ただしビジネスノートPC向けのCPUの分野ではまだ第10世代が登場していないので、その条件下では最新です。

 

最近のCPUの世代について

世代 開発コード 主なCPU
第10世代 Ice Lake
Comet Lake
Core i5-1035G1
Core i5-10210U
第9世代
※ゲーミング向け
Coffee Lake Refresh
Coffee Lake
Core i5-9300H
Core i5-8300H
第8世代 Whisky Lake
Kaby Lake Refresh
Core i5-8365U
Core i5-8265U
Core i5-8250U

 

同じ第8世代のCore i5-8265Uとは、CPUの基本性能面ではほとんど変わりません。最大動作周波数が少し上なのでパフォーマンス面でやや優れる程度です。

 

Core i5-8365Uの大きな特徴は、インテルのvProテクノロジーを始めとするセキュリティー / 信頼性をサポートする機能に対応している点です。ハードウェアレベルでこれらの機能に対応しており、企業のシステムによってはこれらが必須の場合があります。

 

Core i5-8365UとCore i5-8265Uの違い

Core i5-8365U Core i5-8265U
コア数 / スレッド数 4 / 8
動作周波数 1.60GHz
最大動作周波数 4.10GHz 3.9GHz
キャッシュメモリー 6MB
TDP 15W
内蔵グラフィックス UHD 620
vPro 対応 非対応
TSX-NI 対応 非対応
SIPP 対応 非対応
TXT 対応 非対応

 

Core i5-8365Uが対応する機能について

vPro 企業向けのセキュリティー機能や遠隔操作機能など
TSX-NI 大規模データベース向けの分散処理機能
SIPP 企業内システムの安定化と省力化を目的とした世代管理に関する機能
TXT ハードウェアレベルでのセキュリティー機能

 

上記の機能は企業のシステムで利用されるもので、個人レベルでは必要ありません。また企業によっては対応していない場合もありますので、Core i5-8365U搭載機種を購入する場合はあらかじめシステム管理部門に問い合わせてください。

Core i5-8365Uのベンチマーク結果

続いて、当サイトで実施したCPUベンチマークテストの結果を紹介します。なおベンチマーク結果は各機種の平均値であり、Core i5-8365U本来の性能を正確に表わすものではありません。また結果はパーツ構成やタイミング、環境、個体差などにより大きく変わることがあることをあらかじめご了承ください。

一般ノートPC向けCPUとの比較

CPUの総合的な計算性能を計測するベンチマークテストでは、同じ第8世代のCore i5-8265Uを上回る結果となりました。薄型スリムな一般向用途向けのスタンダードノートPC向けとしては、非常に優秀な結果です。

 

ただしベンチマークテストは機種の構造や冷却性能、個体差などによって結果が大きく変わることがあります。Core i5-8365Uは企業向けの上位機種でよく使われるため比較的冷却性能が高く、ベンチマークスコアの平均がほかのCPUよりも高めに出ていました。そのほかのCore i5やCore i7搭載機種によっては、スコアが平均値よりも大きく伸びる場合があります。

 

CPUの性能比較 (総合性能)

CPU PassMark CPU Markスコア
Core i7-8565U
9814
Core i5-8365U
9348
Core i7-8550U
9009
Core i5-8265U
8778
Core i5-8250U
8385
Core i3-8145U
5549
Core i3-8130U
5527
Celeron 4205U
2026
Celeron N4000
1553

※スコアは当サイト計測値の平均

ゲーミングノートPC向けCPUとの比較

PCゲームや動画編集、画像加工などの重い処理では、CPUのマルチコア性能が強く影響します。ゲーミングノートPCやクリエイター向けノートPCで使われるHシリーズと比較すると、Core i5-8365Uはかなり低めの結果となりました。一般的なビジネスの作業には問題ありませんが、高いパフォーマンスが要求される処理には向いていません。

 

CPUの性能比較 (マルチコア性能)

CPU CINEBENCH R20 CPUスコア
Core i7-9750H
2699
Core i7-8750H
2625
Core i5-9300H
1947
Core i5-8365U
1373

※スコアは当サイト計測値の平均

 

デスクトップPC向けCPUとの比較

ノートPCよりも性能の高いデスクトップPC向けCPUと比較すると、総合的な計算性能ではCore i5-8365UはCore i3以上Core i5未満といったところです。パフォーマンス的には悪くはありません。

 

CPUの性能比較(総合性能)

CPU PassMark CPU Markスコア
Core i7-9700
17258
Core i7-8700
15412
Core i5-9400F
12043
Core i5-8400
11229
Core i5-8365U
9348
Core i3-9100
8784
Core i3-8100
8027

※スコアは当サイト計測値の平均

Core i5-8365Uのグラフィックス性能

Core i5-8365Uに内蔵されているIntel UHD Graphics 620 (UHD 620)は、Core i5-8265Uとまったく同じです。ベンチマークテストでは若干の差が出ていますが、これくらいなら誤差の範囲内と言えるでしょう。

 

外付けGPU搭載機種に比べるとグラフィックス性能は大きく劣ります。しかしビジネスノートPC向けのCPUなので、特に問題はないはずです。

 

GPUの性能比較

GPU 3DMark Fire Strike Graphicsスコア
GTX 1650
9039
GTX 1050
6008
MX250
3711
MX150
3386
UHD 620 (Core i7-8265U)
1265
UHD 620 (Core i5-8265U)
1186
UHD 620 (Core i5-8365U)
1117

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均 ※2は一般用途向けノートPC用

Core i5-8365U搭載機種ごとの違い

当サイトでは2019年11月までに、Core i5-8365U搭載モデルを4機種検証しています。検証数が少ないためデータの精度は高くありませんが、とりあえずの暫定データとして考えてください。今後検証機種が増えれば、データを更新します。

 

Core i5-10210U搭載機別のベンチマーク結果

機種名 CINEBENCH R20 CPU Mark サイズ
Latitude 14 5400 1417 9099 14インチ
Latitude 5500 1488 9175 15.6インチ
Latitude 12 7200 2in1 1325 10177 12.5インチ
Latitude 13 7300 1264 8940 13.3インチ

 

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vPro対応の企業システムには必須。個人には不要

前述のとおり、Core i5-8365Uは企業向けのvProに対応している点が大きな特徴です。企業内システムによってはvPro対応が必須の場合がありますので、そのようなケースでCore i5-8365U搭載機種を選んでください。

 

個人で利用するのであれば、vPro対応である必要はありません。むしろvProに対応することでPC本体の値段が高くなるため、別のCPUを選んだほうがいいでしょう。Core i5-8265U搭載機種なら値段はそれほど高くないのでおすすめです。

 

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元雑誌・書籍編集者からPC系フリーライターを経て、レビューブロガーとして活動しているオジサンです。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月。安いガジェットやPCをよく買いあさっています

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