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Victus 16(AMD)2023年モデルレビュー:Zen4 Ryzen搭載のエントリーゲーミングノートPC

Victus 16(AMD)2023年モデル

※機材貸し出し:株式会社日本HP

HPの『Victus by HP 16-s0000シリーズ』(以下、”Victus 16″)は、エントリー(入門)クラスのゲーミングノートPCです。CPUはAMD Zen4世代のモバイルRyzen 7040HSシリーズで、GPUはGeForce RTX 4050 / 4060。2023年発売の機種としては、比較的手頃な価格で入手できます。

 

Victus 16(AMD)2023年モデル

エントリー向けゲーミングノートPC『Victus 16(AMD)』2023年モデル

 

記事執筆時の価格

スペック 価格
RTX 4050 / Ryzen 5 7640HS / 16GB 12万3420円
RTX 4060 / Ryzen 7 7840HS / 16GB 14万8665円

※2023年10月21日時点、セールモデルはクーポン非対象

 

フルHD144Hzでゲーム(非フルレイトレ)を楽しむには問題ない性能ですが、プレー中に駆動音(ファンの回転音や排気口からの風切り音)が大きい点が気になりました。ゲームヘッドセットを着用するなどの対策を行なったほうがいいでしょう。

 

この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。

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スペック

発売日 2023年5月
OS Windows 11 Home
ディスプレイ 16.1インチ、1920×1080、IPS、非光沢、144Hz、250nit
CPU Ryzen 5 7640HS(6C12T) / Ryzen 7 7840HS(8C16T)
メモリー 16GB(8GB×2) ※DDR5-5600、スロット×2
ストレージ 512GB PCIe Gen4 x4 NVMe SSD
グラフィックス RTX 4050(6GB) / RTX 4060(8GB)
通信 Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、有線LAN(1Gbps)
インターフェース USB Type-C(DP/PD)×1、USB Type-A×3、HDMI2.1、有線LAN、ヘッドセット端子
生体認証 なし
サイズ / 重量 幅369×奥行き259.4×高さ23.9mm / 約2.30kg
バッテリー 未公開 ※ゲームプレー時は極端に短くなります

本体デザイン

Victus 16(AMD)

Victus 16(AMD)の外観。本体カラーはセラミックホワイト。実際の色合いは、さわやかで清潔感のある白です

 

Victus 16(AMD)

ボディの素材は樹脂(プラスチック)。安っぽさはなく、指紋の跡はほとんど目立ちません

 

Victus 16(AMD)

本体の大きさは幅369mm×奥行き259.4mm

 

Victus 16(AMD)

A4ノート(ピンク)とB5ノート(ブルー)とのサイズ比較。ディスプレイが16.1インチとやや大きめなので、一般的な15.6インチタイプよりも本体が大きく作られています

 

Victus 16(AMD)

高さは実測で23.6mm(突起部を除く)

 

Victus 16(AMD)

底面部のゴム足(突起部)を含めた高さは31.3mm。設置時にはかなり厚く感じます

 

Victus 16(AMD)

重さは実測で2.359kg

 

Victus 16(AMD)

ディスプレイを開いた状態

 

Victus 16(AMD)

キーボード面はホワイト。キーの影が線のように見えるので、個々のキーをハッキリと見分けられます

 

Victus 16(AMD)

ディスプレイのベゼル(枠)は下部がかなり太め

 

Victus 16(AMD)

ディスプレイ上部のカメラは、プライバシーシャッター付き。1080p 30fpsの動画撮影に対応しています。画角は標準的ですが、ビデオ会議の際には背景が大きく映り込むので注意

 

Victus 16(AMD)

インターフェース構成。つなぎっぱなしで使う端子類が側面に配置されているため、本体の左右がケーブルでゴチャつきがちです。Type-Cは100Wでの充電を確認しましたが、電源アダプターの容量よりだいぶ少ないので、ゲームプレー用には向きません

 

Victus 16(AMD)

