Surface Laptop 4 15インチモデル搭載Ryzen 7 4980Uベンチマーク(性能テスト)結果

Surface Laptop 4 15インチモデル

Surface Laptop 4 15インチモデルではCPU / APUとして、インテルのCore i7-1185G7とAMDのRyzen 4980Uが使われています。この記事では実機によるRyzen 7 4980Uのベンチマーク結果を紹介します。

Surface Laptop 4

Surface Laptop 4 15インチモデル(マットブラック)

※この記事は日本マイクロソフトよりお借りした機材を使って作成しています

Ryzen 7 4980Uの概要

Ryzen 7 4980Uは別名が「AMD Ryzen 7 Microsoft Surface Edition」とあるように、マイクロソフトSurfaceシリーズ向けのAPUです。以前にNECのLAVIE N15向けに「Ryzen 7 Extreme Edition」というRyzen 7 4800UをベースにしたAPUがありましたが、おそらく同様のカスタムAPUだと思われます。

Ryzen 7 4980U

HWiNFO64によるRyzen 7 4980Uの情報

Ryzen 7 4980Uのスペック

Ryzen 7 4980U Ryzen 7 4800U
アーキテクチャ Zen2 (Renoir)
製造プロセス 7nm
コア/スレッド 8/16
基本クロック 2.0GHz 1.8GHz
最大クロック 4.4GHz 4.2GHz
L2キャッシュ 4MB
L3キャッシュ 8MB
内蔵グラフィックス AMD Radeon Graphics
GPUコア 8
グラフィックス周波数 1950MHz 1750MHz
TDP 15W

Ryzen 7 4980Uのベンチマーク結果

ベンチマークテストはWindows 10の電源プランを「バランス」に設定した上で、電源モードを「最も高いパフォーマンス」に設定しています。またテストは電源アダプターに接続した状態で行ないました。CPUの発熱や本体の駆動音については、Surface Laptop 4のレビュー記事で公開します。

ベンチマークテストの結果はパーツ構成や利用環境、タイミング、個体差などで大きく変わる場合があります。今回は1台のみでしか計測していないため、別の個体では異なる結果が出るかもしれません。この記事の結果は、参考程度に捉えてください。

試用機のスペック

APU Ryzen 7 4980U
メモリー 16GB
ストレージ 512GB SSD
グラフィックス Radeon Graphics

CINEBENCH R20

CINEBENCHは、CPUの3D CGレンダリング性能を計測するベンチマークソフトです。レンダリング処理と言っても結局のところは高度な数値演算のため、CPUの性能を計測するのに使われます。現在は最新版のCINEBENCH R23がリリースされていますが、比較用のデータが少ないため旧バージョンのCINEBENCH R20を使用しました。

ベンチマークテストの結果は非常に優秀です。まずスタンダードノートPC / モバイルノートPC向けなかではマルチコア性能はトップクラス。シングルコア性能では第11世代Coreプロセッサのほうが勝っていますが、それでも悪くはありません。性能面では申しぶんないと言っていいでしょう。

Ryzen 7 4980U CINEBENCH

CINEBENCH R20の結果

Ryzen 7 4980U CINEBENCH

CINEBENCH R23の結果 ※テスト時間は10分間

ただしこれから新型のRyzenモバイル5000シリーズが普及するはずです。新しいRyzenがどの程度の性能なのかはまだ不明ですが、この位置付けが大きく変わる可能性があります。

Ryzen 7 4980U CINEBENCH

スタンダードノートPC / モバイルノート向けCPUとの性能比較 ※そのほかのスコアは当サイト計測の平均値

ちなみにSurface Laptop 4で使われているCore i7-1185G7は、vPro(企業向けの管理/セキュリティー機能)に対応するCore i7-1165G7の上位CPUです。上記グラフのスコアは別機種によるものですが、Surface Laptop 4でも大きく変わらないと思われます。

ゲーミングノートPCやクリエイター向けノートPCで使われるより高性能なCPU / APU(TDP 45W)との違いは以下のとおり。機種ごとの熱設計および熱対策によりスコアが上下しやすいのですが、概ね第10世代CoreプロセッサのHシリーズと同程度のパフォーマンスだと考えていいでしょう。薄型ノートPC向けのRyzen 7 4980Uでこの結果は驚きです。

Ryzen 7 4980U ベンチマーク

ゲーミングノートPC / クリエイター用ノートPC向けCPUとの性能差 ※そのほかのスコアは当サイト計測の平均値

続いては、グラフィックス機能内蔵のスタンダードデスクトップPC向けCPU / APUとの比較。本格的なゲーミングPCでも使われるCore i7-10700よりもやや下程度で、薄型ノートPC向けとしては驚異的なパフォーマンスです。

Ryzen 7 4980U ベンチマーク

事務処理用デスクトップPC向けCPUとの比較 ※そのほかのスコアは当サイト計測の平均値

PCMark PerformanceTest 9.0

PCMark PerformanceTest は、PCの総合的な性能を計測するベンチマークテストです。いくつかのテスト項目のうち、「CPU Mark」がCPUの総合性能を表わします。現在は最新版のv10.0がリリースされていますが、比較用のデータが少ないためv9.0を使用しました。