付属の電源アダプターは230Wの丸口タイプ。重さは758g

 

Victus 16(AMD)

スピーカーは底面部左右に配置されています。動画やビデオ会議の音声は難なく聞き取れますが、ゲーム中は排気音が大きいので聞き取りづらく感じる場面がしばしばありました。ゲームではヘッドセットの着用をおすすめします

 

Victus 16(AMD)

排気口は左側面と背面のスリット。背面側はヒンジにぶつかるため、排気量はあまり多くないようです

 

Victus 16(AMD)

キーボード上部の排気口。ディスプレイとキーボード面のスキマから、暖められた空気が排出されます

 

Victus 16(AMD)

底面部。格子の下にはメッシュ素材が敷かれていますが、実際の吸気口はかなり小さく作られています

ディスプレイについて

Victus 16(AMD)

画面サイズは16.1インチで、解像度は1920×1080ドット

 

Victus 16(AMD)

一般的な15.6インチタイプよりも、画面がわずかに大きめ。そのぶん細部まで(多少は)見やすく感じるかもしれません

 

Victus 16(AMD)

色域は非公開ですが、おそらく45% NTSC程度です。写真では色に違和感はありませんが、実際の映像ではやや黄色っぽく見えていました。パネルは個体差が強く出るので、ハズレを引くと色に違和感があるかもしれません

 

Victus 16(AMD)

リフレッシュレートは全モデル共通で144Hz。グレードとしてはエントリー(入門)向けですが、一般的なノートPCのディスプレイと比べて遅延が少なく、なめらかな動きの映像でゲームを楽しめます

 

Victus 16(AMD)

シャッタースピード1/1600で撮影した画面の動き。最大で3フレーム目まで残像を確認できます。エントリークラスのプレーヤーなら、特に違和感なくプレーできるはずです

 

Victus 16(AMD)

クオリティー的にはやはりエントリー向け。ゲームをライトに楽しみたい人に向いています

 

キーボードについて

Victus 16(AMD)

キーボードはテンキー付きの日本語配列

 

Victus 16(AMD)

キーボード左側。ゲームでよく使うWASDキー周りの配列に違和感がありませんが、CtrlキーやAltキーを使うゲームではやや押しづらく感じるかもしれません

 

Victus 16(AMD)

キーボード右側。ゲーミングノートPCでは窮屈 / 変則的な配列が多い部分ですが、Victus 16(AMD)では違和感はありません

 

Victus 16(AMD)

電源ボタンが押し間違いやすい位置に配置されていますが、長押しすると反応するタイプなので、軽く打ち間違えた程度では反応しません

 

Victus 16(AMD)

キーボードは1ゾーンRGBバックライトに対応

 

Victus 16(AMD)

キーピッチは公称値で横18.7mm、縦18.4mm。一般的な19mmよりもわずかに短くやや横長ですが、ゲームプレー中に違和感はありませんでした。文章を入力する際に、やや窮屈に感じるかもしれません

 

Victus 16(AMD)

キーストロークは公称値で約1.5mm。ノートPCとしては一般的な深さですが、ゲーミング向けとしてはやや物足りなさを感じます。クリック感はあるものの、ストロークや押下圧は全体的に軽めです。ただしタイプ感が軽いほうが、スイッチが早く反応すると考える人もいるでしょう

 

Victus 16(AMD)

キーの同時押し認識数を確認している様子。最大で8キーまで認識するのを確認しましたが、組み合わせによっては数キー程度の場合もあります。WASDキー周りでは「W」+「E」+「D」キーの、いわゆる「リーン」には非対応。一般的なノートPCと変わらない仕上がりです

 

ベンチマーク結果

試用機のスペック

CPU Ryzen 7 7840HS(8C16T、最大5.1GHz、35~54W)
メモリー DDR5-5600 16GB
ストレージ 512GB NVMe SSD
グラフィックス RTX 4060(8GB)
最大グラフィックスパワー 120W

※ベンチマークテストはWindows 10の電源プランを「バランス」、電源モードを「最適なパフォーマンス」に設定した上で、標準収録ユーティリティー「OMEN Gaming Hub」の「パフォーマンスコントロール」で「電源モード」を標準設定の「最適」に、「ファン速度」を「自動」に設定。さらに電源アダプターを接続した状態で実施しています

※ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります

パフォーマンス設定について

HPのゲーミングPCには、設定ユーティリティ『OMEN Gaming Hub』が標準で収録されています。このソフトでは本体のパフォーマンスやライティングなどを調整可能です。

 

今回のテストは一部のテストを除いて、標準設定(「電源モード」は「最適」、「ファン速度」は「自動」)のまま使っています。設定は基本的にCPU性能に影響するもので、グラフィックス性能への影響はあまりありません。しかしCPU依存が高いゲームやベンチマークテストでは、結果が大きく変わる場合があります。

 

Victus 16(AMD)

標準収録の設定ユーティリティ『OMEN Gaming Hub』

 

ゲームのフレームレートを上げたいなら、高パフォーマンス設定(電源モードを「パフォーマンス」に変更)を選択すればOKです。しかしその場合本体内部の熱が高くなり、駆動音(空冷ファンの回転音や排気口からの風切り音など)が大きくなるので注意してください。

CPU性能

CPU(APU)としては、AMD Zen4世代のRyzen 5 7640HSまたはRyzen 7 7840HSが使われています。末尾が「HS」のシリーズは、ゲーミングノートPC向けCPUのなかでも省電力版の位置付けです。

 

Zen 4

AMD Zen 4世代のゲーミングノートPC向けCPU

 

Ryzen 7 7840HS搭載機を使ったCPUベンチマークテストでは、現行世代のCPUと比較して中位クラス相当の結果が出ています。グラフ上では物足りないようにも見えますが、現行世代のCPUは異様なほど高性能なので、このくらいでも十分と考えていいでしょう。

 

ただマルチスレッド性能のテストで同じCPUの平均値を下回っていることから、熱による影響が多少出ているのかもしれません。

 

ゲーミングノートPC向けCPUのマルチスレッド性能

CPU 3DMark CPU Profile Max threads
Ryzen 9 7945HX
14024
Core i9-13900HX
11887
Core i7-13650HX
8977
Core i7-13700HX
8890
Core i5-13500HX
8264
Core i9-13900H
8262
Ryzen 7 7745HX
8256
Core i7-13700H
7838
Ryzen 7 7840HS
7407
Victus 16(Ryzen 7 7840HS, 最適)
6928
Victus 16(Ryzen 7 7840HS, パフォーマンス)
6889
Ryzen 7 7735HS
6826
Core i5-13500H
6386
Ryzen 5 7640HS
5902
Ryzen 5 7535HS
5447

※そのほかのスコアはUL Solutionsによる平均値で、実機の結果ではありません

 

ゲーミングノートPC向けCPUのシングルスレッド性能

CPU 3DMark CPU Profile 1 thread
Core i9-13900HX
1113
Core i9-13900H
1102
Ryzen 9 7945HX
1067
Ryzen 7 7745HX
1030
Core i7-13700HX
1029
Core i7-13650HX
1028
Core i7-13700H
1022
Victus 16(Ryzen 7 7840HS, パフォーマンス)
1017
Victus 16(Ryzen 7 7840HS, 最適)
1015
Ryzen 7 7840HS
1009
Core i5-13500H
991
Core i5-13500HX
970
Ryzen 5 7640HS
951
Ryzen 7 7735HS
920
Ryzen 5 7535HS
878

※そのほかのスコアはUL Solutionsによる平均値で、実機の結果ではありません

グラフィックス性能

グラフィックス機能としてはエントリー(入門)向けのRTX 4050(6GB)と、ミドルレンジ(中級)向けのRTX 4060(8GB)の2種類が用意されています。

 