Ryzen 7 4980U PassMark

PassMark PerformanceTest v9.0 CPU Markの結果

こちらもベンチマーク結果は非常に優秀で、一般用途向けノートPCのなかではトップクラスの性能です。パフォーマンス面は文句なしと言っていいでしょう。

Ryzen 7 4980U PassMark

スタンダードノートPC / モバイルノートPC向けCPUとの性能差 ※そのほかのスコアは当サイト計測の平均値

PCMark 10

PCMark 10は、PCを使った作業の快適さを計測するベンチマークテストです。メモリー容量やストレージ性能なども大きく影響するため純粋なCPU性能を計測するものではありませんが、ひとつの目安として参考にしてください。なお詳細なクリエイティブ性能については、Surface Laptop 4本体のレビューで解説します。

Ryzen 7 4980U PCMark 10

PCMark 10標準テストの結果

比較用にCore i7-1165G7 / Ryzen 7 4700U搭載機種(メモリーは16GB)の結果もまとめました。ベンチマークソフトの開発元によると、目標値をクリアーすれば概ね快適に利用できるとのこと。Ryzen 7 4980U搭載のSurface Laptop 4ではすべての目標値を大きく上回っており、概ね快適に利用できそうです。ただしコンテンツ制作については一般レベルでという前提で、プロクオリティの本格的な作品作りには厳しいかもしれません。

Ryzen 7 4980U PCMark 10

PCMark 10の結果

3DMark

3DMarkは、PCのグラフィックス性能を計測するベンチマークテストです。Surface Laptop 4は専用グラフィックス(dGPU)は非対応で、グラフィックス処理はCPU内蔵(iGPU)のRadeon Graphicsで行なわれます。一部のdGPUよりは高性能ですが、ゲーム向けのGTX / RTXシリーズほどではありません。

Ryzen 7 4980U 3DMark

DirectX 12の性能を計測するTime Spyの結果

Ryzen 7 4980U 3DMark

DirectX 11(フルHD)の性能を計測するFire Strike

ベンチマークテストのスコアは内蔵GPUとしては非常に優秀ですが、Core i7のIris Xeには及びませんでした。とは言え旧型のエントリーdGPUを上回るスコアで、なかなか高性能です。と言っても、重い3Dゲームがヌルヌル動くほどではないので注意してください。

Ryzen 7 4980U 3DMark

3D性能の比較(Time Spy Graphics) ※そのほかのスコアは当サイト計測の平均値

Ryzen 7 4980U 3DMark

3D性能の比較(Fire Strike Graphics) ※そのほかのスコアは当サイト計測の平均値

Ryzen 7 4980Uのゲーム系ベンチマーク結果

ゲームについてもメモリーの容量や速度による影響が大きいのですが、参考値として掲載します。

ごくごく軽めのドラクエ10では、フルHDの最高画質でも快適との評価でした。同様に軽めのゲームであれば、多少の画質調整でそこそこ楽しめるでしょう。と言ってもeスポーツレベルの高リフレッシュレートでプレーできるわけではなく、平均60FPSをクリアーできる程度だと思います。

FF14などちょっと重めのゲームでは、解像度や画質を大幅に下げないと厳しそうです。そこまでするほどプレーしたいのであれば、GTX / RTXシリーズを搭載したゲーミングノートPCをおすすめします。あくまでも軽めのゲームを息抜き程度に楽しむのに向いています。

FF15ベンチ (重い / DX11)

FF15ベンチ
画質 スコア / 評価
高品質 1052 / 動作困難
標準品質 1613 / 動作困難
軽量品質 2229 / 重い

※1920×1080ドットの結果。スコアが6000以上で「快適」

FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (やや重い / DX11)

FF14ベンチ
画質 スコア / 平均FPS
最高品質 3064 / 20.5 FPS
高品質 4004 / 27.5 FPS
標準品質 4999 / 34.8 FPS

※1920×1080ドットの結果。平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

ドラクエXベンチ (超軽い / DX9)

ドラクエXベンチ
画質 スコア / 評価
最高品質 9552 / とても快適
標準品質 12010 / すごく快適
低品質 12447 / すごく快適

※1920×1080ドットの結果

薄型ノートPC向けとしては最高クラスの性能

ベンチマーク結果をご覧いただくとおわかりのように、Surface Laptop 4で使われているRyzen 4980Uは非常に高性能です。薄型ノートPCとしてはトップクラスのパフォーマンスで、ゲーミングノートPC相当の実力と言っても過言ではないでしょう。

ただしCPU内蔵のグラフィックス性能を利用するため、重いゲームをヌルヌル動かしたり4K動画を快適に編集 / 出力できるほどではありません。プログラミングや高度なデータ計算、あるいは写真加工やグラフィックデザインなどの用途向きです。もちろん普段使いや学習用途にも利用できます。

Surface Laptop 4

Ryzen 7 4980UはCPUに高い負荷のかかる作業向け

Surface Laptop 4 15インチモデルのCore i7とRyzen 7のどちらを選ぶかについては、とりあえずはRyzen 7でいいのではないかと思います。Core i7のほうがグラフィックス性能やシングルコア性能で勝っているものの、その差をはっきりと体感できるほどではないはずです。

あとRyzen 7 4980Uを選ぶのであれば、メモリー容量は16GBをおすすめします。APUがせっかく高性能でも、8GBメモリーの容量がボトルネックとなって本来の性能を発揮できない可能性があるためです。ただしRyzen 7+16GBメモリーのモデルはマットブラック(メタル)のみ。パフォーマンスよりも見た目を重視するなら、そのほかの組み合わせでもいいでしょう。

Surface Laptop 4 15インチモデル

Surface Laptop 4 15インチモデル

税込16万1480円~

※2021年4月15日時点

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