RTX 4060搭載の試用機で3Dベンチマークテストを行なったところ、同GPUの平均値をやや下回る結果となりました。最大グラフィックスパワーは120Wで、やや高めといったところに設定されているからでしょう(ハイエンドの別モデルはさらに高い140Wに設定されています)。かと言って体感的に大きく変わるわけではないので、これでも十分アリだと思います。

 

ノートPC向けGPUの性能(DirectX 12)

GPU 3DMark Time Spy Graphics
RTX 4090
21665
RTX 4080
18891
RTX 3080 Ti
13004
RTX 4070
12053
RTX 3080
12032
RTX 3070 Ti
11398
RTX 3070
10497
RTX 4060
10463
Victus 16(RTX 4060, パフォーマンス)
9735
Victus 16(RTX 4060, 最適)
9729
RTX 3060
8350
RTX 4050
8341
RTX 3050 Ti
5345
RTX 3050
4852
RTX 2050
3531
GTX 1650
3445

※そのほかのスコアはUL Solutionsによる平均値

 

ノートPC向けGPUの性能(DirectX 12 Ultimate)

GPU 3DMark Speed Way Graphics
RTX 4090
5612
RTX 4080
4705
RTX 3080 Ti
3177
RTX 3080
3045
RTX 3070 Ti
2840
RTX 4070
2821
RTX 3070
2664
RTX 4060
2575
Victus 16(RTX 4060, 最適)
2456
Victus 16(RTX 4060, パフォーマンス)
2433
RTX 3060
1893
RTX 4050
1788
RTX 3050 Ti
445
RTX 3050
427
RTX 2050
294

※そのほかのスコアはUL Solutionsによる平均値

ストレージ性能

ストレージには、512GBのPCIe Gen4 x4 SSDが使われています。テスト機で使われていたのはキオクシアの「XG8シリーズ(KXG80ZNV512G)」(TLC)。信頼性の高いメーカーの製品で、アクセス速度計測結果はなかなか優秀です。

 

Victus 16(AMD)

検証機で使われていた512GB SSDのアクセス速度計測結果

PCを使った作業の快適さ

PCMark10は、PCを使った作業の快適さを計測するベンチマークテストです。一般的な作業を想定しているため、テストでは比較的軽い処理が行なわれています。各テストの傾向としては「Essentials」(一般利用)ではCPUのシングルコア性能、「Productivity」(ビジネス利用)ではCPUのマルチコア性能、「Digital Contents Creation」(コンテンツ制作)ではGPU性能が強く影響するようです。

 

標準の「最適」設定(グラフ中「最適」)と高性能設定の「パフォーマンス」(グラフ中「高」)の2パターンでテストを行なったところ、特に大きな差は見られませんでした。全体的にテストの結果は非常に優秀。ゲームだけでなく、さまざまなシーンで従来機よりも快適に活用できるでしょう。

 

PCMark 10ベンチマーク結果

テスト スコア
Essentials
(一般的な利用)
目標値:4100
検証機(最適)10031
検証機(高)10073
Slim770i10659
Dell G1510009
Alienware11016
Titan10581
Legion Pro10816
Productivity
(ビジネス利用)
目標値:4500
検証機(最適)10510
検証機(高)11029
Slim770i10494
Dell G1510596
Alienware9586
Titan10293
Legion Pro11505
Digital Contents Creation
(コンテンツ制作)
目標値:3450
検証機(最適)12189
検証機(高)12219
Slim770i11614
Dell G1512595
Alienware12390
Titan12548
Legion Pro14962

※スコアの目安はPCMark 10公式サイト参照

比較機のスペック

Legion Slim 770i Core i7-12700H / 16GB / RTX 3060
Dell G15 5530 Core i7-13650HX / 16GB / RTX 4060
Alienware m16 Core i9-13900HX / 16GB / RTX 4070
Titan GT77 12U Core i9-12900HX / 64GB / RTX 3080 Ti
Legion Pro 7i Core i9-13900HX / 32GB / RTX 4080

熱と騒音について

本体が小さいと、内部に熱がこもりがちです。内部の温度が上がりすぎると性能が低下したり、パーツが劣化しやすくなる心配があります。

表面温度

ゲームプレー時には、WASDキー周りが少し温かく感じました。キーボードの右半分は、けっこう熱く感じますが触れないほどではありません。またキーボード上部も高負荷時には熱を帯びるものの、少しぬるく感じる程度です。

 

Victus 16(AMD)

高負荷時にはキーボード上部が温かく感じます

 

CPU温度

CPUに高い負荷をかけた状態での温度を計測したところ、電源モードが「最適」(標準設定)で平均72.3度、「パフォーマンス」(高パフォーマンス設定)で平均76度でした。CPUの発熱は特に高すぎるわけでもなく、安心して利用できる範囲内です。

 

また、クロックは92Mhz程度の差でしかありません。パフォーマンスが大きく変わるわけではないので、標準設定のままで利用したほうがいいでしょう。

 

Victus 16(AMD)

CINEBENCH R23のマルチコアテストを10分間行なった際のCPUクロックとCPU温度の推移

GPU温度

高い負荷がかかった状態でのGPU温度の推移は以下のとおり。やはり電源モードの「最適」と「パフォーマンス」とでは、あまり差が出ていません。どちらも72度前後で、問題のない範囲です。

 

部分的な最高温度を表わす「ホットスポット温度」ではどちらも83度前後、VRAMの温度を表わす「メモリジャンクション温度」ではどちらも81度前後でした。GPU全体の温度よりは多少高いものの、ゲーミングノートPCとしては低いほうです。

 

Victus 16(AMD)

3DMark Speed Wayストレステストを10分間行なった際のGPU温度の推移

駆動音

駆動音(ファンの回転音や排気口からの風切り音)は大きく聞こえます。スピーカーからの音が聞こえないほどでありませんが、ゲームのサウンドが聞き取りづらく感じました。ヘッドホンやイヤホンを着用してプレーしたほうがいいでしょう。

 

ちなみにBIOSアップデートの際に、ファンが最大出力で動作することがありました。そう何回もあることではありませんが、突然大きな音がすることは覚えておいたほうがいいかもしれません。

 

駆動音の計測結果(RTX 4060モデル)

電源オフ 37.1dBA
待機中 37.3dBA前後 ほぼ無音
軽作業中 37.3dBA前後 同上
高負荷時
※標準設定
53.6dBA前後 排気音がかなり大きく聞こえる。ガマンはできるが、常時聞き続けるのはつらいレベル
高負荷時
※パフォーマンス設定
58.6dBA前後 上記よりもやや音が強まった印象。音はかなり大きい
高負荷時
※ファン最大設定
64.7dBA前後 排気音が相当大きい。ゲームのサウンドは音量を上げないと聞こえないレベル。部屋の外からでも音がうっすらと聞こえる
(参考)エアコンの最大出力時 48~58dBA前後

熱と騒音についてのまとめ

CPUに省電力版Ryzenを使っているだけあって、熱の影響はあまり出ていないようです。とは言えノートPC冷却台を使うなどの熱対策を行なえば、パーツの劣化やシステムの不具合などをより抑えられるでしょう。

 

ただし駆動音は常時大きく聞こえます。設定は標準のままで、ヘッドホンの着用をおすすめします。

ゲーム性能

RTX 4060搭載モデルでゲーム系ベンチマークテスト&フレームレート計測を行なったところ、最新・人気のゲームをフルHDで問題なく楽しめる結果が出ました。ただしフルレイトレーシング(より高度な映像表現)は、かなり厳しいようです。

※電源モード「最適」設定時

サイバーパンク2077 (重い / DX12)

サイバーパンク2077

※フルレイトレーシング対応 / DLSS3対応

フルHD

画質 ※DLSS:自動 平均FPS / 最低FPS
レイトレーシング:オーバードライブ DLSS FG 57.05 / 45.6
レイトレーシング:オーバードライブ 31.24 / 22.8
レイトレーシング:ウルトラ DLSS FG 84.36 / 42.71
レイトレーシング:ウルトラ 49.25 / 29.17
ウルトラ DLSS FG 126.63 / 54.04
ウルトラ 84.52 / 60.79

Portal with RTX(激重)

Portal with RTX

※フルレイトレーシング対応 / DLSS3対応

 

画質 平均FPS / 低位1%
フルHD 最高画質 DLSS FG 61.5 / 37.7
フルHD 最高画質 37.3 / 31.6

エーペックスレジェンズ 射撃訓練場(中量級)

エーペックスレジェンズ

※DLSS非対応

 

画質 平均FPS / 低位1%
フルHD 最高画質 198.7 / 133
フルHD 最低画質 298.9 / 200.7

※射撃訓練場で計測

Counter Strike 2(中量級)

CS:GO2

※DLSS非対応

画質 平均FPS / 低位1%
フルHD 画質:最高 181.4 / 95.6
フルHD 画質:低 216.6 / 101.5

※マップ「Dust II」で計測

アサシンクリード ミラージュ(激重)

アサシンクリード ミラージュ

※DLSS非対応

画質 平均FPS / 低位1%
フルHD 画質:最高 83 / 44
フルHD 画質:低 118 / 78

※解像度スケール:100%、ゲーム内ベンチマークを使用

スターフィールド(重い)

スターフィールド

※DLSS非対応

画質 平均FPS / 低位1%
フルHD 画質:ウルトラ 29.3 / 19.6
フルHD 画質:低 69.8 / 49.6

※ニューアトランティスMAST地区屋外で計測

Forza Motorsport(重い)

Forza Motorsport

※DLSS対応、レイトレーシング対応

画質 平均FPS / 最小FPS
フルHD 画質:ウルトラ 56.6 / 22.7
フルHD 画質:低 90.5 / 47.4

※解像度スケール:100%、DLSS:オート、

価格も品質もエントリークラス

Victus 16(AMD)

 

Victusシリーズは、エントリー(入門)向けのゲーミングブランドです。上位のOMENシリーズと比べると、ディスプレイやキーボードはやや貧相に作られています。ただ同クラスGPU搭載だとOMENのほうが数万円以上高いので、そのあたりをどう捉えるかでしょう。ディスプレイやキーボードを外付けにするならVictus、ノートPCとして使うならOMENという考え方もあります。

 

VictusとOMENの違いの例

Victus 16 OMEN 16
RTX 4050 / 4060 RTX 4060 / 4070 / 4080
1920×1080ドット
144Hz
2560×1440ドット
240Hz
普通のキーボード 26キーロールオーバー
アンチゴースト対応
12万3420円(4050)~ 19万8550円(4060)~
OMEN 16-wf0000
OMEN 16(2023年モデル)レビュー:WQHD 240Hz対応のゲーミングノートPC
HPの『OMEN 16(インテル)』(以下、"OMEN 16")の2023年モデルは、ミドルレンジ(中級)~ハイエンド(上級)クラスのゲーミングノートPCです。CPUはインテル第13世代のCore i7-13700HXで、GPUはGeFor...

 

検証中に気になったのは、駆動音が大きい点です。そのぶん熱は抑えられているものの、ゲーム中はヘッドセットあるいはイヤホンが必須。スピーカーでのプレーはもってのほかですし、静かな場所での利用も考えないほうが無難です。

 

ただし駆動音の大きさについてはどの機種でも基本的には同じで、これはゲーミングノートPCの宿命とも言えます。どうしても音を小さくしたいならパフォーマンスを極端に落とすか、非常に高額なハイエンドモデルやデスクトップPCを選ぶしかありません。値段で選ぶのであれば、そのあたりは妥協せざるを得ないところです。

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